mission 3: Confession of love ~愛の告白~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんでそんな治安の悪いところに住んでるの?ダンテってもしかしてアブナイ人だったり……?」
事務所がどのあたりにあるのかと言う問いに「スラム街」と一言で言うとディーヴァは渋い顔を隠そうともしなかった。
「男はみんな危ないモンだろ?」
ハッと笑うとガシガシと強めにディーヴァの髪を撫でた。
「わわ、髪が乱れちゃうよぉ!
ってか、前見て、前!片手運転もダメ、絶対!」
ディーヴァの背丈ではダンテからしてさぞや頭を撫でやすかろう。
だがただでさえ何度も髪を撫でられているのだ、これ以上髪を乱されたくはない。
それと、きちんと前を見て運転してもらわなくては本当に困る。片手運転やらよそ見運転の挙句事故なんて真っ平御免だ。
「顔を赤くしたり青くしたりいそがしいやつだ……。
それくらいでオレは事故なんか起こさないっての、心配性だなー」
「そういう過信してる人が一番危ないよ」
「ハイハイわかりましたよ、ちゃんと運転します。
運転とは別にオレが危ない『人』かどうかはこれから自分で確かめていけよ。
ただな、スラムっつーやつぁ、こういう仕事をしてくのには都合がいいんだ」
危ない目には絶対あわせないから心配すんな。
そう追加で、言われてディーヴァは仕方ないと困ったようにため息をついた。
着くまでの間にディーヴァの今までの生活環境等を聞いた。
お互い見たままの事ばかりしか知らないというのはまずい。
かたや純粋培養のお嬢様に近い生活を送って来た一般人。かたやスラム街でなかなかすさんだ生活を送ってきてしまったダンテ。
ダンテの当たり前は彼女には通じないかもしれないからだ。
だが、そこまでセレブリティな生活を送ってきたわけではないようだ。
至って普通の、どこにでもいる女子高生だった。
聞けば、今は高校二年生とのこと。
「制服がすごくかわいいんだぁ……。ブレザーやスカートの襟とか裾にね、レースがいっぱいついてるの」
「へぇ……機会があれば着て見せてくれ」
そしてあわよくばそのままベッドで制服プレ……おっとあぶないあぶない、オレってばどうしてもソッチ系の考えばっかしちまうぜ!
「そんなことしなくても学校行く時イヤってほど見れるでしょ」
「なに?オレんとこから通う気か?」
「あ た り ま え で す」
「だから鞄やら制服を持ってきてたのか……」
「それ以外に使わないでしょ」
いや、使えるぞ、主に制服プレ……ごにょごにょ、みなまで言うまい。
これ以上言うとどこからか檄が飛んできそうだ。
「スラムから通うって、ディーヴァ正気か?冗談だろ」
「スラムでも地獄でもどこからだって学校は這ってでも行きますとも。
今まで車通学だったから勝手がわかんないけど、いくらスラムでもちょっと大通りまで出ればバスくらい通ってるよね?」
バス停まで徒歩で行くことが当たり前かの様に聞いてくるディーヴァ。
前言撤回した方がいいかもしれない。
この少女、スラムを甘く見ている。
バス停まで目と鼻の先とはいえ、徒歩は危ないだろ、徒歩は。
そのたった数メートルがネックなのだ。鉛玉が飛んでくるかもしれないし、暴漢に襲われてしまうかもしれない。
ちょっとしたことで殺されてしまう、それがスラムだ。
「ホームスクールか通信教育で勉強の続きをやることはできないか?」
とたんにダンテの腰にまわされた腕に力が入る。
「それはイヤ……せっかく入った学校だもん。この事件のせいで少し休んじゃったけど、今までほとんど休んだことないんだから」
ちゃんと卒業しておきたい。家族もそれを望んでいた。
はっきり述べるディーヴァにダンテは心の中で溜息をついた。
しかたない、自分がバス停まで送り迎えするか……守るって言ったしな。
「大学までは諦めるよ。家政婦でもあるとはいえ、ずっと居候してるとか迷惑かけられないもん」
ダンテとしては迷惑どころかその先もずっと解放してやる気はない。
どこまでも絡め捕って、愛して、そして逃がさない。
内心で舌舐めずりをしながらニヤリと笑う。
「とりあえず今時高校も出ないで定職につくのは難しいからね……。そう言う理由もあってきちんと卒業したいの」
彼女をちらりとだけ一瞥すると、眉間に皺を寄せ将来について唸っているのが見えた。
そんな表情すら愛しくてたまらない。
「あ、ところでダンテはどこの学校出身だったの?」
「…………」
ダンテは学校に行く暇もなく、荒んだ少年時代を過ごした。すべては悪魔のせい。
だからディーヴァのその質問に、ダンテは何も言えなかった。
事務所がどのあたりにあるのかと言う問いに「スラム街」と一言で言うとディーヴァは渋い顔を隠そうともしなかった。
「男はみんな危ないモンだろ?」
ハッと笑うとガシガシと強めにディーヴァの髪を撫でた。
「わわ、髪が乱れちゃうよぉ!
ってか、前見て、前!片手運転もダメ、絶対!」
ディーヴァの背丈ではダンテからしてさぞや頭を撫でやすかろう。
だがただでさえ何度も髪を撫でられているのだ、これ以上髪を乱されたくはない。
それと、きちんと前を見て運転してもらわなくては本当に困る。片手運転やらよそ見運転の挙句事故なんて真っ平御免だ。
「顔を赤くしたり青くしたりいそがしいやつだ……。
それくらいでオレは事故なんか起こさないっての、心配性だなー」
「そういう過信してる人が一番危ないよ」
「ハイハイわかりましたよ、ちゃんと運転します。
運転とは別にオレが危ない『人』かどうかはこれから自分で確かめていけよ。
ただな、スラムっつーやつぁ、こういう仕事をしてくのには都合がいいんだ」
危ない目には絶対あわせないから心配すんな。
そう追加で、言われてディーヴァは仕方ないと困ったようにため息をついた。
着くまでの間にディーヴァの今までの生活環境等を聞いた。
お互い見たままの事ばかりしか知らないというのはまずい。
かたや純粋培養のお嬢様に近い生活を送って来た一般人。かたやスラム街でなかなかすさんだ生活を送ってきてしまったダンテ。
ダンテの当たり前は彼女には通じないかもしれないからだ。
だが、そこまでセレブリティな生活を送ってきたわけではないようだ。
至って普通の、どこにでもいる女子高生だった。
聞けば、今は高校二年生とのこと。
「制服がすごくかわいいんだぁ……。ブレザーやスカートの襟とか裾にね、レースがいっぱいついてるの」
「へぇ……機会があれば着て見せてくれ」
そしてあわよくばそのままベッドで制服プレ……おっとあぶないあぶない、オレってばどうしてもソッチ系の考えばっかしちまうぜ!
「そんなことしなくても学校行く時イヤってほど見れるでしょ」
「なに?オレんとこから通う気か?」
「あ た り ま え で す」
「だから鞄やら制服を持ってきてたのか……」
「それ以外に使わないでしょ」
いや、使えるぞ、主に制服プレ……ごにょごにょ、みなまで言うまい。
これ以上言うとどこからか檄が飛んできそうだ。
「スラムから通うって、ディーヴァ正気か?冗談だろ」
「スラムでも地獄でもどこからだって学校は這ってでも行きますとも。
今まで車通学だったから勝手がわかんないけど、いくらスラムでもちょっと大通りまで出ればバスくらい通ってるよね?」
バス停まで徒歩で行くことが当たり前かの様に聞いてくるディーヴァ。
前言撤回した方がいいかもしれない。
この少女、スラムを甘く見ている。
バス停まで目と鼻の先とはいえ、徒歩は危ないだろ、徒歩は。
そのたった数メートルがネックなのだ。鉛玉が飛んでくるかもしれないし、暴漢に襲われてしまうかもしれない。
ちょっとしたことで殺されてしまう、それがスラムだ。
「ホームスクールか通信教育で勉強の続きをやることはできないか?」
とたんにダンテの腰にまわされた腕に力が入る。
「それはイヤ……せっかく入った学校だもん。この事件のせいで少し休んじゃったけど、今までほとんど休んだことないんだから」
ちゃんと卒業しておきたい。家族もそれを望んでいた。
はっきり述べるディーヴァにダンテは心の中で溜息をついた。
しかたない、自分がバス停まで送り迎えするか……守るって言ったしな。
「大学までは諦めるよ。家政婦でもあるとはいえ、ずっと居候してるとか迷惑かけられないもん」
ダンテとしては迷惑どころかその先もずっと解放してやる気はない。
どこまでも絡め捕って、愛して、そして逃がさない。
内心で舌舐めずりをしながらニヤリと笑う。
「とりあえず今時高校も出ないで定職につくのは難しいからね……。そう言う理由もあってきちんと卒業したいの」
彼女をちらりとだけ一瞥すると、眉間に皺を寄せ将来について唸っているのが見えた。
そんな表情すら愛しくてたまらない。
「あ、ところでダンテはどこの学校出身だったの?」
「…………」
ダンテは学校に行く暇もなく、荒んだ少年時代を過ごした。すべては悪魔のせい。
だからディーヴァのその質問に、ダンテは何も言えなかった。