4日目 誘惑とキス
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心をほんわかと暖かくしていると。
「ねえ、ネモフィラってお花、知ってる?」
唐突にディーヴァが聞いてきた。
ネモフィラと言えば、春先に咲く小さくて青い花である。
和名には瑠璃の字が、洋名にもブルーの字が入っているため『青』に思い入れの強いリアラはよく覚えていたのだ。
「ネモフィラって、薄いブルーの小さな花のことだよね」
「そう。リアラお姉ちゃんのアイスブルーの目はあの色に似てる気がする」
「ネモフィラに?」
「最初はお空の色かな~って思ったんだけど、違ったの。春先に一面にぶわーって咲く場所があるんだけどさ、まるで薄い水色の絨毯が敷いてあるみたいでとーってもきれいなんだぁ…」
本当に好きなのだろう、うっとりと目を閉じてその風景を思い出しているディーヴァ。
そんなに綺麗なのなら、リアラも見てみたいと思った。
もちろん、花を見つめるその傍らには赤いコートのあの人…。
「元の世界に戻ったらそっちのダンテとおデートしに行くといいよ~」
世界が違えど場所は似ている。
ならば、大きな公園の場所や花の咲く時期くらいは同じだろうと思う。
考えを自分の世界のダンテへと飛ばしていると、ディーヴァがそう耳元で囁いた。
ハッとして見ると、その顔はニヤニヤしている。
考えがバレたようだ。
「も、もうっ!年上をからかうものじゃありません!」
「ごめんごめん」
リアラは顔を赤くして抗議すると、ディーヴァを捕まえてその頬をむにむにつついた。
やわらかい。
…ダンテの気持ち良いという言葉が少しわかった気がした。
「あたし、あの景色が大好き。リアラお姉ちゃんも気に入ると思うよ。だから…」
ぎゅ…。
解放されたディーヴァは、真正面からリアラに抱きついた。
「悪魔の部分もリアラお姉ちゃんなんだから、否定しないで好きになってあげて」
「……っ!」
言葉を失う。
まさか悪魔を嫌うディーヴァから、そう言われるとは思わなかった。
ディーヴァはすぐに離れ、にこにこと笑顔を浮かべている。
リアラは優しく抱きしめ返すことで、感謝の気持ちを伝えた。
「ねえ、ネモフィラってお花、知ってる?」
唐突にディーヴァが聞いてきた。
ネモフィラと言えば、春先に咲く小さくて青い花である。
和名には瑠璃の字が、洋名にもブルーの字が入っているため『青』に思い入れの強いリアラはよく覚えていたのだ。
「ネモフィラって、薄いブルーの小さな花のことだよね」
「そう。リアラお姉ちゃんのアイスブルーの目はあの色に似てる気がする」
「ネモフィラに?」
「最初はお空の色かな~って思ったんだけど、違ったの。春先に一面にぶわーって咲く場所があるんだけどさ、まるで薄い水色の絨毯が敷いてあるみたいでとーってもきれいなんだぁ…」
本当に好きなのだろう、うっとりと目を閉じてその風景を思い出しているディーヴァ。
そんなに綺麗なのなら、リアラも見てみたいと思った。
もちろん、花を見つめるその傍らには赤いコートのあの人…。
「元の世界に戻ったらそっちのダンテとおデートしに行くといいよ~」
世界が違えど場所は似ている。
ならば、大きな公園の場所や花の咲く時期くらいは同じだろうと思う。
考えを自分の世界のダンテへと飛ばしていると、ディーヴァがそう耳元で囁いた。
ハッとして見ると、その顔はニヤニヤしている。
考えがバレたようだ。
「も、もうっ!年上をからかうものじゃありません!」
「ごめんごめん」
リアラは顔を赤くして抗議すると、ディーヴァを捕まえてその頬をむにむにつついた。
やわらかい。
…ダンテの気持ち良いという言葉が少しわかった気がした。
「あたし、あの景色が大好き。リアラお姉ちゃんも気に入ると思うよ。だから…」
ぎゅ…。
解放されたディーヴァは、真正面からリアラに抱きついた。
「悪魔の部分もリアラお姉ちゃんなんだから、否定しないで好きになってあげて」
「……っ!」
言葉を失う。
まさか悪魔を嫌うディーヴァから、そう言われるとは思わなかった。
ディーヴァはすぐに離れ、にこにこと笑顔を浮かべている。
リアラは優しく抱きしめ返すことで、感謝の気持ちを伝えた。