mission 6:Let's go shopping! ~手を繋いで~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
歩き疲れたという事と、先程から鳴り始めたダンテの腹の虫を気遣い、二人はレストラン街へ来た。
少し早めのランチタイムである。
落ち着いた空気が流れる奥の席へ通されメニューを開く。
まだ時間が少しだけ早いため、混んでいない。
なのに時間的にランチセットがスタートしているのは嬉しい。
「この店、焼けた肉の良い匂いでいっぱいだ」
ダンテは鼻をスンと嗅ぎ、ステーキのページをじっと見つめた。
とは言ってもこの店はステーキがメインの店である。
メニューのほとんどがステーキだった。
「リブアイ・ステーキ300gで」
「焼き加減はどうするの?」
「えーと……ミディアムレア、いやブルーで」
「えっ!ダンテって味覚まで悪魔みたいに生肉生き血バンザイなの?」
ブルーはほとんど生状態の焼き加減である。レアよりレアだ。
「生肉生き血バンザイって……なんじゃそら。
悪魔は関係ないよ、食べてみたいだけ。
付け合わせはバターライスとグリルドポテトな」
「お腹壊すといけないから冒険しないの!」
「はいはい、わかりました!じゃあミディアムレアくらいにするよ」
「まったく……」
ため息をつくディーヴァにダンテが「ディーヴァは?」と聞く。
ディーヴァは短く答えた。
「シュリンプ・パスタ」
一般的なエビのトマトソースパスタである。
この店のメインはステーキだが、ディーヴァは肉をガッツリとは食べれないため、パスタくらいが丁度よいのだ。
「あとランチドレッシング・シーザーサラダね。お野菜が足りないもの」
「オレはグリルドポテトがあるけど」
「ポテトは炭水化物なので野菜には入りません」
ぴしゃりと言い放つ。
「めんどくせぇな……」
ダンテはメニューの影で口を尖らせた。
そんなダンテの目にストロベリー・ダイキリが飛び込んできた。
ラムベースのストロベリーシロップで仕上げたフローズンカクテルである。
つまり、酒だ。
「……美味そ」
「あ、ドリンク忘れてた。ダンテって確かお酒飲める年齢?飲めるなら飲めばいいんじゃない?」
ニコニコ話すディーヴァに目が点になる。
てっきり昼間っからお酒なんて!と怒られると思ったのに。
だがダンテはせっかくの貴重なお許しに乗らなかった。
「いいや、ディーヴァが飲めるようになったらまた来ようぜ」
「……ありがと」
本当ならば気にせず好きに飲んでいただろうに…。
ダンテの気遣いに心が暖かくなる。
というか、ダンテは実際にはまだ未成年である。ディーヴァはその事実を知らない……。
「じゃあスプリッツァーなんてどう?ノンアルコールタイプだって」
「フルーツソーダってことか、それもいいな」
ノンアルコールメニューにもたくさんのドリンクが並んでいた。
スプリッツァーはストロベリー、ブルーベリー、マンゴー、ピーチなどからひとつ味を選び、ソーダ割にするフルーツソーダだ。
もちろん、ダンテはストロベリーを選んだ。
「お、ストロベリースムージーもある」
「じゃあたしがそれ頼むからダンテがスプリッツァー頼んでよ」
子供のように迷っているダンテに苦笑混じりに助け船を出す。
「どっちも飲みたいんでしょ、あたしも飲みたいし飲も飲も!」
注文してしばらくするとジュウジュウ音を立てるステーキに、エビがソースによく絡んだパスタ、サラダにドリンクが届いた。
「「かんぱーい」」
ドリンクをチンと鳴らして食事を始めるが、ダンテはディーヴァの服が気になった。
「服、白だけど大丈夫か?」
「あ」
白いシフォンのワンピースを着ていたのを忘れ、あろうことかトマトソースのパスタを頼んでしまった。
ダンテは素早くカーディガンを脱ぎ、ディーヴァに渡した。
「かけとけ」
「せっかく買ったばかりなのにダンテの服、汚れちゃうかもよ?もちろん跳ねないように気を付けるけどね」
「洗ってくれればいい」
「そりゃ、洗濯はするけどさ……」
こともなげに言い、ダンテはステーキを切るのに取りかかった。
「ありがとうダンテ」
「どーいたしまして。ほら、冷めるぞ」
ダンテは優しい。悪魔には優しさのかけらもないし、他の人間にだってそこまで優しくない。女性や子供は別かもしれないが。
でも、自分の気に入った人物、特に懐に招いた人物にはでろでろにとろけるように甘く、そして優しい。
ちょっとしたダンテの気遣いですら心ときめく。
ダンテに引かれ始めている事実に気がつき、困惑した。
少し早めのランチタイムである。
落ち着いた空気が流れる奥の席へ通されメニューを開く。
まだ時間が少しだけ早いため、混んでいない。
なのに時間的にランチセットがスタートしているのは嬉しい。
「この店、焼けた肉の良い匂いでいっぱいだ」
ダンテは鼻をスンと嗅ぎ、ステーキのページをじっと見つめた。
とは言ってもこの店はステーキがメインの店である。
メニューのほとんどがステーキだった。
「リブアイ・ステーキ300gで」
「焼き加減はどうするの?」
「えーと……ミディアムレア、いやブルーで」
「えっ!ダンテって味覚まで悪魔みたいに生肉生き血バンザイなの?」
ブルーはほとんど生状態の焼き加減である。レアよりレアだ。
「生肉生き血バンザイって……なんじゃそら。
悪魔は関係ないよ、食べてみたいだけ。
付け合わせはバターライスとグリルドポテトな」
「お腹壊すといけないから冒険しないの!」
「はいはい、わかりました!じゃあミディアムレアくらいにするよ」
「まったく……」
ため息をつくディーヴァにダンテが「ディーヴァは?」と聞く。
ディーヴァは短く答えた。
「シュリンプ・パスタ」
一般的なエビのトマトソースパスタである。
この店のメインはステーキだが、ディーヴァは肉をガッツリとは食べれないため、パスタくらいが丁度よいのだ。
「あとランチドレッシング・シーザーサラダね。お野菜が足りないもの」
「オレはグリルドポテトがあるけど」
「ポテトは炭水化物なので野菜には入りません」
ぴしゃりと言い放つ。
「めんどくせぇな……」
ダンテはメニューの影で口を尖らせた。
そんなダンテの目にストロベリー・ダイキリが飛び込んできた。
ラムベースのストロベリーシロップで仕上げたフローズンカクテルである。
つまり、酒だ。
「……美味そ」
「あ、ドリンク忘れてた。ダンテって確かお酒飲める年齢?飲めるなら飲めばいいんじゃない?」
ニコニコ話すディーヴァに目が点になる。
てっきり昼間っからお酒なんて!と怒られると思ったのに。
だがダンテはせっかくの貴重なお許しに乗らなかった。
「いいや、ディーヴァが飲めるようになったらまた来ようぜ」
「……ありがと」
本当ならば気にせず好きに飲んでいただろうに…。
ダンテの気遣いに心が暖かくなる。
というか、ダンテは実際にはまだ未成年である。ディーヴァはその事実を知らない……。
「じゃあスプリッツァーなんてどう?ノンアルコールタイプだって」
「フルーツソーダってことか、それもいいな」
ノンアルコールメニューにもたくさんのドリンクが並んでいた。
スプリッツァーはストロベリー、ブルーベリー、マンゴー、ピーチなどからひとつ味を選び、ソーダ割にするフルーツソーダだ。
もちろん、ダンテはストロベリーを選んだ。
「お、ストロベリースムージーもある」
「じゃあたしがそれ頼むからダンテがスプリッツァー頼んでよ」
子供のように迷っているダンテに苦笑混じりに助け船を出す。
「どっちも飲みたいんでしょ、あたしも飲みたいし飲も飲も!」
注文してしばらくするとジュウジュウ音を立てるステーキに、エビがソースによく絡んだパスタ、サラダにドリンクが届いた。
「「かんぱーい」」
ドリンクをチンと鳴らして食事を始めるが、ダンテはディーヴァの服が気になった。
「服、白だけど大丈夫か?」
「あ」
白いシフォンのワンピースを着ていたのを忘れ、あろうことかトマトソースのパスタを頼んでしまった。
ダンテは素早くカーディガンを脱ぎ、ディーヴァに渡した。
「かけとけ」
「せっかく買ったばかりなのにダンテの服、汚れちゃうかもよ?もちろん跳ねないように気を付けるけどね」
「洗ってくれればいい」
「そりゃ、洗濯はするけどさ……」
こともなげに言い、ダンテはステーキを切るのに取りかかった。
「ありがとうダンテ」
「どーいたしまして。ほら、冷めるぞ」
ダンテは優しい。悪魔には優しさのかけらもないし、他の人間にだってそこまで優しくない。女性や子供は別かもしれないが。
でも、自分の気に入った人物、特に懐に招いた人物にはでろでろにとろけるように甘く、そして優しい。
ちょっとしたダンテの気遣いですら心ときめく。
ダンテに引かれ始めている事実に気がつき、困惑した。