mission 4:Trust me, and I'm home~信頼とタダイマ~
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「んん……」
その時、小さく言葉を発して絶賛膝枕就寝中のダンテが、こちら側に寝返りをうった。
そのままディーヴァにすりより腰に手を廻し、抱きついた体勢になる。
「ひゃっ……」
その手がディーヴァの臀部をするすると撫でた。
「……これって、ホントに寝てるの?」
実は狸寝入りしてるだけなのでは。それとも夢の中で誰かに甘えてるだけなのかもしれない。
疑問に思いながらディーヴァはダンテの手をつねりたい一心にかられた。
が、ダンテの手をそっと臀部からどけるにとどめる。
そんなダンテのTシャツが寝返りをうった拍子にはだけてしまったようだ。
ダンテのたくましく割れた腹筋が目に眩しくてくらくらする。
いつもの素肌に赤いコートの方が腹筋は見え放題だが、こうしたちょっとだけ見えてしまった肌の方が、よほどドキドキする。
寝顔はかわいい、確かにそう言った。
だが、いつもふとした時にダンテのかっこよさに……男らしさに気づかされてばかりだ。
目に入るだけで恥ずかしさに赤くなる。
口を開くとちょっと台無しなところもあるが、無駄な肉の一切を省いた引き締まった体、彫刻のように整った顔のパーツ、どこをとっても申し分ない。
「モデルさんみたい」
デビルハンターをやめることになったらモデルに転職したらいいかもしれない。
黙ってさえいれば誰もが羨む容姿をしているのだから、きっと人気になれること間違いなしだろう。
ディーヴァがじっとダンテを見つめていると何時の間にやら開いていた青い目と目があった。
「きゃー!」
あたふたしてつい叫んでしまう。
ふぁあ。
ディーヴァの慌てた様子を尻目に、盛大な欠伸をしながらダンテが起き上がった。
「ディーヴァ、そんなに見つめてどうしたよ?……穴があいちまいそうだ」
「なななんでもないよ、もしかして起きてたの?」
「いや、今起きたところだ」
本当のところ、ダンテは寝がえりをうったあたりから起きていたのだが、ディーヴァの赤く頬を染めた顔や、あたふたと焦る様子がかわいいので言わないでおいたのだ。
母親が悪魔に殺され、兄とも別れ、ダンテはこれまでひとりだった。
雨風をしのげる場所くらいはあったのだが、そのねぐらに戻っても迎えてくれる者などいなかったのだ。
それまでは外から帰るとあたたかく家族が迎えてくれた日常だった。
だがそれも奪われ、唐突にひとりきりになった。
まだ親の愛が欲しいころの幼いダンテにとって、それは耐え難い孤独だった。
でも、今は違う。
食事や添い寝はもちろんのことだが、帰ってきてディーヴァが自分を笑顔で迎え入れてくれる。
ダンテにはそれが幸せでしかたがなかった。
「タダイマ」
今日もダンテがその言葉と共にドアを開けると、パタパタと小走りでディーヴァがかけよってきた。
その手にはお玉が握られ、腰にはピンクのエプロンが結ばれている。
料理中か。エプロン姿がよく似合っている。
「おかえりなさい」
ディーヴァからにこりと微笑みのついた返事が返ってきた。
このやり取りはまるで新婚のようだ。
今すぐにでも結婚式をあげたい思いにかられる。
早くそうなるといい、と切に願いながらダンテは想像の中でウェディングベルを鳴らした。
あとはキスで出迎えてくれればパーフェクト、なにも言うことがないんだけれども。
「愛してるぜBaby……」
そう囁き、出迎えの感謝代わりにと、ディーヴァを優しく抱き締める。
「わわっ」
片手にお玉を持っているせいか十分に防ぐ術もなく、ディーヴァはすっぽりとダンテに包まれた。
「ダンテの服が汚れちゃうよ……今なんて言ったの?」
ディーヴァは小さな抵抗を見せ、体をひねりダンテを見上げた。
「なんでもねーよ」
「そう?ならいいけど。
ふふ、……ダンテは抱きつき魔だね」
恥ずかしいしくすぐったい。
「抱きつき悪『魔』だからな。
お!この匂い、今日はビーフシチューか、良いにおいだな」
食欲を増進させる香りが鼻に届き、腹の虫を鳴かせる。
結婚もいいが、家族になりたい。
「最近は寒くなってきたからね」
味見してくれる?
ダンテはその問いに頷き答えると、抱き締めていた体を解放した。
そして二人は肩を並べ、キッチンへと歩いていった。
愛しい人がいるか、いないか。
それだけでこんなに胸があたたかくなる。
初めて知ったくすぐったいような幸せな感情。
この感情こそがダンテの最大の望みにして、ここ最近一番嬉しかったこと。
「こうやって誰かに『タダイマ』が言えるってのはいいもんだな」
●あとがき
ダンテ→→→→→→→→←←夢主な感じになりました。でも夢主はまだダンテに正面きって好きと言えません。
子守唄は言わずと知れたエヴァママのSeeds Of Love。ダンテに歌ってもらいました。
その時、小さく言葉を発して絶賛膝枕就寝中のダンテが、こちら側に寝返りをうった。
そのままディーヴァにすりより腰に手を廻し、抱きついた体勢になる。
「ひゃっ……」
その手がディーヴァの臀部をするすると撫でた。
「……これって、ホントに寝てるの?」
実は狸寝入りしてるだけなのでは。それとも夢の中で誰かに甘えてるだけなのかもしれない。
疑問に思いながらディーヴァはダンテの手をつねりたい一心にかられた。
が、ダンテの手をそっと臀部からどけるにとどめる。
そんなダンテのTシャツが寝返りをうった拍子にはだけてしまったようだ。
ダンテのたくましく割れた腹筋が目に眩しくてくらくらする。
いつもの素肌に赤いコートの方が腹筋は見え放題だが、こうしたちょっとだけ見えてしまった肌の方が、よほどドキドキする。
寝顔はかわいい、確かにそう言った。
だが、いつもふとした時にダンテのかっこよさに……男らしさに気づかされてばかりだ。
目に入るだけで恥ずかしさに赤くなる。
口を開くとちょっと台無しなところもあるが、無駄な肉の一切を省いた引き締まった体、彫刻のように整った顔のパーツ、どこをとっても申し分ない。
「モデルさんみたい」
デビルハンターをやめることになったらモデルに転職したらいいかもしれない。
黙ってさえいれば誰もが羨む容姿をしているのだから、きっと人気になれること間違いなしだろう。
ディーヴァがじっとダンテを見つめていると何時の間にやら開いていた青い目と目があった。
「きゃー!」
あたふたしてつい叫んでしまう。
ふぁあ。
ディーヴァの慌てた様子を尻目に、盛大な欠伸をしながらダンテが起き上がった。
「ディーヴァ、そんなに見つめてどうしたよ?……穴があいちまいそうだ」
「なななんでもないよ、もしかして起きてたの?」
「いや、今起きたところだ」
本当のところ、ダンテは寝がえりをうったあたりから起きていたのだが、ディーヴァの赤く頬を染めた顔や、あたふたと焦る様子がかわいいので言わないでおいたのだ。
母親が悪魔に殺され、兄とも別れ、ダンテはこれまでひとりだった。
雨風をしのげる場所くらいはあったのだが、そのねぐらに戻っても迎えてくれる者などいなかったのだ。
それまでは外から帰るとあたたかく家族が迎えてくれた日常だった。
だがそれも奪われ、唐突にひとりきりになった。
まだ親の愛が欲しいころの幼いダンテにとって、それは耐え難い孤独だった。
でも、今は違う。
食事や添い寝はもちろんのことだが、帰ってきてディーヴァが自分を笑顔で迎え入れてくれる。
ダンテにはそれが幸せでしかたがなかった。
「タダイマ」
今日もダンテがその言葉と共にドアを開けると、パタパタと小走りでディーヴァがかけよってきた。
その手にはお玉が握られ、腰にはピンクのエプロンが結ばれている。
料理中か。エプロン姿がよく似合っている。
「おかえりなさい」
ディーヴァからにこりと微笑みのついた返事が返ってきた。
このやり取りはまるで新婚のようだ。
今すぐにでも結婚式をあげたい思いにかられる。
早くそうなるといい、と切に願いながらダンテは想像の中でウェディングベルを鳴らした。
あとはキスで出迎えてくれればパーフェクト、なにも言うことがないんだけれども。
「愛してるぜBaby……」
そう囁き、出迎えの感謝代わりにと、ディーヴァを優しく抱き締める。
「わわっ」
片手にお玉を持っているせいか十分に防ぐ術もなく、ディーヴァはすっぽりとダンテに包まれた。
「ダンテの服が汚れちゃうよ……今なんて言ったの?」
ディーヴァは小さな抵抗を見せ、体をひねりダンテを見上げた。
「なんでもねーよ」
「そう?ならいいけど。
ふふ、……ダンテは抱きつき魔だね」
恥ずかしいしくすぐったい。
「抱きつき悪『魔』だからな。
お!この匂い、今日はビーフシチューか、良いにおいだな」
食欲を増進させる香りが鼻に届き、腹の虫を鳴かせる。
結婚もいいが、家族になりたい。
「最近は寒くなってきたからね」
味見してくれる?
ダンテはその問いに頷き答えると、抱き締めていた体を解放した。
そして二人は肩を並べ、キッチンへと歩いていった。
愛しい人がいるか、いないか。
それだけでこんなに胸があたたかくなる。
初めて知ったくすぐったいような幸せな感情。
この感情こそがダンテの最大の望みにして、ここ最近一番嬉しかったこと。
「こうやって誰かに『タダイマ』が言えるってのはいいもんだな」
●あとがき
ダンテ→→→→→→→→←←夢主な感じになりました。でも夢主はまだダンテに正面きって好きと言えません。
子守唄は言わずと知れたエヴァママのSeeds Of Love。ダンテに歌ってもらいました。