魔女と魔獣の日常(小話)
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「騒がしいぞ」
カツン、カツン…ヒールの音を響かせ、黒髪の麗人が颯爽と入ってきた。
この城の主人にしてルティアの師、死神だ。
「もうディーヴァの特訓は終わりか。誰が休んでいいと言った?
ルティアも指導をサボるな」
「言ってないけどもう疲れました!」
「ディーヴァに同じく。休憩挟んだらまた特訓する予定だから勘弁してください」
「うん。体力のない底辺魔女のディーヴァからのお願いでーす」
自ら卑下して言うディーヴァに、なんとも言い難い顔をする死神。
面倒を見ることはあるとはいえ、彼女は弟子でもなければ、育ててきた子供同然の魔女でもない。
フォローもできないし、同意もできかねる。
「はぁ…普段から体力つける努力しろ」
とりあえず、ため息とともにそう言って終わらせるが、ルティアがナイスなアイデア浮かんだ!と立案。
「私にしたみたいに投げちゃえば?魔獣の群れの中に、サ!」
「はぁ………さすがにルティアにするように魔獣の群れに放り投げたりはできないだろう。魔獣が苦手でなければそれもアリだったかもしれないが」
「ヒィ!ま、ままま魔獣の群れ!?」
死神の口からさらに深いため息が漏れた。
って、魔獣の群れ!?と、ダンテもが異議を唱える。
…投げ入れないと言っているというに。
「アンタディーヴァを放り投げる気だったんかーい!あとルティアはそんな案を出した時点であとで校舎裏な」
「やーよ」
「そもそも俺が行かせん」
ルティアの安全を第一に考えるセコム・バージル。
校舎裏がどこだかはわからないがダンテにリンチを受けそうなニュアンスに、やりすぎなくらい目を光らす。
ダンテも迎え撃つスタイルで、再び火花が散った。
「まあ落ち着け。
代わりにダンテを散々投げ飛ばさせてもらったから満足だ。ディーヴァを放り投げたりしない」
今日も今日とてダンテは死神に挑んだ。
これは会う度に必ずするルーティンだが、これまで全てが連敗続きである。
そして今回も…?
「へー。ってことはダンテ、また負けたんだ…」
「あったりまえだろ!どう見たらオレが死神に勝てると思えるんだ?」
「褒めてない。威張らないでよ」
「でも僅差でバージルには勝ったぜ!」
どちらも踏ん反り返って言うことではない。
「お前が俺に勝てたのは属性のおかげだろうが。
貴様が炎属性でなければ……。I need more power……!」
悔しそうに歯ぎしりするバージルをルティアがあわてて諌める。
頼むからダンテはその傍でバージルをおちょくって遊ぶのはやめてどうぞ。
「…ところでお前たちが座っているのはなんだ?」
魔女2人が腰掛ける見慣れぬ巨大クッション。
人間の発明品の1つだろうそれを、不思議そうに四方から死神が眺める。
「これ?人をダメにするソファーだけど」
「ルティア…またお前はそんなものを買って……。
ここでなく自分の家に置け」
「残念!もう置いてありますー。
なのでこれは、実家に愛用の家具を置いておきたい私の小さなわがままです」
ここで幼少期は過ごしたこともあろう。ならばうん、まあ実家という表現がしっくりくる。
「ちなみに俺が運んだ」
なるほど。バージルの足にかかれば、そう悟られることなく対象の部屋へと持ってくることも可能だろう。何という能力の無駄遣い。
得意げな顔をさらすバージルを、死神は注視した。
「バージル……あまりルティアを甘やかすな」
「これくらい甘やかしたうちに入らんだろう」
「…まあ、この書斎はお前の場所だからな。好きにしろ」
契約を結んだ当初からは考えられぬ、とても優しい返答だった。
「それで、座りごごちはどうなんだよ。ディーヴァ。ずいぶん落ち着いちまってるみてぇだが」
オレもちょっと座ってみたい。
と、うずうずしているのはわかるが、ディーヴァが占領しているのでそうも行かず。
ダンテは無難に感想を聞いて見る。
「超絶気持ちいい!
クセになるよー。動きたくなくなるよー。
もうあたし働きたくないでござる……。
周りにね、こうやって食べ物飲み物読み物置いて、ゆったり沈み込む、最高……」
「お、おう…」
まるでニートの発言。
ダメだ、本当に人をダメにするソファーだこれ。
このままだとディーヴァはダンテと同じ週休6日制になってしまう。いや、週休7日制かも。
「ブランケットも置いといて、眠くなったらそのまま寝ちゃうのもいいよねー」
「ねー」
あらら、ルティアまでニート予備軍に。
まあ、そういう事には厳しそうなバージルがついているし、何よりバックには死神がいる。
ディーヴァと違ってニートになる事はあり得ないが。
カツン、カツン…ヒールの音を響かせ、黒髪の麗人が颯爽と入ってきた。
この城の主人にしてルティアの師、死神だ。
「もうディーヴァの特訓は終わりか。誰が休んでいいと言った?
ルティアも指導をサボるな」
「言ってないけどもう疲れました!」
「ディーヴァに同じく。休憩挟んだらまた特訓する予定だから勘弁してください」
「うん。体力のない底辺魔女のディーヴァからのお願いでーす」
自ら卑下して言うディーヴァに、なんとも言い難い顔をする死神。
面倒を見ることはあるとはいえ、彼女は弟子でもなければ、育ててきた子供同然の魔女でもない。
フォローもできないし、同意もできかねる。
「はぁ…普段から体力つける努力しろ」
とりあえず、ため息とともにそう言って終わらせるが、ルティアがナイスなアイデア浮かんだ!と立案。
「私にしたみたいに投げちゃえば?魔獣の群れの中に、サ!」
「はぁ………さすがにルティアにするように魔獣の群れに放り投げたりはできないだろう。魔獣が苦手でなければそれもアリだったかもしれないが」
「ヒィ!ま、ままま魔獣の群れ!?」
死神の口からさらに深いため息が漏れた。
って、魔獣の群れ!?と、ダンテもが異議を唱える。
…投げ入れないと言っているというに。
「アンタディーヴァを放り投げる気だったんかーい!あとルティアはそんな案を出した時点であとで校舎裏な」
「やーよ」
「そもそも俺が行かせん」
ルティアの安全を第一に考えるセコム・バージル。
校舎裏がどこだかはわからないがダンテにリンチを受けそうなニュアンスに、やりすぎなくらい目を光らす。
ダンテも迎え撃つスタイルで、再び火花が散った。
「まあ落ち着け。
代わりにダンテを散々投げ飛ばさせてもらったから満足だ。ディーヴァを放り投げたりしない」
今日も今日とてダンテは死神に挑んだ。
これは会う度に必ずするルーティンだが、これまで全てが連敗続きである。
そして今回も…?
「へー。ってことはダンテ、また負けたんだ…」
「あったりまえだろ!どう見たらオレが死神に勝てると思えるんだ?」
「褒めてない。威張らないでよ」
「でも僅差でバージルには勝ったぜ!」
どちらも踏ん反り返って言うことではない。
「お前が俺に勝てたのは属性のおかげだろうが。
貴様が炎属性でなければ……。I need more power……!」
悔しそうに歯ぎしりするバージルをルティアがあわてて諌める。
頼むからダンテはその傍でバージルをおちょくって遊ぶのはやめてどうぞ。
「…ところでお前たちが座っているのはなんだ?」
魔女2人が腰掛ける見慣れぬ巨大クッション。
人間の発明品の1つだろうそれを、不思議そうに四方から死神が眺める。
「これ?人をダメにするソファーだけど」
「ルティア…またお前はそんなものを買って……。
ここでなく自分の家に置け」
「残念!もう置いてありますー。
なのでこれは、実家に愛用の家具を置いておきたい私の小さなわがままです」
ここで幼少期は過ごしたこともあろう。ならばうん、まあ実家という表現がしっくりくる。
「ちなみに俺が運んだ」
なるほど。バージルの足にかかれば、そう悟られることなく対象の部屋へと持ってくることも可能だろう。何という能力の無駄遣い。
得意げな顔をさらすバージルを、死神は注視した。
「バージル……あまりルティアを甘やかすな」
「これくらい甘やかしたうちに入らんだろう」
「…まあ、この書斎はお前の場所だからな。好きにしろ」
契約を結んだ当初からは考えられぬ、とても優しい返答だった。
「それで、座りごごちはどうなんだよ。ディーヴァ。ずいぶん落ち着いちまってるみてぇだが」
オレもちょっと座ってみたい。
と、うずうずしているのはわかるが、ディーヴァが占領しているのでそうも行かず。
ダンテは無難に感想を聞いて見る。
「超絶気持ちいい!
クセになるよー。動きたくなくなるよー。
もうあたし働きたくないでござる……。
周りにね、こうやって食べ物飲み物読み物置いて、ゆったり沈み込む、最高……」
「お、おう…」
まるでニートの発言。
ダメだ、本当に人をダメにするソファーだこれ。
このままだとディーヴァはダンテと同じ週休6日制になってしまう。いや、週休7日制かも。
「ブランケットも置いといて、眠くなったらそのまま寝ちゃうのもいいよねー」
「ねー」
あらら、ルティアまでニート予備軍に。
まあ、そういう事には厳しそうなバージルがついているし、何よりバックには死神がいる。
ディーヴァと違ってニートになる事はあり得ないが。
