6日目 サヨナラは言わない
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「…あれ。なんか鏡の魔力…いきなり消えちまったんだが…」
いざ別れる、という時になって、髭がとんでもないことに気が付いた。
「「「えー!!」」」
リアラと若が鏡に近寄って確認してみると、確かに帰り道の役割を果たすベースとなるはずの
あの悪魔の魔力が消え失せていた。
「か、帰れないってことですか!?」
「みたいだなぁ」
愕然とするリアラと反対に、髭はいまだのんびりと間延びした言い方だ。
あまり慌てていないように思える。
「じゃあ、帰る方法が見つかるまではこっちで暮らすしかないかもな」
「…マジで?」
「ああ、しばらく世話になるがいいか?」
「それは別に…なあ、ディーヴァ」
「うん。でもダンテさんはそれでもいいかもしれないけどリアラお姉ちゃんは…」
ディーヴァの視線の先には、とても不安そうにうつむくリアラの姿。
「そんな、父様…ネロ…キリエ……」
髭はまだ残してきた者ややり残したことが少ないかもしれない。
だが、リアラには父親が待っているし、母の仇を討たなくてはならない。
まだまだ未練があり過ぎる。
ディーヴァはリアラに何と声をかけていいかわからない。
それを見て、髭は頭をガシガシかいて考えあぐねた。
「ふむ…どうしたもんか……」
ディーヴァとしても、まだまだ一緒にいられるならと思うとうれしく思うのだがそうもいかない。
ちゃんと元の世界に帰してあげなくちゃ…
何とかしなきゃ!!
ディーヴァは唇を強く結んだ。
いざ別れる、という時になって、髭がとんでもないことに気が付いた。
「「「えー!!」」」
リアラと若が鏡に近寄って確認してみると、確かに帰り道の役割を果たすベースとなるはずの
あの悪魔の魔力が消え失せていた。
「か、帰れないってことですか!?」
「みたいだなぁ」
愕然とするリアラと反対に、髭はいまだのんびりと間延びした言い方だ。
あまり慌てていないように思える。
「じゃあ、帰る方法が見つかるまではこっちで暮らすしかないかもな」
「…マジで?」
「ああ、しばらく世話になるがいいか?」
「それは別に…なあ、ディーヴァ」
「うん。でもダンテさんはそれでもいいかもしれないけどリアラお姉ちゃんは…」
ディーヴァの視線の先には、とても不安そうにうつむくリアラの姿。
「そんな、父様…ネロ…キリエ……」
髭はまだ残してきた者ややり残したことが少ないかもしれない。
だが、リアラには父親が待っているし、母の仇を討たなくてはならない。
まだまだ未練があり過ぎる。
ディーヴァはリアラに何と声をかけていいかわからない。
それを見て、髭は頭をガシガシかいて考えあぐねた。
「ふむ…どうしたもんか……」
ディーヴァとしても、まだまだ一緒にいられるならと思うとうれしく思うのだがそうもいかない。
ちゃんと元の世界に帰してあげなくちゃ…
何とかしなきゃ!!
ディーヴァは唇を強く結んだ。