1日目 もう1つのセカイ
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「ひっ、悪魔…!」
怯えて後ずさるディーヴァに、ダンテは慌てて説明する。
「落ち着けディーヴァ、こいつはオレと同じ半魔だ、今は訳があって元の姿に戻れないだけで…」
「そんなの知らない!わざわざ悪魔を連れてくるなんて…ダンテのバカ!」
そう言って走って二階へ上がってしまうディーヴァ。ディーヴァと自分を見て困った顔をするダンテに、リアラは頭で彼の背中を押して促す。
(私のことはいいよ、行ってあげて)
「けど…」
(悪魔に狙われやすいんでしょう?だったら怖がるのも無理はないよ。私は大丈夫だから)
「…悪い、ディーヴァにはちゃんと説明しとくから。そこのソファでも使って休んでてくれ」
(うん、ありがとう)
そう言い残し、急いで階段を上がっていくダンテを見送るリアラに、黙って様子を見ていたケルベロスが話しかける。
『…お主は、苦しくないのか?あんな言葉をかけられて』
(…人からの酷い扱いなら、経験済みよ。言葉だけならかわいいものだわ)
そう言うと、リアラはケルベロスに向かって苦笑する。
(いきなり来て、お世話になることになっちゃってごめんなさい。帰り方がわかったらすぐに出て行くわ)
『…我は別に構わん。お前はディーヴァに手を出しそうにないからな』
(好かれているのね、あの子)
『…まあな。我はもう戻る』
(ええ、おやすみなさい)
階段下の脇の収納スペースに戻るケルベロスを見送ると、リアラはソファに上がり、身体を横たえる。
(疲れた…)
精神的な疲れも、肉体的な疲れもどっと来て、リアラは息をつく。
ゆるゆるとやってくる睡魔に勝てず瞼が落ちていく中、リアラはあちらの世界にいるかの人を思い浮かべる。
(ダンテ、さん…)
瞼が閉じられると同時に、彼女の頬を涙が伝った。
怯えて後ずさるディーヴァに、ダンテは慌てて説明する。
「落ち着けディーヴァ、こいつはオレと同じ半魔だ、今は訳があって元の姿に戻れないだけで…」
「そんなの知らない!わざわざ悪魔を連れてくるなんて…ダンテのバカ!」
そう言って走って二階へ上がってしまうディーヴァ。ディーヴァと自分を見て困った顔をするダンテに、リアラは頭で彼の背中を押して促す。
(私のことはいいよ、行ってあげて)
「けど…」
(悪魔に狙われやすいんでしょう?だったら怖がるのも無理はないよ。私は大丈夫だから)
「…悪い、ディーヴァにはちゃんと説明しとくから。そこのソファでも使って休んでてくれ」
(うん、ありがとう)
そう言い残し、急いで階段を上がっていくダンテを見送るリアラに、黙って様子を見ていたケルベロスが話しかける。
『…お主は、苦しくないのか?あんな言葉をかけられて』
(…人からの酷い扱いなら、経験済みよ。言葉だけならかわいいものだわ)
そう言うと、リアラはケルベロスに向かって苦笑する。
(いきなり来て、お世話になることになっちゃってごめんなさい。帰り方がわかったらすぐに出て行くわ)
『…我は別に構わん。お前はディーヴァに手を出しそうにないからな』
(好かれているのね、あの子)
『…まあな。我はもう戻る』
(ええ、おやすみなさい)
階段下の脇の収納スペースに戻るケルベロスを見送ると、リアラはソファに上がり、身体を横たえる。
(疲れた…)
精神的な疲れも、肉体的な疲れもどっと来て、リアラは息をつく。
ゆるゆるとやってくる睡魔に勝てず瞼が落ちていく中、リアラはあちらの世界にいるかの人を思い浮かべる。
(ダンテ、さん…)
瞼が閉じられると同時に、彼女の頬を涙が伝った。