mission 6:Let's go shopping! ~手を繋いで~
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ディーヴァはこれ以上考えてもしょうがない、とダンテに倣い冷めない内に食べることにした。
一口頬張れば口いっぱいに広がるエビとトマトソースの豊かな味わい。至福のひとときに笑みがこぼれる。
家ではここまでの味は出せない。店だから出来る味付けだ。
食事はいい。幸せな気分になる。
「美味いか?」
「うん!ダンテも食べる?はい、どーぞ」
感想を聞いたダンテの目の前、くるくると器用にフォークに巻かれたパスタを差し出すディーヴァ。
これはデートの王道、『あーん』ではないかッ!
しかも、缶ジュースやストローではなく、フォークでの間接キスである。
こんなことで喜ぶなんて、と自分でも不思議な気分だ。
ダンテは幸せいっぱいでそれを口に含んだ。
「すげーうまいぜ!」
「大袈裟だなあ……ダンテのもちょっとだけちょうだい?」
クスクス笑ってねだる。
きたきたきた!
貰ったのだからあげる側になるのも想定済みだ。
「お、おう」
しかし、いざ言われたダンテはその興奮からか、ディーヴァの食べられるサイズに小さくカットするのに手間取った。
ようやく切ることに成功したダンテはドキドキを隠しながらディーヴァに差し出した。
我ながら女のような感情の動きに恥ずかしくなる。
「あーん。……うん、美味しい」
ありがとう、と感謝を述べるディーヴァに、いやこっちこそ色々と感謝だぜとダンテは笑った。
色々と満たされた至福の一時を味わい、次に当初の目的である寝具屋に赴いた。
因みにベッドは見たが結局買わなかった。
良いものはあったのだが、ダンテが決して買わせてくれないのだ。
どっちも譲らずいた矢先、レストランの会計時に貰った二枚のバスケットボールゲーム一回無料券を思い出した。
ゲームセンターによくあるゲームである。
堂々巡り、喧嘩にまで発展してしまいそうだったそれは、このゲームで勝負し、買う買わないを決めることにした。
ディーヴァが勝ったらベッドを買い、ダンテが勝ったらベッドは諦める。
なるほどシンプルでわかりやすい。
「現役高校生なめないでよね」
「そっちこそ半魔なめんなよ」
お互い、ニヤリと挑発しあってからボールを構えた。
「やったー!入った。三回外したけどかなり入ってるよ!」
このゲームは実際のバスケットボールより簡単だ。
ブロックしてくる相手はいない。距離も近い。
おまけに何度でもボールが戻ってきてシュートを繰り返すだけ。
ちょっとしたストレス解消のゲームには最適。
なのでちょっぴりボールゲームの苦手なディーヴァも、楽しんで挑戦できる、そういうわけだ。
何点もの点数を稼いだディーヴァは、飛び上がって喜びながらダンテを振りかえる。
「このまま行けばあたしの勝……」
最後まで言うことは叶わず、ディーヴァは絶句した。
ダンテは連続フリースローどころか、後ろを向いてシュートしたり、どうやるのかわからないが股抜きシュートを披露していた。
自分のプレイに夢中で気がつかなかったが、周りに野次馬が集まってダンテを称賛している。
「イェーイ!僕を見ろぉぉぉ!」
狡い。まったくもって驚異の身体能力。
最後のシュートが完璧に決まったあと、謎の掛け声をあげたダンテは、しばらく拍手喝采を浴び続けていた。
僕を見ろ?ダンテの有名な空耳セリフですってよ。
野次馬がはけたあと、不貞腐れた表情でダンテに近づいたディーヴァ。
「ダンテすごすぎ」
「ふふーん。オレの勝ちー」
「悪魔って魔法でも使えるわけ?」
「これが実力の差ってやつ?まあ、いじけるな」
「なんか納得いかない……」
「負けは負けだぜ」
「わかってる、素直に負けを認めます」
勝負は勝負である。
両腕を軽く持ち上げて降参のポーズをとる。
「はぁ……多分これからもダンテのベッドにお世話になることになるけど?
簡易ベッドは体が痛いから絶対いやだし?」
それでもいいの?と、ダンテに確認してみるが、ダンテは軽く笑って「どうぞ?」と了承した。
どう考えてもダンテの寝るスペースが減るだけで何も得しないのに。
そう思うディーヴァに対してダンテは、
一緒に寝ることこそがオレの狙いなんだよ。
と、心の中で舌なめずりしていた。
そんなこんなでベッドは買わなかったのである。
一口頬張れば口いっぱいに広がるエビとトマトソースの豊かな味わい。至福のひとときに笑みがこぼれる。
家ではここまでの味は出せない。店だから出来る味付けだ。
食事はいい。幸せな気分になる。
「美味いか?」
「うん!ダンテも食べる?はい、どーぞ」
感想を聞いたダンテの目の前、くるくると器用にフォークに巻かれたパスタを差し出すディーヴァ。
これはデートの王道、『あーん』ではないかッ!
しかも、缶ジュースやストローではなく、フォークでの間接キスである。
こんなことで喜ぶなんて、と自分でも不思議な気分だ。
ダンテは幸せいっぱいでそれを口に含んだ。
「すげーうまいぜ!」
「大袈裟だなあ……ダンテのもちょっとだけちょうだい?」
クスクス笑ってねだる。
きたきたきた!
貰ったのだからあげる側になるのも想定済みだ。
「お、おう」
しかし、いざ言われたダンテはその興奮からか、ディーヴァの食べられるサイズに小さくカットするのに手間取った。
ようやく切ることに成功したダンテはドキドキを隠しながらディーヴァに差し出した。
我ながら女のような感情の動きに恥ずかしくなる。
「あーん。……うん、美味しい」
ありがとう、と感謝を述べるディーヴァに、いやこっちこそ色々と感謝だぜとダンテは笑った。
色々と満たされた至福の一時を味わい、次に当初の目的である寝具屋に赴いた。
因みにベッドは見たが結局買わなかった。
良いものはあったのだが、ダンテが決して買わせてくれないのだ。
どっちも譲らずいた矢先、レストランの会計時に貰った二枚のバスケットボールゲーム一回無料券を思い出した。
ゲームセンターによくあるゲームである。
堂々巡り、喧嘩にまで発展してしまいそうだったそれは、このゲームで勝負し、買う買わないを決めることにした。
ディーヴァが勝ったらベッドを買い、ダンテが勝ったらベッドは諦める。
なるほどシンプルでわかりやすい。
「現役高校生なめないでよね」
「そっちこそ半魔なめんなよ」
お互い、ニヤリと挑発しあってからボールを構えた。
「やったー!入った。三回外したけどかなり入ってるよ!」
このゲームは実際のバスケットボールより簡単だ。
ブロックしてくる相手はいない。距離も近い。
おまけに何度でもボールが戻ってきてシュートを繰り返すだけ。
ちょっとしたストレス解消のゲームには最適。
なのでちょっぴりボールゲームの苦手なディーヴァも、楽しんで挑戦できる、そういうわけだ。
何点もの点数を稼いだディーヴァは、飛び上がって喜びながらダンテを振りかえる。
「このまま行けばあたしの勝……」
最後まで言うことは叶わず、ディーヴァは絶句した。
ダンテは連続フリースローどころか、後ろを向いてシュートしたり、どうやるのかわからないが股抜きシュートを披露していた。
自分のプレイに夢中で気がつかなかったが、周りに野次馬が集まってダンテを称賛している。
「イェーイ!僕を見ろぉぉぉ!」
狡い。まったくもって驚異の身体能力。
最後のシュートが完璧に決まったあと、謎の掛け声をあげたダンテは、しばらく拍手喝采を浴び続けていた。
僕を見ろ?ダンテの有名な空耳セリフですってよ。
野次馬がはけたあと、不貞腐れた表情でダンテに近づいたディーヴァ。
「ダンテすごすぎ」
「ふふーん。オレの勝ちー」
「悪魔って魔法でも使えるわけ?」
「これが実力の差ってやつ?まあ、いじけるな」
「なんか納得いかない……」
「負けは負けだぜ」
「わかってる、素直に負けを認めます」
勝負は勝負である。
両腕を軽く持ち上げて降参のポーズをとる。
「はぁ……多分これからもダンテのベッドにお世話になることになるけど?
簡易ベッドは体が痛いから絶対いやだし?」
それでもいいの?と、ダンテに確認してみるが、ダンテは軽く笑って「どうぞ?」と了承した。
どう考えてもダンテの寝るスペースが減るだけで何も得しないのに。
そう思うディーヴァに対してダンテは、
一緒に寝ることこそがオレの狙いなんだよ。
と、心の中で舌なめずりしていた。
そんなこんなでベッドは買わなかったのである。