6日目 サヨナラは言わない
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「リアラお姉ちゃん、お願いがあるの」
食後のお茶をみんなで飲んでのんびり寛いでいると、突然ディーヴァから言われた。
ディーヴァはもじもじ言いづらそうにしながら、視線を横にしている。
「お願いって?」
「あのね、その…背中に乗せてほしいの……ダメ?」
「背中に?ダメってことはないけど…おんぶしてほしいってことかな?」
16、7歳はもう大人の仲間といえるが、その反対にまだ子どもとも言えなくもない年齢だ。
気丈に見えても、まだ母の愛に飢えているのだろう。
自分に母の面影が見えた、とでも言うのだろうか。
返事しようとしているリアラに若の横槍が入る。
「おぶるくらいオレがいつでもしてやるぞー。んで、オッパイを背中に押し付けてくれ」
「そ、そんな破廉恥なことするわけないでしょ!」
真っ赤になって抗議するディーヴァはかわいらしいものだが、若はそろそろいい加減にした方がいい。
リアラの堪忍袋の緒はこの世界でゆっくりほどけていった。
「ねえダンテ、もう一度言ってみようか?」
ゴゴゴゴゴ…。
何か黒い、それでいて冷たい空気を感じて後ろを見れば、リアラが一瞬で出現させたでかい氷柱の塊を持っていた。
笑顔なのに目が笑ってない。
ギョッ!
あんなものを放たれたら命どころか、家まで倒壊してしまいそうだ。
若はすぐさま土下座な勢いで謝った。
冷や汗が止まらない。
「ワ、ワーイ!ナンデモナイデース!」
「そう、ならいいの」
リアラが上へあげていた手をおろすと、持っていた氷柱の塊は魔力へと還り、瞬時に霧散した。
「ふー、危ねぇ危ねぇ」
「お前、マジで変態だな…」
買ってきた新聞でこちらの経済を軽く確認しながら「俺も若い頃はこんなに変態だったか…?」と思い返す髭だった。
食後のお茶をみんなで飲んでのんびり寛いでいると、突然ディーヴァから言われた。
ディーヴァはもじもじ言いづらそうにしながら、視線を横にしている。
「お願いって?」
「あのね、その…背中に乗せてほしいの……ダメ?」
「背中に?ダメってことはないけど…おんぶしてほしいってことかな?」
16、7歳はもう大人の仲間といえるが、その反対にまだ子どもとも言えなくもない年齢だ。
気丈に見えても、まだ母の愛に飢えているのだろう。
自分に母の面影が見えた、とでも言うのだろうか。
返事しようとしているリアラに若の横槍が入る。
「おぶるくらいオレがいつでもしてやるぞー。んで、オッパイを背中に押し付けてくれ」
「そ、そんな破廉恥なことするわけないでしょ!」
真っ赤になって抗議するディーヴァはかわいらしいものだが、若はそろそろいい加減にした方がいい。
リアラの堪忍袋の緒はこの世界でゆっくりほどけていった。
「ねえダンテ、もう一度言ってみようか?」
ゴゴゴゴゴ…。
何か黒い、それでいて冷たい空気を感じて後ろを見れば、リアラが一瞬で出現させたでかい氷柱の塊を持っていた。
笑顔なのに目が笑ってない。
ギョッ!
あんなものを放たれたら命どころか、家まで倒壊してしまいそうだ。
若はすぐさま土下座な勢いで謝った。
冷や汗が止まらない。
「ワ、ワーイ!ナンデモナイデース!」
「そう、ならいいの」
リアラが上へあげていた手をおろすと、持っていた氷柱の塊は魔力へと還り、瞬時に霧散した。
「ふー、危ねぇ危ねぇ」
「お前、マジで変態だな…」
買ってきた新聞でこちらの経済を軽く確認しながら「俺も若い頃はこんなに変態だったか…?」と思い返す髭だった。