御神籤 九枚目
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ぐびぐびと飲み続け、ほろ酔いから酔いどれへ、さらに目の焦点が怪しいほどにまでなってきたネロがじっと逢夏の寝姿を見つめる。
伏せられた長い睫毛がまぶたに影を落とすさま、ほんのりと薄赤く色づく頬、ほんの少しだけ開いた唇はリップも塗っていないのに赤く艶めき、見るものを誘う。
ゆっくりと上下するなだらかな双丘、曲線を描く細腰、その先には薄い布から覗く柔らかそうな足。
あと数センチ上までたくし上げれば中が見えるという、見えそうで見えない男心をくすぐるソレ。
ネロ、猛禽類のような据わったような瞳でガン見の刻をしばし過ごす。
そのまま更けていく夜になるかと思ったが…?
グラスを置いた手が伸びた先は、薄いキャミソールワンピースに包まれた逢夏のカラダ。
まず頬を触れるか触れないかぐらいの触り方でなぞり、首筋に羽毛が過ぎるように触れる。
肩紐を過ぎ肩口から二の腕をするりと手のひらでたどり、指まで絡ませてもまだ逢夏は動く気配すらない。
「ねぇ、ネロ…アレ何してるの?」
「ディーヴァ、見てわかるだろ。
これから裏に入りそうなコトしてるに決まってるんだ、なあネロ、逢夏」
「「……………」」
調子に乗ったネロは元を辿ればダンテと同じかの悪魔の遺伝子によるものか、“悪い手癖”を発揮する。
飲んだ後そのまま眠るため、下着は元より着けていない逢夏の胸元へとするり無骨な指を入り込ませたのだ。
しばしまさぐるような様子を映していたそれは、自己規制ピーが申し訳程度に入る。
かと思いきや、ぼかしの中で逢夏のスカートが上の方まで持ち上がっているような様子までよくわかったりと、結構きわどい、否アウト。
さすがにここでは何が行われていたか言うのも表現するのも厳しいが、画面の中のネロはすべすべの生足を撫でまくったり、服を着たままの逢夏に散々イタズラをしかけた、とだけ言っておこう。
「これ、R指定じゃねぇの。『ココ』で見せていい内容か?
いくらぼかし入っても放送コードギリギリ。オレやディーヴァの時の内容よりヒデェ気がするぜ?」
「へぇぇぇえ~?ほぉぉぉぉお~?
ネロの秘密ってこれなんだあ?
まさか自分が主役のAV見る事になるとはね!しかも着衣ものかぁ!」
「ひゃぁぁぁあ……」
内容についてはそこまで動じていないダンテと逢夏、ひたすら真っ赤な顔で悲鳴をあげるディーヴァ。
「ダンテ、ディーヴァちゃんには刺激が強かったみたいだよ」
「はいはい。ディーヴァ、見るなら見る見ないならもっとちゃんと見えないようにしろ。
指の間から目が覗いてるぜ」
「だ、だってぇ~」
見ないようにしなくてはと思えば思うほど逆に見てしまうのが人間の性。
それに何よりら目をふさぐと耳からの情報が鮮明で、逢夏のこそ声なくともいつもより低いネロの声と何やら怪しげな水音がよく聞こえるのだ。
そしてさっきから無言のままの渦中の人、ネロはというと。
「な、んの真似だ、これは…」
震える声音で画面を凝視。
まさかこれが秘密として暴露されるとは思わなんだ。
「ネロってばほーんと、変態さんだよねぇ。
まさか、こぉーんなコト、私が眠ってていっちばん無防備な時にしてくださっていらっしゃったとはね」
「いや、これは、その………」
「思えばさっきの内容の時だってさ、ディーヴァちゃんに上着被せてあげるくらいなら、すぐに2階で私の服に着替えてもらいに行かせるとかあったよね?」
よーくわかりました、ネロって服着てる方が興奮するタチなんだね。
にっこりと毒のない笑顔で言われ逆に落ち込んだ。
「う、ぐぅ……ホントすみませんでした」
「私ダメなんてひとっことも言ってないけど」
「え」
「だってそれって、酔っ払って寝ちゃった私の姿にも欲情してくれたって事でしょ? 裸じゃなくても欲情してくれたんでしょ?」
まっすぐにネロを見て、逢夏は言う。
「どちらかっていうといつもツンとおすましてる感じもするネロが、人間らしい新しい一面見せてくれたっていうのに、怒るわけない」
ツン、というセリフに合わせてネロの鼻先を人差し指で突っつき笑う。
反対側の端に座るダンテが見てケラケラ笑っていた。
「ツンとしてるっていうか、堅いだろ」
「いや、ダンテと比べたら堅いかもしれないけど、ツンとしてるつもりも何もないって」
「どーだか。
おおかたアルコールで理性ぶっ飛んだんだろ?酒飲み対決したらオレ勝ちそうだ…」
「しねぇからな」
そこでディーヴァ挙手。
「えっと、むっつりすけべさんなの、ネロはいつもは隠してるってことで合ってる?」
「合ってる合ってる。うちのネロはむっつりさんなの」
「お前ら…むっつりとか言うな……!」
「だからむしろ、ネロの本性垣間見た!って感じがとっても喜ばしいことだし、嬉しいの」
「んなっ……!?
逢夏お前………」
貶されたと思ったら、逢夏に嬉しいこと言われた。
おかげさまで照れてしまった。
「これで怒るなら自分に、かな」
「どして?」
「んー。好き勝手されてるのに全く反応ないなんてねぇ。
てか、一応いっぱしの悪魔なんだからさ、起きないなんてありえなーい!これが敵だったら即死でしょ!?」
「た、確かに…」
「悪いけど魔界で生きてた悪魔だとは到底思えないよな」
「そんなの簡単だ。
それだけ、ネロのそばが安心できるって事だろ」
スナック菓子をバリバリ食べて面倒くさそうな顔でテレビを見つめるダンテが、珍しく真っ当な事を言っている。
そんな彼の目線の先、画面の中ではイタズラが終わったのか、フラつきながらミネラルウォーターのペットボトルを一気飲みするネロがいた。
「あんな事されてたのがわかっても、逢夏は全く怒ってないんだ、ね…?
あたしやっぱりすこし心が狭いのかも。
逢夏に相手を愛する気持ち、負けちゃうの当たり前だったね」
「えへへ、でっしょー?
ネロだーいすき!」
「コラ、抱きつくのやめろって逢夏」
勢いよく抱きつかれて満更でもなさそうなネロは、抱きとめた愛しい人の背をゆっくりと撫でる。
「んー、でもひとつだけ言うならね。
その時ってネロもそのまま寝ちゃったみたいで、ソファーの上で目が覚めたから体がすごく痛かったんだよね。
ベッドに運ぶって約束してたんだからそこは守って欲しかったなーって」
「……悪かったよ」
背に回していた手を髪にやり、さらりと指で梳くようにするネロのその瞳、それは慈愛と色を滲ませ始めた情欲に満ちていた。
「おいおい。お熱いのは構わんが、ここでおっ始めんなよ?」
「さすがにそれはやめておく。
お前らには刺激が強すぎるからな」
伏せられた長い睫毛がまぶたに影を落とすさま、ほんのりと薄赤く色づく頬、ほんの少しだけ開いた唇はリップも塗っていないのに赤く艶めき、見るものを誘う。
ゆっくりと上下するなだらかな双丘、曲線を描く細腰、その先には薄い布から覗く柔らかそうな足。
あと数センチ上までたくし上げれば中が見えるという、見えそうで見えない男心をくすぐるソレ。
ネロ、猛禽類のような据わったような瞳でガン見の刻をしばし過ごす。
そのまま更けていく夜になるかと思ったが…?
グラスを置いた手が伸びた先は、薄いキャミソールワンピースに包まれた逢夏のカラダ。
まず頬を触れるか触れないかぐらいの触り方でなぞり、首筋に羽毛が過ぎるように触れる。
肩紐を過ぎ肩口から二の腕をするりと手のひらでたどり、指まで絡ませてもまだ逢夏は動く気配すらない。
「ねぇ、ネロ…アレ何してるの?」
「ディーヴァ、見てわかるだろ。
これから裏に入りそうなコトしてるに決まってるんだ、なあネロ、逢夏」
「「……………」」
調子に乗ったネロは元を辿ればダンテと同じかの悪魔の遺伝子によるものか、“悪い手癖”を発揮する。
飲んだ後そのまま眠るため、下着は元より着けていない逢夏の胸元へとするり無骨な指を入り込ませたのだ。
しばしまさぐるような様子を映していたそれは、自己規制ピーが申し訳程度に入る。
かと思いきや、ぼかしの中で逢夏のスカートが上の方まで持ち上がっているような様子までよくわかったりと、結構きわどい、否アウト。
さすがにここでは何が行われていたか言うのも表現するのも厳しいが、画面の中のネロはすべすべの生足を撫でまくったり、服を着たままの逢夏に散々イタズラをしかけた、とだけ言っておこう。
「これ、R指定じゃねぇの。『ココ』で見せていい内容か?
いくらぼかし入っても放送コードギリギリ。オレやディーヴァの時の内容よりヒデェ気がするぜ?」
「へぇぇぇえ~?ほぉぉぉぉお~?
ネロの秘密ってこれなんだあ?
まさか自分が主役のAV見る事になるとはね!しかも着衣ものかぁ!」
「ひゃぁぁぁあ……」
内容についてはそこまで動じていないダンテと逢夏、ひたすら真っ赤な顔で悲鳴をあげるディーヴァ。
「ダンテ、ディーヴァちゃんには刺激が強かったみたいだよ」
「はいはい。ディーヴァ、見るなら見る見ないならもっとちゃんと見えないようにしろ。
指の間から目が覗いてるぜ」
「だ、だってぇ~」
見ないようにしなくてはと思えば思うほど逆に見てしまうのが人間の性。
それに何よりら目をふさぐと耳からの情報が鮮明で、逢夏のこそ声なくともいつもより低いネロの声と何やら怪しげな水音がよく聞こえるのだ。
そしてさっきから無言のままの渦中の人、ネロはというと。
「な、んの真似だ、これは…」
震える声音で画面を凝視。
まさかこれが秘密として暴露されるとは思わなんだ。
「ネロってばほーんと、変態さんだよねぇ。
まさか、こぉーんなコト、私が眠ってていっちばん無防備な時にしてくださっていらっしゃったとはね」
「いや、これは、その………」
「思えばさっきの内容の時だってさ、ディーヴァちゃんに上着被せてあげるくらいなら、すぐに2階で私の服に着替えてもらいに行かせるとかあったよね?」
よーくわかりました、ネロって服着てる方が興奮するタチなんだね。
にっこりと毒のない笑顔で言われ逆に落ち込んだ。
「う、ぐぅ……ホントすみませんでした」
「私ダメなんてひとっことも言ってないけど」
「え」
「だってそれって、酔っ払って寝ちゃった私の姿にも欲情してくれたって事でしょ? 裸じゃなくても欲情してくれたんでしょ?」
まっすぐにネロを見て、逢夏は言う。
「どちらかっていうといつもツンとおすましてる感じもするネロが、人間らしい新しい一面見せてくれたっていうのに、怒るわけない」
ツン、というセリフに合わせてネロの鼻先を人差し指で突っつき笑う。
反対側の端に座るダンテが見てケラケラ笑っていた。
「ツンとしてるっていうか、堅いだろ」
「いや、ダンテと比べたら堅いかもしれないけど、ツンとしてるつもりも何もないって」
「どーだか。
おおかたアルコールで理性ぶっ飛んだんだろ?酒飲み対決したらオレ勝ちそうだ…」
「しねぇからな」
そこでディーヴァ挙手。
「えっと、むっつりすけべさんなの、ネロはいつもは隠してるってことで合ってる?」
「合ってる合ってる。うちのネロはむっつりさんなの」
「お前ら…むっつりとか言うな……!」
「だからむしろ、ネロの本性垣間見た!って感じがとっても喜ばしいことだし、嬉しいの」
「んなっ……!?
逢夏お前………」
貶されたと思ったら、逢夏に嬉しいこと言われた。
おかげさまで照れてしまった。
「これで怒るなら自分に、かな」
「どして?」
「んー。好き勝手されてるのに全く反応ないなんてねぇ。
てか、一応いっぱしの悪魔なんだからさ、起きないなんてありえなーい!これが敵だったら即死でしょ!?」
「た、確かに…」
「悪いけど魔界で生きてた悪魔だとは到底思えないよな」
「そんなの簡単だ。
それだけ、ネロのそばが安心できるって事だろ」
スナック菓子をバリバリ食べて面倒くさそうな顔でテレビを見つめるダンテが、珍しく真っ当な事を言っている。
そんな彼の目線の先、画面の中ではイタズラが終わったのか、フラつきながらミネラルウォーターのペットボトルを一気飲みするネロがいた。
「あんな事されてたのがわかっても、逢夏は全く怒ってないんだ、ね…?
あたしやっぱりすこし心が狭いのかも。
逢夏に相手を愛する気持ち、負けちゃうの当たり前だったね」
「えへへ、でっしょー?
ネロだーいすき!」
「コラ、抱きつくのやめろって逢夏」
勢いよく抱きつかれて満更でもなさそうなネロは、抱きとめた愛しい人の背をゆっくりと撫でる。
「んー、でもひとつだけ言うならね。
その時ってネロもそのまま寝ちゃったみたいで、ソファーの上で目が覚めたから体がすごく痛かったんだよね。
ベッドに運ぶって約束してたんだからそこは守って欲しかったなーって」
「……悪かったよ」
背に回していた手を髪にやり、さらりと指で梳くようにするネロのその瞳、それは慈愛と色を滲ませ始めた情欲に満ちていた。
「おいおい。お熱いのは構わんが、ここでおっ始めんなよ?」
「さすがにそれはやめておく。
お前らには刺激が強すぎるからな」