mission 5:old name and bills ~射撃練習とマネー~
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午後はディーヴァの作った熱々のドリアを頬張りながら、ゆっくりと過ごす事と決めた。
日差しはまだまだ暖かいが、それでも一歩外へ出ると木枯らしが吹いている時期。こんがりとチーズの焼けたドリアは体も温まり中々美味い。
ただ『ドリア』を食べると昔を思い出し、感慨深くなってしまうのは、避けられなかった。
「どうしたの?」
突然黙りこくったダンテに、ディーヴァが不安そうに首をかしげ聞く。
「美味しくなかった?」
「いや、すごく美味い」
「そう……。何か気になる事、悩み事、なんでも言ってね」
心配しなくてもディーヴァの料理にケチをつける要素なんて全くない。それを行動で示すかのようにダンテはガツガツと食べた。
ダンテはそんな自分と変わらず、ディーヴァもたくさん食べているのに気がついた。
初めて食卓を共にした時に比べ、明らかに食べる量が増えている。
確かにアメリカの食べ物は他の国に比べるとビッグサイズだが、ディーヴァの食事量までビッグサイズになってきているとは思わなかった。
そういえば、昨日も同じくらいとまではいかないとはいえ、かなりの量を食べていたような。加えて間食にストサン、ケーキ、チョコレート……いい加減太らないのだろうか?
巨漢になったディーヴァを見たらオレは泣く。泣くったら泣く。
だが、横目で見るディーヴァは、太りもしないが痩せもしていない。
着やせしているだけとかではない、とダンテの第六感が言っている。全く見た目が変わっていないのだ。
それでも真相は本人に聞くしかない。
「なあ……オレに合わせていっぱい食べてるのか?」
「え、違うけどどうして?」
もきゅもきゅとドリアを頬張りながらディーヴァが答える。
その頬張る姿がかわいくて、今一度ディーヴァを好きなことを再認識させられた。
「食べる量が増えてるんじゃ……と思ったんだが、まぁ気にするな」
ディーヴァ自身も少し食べる量が多くなったことは自覚している。ダンテに合わせ、甘いものをよく食べるようになったことも。
人は食べれば食べるだけ胃が大きくなって食べる量が増えていく。そして太ったり、体の中に疾患を抱えたりする。
だが、ダンテが心配になるほど、食べていないので大丈夫だろう。
自分だって病気はいやだ。
「大丈夫、自分の健康管理はちゃんとしてるから」
「ならいいが……」
心配そうなダンテを尻目に、ディーヴァは頬にお弁当をつけたまま、にっこり笑った。
食べながら午後は何をするのか、お互いの予定を話し合った。
買い物でも行くか?というダンテの提案にディーヴァはひどく残念そうにした。
「残念!学校の帰りに買ってきちゃった。
来週大通りに新しいショッピングモールが出来るみたい。次の休みに行かない?」
「OK、だったら今日はダラダラしてようぜ」
「折角のお休みに怠惰に過ごすの?不健康だなあ」
「でもやることないならたまには昼寝もいいんじゃねーか?」
確かに日差しの差し込む部屋でぽかぽかと惰眠を貪るのも魅力的だ。
「ウーン、どうせお昼寝するならベッドの上がいいな」
「そうだな、ベッドの上がいいかもな」
ダンテが言いながらにやにやしている。
「……やっぱり却下。なんか本能が拒否してるしダンテのその笑みがあやしい」
そう言ってディーヴァが指摘する。
「夜はいつも一緒に寝てるじゃねーか」
「だって夜は暗いから恥ずかしくないもん。昼間は明るいからダメ」
「ちぇっ」
「お仕事の電話待つからあたしだけでも事務所にいる。眠いならダンテは寝てていいよ?
意地でも依頼の電話を待つらしい。どうせきたとしてもロクなものはないというのにだ。
「一人で寝るなんて冗談だろ。だったらオレも事務所にいる」
いつもは昼間でも一人で寝ているくせによく言う、と自分でも思う。
が、せっかくの休みくらいディーヴァに引っ付いていたい。
「無理しなくていいのに」
「無理してねーよ」
ダンテはそう言って良い位置にあるディーヴァの頭をぐりぐりと撫でた。
「オレが離れた瞬間に悪魔がやってきたりするかもしれないぞー」
ガオー、と子供にするように脅かすがディーヴァはさらりと受け流した。
「ダンテの事務所には入ってこれないんじゃなかったっけ?」
ここに簡易的な結界が張ってあるのを覚えていたようである、ダンテは一瞬言葉を詰まらせた。
「最近は強引な悪魔も多いからなあ、どうだろうな?それに押し掛けてくるのはスラム街の悪人かもしれないぜ。敵は悪魔だけにあらずってな」
「んもう!意地悪!デザートにプリン作ったけどあーげない!……全部食べちゃおっと」
いつの間にやらディーヴァの手には、生クリームとチェリーで飾られた美味しそうなプリンが二つ。
ストサンに限らず甘い物好きなダンテにとって、目の前のスイーツを取り上げられる事ほど嫌なことはない。
「そりゃないぜ、全部食べたらさすがに太るぞ」
「お生憎様!なぜか全く太らないもんね」
あっかんべーと舌を出しながらも、ディーヴァはダンテの前にプリンを差し出した。
体重は増えてはいない、が、それはそれで心配になる。
思い立ったようにディーヴァが提案する。
「敵で思い出した。射撃を少し教えて欲しいんだけど……ダメ?」
オレが守るから必要ない。そう却下したかったが、ここがスラムであることも考えると、敵は悪魔だけじゃないという考えが本当になる。
何より、上目遣いでお願いなどされてしまうと断るに断れない。
「わかった、食い終わったらな」
ダンテはため息をこぼし了承する。
……それにしても、ディーヴァの手作りプリンがめちゃくちゃ美味い。
日差しはまだまだ暖かいが、それでも一歩外へ出ると木枯らしが吹いている時期。こんがりとチーズの焼けたドリアは体も温まり中々美味い。
ただ『ドリア』を食べると昔を思い出し、感慨深くなってしまうのは、避けられなかった。
「どうしたの?」
突然黙りこくったダンテに、ディーヴァが不安そうに首をかしげ聞く。
「美味しくなかった?」
「いや、すごく美味い」
「そう……。何か気になる事、悩み事、なんでも言ってね」
心配しなくてもディーヴァの料理にケチをつける要素なんて全くない。それを行動で示すかのようにダンテはガツガツと食べた。
ダンテはそんな自分と変わらず、ディーヴァもたくさん食べているのに気がついた。
初めて食卓を共にした時に比べ、明らかに食べる量が増えている。
確かにアメリカの食べ物は他の国に比べるとビッグサイズだが、ディーヴァの食事量までビッグサイズになってきているとは思わなかった。
そういえば、昨日も同じくらいとまではいかないとはいえ、かなりの量を食べていたような。加えて間食にストサン、ケーキ、チョコレート……いい加減太らないのだろうか?
巨漢になったディーヴァを見たらオレは泣く。泣くったら泣く。
だが、横目で見るディーヴァは、太りもしないが痩せもしていない。
着やせしているだけとかではない、とダンテの第六感が言っている。全く見た目が変わっていないのだ。
それでも真相は本人に聞くしかない。
「なあ……オレに合わせていっぱい食べてるのか?」
「え、違うけどどうして?」
もきゅもきゅとドリアを頬張りながらディーヴァが答える。
その頬張る姿がかわいくて、今一度ディーヴァを好きなことを再認識させられた。
「食べる量が増えてるんじゃ……と思ったんだが、まぁ気にするな」
ディーヴァ自身も少し食べる量が多くなったことは自覚している。ダンテに合わせ、甘いものをよく食べるようになったことも。
人は食べれば食べるだけ胃が大きくなって食べる量が増えていく。そして太ったり、体の中に疾患を抱えたりする。
だが、ダンテが心配になるほど、食べていないので大丈夫だろう。
自分だって病気はいやだ。
「大丈夫、自分の健康管理はちゃんとしてるから」
「ならいいが……」
心配そうなダンテを尻目に、ディーヴァは頬にお弁当をつけたまま、にっこり笑った。
食べながら午後は何をするのか、お互いの予定を話し合った。
買い物でも行くか?というダンテの提案にディーヴァはひどく残念そうにした。
「残念!学校の帰りに買ってきちゃった。
来週大通りに新しいショッピングモールが出来るみたい。次の休みに行かない?」
「OK、だったら今日はダラダラしてようぜ」
「折角のお休みに怠惰に過ごすの?不健康だなあ」
「でもやることないならたまには昼寝もいいんじゃねーか?」
確かに日差しの差し込む部屋でぽかぽかと惰眠を貪るのも魅力的だ。
「ウーン、どうせお昼寝するならベッドの上がいいな」
「そうだな、ベッドの上がいいかもな」
ダンテが言いながらにやにやしている。
「……やっぱり却下。なんか本能が拒否してるしダンテのその笑みがあやしい」
そう言ってディーヴァが指摘する。
「夜はいつも一緒に寝てるじゃねーか」
「だって夜は暗いから恥ずかしくないもん。昼間は明るいからダメ」
「ちぇっ」
「お仕事の電話待つからあたしだけでも事務所にいる。眠いならダンテは寝てていいよ?
意地でも依頼の電話を待つらしい。どうせきたとしてもロクなものはないというのにだ。
「一人で寝るなんて冗談だろ。だったらオレも事務所にいる」
いつもは昼間でも一人で寝ているくせによく言う、と自分でも思う。
が、せっかくの休みくらいディーヴァに引っ付いていたい。
「無理しなくていいのに」
「無理してねーよ」
ダンテはそう言って良い位置にあるディーヴァの頭をぐりぐりと撫でた。
「オレが離れた瞬間に悪魔がやってきたりするかもしれないぞー」
ガオー、と子供にするように脅かすがディーヴァはさらりと受け流した。
「ダンテの事務所には入ってこれないんじゃなかったっけ?」
ここに簡易的な結界が張ってあるのを覚えていたようである、ダンテは一瞬言葉を詰まらせた。
「最近は強引な悪魔も多いからなあ、どうだろうな?それに押し掛けてくるのはスラム街の悪人かもしれないぜ。敵は悪魔だけにあらずってな」
「んもう!意地悪!デザートにプリン作ったけどあーげない!……全部食べちゃおっと」
いつの間にやらディーヴァの手には、生クリームとチェリーで飾られた美味しそうなプリンが二つ。
ストサンに限らず甘い物好きなダンテにとって、目の前のスイーツを取り上げられる事ほど嫌なことはない。
「そりゃないぜ、全部食べたらさすがに太るぞ」
「お生憎様!なぜか全く太らないもんね」
あっかんべーと舌を出しながらも、ディーヴァはダンテの前にプリンを差し出した。
体重は増えてはいない、が、それはそれで心配になる。
思い立ったようにディーヴァが提案する。
「敵で思い出した。射撃を少し教えて欲しいんだけど……ダメ?」
オレが守るから必要ない。そう却下したかったが、ここがスラムであることも考えると、敵は悪魔だけじゃないという考えが本当になる。
何より、上目遣いでお願いなどされてしまうと断るに断れない。
「わかった、食い終わったらな」
ダンテはため息をこぼし了承する。
……それにしても、ディーヴァの手作りプリンがめちゃくちゃ美味い。