御神籤 九枚目
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はてさてここでディーヴァの秘密については終わり…と思いきや。
画面のディーヴァが部屋から出て一階へ降りた所を見るに、引き続き続行か。
ここでのダンテはまだバスタイムだったようで、賑やかな家主のいない事務所兼居住スペースはとても静かで、いつもダンテが座っている事務所の椅子には、たたみもせずトレードマークの赤いコートが適当にかかっているばかり。
そのコートを徐ろに手に取るディーヴァは、たたむどころか。
『すー………、ああ、大好きなダンテの匂いがするぅぅ~~~!
ぎゅーーーっ!!』
鼻先を押し付けて匂いを嗅いだ挙句、幸せそうに目を細めながらその胸に抱きしめた。
そうだこのヒロイン、かなりの匂いフェチだった。
「うーん……なんか、ダンテと同じような変態なディーヴァちゃんを垣間見た!…気がする」
「意外だったが、まあダンテとお似合いだな」
「ネロも逢夏も酷いっ!!」
ダンテと同じ変態なんて心外であるが、ディーヴァの心情を知ってか知らずかダンテは気になる事だけ聞く。
「ディーヴァはいい匂いがすきなのか?」
「ふぇっ!?
………違うよ、ダンテの匂いがすきなの」
「うわぁ、男臭そう。
そもそもダンテがいい匂いなわけないじゃん。ネロのコートにも毎回、結構埃っぽいような匂い付いてるもの」
「まあ、悪魔狩りとかで汗の匂いやら色んな匂いするもんな。
正直いい匂いには分類出来ねぇよ」
男臭いだの汗臭いだの、あまりにも酷い言い草だが書き手はダンテが好きである……好きである!!
だが、その香りもダンテやネロが頑張っている証拠だ。
嫌いになどなれぬであろう、…多分。
「男臭くても変な匂いでもなんでもいいの、全部ひっくるめてあたしはダンテの匂いがすき。
なんでだかよくわからない…でも、嗅いでいるとすごく落ち着くんだぁ。
だからたまにあんなことしてる。…ごめんなさいダンテ。気持ち悪いよね。
…ひいた?こんなあたし嫌い?」
フェチの根底にある匂いに対する思いを吐露し、恐る恐る反応を見る。
だが表情を伺ってみると彼は優しく笑い、他の2人も微笑ましいものを見る顔だった。
「嫌うもんか。
ディーヴァがそれだけオレの事が好きって事だろ?」
「もちろん、そうだよ」
「ならいい。
どんどん嗅げ。好きなだけ嗅げ」
これが『ダンテの』だけでなく、他の男の匂いも好き~なんて言われていたらムカつくけどな。
さて、画面は突如変わり、先ほどダンテの番で散々映ったキッチンが目の前に。
今度はその主であるディーヴァが立っている、鬼のようなオーラをその背に携えて。
「今度はディーヴァちゃんが何か作ってるみたい!なんだろー?」
「料理してる…にしては、ちょっと様子おかしくねぇか。いつもこんな感じで作ってるわけじゃねぇんだろ?」
「ああ。様子がおかしいっつーか、なんか怒ってね?」
『あたしの超高級チーズプリン、あとでゆっくり食べようと思ってたのに………!
ダンテ許すまじ、絶対許すまじ、天使だって7代祟る……!!』
こ の 恨 み 晴 ら さ で お く べ き か 。
ディーヴァの口がそう、ゆっくりと呟いた。
ディーヴァは一度そこから消え、手の中に水?が入った謎の小瓶を数本抱えて戻ってきた。
そしてそれを、ダンテがこれから食べるであろう食事にかけた。
テレビを見続けていれば上手く編集が為されており、昼だけでなく夕飯もその次の日もそのまた次の日も、毎日少しずつほんの1、2滴ずつかけていた。
それを見ているダンテの顔が徐々に青ざめ、そして恐れ戦慄いた。
「あれってなんだ?」
「え?ネロも見たことあるやつだよ。
パッケージは違うかもしれないけど、主にお仕事とかでね!」
「………聖水。おま…、酷い!やってることかな~りひっっっっっどいな!」
「は……、聖水かよっ!
俺の知識が正しければ、俺達にとって聖水って少しずつ毒盛られてるのと同じなんだよな?
なんつー恐ろしい…」
「悪魔さんならアレ一本でけし飛ぶレベルで毒だねー」
『贄ェ!怖ィぉト言グ、ァ目!!』
強い悪魔の血を引いてるとはいえネロは4分の1だけで、そんなに効かず。
そう考えると2分の1が悪魔であるダンテに効果があるのは当たり前と言えば当たり前、というジワジワ弱る系アイテム。
そしてそれと反対に、弱っちいこの悪魔さんには一撃必殺のシロモノ。
「ダンテは別にあれくらいじゃ死なないんだしいいでしょ。あ、もしかしたら、耐性ついたんじゃない?毒を以て毒を制するって言うし。
ってか、今はもうやってないもん。時効でしょっ!」
「ンのやろっ…!開き直ったな!?」
「これはこれは…根っこが深そうだぜ」
「それだけ食べ物の恨みってのは恐ろしいってことなんだよ、ネロ」
「それ、こっちのダンテの食べるピザを勝手に食べる許可出した逢夏にだけは言われたくないぞ」
「うぐっ………痛いところを…」
確かに食べ物の恨みには親子も恋人もなく、海より深い。
ましてやディーヴァは食い意地がはっている上にチーズもプリンも好物で超高級を謳っていた。
当たり前の結果だ。
それを指摘するも、逢夏はネロに言われた一言で、渋い顔をせざるを得なかった。
ディーヴァ1人無言の中、そこでディーヴァの秘密の露見タイムは突如として終わる。
ダンテの放つ、ディーヴァへの怒りのような物を余韻としてちょっぴり残し…。
「……OK。
とりあえず元の世界に戻ったらお前の愚痴日記読ませろ。隠し持ってる聖水の小瓶全部割らせろ」
「え、やだ。プライバシーの侵害、私物破壊反対」
「あ゛?」
にくい悪魔に相対する時のようにひっくい声で唸るダンテに怖気付いたディーヴァは、拳一個分離れて(と言ってもソファーの上だしダンテとは隣り合わせなのだが)逢夏に助けを求めるように逃げ腰ぐあい。
「な、何よ。何かするって言うなら、食べ物に聖水ぜーんぶかけてダンテの事浄化しちゃうから!!
…逢夏が!!」
「私かいっ!」
「ディーヴァ、そんな事言ってると、自分達の家帰ったら余計報復されるぞ」
「お仕置きっていうちょーっといやらしい仕返しがね!」
「安心しろ、もともとそれは予定してる。少しくらい、酷い事するかもしれないけどなァ?」
怒りを通り越して悪どく黒い笑みを浮かべたダンテに、ディーヴァは何も言えずただただ青ざめて震えた。
珍しくドSに攻めて攻めまくるダンテが見えるかも?これは帰ってからのお楽しみ!
それを楽しみに思えてしまった悪魔側思考の逢夏は、今度こそダンテを止める事もしなかった。
画面のディーヴァが部屋から出て一階へ降りた所を見るに、引き続き続行か。
ここでのダンテはまだバスタイムだったようで、賑やかな家主のいない事務所兼居住スペースはとても静かで、いつもダンテが座っている事務所の椅子には、たたみもせずトレードマークの赤いコートが適当にかかっているばかり。
そのコートを徐ろに手に取るディーヴァは、たたむどころか。
『すー………、ああ、大好きなダンテの匂いがするぅぅ~~~!
ぎゅーーーっ!!』
鼻先を押し付けて匂いを嗅いだ挙句、幸せそうに目を細めながらその胸に抱きしめた。
そうだこのヒロイン、かなりの匂いフェチだった。
「うーん……なんか、ダンテと同じような変態なディーヴァちゃんを垣間見た!…気がする」
「意外だったが、まあダンテとお似合いだな」
「ネロも逢夏も酷いっ!!」
ダンテと同じ変態なんて心外であるが、ディーヴァの心情を知ってか知らずかダンテは気になる事だけ聞く。
「ディーヴァはいい匂いがすきなのか?」
「ふぇっ!?
………違うよ、ダンテの匂いがすきなの」
「うわぁ、男臭そう。
そもそもダンテがいい匂いなわけないじゃん。ネロのコートにも毎回、結構埃っぽいような匂い付いてるもの」
「まあ、悪魔狩りとかで汗の匂いやら色んな匂いするもんな。
正直いい匂いには分類出来ねぇよ」
男臭いだの汗臭いだの、あまりにも酷い言い草だが書き手はダンテが好きである……好きである!!
だが、その香りもダンテやネロが頑張っている証拠だ。
嫌いになどなれぬであろう、…多分。
「男臭くても変な匂いでもなんでもいいの、全部ひっくるめてあたしはダンテの匂いがすき。
なんでだかよくわからない…でも、嗅いでいるとすごく落ち着くんだぁ。
だからたまにあんなことしてる。…ごめんなさいダンテ。気持ち悪いよね。
…ひいた?こんなあたし嫌い?」
フェチの根底にある匂いに対する思いを吐露し、恐る恐る反応を見る。
だが表情を伺ってみると彼は優しく笑い、他の2人も微笑ましいものを見る顔だった。
「嫌うもんか。
ディーヴァがそれだけオレの事が好きって事だろ?」
「もちろん、そうだよ」
「ならいい。
どんどん嗅げ。好きなだけ嗅げ」
これが『ダンテの』だけでなく、他の男の匂いも好き~なんて言われていたらムカつくけどな。
さて、画面は突如変わり、先ほどダンテの番で散々映ったキッチンが目の前に。
今度はその主であるディーヴァが立っている、鬼のようなオーラをその背に携えて。
「今度はディーヴァちゃんが何か作ってるみたい!なんだろー?」
「料理してる…にしては、ちょっと様子おかしくねぇか。いつもこんな感じで作ってるわけじゃねぇんだろ?」
「ああ。様子がおかしいっつーか、なんか怒ってね?」
『あたしの超高級チーズプリン、あとでゆっくり食べようと思ってたのに………!
ダンテ許すまじ、絶対許すまじ、天使だって7代祟る……!!』
こ の 恨 み 晴 ら さ で お く べ き か 。
ディーヴァの口がそう、ゆっくりと呟いた。
ディーヴァは一度そこから消え、手の中に水?が入った謎の小瓶を数本抱えて戻ってきた。
そしてそれを、ダンテがこれから食べるであろう食事にかけた。
テレビを見続けていれば上手く編集が為されており、昼だけでなく夕飯もその次の日もそのまた次の日も、毎日少しずつほんの1、2滴ずつかけていた。
それを見ているダンテの顔が徐々に青ざめ、そして恐れ戦慄いた。
「あれってなんだ?」
「え?ネロも見たことあるやつだよ。
パッケージは違うかもしれないけど、主にお仕事とかでね!」
「………聖水。おま…、酷い!やってることかな~りひっっっっっどいな!」
「は……、聖水かよっ!
俺の知識が正しければ、俺達にとって聖水って少しずつ毒盛られてるのと同じなんだよな?
なんつー恐ろしい…」
「悪魔さんならアレ一本でけし飛ぶレベルで毒だねー」
『贄ェ!怖ィぉト言グ、ァ目!!』
強い悪魔の血を引いてるとはいえネロは4分の1だけで、そんなに効かず。
そう考えると2分の1が悪魔であるダンテに効果があるのは当たり前と言えば当たり前、というジワジワ弱る系アイテム。
そしてそれと反対に、弱っちいこの悪魔さんには一撃必殺のシロモノ。
「ダンテは別にあれくらいじゃ死なないんだしいいでしょ。あ、もしかしたら、耐性ついたんじゃない?毒を以て毒を制するって言うし。
ってか、今はもうやってないもん。時効でしょっ!」
「ンのやろっ…!開き直ったな!?」
「これはこれは…根っこが深そうだぜ」
「それだけ食べ物の恨みってのは恐ろしいってことなんだよ、ネロ」
「それ、こっちのダンテの食べるピザを勝手に食べる許可出した逢夏にだけは言われたくないぞ」
「うぐっ………痛いところを…」
確かに食べ物の恨みには親子も恋人もなく、海より深い。
ましてやディーヴァは食い意地がはっている上にチーズもプリンも好物で超高級を謳っていた。
当たり前の結果だ。
それを指摘するも、逢夏はネロに言われた一言で、渋い顔をせざるを得なかった。
ディーヴァ1人無言の中、そこでディーヴァの秘密の露見タイムは突如として終わる。
ダンテの放つ、ディーヴァへの怒りのような物を余韻としてちょっぴり残し…。
「……OK。
とりあえず元の世界に戻ったらお前の愚痴日記読ませろ。隠し持ってる聖水の小瓶全部割らせろ」
「え、やだ。プライバシーの侵害、私物破壊反対」
「あ゛?」
にくい悪魔に相対する時のようにひっくい声で唸るダンテに怖気付いたディーヴァは、拳一個分離れて(と言ってもソファーの上だしダンテとは隣り合わせなのだが)逢夏に助けを求めるように逃げ腰ぐあい。
「な、何よ。何かするって言うなら、食べ物に聖水ぜーんぶかけてダンテの事浄化しちゃうから!!
…逢夏が!!」
「私かいっ!」
「ディーヴァ、そんな事言ってると、自分達の家帰ったら余計報復されるぞ」
「お仕置きっていうちょーっといやらしい仕返しがね!」
「安心しろ、もともとそれは予定してる。少しくらい、酷い事するかもしれないけどなァ?」
怒りを通り越して悪どく黒い笑みを浮かべたダンテに、ディーヴァは何も言えずただただ青ざめて震えた。
珍しくドSに攻めて攻めまくるダンテが見えるかも?これは帰ってからのお楽しみ!
それを楽しみに思えてしまった悪魔側思考の逢夏は、今度こそダンテを止める事もしなかった。