mission 3: Confession of love ~愛の告白~
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「あー、えっと。一応聞くが、どうした……?」
「あいつらがでたの、悪魔よりも悪魔なあいつらが!」
これだけガサガサやっててあいつらがでなかったのが変だったのよね、と袖で涙を拭きながら言う。
よっぽどあいつらが嫌いなようだ。
「蜘蛛の巣駆除してた時、そこまで嫌悪してなかったよな?他の虫は大丈夫なのか?」
「大丈夫なわけないでしょ、我慢してたの。
あたし虫ダメなの。でもね、中でもゴキブリ……あいつらはホントだめ」
そう、出現したのは黒くてテカテカしてカサカサ動く例のあいつ。
……その名はゴキブリ。
一匹見たら30匹はいると思え、などといわれる不浄の一族である。
思わず意識飛んじゃった、意識戻ったらなぜか包丁刺さっててびっくりしたよー。
などとのほほんとぬかすディーヴァ。
無意識に力のトリガーを引くとは末恐ろしい天使だ。
オレもいつか刺される!……かもしれない。
え?コイツ、オレが悪魔から助けなくっても実は強かったんじゃねーか?
冷や汗をかくダンテがそう思うほどだ。
とはいえ実際は、もう瀕死の状態だったのだから、選択肢は助けるの一択だが。
もうキレさせるわけにいかない、と残りの害虫駆除をダンテがやり(と言っても新聞紙でゴキブリをはたき落したりしただけである)二人は最後に二階の掃除に取りかかった。
掃除はしていないが自分の部屋以外はほとんど使っていないため、埃をとったりするだけで片付ける場所はないだろう。
そう思っていた自分が馬鹿だった。
二階にあがると同時にまたもディーヴァの悲鳴が轟く。
今日だけでディーヴァの悲鳴や叫びを何度聞いたことだろう。
自分としてはそんな声よりも喘ぎ声の方が聞きた……ゲフンゲフン。
「ダンテェェェェエ!!」
「今度は何だ」
いい加減にしてくれとでも言うかのようにと気だるげに二階に上がる。
「物を置きっぱなしにしちゃだめでしょ!」
まるで何度注意しても片付けをしない子供に、叱りつける母親のような怒り方である。
懐かしい、昔母親に怒られた時もこんなだった気がする。
……お前はオレの母親か。
「しかもこんなに大量のえっちな……えっちな本!」
表紙を飾る、艶めかしくこちらを誘惑する裸体の女。
それを目に入れないよう、ディーヴァは顔をそらした。
「おっと片すの忘れてたぜ」
ダンテは片す事はせず、足で隅に数センチ移動させる。
そう、たった数センチ。
「……」
「お?嫉妬したか」
ニヤニヤニヨニヨ。
ダンテのその表情に殺意すら覚える。
「……片せって言ったのに」
そう呟きながらディーヴァは、触るのも嫌なその本を両手で掲げた。
「全部捨ててやるぅぅぅ」
「うわぁぁぁあやめろそれはオレのオカズゥゥゥお前の兄貴だって持ってただろうが!」
「お兄ちゃんはそんな低俗なもの持ってませんでしたそれと大事なら早く持って行ってよこんなとこに置かないで!」
「そんなわけあるかエロ本持ってないとかどこの聖人君子だよどっかに隠し持ってるにきまってんだろうが!」
「いいから早くして積み上がってて通れないでしょ!」
「部屋の本棚にもいっぱいあってこれ以上入んないんだよ馬鹿!」
どんだけ持ってんの最低だよおぉぉ古いのから捨てなさいそんなに必要ないでしょ馬鹿馬鹿馬鹿ぁ!!」
ぶちん、何かがキレるような音がした。
あ、やべ。ディーヴァキレたっぽい。
同時にディーヴァを中心として強い光が溢れだす。
ディーヴァのトリガーが発動したのだ。
それは一瞬のうちに五枚の翼を形成し突風のような凄まじい風を引き起こした。
翼の風で廊下中の物が吹き飛ぶ。
ダンテも吹き飛ぶ。
……当然ダンテのえっちな本も。
それらは全て、ちょうど埃を逃がすために開け放していた窓から、天空の彼方へと飛んで行った。
廊下が埃一つない小ざっぱりとした状態になる。
「NOォォォォ!!あわわ……オレの……オレの一番のお気に入りが……」
「なぁんだ最初からこうしてればよかったんじゃない、あたしの翼ってこんな使い方もできたんだね~。
便利!」
窓の外の空を見上げてすがすがしいほどの笑顔になるディーヴァ。
そのあとはしょんぼりしたまま使い物にならないダンテを、どうにか懐柔して掃除を終えた。
そんな、廃人になるほどのショックだったのだろうか?
いっぱいあるならいいではないか、と思うのはディーヴァがそういうことに対しての知識も何もないからか。
兎にも角にも、部屋が綺麗になったのだから、これでゆっくり休むことが出来よう。
ゴキブリに悩まされることもないのなら、安心して眠れるというものだ。
掃除のあとはダンテを復活させるためにと、大盛りのストロベリーサンデーをふるまった。
もちろん夕飯は手作りのピザ。
買い物メモに追加しておいてよかった、とそう思う。
これがなかったらダンテはそのまま本当に廃人になり、カサカサと風化して飛んでいっていたかもしれない。
さて、明日はどうしようか?
周りの散策もしなくてはいけないし、そろそろ学校に行く準備もしなくてはならない。
……でも。
「Tomorrow is another day…明日は明日の風が吹く、だね」
きっと明日もいい日になる。そう考えてダンテと過ごしていこう、そう思えた。
●あとがき
ダンテの愛してる宣言。とっととダンテに愛の告白させたかったがゆえやらかしました。
それと、さすがに夢主にDMC恒例行事の串刺しはやらせるわけにはいかないので、代わりにG君に串刺しになってもらいました。
「あいつらがでたの、悪魔よりも悪魔なあいつらが!」
これだけガサガサやっててあいつらがでなかったのが変だったのよね、と袖で涙を拭きながら言う。
よっぽどあいつらが嫌いなようだ。
「蜘蛛の巣駆除してた時、そこまで嫌悪してなかったよな?他の虫は大丈夫なのか?」
「大丈夫なわけないでしょ、我慢してたの。
あたし虫ダメなの。でもね、中でもゴキブリ……あいつらはホントだめ」
そう、出現したのは黒くてテカテカしてカサカサ動く例のあいつ。
……その名はゴキブリ。
一匹見たら30匹はいると思え、などといわれる不浄の一族である。
思わず意識飛んじゃった、意識戻ったらなぜか包丁刺さっててびっくりしたよー。
などとのほほんとぬかすディーヴァ。
無意識に力のトリガーを引くとは末恐ろしい天使だ。
オレもいつか刺される!……かもしれない。
え?コイツ、オレが悪魔から助けなくっても実は強かったんじゃねーか?
冷や汗をかくダンテがそう思うほどだ。
とはいえ実際は、もう瀕死の状態だったのだから、選択肢は助けるの一択だが。
もうキレさせるわけにいかない、と残りの害虫駆除をダンテがやり(と言っても新聞紙でゴキブリをはたき落したりしただけである)二人は最後に二階の掃除に取りかかった。
掃除はしていないが自分の部屋以外はほとんど使っていないため、埃をとったりするだけで片付ける場所はないだろう。
そう思っていた自分が馬鹿だった。
二階にあがると同時にまたもディーヴァの悲鳴が轟く。
今日だけでディーヴァの悲鳴や叫びを何度聞いたことだろう。
自分としてはそんな声よりも喘ぎ声の方が聞きた……ゲフンゲフン。
「ダンテェェェェエ!!」
「今度は何だ」
いい加減にしてくれとでも言うかのようにと気だるげに二階に上がる。
「物を置きっぱなしにしちゃだめでしょ!」
まるで何度注意しても片付けをしない子供に、叱りつける母親のような怒り方である。
懐かしい、昔母親に怒られた時もこんなだった気がする。
……お前はオレの母親か。
「しかもこんなに大量のえっちな……えっちな本!」
表紙を飾る、艶めかしくこちらを誘惑する裸体の女。
それを目に入れないよう、ディーヴァは顔をそらした。
「おっと片すの忘れてたぜ」
ダンテは片す事はせず、足で隅に数センチ移動させる。
そう、たった数センチ。
「……」
「お?嫉妬したか」
ニヤニヤニヨニヨ。
ダンテのその表情に殺意すら覚える。
「……片せって言ったのに」
そう呟きながらディーヴァは、触るのも嫌なその本を両手で掲げた。
「全部捨ててやるぅぅぅ」
「うわぁぁぁあやめろそれはオレのオカズゥゥゥお前の兄貴だって持ってただろうが!」
「お兄ちゃんはそんな低俗なもの持ってませんでしたそれと大事なら早く持って行ってよこんなとこに置かないで!」
「そんなわけあるかエロ本持ってないとかどこの聖人君子だよどっかに隠し持ってるにきまってんだろうが!」
「いいから早くして積み上がってて通れないでしょ!」
「部屋の本棚にもいっぱいあってこれ以上入んないんだよ馬鹿!」
どんだけ持ってんの最低だよおぉぉ古いのから捨てなさいそんなに必要ないでしょ馬鹿馬鹿馬鹿ぁ!!」
ぶちん、何かがキレるような音がした。
あ、やべ。ディーヴァキレたっぽい。
同時にディーヴァを中心として強い光が溢れだす。
ディーヴァのトリガーが発動したのだ。
それは一瞬のうちに五枚の翼を形成し突風のような凄まじい風を引き起こした。
翼の風で廊下中の物が吹き飛ぶ。
ダンテも吹き飛ぶ。
……当然ダンテのえっちな本も。
それらは全て、ちょうど埃を逃がすために開け放していた窓から、天空の彼方へと飛んで行った。
廊下が埃一つない小ざっぱりとした状態になる。
「NOォォォォ!!あわわ……オレの……オレの一番のお気に入りが……」
「なぁんだ最初からこうしてればよかったんじゃない、あたしの翼ってこんな使い方もできたんだね~。
便利!」
窓の外の空を見上げてすがすがしいほどの笑顔になるディーヴァ。
そのあとはしょんぼりしたまま使い物にならないダンテを、どうにか懐柔して掃除を終えた。
そんな、廃人になるほどのショックだったのだろうか?
いっぱいあるならいいではないか、と思うのはディーヴァがそういうことに対しての知識も何もないからか。
兎にも角にも、部屋が綺麗になったのだから、これでゆっくり休むことが出来よう。
ゴキブリに悩まされることもないのなら、安心して眠れるというものだ。
掃除のあとはダンテを復活させるためにと、大盛りのストロベリーサンデーをふるまった。
もちろん夕飯は手作りのピザ。
買い物メモに追加しておいてよかった、とそう思う。
これがなかったらダンテはそのまま本当に廃人になり、カサカサと風化して飛んでいっていたかもしれない。
さて、明日はどうしようか?
周りの散策もしなくてはいけないし、そろそろ学校に行く準備もしなくてはならない。
……でも。
「Tomorrow is another day…明日は明日の風が吹く、だね」
きっと明日もいい日になる。そう考えてダンテと過ごしていこう、そう思えた。
●あとがき
ダンテの愛してる宣言。とっととダンテに愛の告白させたかったがゆえやらかしました。
それと、さすがに夢主にDMC恒例行事の串刺しはやらせるわけにはいかないので、代わりにG君に串刺しになってもらいました。