6日目 サヨナラは言わない
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ディーヴァの天使の力に刺激されたか、力を得ようとするように、指の先ほど残っていたらしい鏡の魔力が高まった。
見れば黒く澱んだ小さな手の影が無数に何かを得ようとして、こちら側に伸ばされている。
「げっ!」
「うわ…」
あの悪魔の最後の力の欠片である。
「往生際が悪いわね、まだあの悪魔生きてたの?」
「いや…あの悪魔の思念体が移っていただけだろうな。こいつだけでは何もできやしないが…しつこいやつめ」
確かに攻撃したり力を奪うなど、何もできないほどの微弱な力しか感じられない。
それでも、天使であるディーヴァにとって脅威になりえる存在を近づけたくない若は、手がこちらにこれ以上来ないよう願った。
「ねんのためディーヴァは近づくなよ?…って、ディーヴァ!?」
そんな若を無視し、ディーヴァはゆっくりと鏡に近づいた。
歩く度に鱗粉が落ちるかのように、翼から光の粒子があとをひいていく。
「ディーヴァ、止まれ!」
「何が起こるかわからない!無闇に触るな!」
「危ないよディーヴァちゃん!」
止めようとする3人に「見てて」と小さく笑みをこぼすと、ディーヴァは鏡を見据えた。
見れば黒く澱んだ小さな手の影が無数に何かを得ようとして、こちら側に伸ばされている。
「げっ!」
「うわ…」
あの悪魔の最後の力の欠片である。
「往生際が悪いわね、まだあの悪魔生きてたの?」
「いや…あの悪魔の思念体が移っていただけだろうな。こいつだけでは何もできやしないが…しつこいやつめ」
確かに攻撃したり力を奪うなど、何もできないほどの微弱な力しか感じられない。
それでも、天使であるディーヴァにとって脅威になりえる存在を近づけたくない若は、手がこちらにこれ以上来ないよう願った。
「ねんのためディーヴァは近づくなよ?…って、ディーヴァ!?」
そんな若を無視し、ディーヴァはゆっくりと鏡に近づいた。
歩く度に鱗粉が落ちるかのように、翼から光の粒子があとをひいていく。
「ディーヴァ、止まれ!」
「何が起こるかわからない!無闇に触るな!」
「危ないよディーヴァちゃん!」
止めようとする3人に「見てて」と小さく笑みをこぼすと、ディーヴァは鏡を見据えた。