mission 3: Confession of love ~愛の告白~
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ヒュン、何か飛んできた。
「なんで!」
一投目。瓶がダンテの頬を掠めて右横の壁にゴトンとぶち当たった。
殺意や悪意に敏感なはずのダンテだが、この純粋な、でも殺意にも似たディーヴァからの感情は読み取りづらい。
「うわ、ちょタンマ!まてまて危ないだろやめろ」
「空き瓶が!」
ダンテが止めるも問答無用だった。
投げられた二投目は、ピサの斜塔ならぬ、ピザの斜塔にぶつかり、その空き箱が雪崩のようにダンテ目掛けて崩れた。
瓶も空き箱も避けるのは容易い。
「冷蔵庫に!!冷やしてあるの!!」
三、四投目の空き瓶はダンテの顔にストレートに飛んできた。
が、持ち前の反射神経で軽々と避け、器用にも腕で全てキャッチした。
イラっとしたディーヴァは尚も投げ付ける。
「ゴミは!ゴ・ミ・箱・に!!でしょ!」
言葉の区切りに合わせてダンテに全て投げ付け、肩で息をするディーヴァ。
もう投げるものもなく、安心したダンテが周りを見渡し、そしてディーヴァを心配する。
「気は済んだか?……ったくますます散らかっちまうだろ」
もともと汚いのであまり変わらないような気がするが、確かに少し散らかったかもしれない。
主にピザの斜塔総崩れだとか、投げた瓶が当たった先とか。
豪快に投げたが、割れなくてよかったと思う。
「ハァハァ、元は……ダンテがしたこと、でしょ……?フゥハァ、腹立つ……散らかったのは、誰のせいだと……」
息を切らせたそのままに睨みつけると、ディーヴァは手が汚れるのも気にせずピザの空き箱を重ね、ゴミ袋にどんどんと詰めていった。
気にせず、とは言ったが顔はこれ以上ないほど不快に歪められ、その腕には鳥肌が立っている。
やれやれと溜息を吐きながらダンテも、ディーヴァに倣いゴミを片付けだす。
掃除に関しては下手に逆らわない方がいいだろう。ダンテはそう考えて、大人しく手伝うことにしたようだった。
「ダンテ、これじゃ料理できないんだけど」
あらかた片付いてきた台所でディーヴァが調味料や小麦粉の入った袋を手に困った顔をする。
「調理器具は使えそうだから大丈夫だけど、この材料……賞味期限切れすぎ。しかも冷蔵庫には空き瓶除くとミネラルウォーターとトマトジュースしかないよ」
普段何食べて生きてるの?と疑問に思うと同時、大量にあったピザの空き箱で理解した。
「よくメタボにならなかったよね」
小さくつぶやきつつ、メモに色々と書いていく。
「はい、これお願い」
ダンテにそのメモを手渡した。
「何だこれ、小麦粉、卵、トマト、アスパラ、バター、オイル、砂糖、塩……etc」
「買い物に行ってきてよ」
「え、一人でか?さすがにそれはちょっとな……」
下までびっちりと書きつづられている。
これを一人で買うのは大変そうだし、主婦みたいではずかしい。
そう言ったらダンテの服装の方が数十倍恥ずかしいから大丈夫と言われてしまった。ヒデェ。
「一緒に行こうぜ。ついでにこの辺も案内できるし」
「それじゃいつまでたっても台所が使えないでしょ!」
案内はあとでゆっくりしてもらうからいい、と断られたダンテはまだ不満たらたらだ。
「寝かせてもくれない、デートもお預け、とんだ鬼畜ハニーだぜ」
ディーヴァはしかたなしにメモへ言葉を書きたした。
苺に生クリーム、バニラアイスクリームなど、書き足されたものは、ダンテにとって馴染みある材料だ。
「ダンテが好きっていう、ストロベリーサンデーの材料も書いたから」
「やりぃ!」
その言葉にダンテはキラキラと目を輝かせて意気揚々と出かけて行った。ちょろい。
「さて、その間に見れるようにしちゃおう!」
ディーヴァはそう言って台所のカビや水垢との戦闘を開始した。
「きゃああ!!」
そしてダンテが大量の荷物……主に割れやすい卵との格闘をしながら帰ると同時、台所から悲鳴があがった。
高等な悪魔なら話は別だが、その辺の雑魚はダンテを恐れて襲ってくるはずはない。
そもそも簡易結界が低級悪魔の侵入を阻害する。
だが、その尋常じゃない悲鳴にさすがのダンテもあせる。
「ディーヴァ!どうし……た……?」
ディーヴァの姿を見たダンテはその光景に目を見開いた。
泣きながら包丁を投げ付けそいつを壁に磔にしていたからだ。
その背には神々しい翼がはためいている。
壁に縫いとめられたそいつは、しばらく足をバタバタと動かしていたが、やがて動きが緩慢になり、完全に動かなくなった。
「や……やっつけた……よかったぁ……」
それを確認しほっとした表情で胸をなでおろす。
「あ、おかえりダンテ」
「ああ……ただいま……」
いや、おかえり、じゃねーし。よかったぁ、じゃねーし。
こわい、こわいぞディーヴァ。
「なんで!」
一投目。瓶がダンテの頬を掠めて右横の壁にゴトンとぶち当たった。
殺意や悪意に敏感なはずのダンテだが、この純粋な、でも殺意にも似たディーヴァからの感情は読み取りづらい。
「うわ、ちょタンマ!まてまて危ないだろやめろ」
「空き瓶が!」
ダンテが止めるも問答無用だった。
投げられた二投目は、ピサの斜塔ならぬ、ピザの斜塔にぶつかり、その空き箱が雪崩のようにダンテ目掛けて崩れた。
瓶も空き箱も避けるのは容易い。
「冷蔵庫に!!冷やしてあるの!!」
三、四投目の空き瓶はダンテの顔にストレートに飛んできた。
が、持ち前の反射神経で軽々と避け、器用にも腕で全てキャッチした。
イラっとしたディーヴァは尚も投げ付ける。
「ゴミは!ゴ・ミ・箱・に!!でしょ!」
言葉の区切りに合わせてダンテに全て投げ付け、肩で息をするディーヴァ。
もう投げるものもなく、安心したダンテが周りを見渡し、そしてディーヴァを心配する。
「気は済んだか?……ったくますます散らかっちまうだろ」
もともと汚いのであまり変わらないような気がするが、確かに少し散らかったかもしれない。
主にピザの斜塔総崩れだとか、投げた瓶が当たった先とか。
豪快に投げたが、割れなくてよかったと思う。
「ハァハァ、元は……ダンテがしたこと、でしょ……?フゥハァ、腹立つ……散らかったのは、誰のせいだと……」
息を切らせたそのままに睨みつけると、ディーヴァは手が汚れるのも気にせずピザの空き箱を重ね、ゴミ袋にどんどんと詰めていった。
気にせず、とは言ったが顔はこれ以上ないほど不快に歪められ、その腕には鳥肌が立っている。
やれやれと溜息を吐きながらダンテも、ディーヴァに倣いゴミを片付けだす。
掃除に関しては下手に逆らわない方がいいだろう。ダンテはそう考えて、大人しく手伝うことにしたようだった。
「ダンテ、これじゃ料理できないんだけど」
あらかた片付いてきた台所でディーヴァが調味料や小麦粉の入った袋を手に困った顔をする。
「調理器具は使えそうだから大丈夫だけど、この材料……賞味期限切れすぎ。しかも冷蔵庫には空き瓶除くとミネラルウォーターとトマトジュースしかないよ」
普段何食べて生きてるの?と疑問に思うと同時、大量にあったピザの空き箱で理解した。
「よくメタボにならなかったよね」
小さくつぶやきつつ、メモに色々と書いていく。
「はい、これお願い」
ダンテにそのメモを手渡した。
「何だこれ、小麦粉、卵、トマト、アスパラ、バター、オイル、砂糖、塩……etc」
「買い物に行ってきてよ」
「え、一人でか?さすがにそれはちょっとな……」
下までびっちりと書きつづられている。
これを一人で買うのは大変そうだし、主婦みたいではずかしい。
そう言ったらダンテの服装の方が数十倍恥ずかしいから大丈夫と言われてしまった。ヒデェ。
「一緒に行こうぜ。ついでにこの辺も案内できるし」
「それじゃいつまでたっても台所が使えないでしょ!」
案内はあとでゆっくりしてもらうからいい、と断られたダンテはまだ不満たらたらだ。
「寝かせてもくれない、デートもお預け、とんだ鬼畜ハニーだぜ」
ディーヴァはしかたなしにメモへ言葉を書きたした。
苺に生クリーム、バニラアイスクリームなど、書き足されたものは、ダンテにとって馴染みある材料だ。
「ダンテが好きっていう、ストロベリーサンデーの材料も書いたから」
「やりぃ!」
その言葉にダンテはキラキラと目を輝かせて意気揚々と出かけて行った。ちょろい。
「さて、その間に見れるようにしちゃおう!」
ディーヴァはそう言って台所のカビや水垢との戦闘を開始した。
「きゃああ!!」
そしてダンテが大量の荷物……主に割れやすい卵との格闘をしながら帰ると同時、台所から悲鳴があがった。
高等な悪魔なら話は別だが、その辺の雑魚はダンテを恐れて襲ってくるはずはない。
そもそも簡易結界が低級悪魔の侵入を阻害する。
だが、その尋常じゃない悲鳴にさすがのダンテもあせる。
「ディーヴァ!どうし……た……?」
ディーヴァの姿を見たダンテはその光景に目を見開いた。
泣きながら包丁を投げ付けそいつを壁に磔にしていたからだ。
その背には神々しい翼がはためいている。
壁に縫いとめられたそいつは、しばらく足をバタバタと動かしていたが、やがて動きが緩慢になり、完全に動かなくなった。
「や……やっつけた……よかったぁ……」
それを確認しほっとした表情で胸をなでおろす。
「あ、おかえりダンテ」
「ああ……ただいま……」
いや、おかえり、じゃねーし。よかったぁ、じゃねーし。
こわい、こわいぞディーヴァ。