2日目 和解と姉妹
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「ディーヴァがいつも撫でてるケルだって、仲のいいネヴァンだって悪魔だろ?あいつらはよくてこっちはダメだってのか?」
「それは…」
ダンテの言い分はもっともだ。
それでも、ディーヴァは首を縦に振らなかった。
「でもやっぱり怖い…。いくらダンテ達で慣れたって言っても、今日はみんながみーんなあたしにとって恐怖の対象ではあるんだからね?知らない悪魔さんならなおさら怖くてたまらないよ」
ディーヴァの前に出る時のケルベロスは、いつも黒いゴールデンレトリーバーというだけであり恐ろしい外見はしていない。
ネヴァンは言わずもがな、ちょっとスケベな近所のお姉さんみたいなもの。
だが、初めてみたリアラの魔獣状態は少々怖かったよう。
ディーヴァは小さい頃、自分の倍近く大きな猟犬に追いかけられた経験を思い出した。
そうでなくても相手は犬ではなく、狼。
ディーヴァには、凍てつきそうな氷に覆われた毛皮は触れたものを全て串刺しにする鋭さを持っているように見えたし、大きな口に並んだ牙は噛みつかれたらひとたまりもなさそうに思えた。
その透明で長い爪で切り裂かれても、絶対に命はない。
何より小さい頃と違って大きく成長したディーヴァのその背よりも、相手は大きな体躯を持っている。
怖がるなという方が無理な話だ。
「どうしても駄目…こわいの…。ごめんねダンテ」
申し訳なさそうに言い、悲しげに笑うとディーヴァは素早く自分の部屋へと入ってしまった。
「ちょ、あっ!ディーヴァ!?」
手を伸ばし引き留めようとしたダンテの目の前で、閉じてしまった扉。
ご丁寧にも、その瞬間扉に張り巡らされる乳白色の光の紋章。
乳白色に輝く悪魔の紋章とは反対に神々しい感じのそれこそ、ディーヴァの天使の結界だ。
結界を張る事がまだまだ上手くないディーヴァ。
だというのに、今回は完璧な結界がそこに構築されていた。
そうまでしての完全拒否。
言葉では申し訳なさそうにしていても、気持ちではそうもいかないようだった。
「それは…」
ダンテの言い分はもっともだ。
それでも、ディーヴァは首を縦に振らなかった。
「でもやっぱり怖い…。いくらダンテ達で慣れたって言っても、今日はみんながみーんなあたしにとって恐怖の対象ではあるんだからね?知らない悪魔さんならなおさら怖くてたまらないよ」
ディーヴァの前に出る時のケルベロスは、いつも黒いゴールデンレトリーバーというだけであり恐ろしい外見はしていない。
ネヴァンは言わずもがな、ちょっとスケベな近所のお姉さんみたいなもの。
だが、初めてみたリアラの魔獣状態は少々怖かったよう。
ディーヴァは小さい頃、自分の倍近く大きな猟犬に追いかけられた経験を思い出した。
そうでなくても相手は犬ではなく、狼。
ディーヴァには、凍てつきそうな氷に覆われた毛皮は触れたものを全て串刺しにする鋭さを持っているように見えたし、大きな口に並んだ牙は噛みつかれたらひとたまりもなさそうに思えた。
その透明で長い爪で切り裂かれても、絶対に命はない。
何より小さい頃と違って大きく成長したディーヴァのその背よりも、相手は大きな体躯を持っている。
怖がるなという方が無理な話だ。
「どうしても駄目…こわいの…。ごめんねダンテ」
申し訳なさそうに言い、悲しげに笑うとディーヴァは素早く自分の部屋へと入ってしまった。
「ちょ、あっ!ディーヴァ!?」
手を伸ばし引き留めようとしたダンテの目の前で、閉じてしまった扉。
ご丁寧にも、その瞬間扉に張り巡らされる乳白色の光の紋章。
乳白色に輝く悪魔の紋章とは反対に神々しい感じのそれこそ、ディーヴァの天使の結界だ。
結界を張る事がまだまだ上手くないディーヴァ。
だというのに、今回は完璧な結界がそこに構築されていた。
そうまでしての完全拒否。
言葉では申し訳なさそうにしていても、気持ちではそうもいかないようだった。