デデン！
リアラとダンテの目の前には赤と白、イチゴとアイスと生クリームが鮮やかで美味しそうなストロベリーサンデーが、存在を主張していた。
リアラ特製パフェグラスに入ったそれはいつまでも溶けることなく食べられる時を待っている。


「さあ、どうぞ。召し上がれ」


温かな紅茶を置いたディーヴァの勧めと共に、ダンテとリアラは食べ始めた。


「この紅茶はなんのお茶？」

「えっとね、今日はディンブラにしてみたの。アイスティーもおすすめだから冷たいのがいいなら作ってくるよ？」

「へー、そうなんだ。あ、このままでいいよ。いい香り…美味し…」


目の前には自分の大好きなストロベリーサンデー。
しかも綺麗所２人(しかも１人は恋人、１人は自分と同じ半魔)が、楽しそうに会話を繰り広げている風景…。
嗚呼、なんて幸せなんだ！！

ダンテは満面の笑みを浮かべて、ストロベリーサンデーを口いっぱい頬張った。


「ウ～ン、このいつまでもストサンが溶ける事なく冷えるリアラ特製氷のグラス…そして、いつもながら美味いディーヴァの愛がたっぷりこもったストサン…ッ！口の中で甘さと冷たさがダンスを踊るっ！サイコーだ！この組み合わせ…悪魔か、神か！」


まるで、料理漫画のごとき感想を利かせるダンテ。
というより、某ゲームのサブタイトルが出たが、いいのだろうか。


リアラとディーヴァの２人はダンテの言葉を聞き、顔を見合わせてから吹き出した。


「ダンテったら感想長～い！」

「そんなに感動したの？」

「ああ、感動した！」


そう言ってダンテはまた、バクバクと食べだす。
食べるスピードが早い！
こんなところでトリックスター使わなくてもいいというに…。


「そんなに急いで食べたらすぐなくなるわよ」

「２杯目はないからねー？あ、そういえばリアラお姉ちゃん、ストロベリーサンデーは美味しい？」

「うん、とってもおいしいよ」


ひと匙ひと匙、味わうように口に入れると、アイスクリームや生クリームの甘さと、イチゴの甘酸っぱさが広がりとても美味しかった。