5日目 月の騎士と重なる旋律
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「二人共、どうしたの?そんな難しそうな顔して…」
奥の風呂場から、ディーヴァが顔を出した。後ろにはリアラもいる。
「ああ、ちょっとこの鏡をどうするか話し合っててな。リアラ、喉の状態はどうだ?治ったか?」
「はい、もう大丈夫です。声も掠れてないですし」
「そうか、よかった」
そう言うと、髭は傍に来たリアラの頭をゆっくりと撫でる。
「まあ、ちょうどいい。全員に関係のあることだ、二人もそのまま話を聞いてくれ」
「わかりました」
「うん、わかった」
リアラとディーヴァが頷くのを確認して、髭は話し始めた。
「この鏡なんだがな…持ち主であるあの悪魔が死んでから、徐々に魔力が失われつつある。持って、あと一日くらいだろう」
「一日…っていうことは…」
「ああ…俺とリアラは、明日には元の世界に帰らなきゃならない」
突然すぎる知らせに、三人は目を見開く。
「え…二人とも、明日には元の世界に帰っちゃうの?」
「急だな…」
「これでも持ってる方だろ。この鏡から魔力が失われたら、俺達は帰れなくなる。…急とはいえ、仕方ない」
「そう、ですね…」
ぎこちなく頷き、リアラは俯く。
元の世界に帰れる。嬉しいはずなのに、こんなに寂しく感じるのはなぜだろう。
そんなリアラの心情を察しているのか、彼女の頭を撫でながら、髭は続ける。
奥の風呂場から、ディーヴァが顔を出した。後ろにはリアラもいる。
「ああ、ちょっとこの鏡をどうするか話し合っててな。リアラ、喉の状態はどうだ?治ったか?」
「はい、もう大丈夫です。声も掠れてないですし」
「そうか、よかった」
そう言うと、髭は傍に来たリアラの頭をゆっくりと撫でる。
「まあ、ちょうどいい。全員に関係のあることだ、二人もそのまま話を聞いてくれ」
「わかりました」
「うん、わかった」
リアラとディーヴァが頷くのを確認して、髭は話し始めた。
「この鏡なんだがな…持ち主であるあの悪魔が死んでから、徐々に魔力が失われつつある。持って、あと一日くらいだろう」
「一日…っていうことは…」
「ああ…俺とリアラは、明日には元の世界に帰らなきゃならない」
突然すぎる知らせに、三人は目を見開く。
「え…二人とも、明日には元の世界に帰っちゃうの?」
「急だな…」
「これでも持ってる方だろ。この鏡から魔力が失われたら、俺達は帰れなくなる。…急とはいえ、仕方ない」
「そう、ですね…」
ぎこちなく頷き、リアラは俯く。
元の世界に帰れる。嬉しいはずなのに、こんなに寂しく感じるのはなぜだろう。
そんなリアラの心情を察しているのか、彼女の頭を撫でながら、髭は続ける。