それぞれのエピローグ
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それから数年後のことだ。
思い出の鏡はあれからずっと魔具達と同じ場所に保管されていた。
ディーヴァの苦手な悪魔の品と言えど、決して処分しようとは一度も思わなかった。
それこそが、約束でもあるから。
「あれ…?なんだろう、これ」
久しぶりにこの部屋を掃除するため、鏡も念入りに拭いていたディーヴァの目が奇妙なものを発見した。
鏡の縁にはドクロなどの禍々しい装飾がなされているのだが、その装飾に紛れるようにして小さな小さな薔薇の彫り物があったのだ。
「…つうっ!」
そっと触れただけだったのに、指に傷を負ってしまった。
薔薇の彫り物だけに、棘でも刺さってしまったのだろうか…。
彫り物にはディーヴァの、『天使』の血が付着してしまった。
「えっ!な、何…!?」
瞬間、血を媒介としたか、鏡に再び魔力が宿り表面が光輝きだした。
波打つ鏡の表面。
それは、アイスブルーの髪を持つあの人を映し出した。
「貴女は……っ!!」
「…久しぶり」
もう繋がることはないと思っていた背中合わせのセカイのメロディ。
再びその美しい旋律は奏でられ始めようとしていた。
思い出の鏡はあれからずっと魔具達と同じ場所に保管されていた。
ディーヴァの苦手な悪魔の品と言えど、決して処分しようとは一度も思わなかった。
それこそが、約束でもあるから。
「あれ…?なんだろう、これ」
久しぶりにこの部屋を掃除するため、鏡も念入りに拭いていたディーヴァの目が奇妙なものを発見した。
鏡の縁にはドクロなどの禍々しい装飾がなされているのだが、その装飾に紛れるようにして小さな小さな薔薇の彫り物があったのだ。
「…つうっ!」
そっと触れただけだったのに、指に傷を負ってしまった。
薔薇の彫り物だけに、棘でも刺さってしまったのだろうか…。
彫り物にはディーヴァの、『天使』の血が付着してしまった。
「えっ!な、何…!?」
瞬間、血を媒介としたか、鏡に再び魔力が宿り表面が光輝きだした。
波打つ鏡の表面。
それは、アイスブルーの髪を持つあの人を映し出した。
「貴女は……っ!!」
「…久しぶり」
もう繋がることはないと思っていた背中合わせのセカイのメロディ。
再びその美しい旋律は奏でられ始めようとしていた。