2日目 和解と姉妹
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リアラのその呼吸はとても荒く見える。
ダンテが怪我をした時や、自分が風邪をひいた時とよく似たそれ。
薄く開いた口からはゼェゼェとした呼吸音が漏れていた。
「もしかして熱があるの!?」
熱がありそうな気がしたディーヴァは、まだ少しこわいとは思いつつ、その毛皮で覆われた頭に手を触れた。
「ちょっと熱い…?」
ケルベロスと同じで氷属性に見える悪魔。
悪魔の体温が普段どのくらいで、病気の場合はどれくらい体温が上がるのか定かではないが、なんとなく熱があるように思えた。
ディーヴァは何も言わず、その頭を撫でる。
すごく大きな狼だけれど、よくよく見れば怖くない気がする。
昨日見た時はあんなに恐ろしく思えたのに。
これも満月の魔力のせいだったのだろうか…。
今はとても大きな犬。
それも見方によってはケルベロスがゴールデンレトリーバーになった時同様、かわいいものに見えた。
氷の毛皮も、ケルベロスと同じく体温調節が利くのかそれとも熱のせいか否か、肌を刺すほどの冷たさはなく、そっと撫でればビロードのようななめらかさ。
思わず頬ずりしたくなる気持ちよさだ。
なでなでなでなでなで…
ディーヴァはその気持ちよさにうっとりとして、つい何度も手を往復させてしまった。
コラ。
今は、そんなことしてる場合ではないだろうが。
「はっ…!!いけない、つい撫でまわしちゃった!!」
手を止めディーヴァは居住まいを正すと、眠るリアラに向き直ったのだった。
ダンテが怪我をした時や、自分が風邪をひいた時とよく似たそれ。
薄く開いた口からはゼェゼェとした呼吸音が漏れていた。
「もしかして熱があるの!?」
熱がありそうな気がしたディーヴァは、まだ少しこわいとは思いつつ、その毛皮で覆われた頭に手を触れた。
「ちょっと熱い…?」
ケルベロスと同じで氷属性に見える悪魔。
悪魔の体温が普段どのくらいで、病気の場合はどれくらい体温が上がるのか定かではないが、なんとなく熱があるように思えた。
ディーヴァは何も言わず、その頭を撫でる。
すごく大きな狼だけれど、よくよく見れば怖くない気がする。
昨日見た時はあんなに恐ろしく思えたのに。
これも満月の魔力のせいだったのだろうか…。
今はとても大きな犬。
それも見方によってはケルベロスがゴールデンレトリーバーになった時同様、かわいいものに見えた。
氷の毛皮も、ケルベロスと同じく体温調節が利くのかそれとも熱のせいか否か、肌を刺すほどの冷たさはなく、そっと撫でればビロードのようななめらかさ。
思わず頬ずりしたくなる気持ちよさだ。
なでなでなでなでなで…
ディーヴァはその気持ちよさにうっとりとして、つい何度も手を往復させてしまった。
コラ。
今は、そんなことしてる場合ではないだろうが。
「はっ…!!いけない、つい撫でまわしちゃった!!」
手を止めディーヴァは居住まいを正すと、眠るリアラに向き直ったのだった。