魔女と魔獣の日常(小話)
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『そこまでこどもじゃありません(推定100歳)』
「はああっ!」
掛け声と共に必殺の光の槍が辺り一面に降り注ぐ。
地面いっぱいに光の槍が突き刺さり、そしてしばらくして同じく光の粒子となって消える。
声の主ーールティアは攻撃の手を休め、後ろの者へ振り返った。
「…こんな感じで魔力をこねこね練って、魔法をぐるぐる構築、ボンっと展開、そしてバーって放出する。いいね?」
「なんとなくわかったような、わからないような…。それに結構教え方おおざっぱ!」
後ろにいたのはディーヴァ。
この通り、同じような属性を持つディーヴァに、今日は魔法の基礎を教えているところだ。
…が、ご教授頼んだとはいえ、ディーヴァにはルティアの教え方はまだまだ理解できる境地には達していなかった。
「仕方ないでしょ、私だって教えるのほぼ初めてなんだものー。
それに、魔法は使って覚えてなんぼだと思うんだよねぇ…。習うより慣れろ!的な?」
「わかる気がする」
休憩がてら蟻の行列を観察しながら、2人はうんうんと頷きあう。
「ディーヴァは基礎がめちゃくちゃだから、あとは本を読んだ方が早いかもね。
基礎書いてあるカピバラでもわかる教本とかあるから貸したげる」
ディーヴァに魔法のなんたるかを教えるよう死神に言われて始めたこの家庭教師。
死神の根城たる広大な庭でしているわけで、貸そうと思えばその書斎にあるさまざまな魔法書も貸し出し可能なのである。
ルティアが幼い頃に読んだものも、そこにはある。それがカピバラでもわかる教本だったりする。
「わぁ…カピバラでもわかる教本…。
あたし借りるならレメゲトンやネクロノミコン、黒い雌鶏のがいいな」
つまりカピバラ以下ということか。
そうとってしまったディーヴァは、なんとも言えない顔で、他を立案する。
だがそのラインナップは君には高度過ぎだ!
「そんなのなんで借りたいのさ」
「なんかかっこいいじゃん。響きが」
ただそれだけである。
さてはディーヴァ貴様、中二病を患っているな!
「こーら、響きがかっこいいくらいで決めちゃだめでしょ。
だいたいネクロノミコンは私だって禁止されてるんだから…」
「そんな危険書物だっけ?」
「うん。
…クトゥルフ系だからね。SAN値直葬されるかもよ~?んふふふふ」
「なにそれこわい」
おどろおどろしく言われると五割増しでこわいが、そうでなくてもSAN値直葬か。それは危険極まりない。
「まあ、専門書ならうちにはピカトリクスがあるからいいか」
ピカトリクスとは、植物やその他諸々を使って作る魔法薬についてなら右に出る物はないと世に知らしめた有名な魔法書のひとつである。
その量は総400ページに及ぶ。
「自然魔術のアレかぁ。…ディーヴァ解読なんて出来たの?」
「失敬な!読めるに決まってるでしょ。ルティアったらあたしのこと何歳だと思ってるのよ」
持っている本くらい読めなくてどうする。
ジトリと睨んで杖先でツンツンつついても、ルティアはケラケラ笑うだけだった。
「あははー、ごめんて。100歳超えてるのは知ってるよ。
でも…某口上的に表現するとしたら『見た目はオトナ、頭脳は子ども!その名は魔女・ディーヴァ!』ってやつね」
「うわ体はオトナなのに脳みそ子どもって最低だね」
それただの頭の悪いひと。魔女にあるまじき頭脳のやつね。
「反対ならかっこついたのにネー」
「ネー」
ドカーン!!
その時、爆発音が響き、周りの木々から迷惑を被った鳥たちが一斉に飛び立つ。
地震か、と思えるような地鳴りに、ルティアとディーヴァは顔を見合わせ苦笑する。
「あらら、まぁた派手にやったみたい」
「でもあっちも落ち着いたみたいだし、オベンキョタイムおーしまい。
お茶にしよ」
「そだねー」
あの衝撃で落ち着いたと取れるのは、これがいつものことだからだ。
爆発音ののち煙の上がった方角にはディーヴァのパートナーであるダンテと、その双子の兄でルティアのパートナーであるバージル。そしてルティアの師、死神がいる。
例によって三つ巴の戦いで特訓している……はず。
はず、というのはダンテとバージルが戦うと、性格や考え方の不一致、属性の違いからくる不仲で本気の殺し合いのような喧嘩に発展するからだ。
死神が付いているため死ぬことはないだろうが、いかんせん爆発や破壊など周りへの被害が大きい。
昔は世界を巻き込みそうなほどの大げんかをした事があるらしい。なんて迷惑な兄弟だ。
今回も十中八九喧嘩が原因と見た。
「はああっ!」
掛け声と共に必殺の光の槍が辺り一面に降り注ぐ。
地面いっぱいに光の槍が突き刺さり、そしてしばらくして同じく光の粒子となって消える。
声の主ーールティアは攻撃の手を休め、後ろの者へ振り返った。
「…こんな感じで魔力をこねこね練って、魔法をぐるぐる構築、ボンっと展開、そしてバーって放出する。いいね?」
「なんとなくわかったような、わからないような…。それに結構教え方おおざっぱ!」
後ろにいたのはディーヴァ。
この通り、同じような属性を持つディーヴァに、今日は魔法の基礎を教えているところだ。
…が、ご教授頼んだとはいえ、ディーヴァにはルティアの教え方はまだまだ理解できる境地には達していなかった。
「仕方ないでしょ、私だって教えるのほぼ初めてなんだものー。
それに、魔法は使って覚えてなんぼだと思うんだよねぇ…。習うより慣れろ!的な?」
「わかる気がする」
休憩がてら蟻の行列を観察しながら、2人はうんうんと頷きあう。
「ディーヴァは基礎がめちゃくちゃだから、あとは本を読んだ方が早いかもね。
基礎書いてあるカピバラでもわかる教本とかあるから貸したげる」
ディーヴァに魔法のなんたるかを教えるよう死神に言われて始めたこの家庭教師。
死神の根城たる広大な庭でしているわけで、貸そうと思えばその書斎にあるさまざまな魔法書も貸し出し可能なのである。
ルティアが幼い頃に読んだものも、そこにはある。それがカピバラでもわかる教本だったりする。
「わぁ…カピバラでもわかる教本…。
あたし借りるならレメゲトンやネクロノミコン、黒い雌鶏のがいいな」
つまりカピバラ以下ということか。
そうとってしまったディーヴァは、なんとも言えない顔で、他を立案する。
だがそのラインナップは君には高度過ぎだ!
「そんなのなんで借りたいのさ」
「なんかかっこいいじゃん。響きが」
ただそれだけである。
さてはディーヴァ貴様、中二病を患っているな!
「こーら、響きがかっこいいくらいで決めちゃだめでしょ。
だいたいネクロノミコンは私だって禁止されてるんだから…」
「そんな危険書物だっけ?」
「うん。
…クトゥルフ系だからね。SAN値直葬されるかもよ~?んふふふふ」
「なにそれこわい」
おどろおどろしく言われると五割増しでこわいが、そうでなくてもSAN値直葬か。それは危険極まりない。
「まあ、専門書ならうちにはピカトリクスがあるからいいか」
ピカトリクスとは、植物やその他諸々を使って作る魔法薬についてなら右に出る物はないと世に知らしめた有名な魔法書のひとつである。
その量は総400ページに及ぶ。
「自然魔術のアレかぁ。…ディーヴァ解読なんて出来たの?」
「失敬な!読めるに決まってるでしょ。ルティアったらあたしのこと何歳だと思ってるのよ」
持っている本くらい読めなくてどうする。
ジトリと睨んで杖先でツンツンつついても、ルティアはケラケラ笑うだけだった。
「あははー、ごめんて。100歳超えてるのは知ってるよ。
でも…某口上的に表現するとしたら『見た目はオトナ、頭脳は子ども!その名は魔女・ディーヴァ!』ってやつね」
「うわ体はオトナなのに脳みそ子どもって最低だね」
それただの頭の悪いひと。魔女にあるまじき頭脳のやつね。
「反対ならかっこついたのにネー」
「ネー」
ドカーン!!
その時、爆発音が響き、周りの木々から迷惑を被った鳥たちが一斉に飛び立つ。
地震か、と思えるような地鳴りに、ルティアとディーヴァは顔を見合わせ苦笑する。
「あらら、まぁた派手にやったみたい」
「でもあっちも落ち着いたみたいだし、オベンキョタイムおーしまい。
お茶にしよ」
「そだねー」
あの衝撃で落ち着いたと取れるのは、これがいつものことだからだ。
爆発音ののち煙の上がった方角にはディーヴァのパートナーであるダンテと、その双子の兄でルティアのパートナーであるバージル。そしてルティアの師、死神がいる。
例によって三つ巴の戦いで特訓している……はず。
はず、というのはダンテとバージルが戦うと、性格や考え方の不一致、属性の違いからくる不仲で本気の殺し合いのような喧嘩に発展するからだ。
死神が付いているため死ぬことはないだろうが、いかんせん爆発や破壊など周りへの被害が大きい。
昔は世界を巻き込みそうなほどの大げんかをした事があるらしい。なんて迷惑な兄弟だ。
今回も十中八九喧嘩が原因と見た。
