mission 3: Confession of love ~愛の告白~
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しかし、どこを見回しても汚い場所だ。
ゴミ、ゴミ、ゴミの連続。
埃だらけ、そしてどこからか異臭が漂う。
ダンテはこのような場所で一体どうやって生活していたのだろう、疑問だ。
ディーヴァの父も、そして兄も綺麗好きだった。
だから男性というのはもっと綺麗好きなものだと思っていたディーヴァは、この家のあまりの汚さに幻滅を通り越し呆れて何も言えなくなった。
でもそんな事考えている暇はない。
夜までに片づけを終えなくては、自分の眠る場所さえ確保できないかもしれないからだ。
塵一つ残さず綺麗にしたい。
こまごまと掃除をしだすディーヴァを横目にダンテは自身の定位置に座り眠る体勢に入った。
「ふわぁ…ちょこまかしてて小動物みてェ……かわいいな」
「ダンテ、寝るのはあと。少しは手伝って」
たしかにダンテは一仕事……、ディーヴァの家に出現した悪魔を狩るという命がけの仕事をしたばかりだ。
疲れもそれ相当にはたまっていよう。
でも、実際に見るダンテは、悪魔を狩る過程では疲れ知らず…といっておかしくないくらい、元気にしか見えない。いや、どう見ても体力満タン、ただ単にだらけていた。
なのでディーヴァは、眠いと愚痴をこぼすダンテにも掃除用具を握らせ、二人がかりで大掃除をはじめた。
ダンテも手伝ったおかげか天井に張りつくされた蜘蛛の巣も、床の隅々につもった埃も綺麗さっぱり無くなった。
しかし、次に台所へと足を踏み入れたディーヴァはその有様に叫ばずにはいられなかった。
「な……なにコレぇぇぇえ!?」
悪魔狩りでは疲れなくとも、掃除のように不慣れで自分の望まぬ作業だと疲れが出る、というのはよくあること。
ディーヴァの叫び声に、綺麗になった事務所でぐったりと休んでいたダンテが飛び起き、急いで彼女の元へと向かう。
「どうした?」
ダンテにはいつもと変わらない台所に見えたかもしれない。
だがディーヴァの目にはそうは映らなかった。
一言で言おう、腐海だ。
臭い。この家全体の異臭の源はここに間違いない。
そこには、いつから捨ててないのかわからないほどのピザの空き箱が高くつみ上がり、そこから腐臭やカビ菌を吐き出していた。
おまけにシンクには洗っていない皿、グラスがぎゅうぎゅうに置いてあり、側面にはピンク色に変化した水垢がこびり付いている。
もちろん、その皿やグラスにはカラフルなカビも四方八方についている。
ハエすら近寄らなさそうな、異臭と汚れのパレード。
いや、ハエはいる。部屋の中で空中ダンスを披露している。
「どぅおぉしたもこぉしたもあるもんですかぁあ!何よこの惨状!病気になっちゃうでしょうが!!」
ひぎゃぁぁぁあ!目にしみる!鼻もげる!肌が腐る!と騒ぎだすディーヴァに、ダンテは大げさだな、と呆れて肩をすくめて見せた。
「いや、オレ丈夫だし、これくらい普通だろ?」
「これが普通……?」
一体どんな衛生観念をしてるんだと、周りのゴミをどかしながら腐海を進むディーヴァ。
とりあえずは目指すは一番奥の、普段から使っているであろう、冷蔵庫。
これは見た目、他よりも比較的綺麗に見える。
ぐにゅ。
数歩進んだ先で何か踏んだ。
うわなんか落ちてた腐ってカビた何か踏んじゃったすごく臭いよああいやだ最悪もうこの靴履けなくなったらどうしようけっこうお気に入りだったのに。
半泣きで冷蔵庫に辿り着き、取っ手に手をかける。
この分だと中身に期待はできないが、その実態はいかほどか。
パカッ。そっと開けて中身を確認し、ディーヴァは無言になった。
電気代節約のため、一度閉じる。
「………………」
「あの……ディーヴァ、サン?」
何も口にしないその背中からは、怒りの波動を感じとれる。
ダンテはディーヴァの頭から角がにょきにょきと生えてきているような、そんな錯覚を覚えた。
天使なのに悪魔とはこれいかに。
ゆっくりとダンテに振り返ったディーヴァの手には、沢山の空き瓶が。
ダンテは思い返した。
これはたしか、飲んだ後のトマトジュースの空き瓶ではなかったか。
そもそもダンテの家なので、冷蔵庫を開けるのはダンテ以外いない。
ゴミ、ゴミ、ゴミの連続。
埃だらけ、そしてどこからか異臭が漂う。
ダンテはこのような場所で一体どうやって生活していたのだろう、疑問だ。
ディーヴァの父も、そして兄も綺麗好きだった。
だから男性というのはもっと綺麗好きなものだと思っていたディーヴァは、この家のあまりの汚さに幻滅を通り越し呆れて何も言えなくなった。
でもそんな事考えている暇はない。
夜までに片づけを終えなくては、自分の眠る場所さえ確保できないかもしれないからだ。
塵一つ残さず綺麗にしたい。
こまごまと掃除をしだすディーヴァを横目にダンテは自身の定位置に座り眠る体勢に入った。
「ふわぁ…ちょこまかしてて小動物みてェ……かわいいな」
「ダンテ、寝るのはあと。少しは手伝って」
たしかにダンテは一仕事……、ディーヴァの家に出現した悪魔を狩るという命がけの仕事をしたばかりだ。
疲れもそれ相当にはたまっていよう。
でも、実際に見るダンテは、悪魔を狩る過程では疲れ知らず…といっておかしくないくらい、元気にしか見えない。いや、どう見ても体力満タン、ただ単にだらけていた。
なのでディーヴァは、眠いと愚痴をこぼすダンテにも掃除用具を握らせ、二人がかりで大掃除をはじめた。
ダンテも手伝ったおかげか天井に張りつくされた蜘蛛の巣も、床の隅々につもった埃も綺麗さっぱり無くなった。
しかし、次に台所へと足を踏み入れたディーヴァはその有様に叫ばずにはいられなかった。
「な……なにコレぇぇぇえ!?」
悪魔狩りでは疲れなくとも、掃除のように不慣れで自分の望まぬ作業だと疲れが出る、というのはよくあること。
ディーヴァの叫び声に、綺麗になった事務所でぐったりと休んでいたダンテが飛び起き、急いで彼女の元へと向かう。
「どうした?」
ダンテにはいつもと変わらない台所に見えたかもしれない。
だがディーヴァの目にはそうは映らなかった。
一言で言おう、腐海だ。
臭い。この家全体の異臭の源はここに間違いない。
そこには、いつから捨ててないのかわからないほどのピザの空き箱が高くつみ上がり、そこから腐臭やカビ菌を吐き出していた。
おまけにシンクには洗っていない皿、グラスがぎゅうぎゅうに置いてあり、側面にはピンク色に変化した水垢がこびり付いている。
もちろん、その皿やグラスにはカラフルなカビも四方八方についている。
ハエすら近寄らなさそうな、異臭と汚れのパレード。
いや、ハエはいる。部屋の中で空中ダンスを披露している。
「どぅおぉしたもこぉしたもあるもんですかぁあ!何よこの惨状!病気になっちゃうでしょうが!!」
ひぎゃぁぁぁあ!目にしみる!鼻もげる!肌が腐る!と騒ぎだすディーヴァに、ダンテは大げさだな、と呆れて肩をすくめて見せた。
「いや、オレ丈夫だし、これくらい普通だろ?」
「これが普通……?」
一体どんな衛生観念をしてるんだと、周りのゴミをどかしながら腐海を進むディーヴァ。
とりあえずは目指すは一番奥の、普段から使っているであろう、冷蔵庫。
これは見た目、他よりも比較的綺麗に見える。
ぐにゅ。
数歩進んだ先で何か踏んだ。
うわなんか落ちてた腐ってカビた何か踏んじゃったすごく臭いよああいやだ最悪もうこの靴履けなくなったらどうしようけっこうお気に入りだったのに。
半泣きで冷蔵庫に辿り着き、取っ手に手をかける。
この分だと中身に期待はできないが、その実態はいかほどか。
パカッ。そっと開けて中身を確認し、ディーヴァは無言になった。
電気代節約のため、一度閉じる。
「………………」
「あの……ディーヴァ、サン?」
何も口にしないその背中からは、怒りの波動を感じとれる。
ダンテはディーヴァの頭から角がにょきにょきと生えてきているような、そんな錯覚を覚えた。
天使なのに悪魔とはこれいかに。
ゆっくりとダンテに振り返ったディーヴァの手には、沢山の空き瓶が。
ダンテは思い返した。
これはたしか、飲んだ後のトマトジュースの空き瓶ではなかったか。
そもそもダンテの家なので、冷蔵庫を開けるのはダンテ以外いない。