6日目 サヨナラは言わない
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いつものコート姿に変わって降りて来たリアラの顔はまだほんのりと朱に染まっていた。
髭は少し残念そうにしつつ「やはりいつもの格好がリアラらしい」と言葉をかけた。
その際にまたリアラは真っ赤になってしまうのだが、それはしかたないだろう。
やーいやい、髭の天然タラシー!!
「リアラお姉ちゃん、さっきの洋服はよかったら持ち帰ってね」
「いいの?」
「いいっていいって。そんであっちでデートを楽しめよ!」
「デ、デート!?」
「ああ、ありがたくデートさせてもらうぜ」
「ダンテさんまで!!」
真っ赤な顔を困ったように隠そうとするリアラに、クスクスと笑いかけながら、ディーヴァは1つの箱を渡した。
「あとね、これを受け取ってほしいの」
「これは?」
それは紺色のベルベット生地で包まれたリングケースのようなもの
だった。
「開けてみて」
かぱり。
リアラがそっと開けてみると、中に入っていたのはガラス細工だった。
繊細な薔薇の形をしており、光に反射してキラキラと輝いている。
薔薇はリアラの誕生花であり、髭の象徴のひとつでもあってとても好きな花である。
「綺麗…」
「お洋服を買いに行った日に見つけたの。ガラス細工が好きだって言ってたから…」
「これを、私に?」
「うん。出会った記念にね」
はにかんで笑うディーヴァの姿に、うるうると瞳が潤む。
涙を流すかわりに、リアラは笑顔で礼を述べた。
「ありがとう、大事にするね!」
出会った記念の品が増えていく。
こちらの世界で出来た数々の思い出とともに、大切にしようとそう思えた。
髭は少し残念そうにしつつ「やはりいつもの格好がリアラらしい」と言葉をかけた。
その際にまたリアラは真っ赤になってしまうのだが、それはしかたないだろう。
やーいやい、髭の天然タラシー!!
「リアラお姉ちゃん、さっきの洋服はよかったら持ち帰ってね」
「いいの?」
「いいっていいって。そんであっちでデートを楽しめよ!」
「デ、デート!?」
「ああ、ありがたくデートさせてもらうぜ」
「ダンテさんまで!!」
真っ赤な顔を困ったように隠そうとするリアラに、クスクスと笑いかけながら、ディーヴァは1つの箱を渡した。
「あとね、これを受け取ってほしいの」
「これは?」
それは紺色のベルベット生地で包まれたリングケースのようなもの
だった。
「開けてみて」
かぱり。
リアラがそっと開けてみると、中に入っていたのはガラス細工だった。
繊細な薔薇の形をしており、光に反射してキラキラと輝いている。
薔薇はリアラの誕生花であり、髭の象徴のひとつでもあってとても好きな花である。
「綺麗…」
「お洋服を買いに行った日に見つけたの。ガラス細工が好きだって言ってたから…」
「これを、私に?」
「うん。出会った記念にね」
はにかんで笑うディーヴァの姿に、うるうると瞳が潤む。
涙を流すかわりに、リアラは笑顔で礼を述べた。
「ありがとう、大事にするね!」
出会った記念の品が増えていく。
こちらの世界で出来た数々の思い出とともに、大切にしようとそう思えた。