御神籤 九枚目
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時はそう遠くもなく近くもないいつかの過去のある日。
場所はダンテとディーヴァの世界、置いてある家具などからすれば、キッチンといったところ。
キッチンの主たるディーヴァ不在の中、そこにダンテが入ってくるのが見える。
『…さて。
依頼はない、ディーヴァは仕事。邪魔されず今しか出来る時はないな』
ふう、と息を吐き出しながら誰にでもなく呟き、腕をまくる。
よく見ればその格好は、ディーヴァの手伝いで使いこそすれ、1人ではあまり着ないであろうダンテ用の黒いエプロン姿。
ん?確かこの時って…、オレ、何してたっけか…?
過去の記憶をたどり始めたダンテだが、ディーヴァに隠している事なんて限りなくある気がするし、ディーヴァに直接関係しなさそうな内容については、オツムが少しばかり弱いのかとんと忘れてしまっている。
考えこんでいる内、三者三様の感想を述べるネロ達。
「あは!珍しい。ダンテがエプロンなんか着てる!」
「なーんだ。
たまに洗濯カゴにダンテのエプロン入れてあると思ったら、こういう事だったんだね」
「まさかエプロン着るのが秘密とか言わねえよな…?」
手を洗って準備したダンテは、用意しておいた食材、そして調理器具を手に取る。
その手に握られた包丁はいつも握るリベリオンや2丁拳銃と違ってやけに小さく、そして握りづらい。
なんだろう、とてもシュールに見えた。
ダンテの手が食材のストックされている籠…ではなく、彼の足元に置いてあった袋に伸びる。
そこから取り出したのは玉ねぎやトマト、鳥の骨つき肉、ピザ生地の塊のようなもの、そしてチーズなど多種多様な食材である。
何やら作る様なのだがその材料も自分で買ってきたのだろう、意外と用意周到だ。
そしてダンテ本人はというと、あまりにも知られたくない秘密だったらテレビを壊してでも止めようと、そう決めていた。
だが、食材を手にした自分を見て何かしら思い出したダンテは「まぁこのくらいなら少しくらいバレてもいいや」と進行を邪魔しないことにした。
それはバレても多少照れ臭いだけの小さな秘密で、秘密というより内緒にしていたこと。
今となってはただひたすらに、それを見た皆の、もっと詳しく言えばディーヴァの反応が気になるだけである。
そしてまな板の上にまず置かれたのは玉ねぎ。
『せいっ…!とぅっ…!!』
ズバン!
『……くっ!う、うぅ……。
くそ、玉ねぎのみじん切りってヤツは相変わらず難しいな』
難しい、と言うという事は、今までにも何度か挑戦しているのだろう。
ただ、とてもじゃないがみじん切りとは言えぬ有様で、単に勢いよく包丁を下ろしてぶった切りながら玉ねぎエキスをそこかしこに飛ばしているだけにしか見えない。
だからか、目に汁が飛んだダンテはまさにdevil may cry… 涙目。
「ええ~…ダンテって玉ねぎで泣いちゃうの?ベッタベタのベタだねぇ!
草不可避だわ」
「うっせ!笑うな逢夏。
玉ねぎってやつぁ、悪魔より厄介なモンだったんだからしょうがないだろ」
「はぁ…ただ単に料理に慣れてないだけだろが」
「うんうん、悪魔よりはイージーモードだと思うけど。
というかあれじゃ、みじん切りじゃなくてざく切りだよ。もっとゆっくり丁寧に切らなきゃ」
やたら歪な形に伸ばされた深皿状のピザ生地の中に手でつぶしただけのトマト、玉ねぎのざく切り、適当にサラミスライス、家庭菜園に生えているバジルとおぼしき草?を投入。
みっちりと、底が見えぬくらい。
玉ねぎを炒めているわけでもない、調味料も使っていない、でもこれがダンテのいうトマトソースのようだ。
サラミスライスが入ってるだけまだいい方かもしれない。
「えーと、なんていうか……ダンテらしい豪快なトマトソースの作り方だね」
「うげー。塩胡椒くらい振ればいいのに。…味なさそう」
「なあ、あれバジルなのか?俺にはその辺で引っこ抜いてきた雑草にしか見えねぇんだけど」
「お前ら…今言うなって、今。いいから黙って見てろよ!」
そんなことを言ってる間に。
「あっ!あたしのチーズ!
あーあ、もったいない…」
あまり美味しくなさそうなピザの上にこれでもかと手で千切ったモッツァレラ、とろけるチーズを散らされた。
せっかくのチーズが不味くなる…嗚呼なんと無駄なこと、これぞ悪魔の所業よ。
「ちょっと待てディーヴァ、その発言おかしいだろ。
あれはオレが買ったチーズだ、お前のじゃねぇって」
「何言ってんのさダンテ。チーズはディーヴァちゃんの大好物でしょ。
ダンテが買ったチーズは巡り巡ってディーヴァちゃんのものになるんだよ?
ディーヴァちゃんのものはディーヴァちゃんのもの。ダンテのものはディーヴァちゃんのもの!でしょ!」
「おーい逢夏、何だよそのジャイアニズム」
やたら具がてんこ盛りで重そうなナリをしたピザ…多分形状的にディープディッシュピザだろう、それをオーブンの中へIN。
温度が高そうだがそこはテキトー。
というかどこをとってもテキトー。
焼き始めたダンテは、次の犠牲になる予定の食材へ。
まな板の上の鯉よろしくデテンと存在を主張するのは鳥の骨つき肉1羽分。
そこへ………
ズバァン!!
と大きな音を立てて振り下ろされる包丁。
お肉、真っ二つ!
豪快な切り方がすぎるのか、真っ二つになったそれの肉片が周りに飛び散るほど。
そう…刃こぼれもしそうなほど。
「ちょっとダンテ!そんな使い方したら包丁が欠けて駄目になっちゃうでしょ!!」
「うぇっ!?す、すまん…」
「そう言うなよディーヴァ、落ち着けって。
気持ちはわかるけど、テレビの中のダンテに言ったって聞こえねぇんだから」
「うー…そうだけど……」
テレビの中での出来事を、目の前のダンテに注意しても仕方がない。
だというのにディーヴァは、先ほどの玉ねぎといい今度の鶏肉といい、ダンテの調理器具に対するあまりにもな扱いにハラハラし、目くじらを立てずにいられなかった。
そしてスナック菓子をポリポリつまみつつ、逢夏が聞いてみる。
「ちなみに何を作ろうとしてるのさ」
「フライドチキン」
繊維も切れていないしそもそもフライドチキンの形に切られていないが、まあ本人がフライドチキンと言い張るならそれでよしだが、悪魔をキレ~イに10等分とか上手くスライスできちゃうダンテなのに、料理になるとここまで駄目だというのか。
…不思議だ。
映像の中のダンテはそのまま次の工程へ。
塩胡椒やらスパイスやらを振るというのは知っていたのか、テキトーに味付けしている。
よくわからない調味料や小麦粉も一緒くたにまぶしてあるのには目をつぶろう…だが。
なんとそのまま、熱々に煮えたぎる油の中へ、ピッチャーダンテ、鶏肉を投げ入れましたァ!!!
『ぅあちゃァァァァァ!!!』
油の飛沫が顔面にダイレクトアタックし、ダンテはあまりの熱さと火傷の痛みに叫んでもんどり打つ。
あっつあつの油に大きな食材を一気に、しかも至近距離で投げ入れる馬鹿がどこにいようか。
…ああここか、ここに馬鹿がいた。
あまりの醜態に皆あっけにとられ口が開いたままになる……本人含めて。
いや違った、本人は直後に恥ずかしそうに真っ赤になった顔を両手で覆ったもよう。
そんなこんなでフライドチキンも出来上がった様であるが、キチンと出来上がっているかどうかはともかくディーヴァの城たるキッチンの惨状は酷いものに変わっていた。
『やべぇ、キッチン汚した。…コレ、どうすっか』
気がついたらキッチンの壁、床、至る所に玉ねぎやら血やら肉片やら油やら…あらゆるものが飛び散っている。
悪魔さんのカメラワークがその様子をぐるぅりと映し出すが、殺人事件、というよりは嵐が過ぎたあとに似たひどい有様と化している。
そして画面のダンテはというと。
『またなの?
どうして私達が掃除なんかしなくちゃいけないのかしら』
『掃除はいいがディーヴァに怒られても知らぬぞ』
『しかし悪魔狩りでなくダンテの汚したキッチンの後始末か。汚さぬよう気をつけるように再三忠告したはずだが?』
『ンなこと言わずに頼むぜ。契約者の頼みだと思って、な?な?』
赤髪を靡かせた美女の悪魔ネヴァンや、三つ首ぶら下げた地獄の犬ケルベロス、そして悪魔に似合わぬ煌々と輝く羽根を背に生やしたベオウルフへと、ダンテは必死な面持ちで頼み込む。
『仕方ないわね~』
『お前の頼みはディーヴァの頼み、ということにしておこう』
『フン、貴様の為ではない、ディーヴァの為だ』
そう、自分で片付けずにあろうことか自らが武器として使役する魔具達にやらせているという体たらく。
まあダンテが片付けるよりは綺麗になりそうである。
場面は変わり、元どおりに綺麗に片付いたキッチンでは、ダンテがピザとフライドチキンを目の前にしていた。
ピザは黒焦げの炭一歩手前、フライドチキンは煮えたぎる油に投入したにも関わらず半生。
それらを…パクリ。
『ブーーーーーーーッ!!
まっずぅ!これクッソまっず!!』
どこで間違った?
思わず皿を投げつけたいくらいの食感と味付けだ!!…といった表情のダンテ。
炭だし生だし変な味しかしない。
しかし皿を投げつけるわけにはいかないので、律儀にも勝手口から出て生ゴミバケツの中へと捨ててくることに。
『はぁ………。
美味く作れるディーヴァはやっぱスゲェな』
空の皿を洗いながら、遠い目をしてそう呟くダンテなのだった。
場所はダンテとディーヴァの世界、置いてある家具などからすれば、キッチンといったところ。
キッチンの主たるディーヴァ不在の中、そこにダンテが入ってくるのが見える。
『…さて。
依頼はない、ディーヴァは仕事。邪魔されず今しか出来る時はないな』
ふう、と息を吐き出しながら誰にでもなく呟き、腕をまくる。
よく見ればその格好は、ディーヴァの手伝いで使いこそすれ、1人ではあまり着ないであろうダンテ用の黒いエプロン姿。
ん?確かこの時って…、オレ、何してたっけか…?
過去の記憶をたどり始めたダンテだが、ディーヴァに隠している事なんて限りなくある気がするし、ディーヴァに直接関係しなさそうな内容については、オツムが少しばかり弱いのかとんと忘れてしまっている。
考えこんでいる内、三者三様の感想を述べるネロ達。
「あは!珍しい。ダンテがエプロンなんか着てる!」
「なーんだ。
たまに洗濯カゴにダンテのエプロン入れてあると思ったら、こういう事だったんだね」
「まさかエプロン着るのが秘密とか言わねえよな…?」
手を洗って準備したダンテは、用意しておいた食材、そして調理器具を手に取る。
その手に握られた包丁はいつも握るリベリオンや2丁拳銃と違ってやけに小さく、そして握りづらい。
なんだろう、とてもシュールに見えた。
ダンテの手が食材のストックされている籠…ではなく、彼の足元に置いてあった袋に伸びる。
そこから取り出したのは玉ねぎやトマト、鳥の骨つき肉、ピザ生地の塊のようなもの、そしてチーズなど多種多様な食材である。
何やら作る様なのだがその材料も自分で買ってきたのだろう、意外と用意周到だ。
そしてダンテ本人はというと、あまりにも知られたくない秘密だったらテレビを壊してでも止めようと、そう決めていた。
だが、食材を手にした自分を見て何かしら思い出したダンテは「まぁこのくらいなら少しくらいバレてもいいや」と進行を邪魔しないことにした。
それはバレても多少照れ臭いだけの小さな秘密で、秘密というより内緒にしていたこと。
今となってはただひたすらに、それを見た皆の、もっと詳しく言えばディーヴァの反応が気になるだけである。
そしてまな板の上にまず置かれたのは玉ねぎ。
『せいっ…!とぅっ…!!』
ズバン!
『……くっ!う、うぅ……。
くそ、玉ねぎのみじん切りってヤツは相変わらず難しいな』
難しい、と言うという事は、今までにも何度か挑戦しているのだろう。
ただ、とてもじゃないがみじん切りとは言えぬ有様で、単に勢いよく包丁を下ろしてぶった切りながら玉ねぎエキスをそこかしこに飛ばしているだけにしか見えない。
だからか、目に汁が飛んだダンテはまさにdevil may cry… 涙目。
「ええ~…ダンテって玉ねぎで泣いちゃうの?ベッタベタのベタだねぇ!
草不可避だわ」
「うっせ!笑うな逢夏。
玉ねぎってやつぁ、悪魔より厄介なモンだったんだからしょうがないだろ」
「はぁ…ただ単に料理に慣れてないだけだろが」
「うんうん、悪魔よりはイージーモードだと思うけど。
というかあれじゃ、みじん切りじゃなくてざく切りだよ。もっとゆっくり丁寧に切らなきゃ」
やたら歪な形に伸ばされた深皿状のピザ生地の中に手でつぶしただけのトマト、玉ねぎのざく切り、適当にサラミスライス、家庭菜園に生えているバジルとおぼしき草?を投入。
みっちりと、底が見えぬくらい。
玉ねぎを炒めているわけでもない、調味料も使っていない、でもこれがダンテのいうトマトソースのようだ。
サラミスライスが入ってるだけまだいい方かもしれない。
「えーと、なんていうか……ダンテらしい豪快なトマトソースの作り方だね」
「うげー。塩胡椒くらい振ればいいのに。…味なさそう」
「なあ、あれバジルなのか?俺にはその辺で引っこ抜いてきた雑草にしか見えねぇんだけど」
「お前ら…今言うなって、今。いいから黙って見てろよ!」
そんなことを言ってる間に。
「あっ!あたしのチーズ!
あーあ、もったいない…」
あまり美味しくなさそうなピザの上にこれでもかと手で千切ったモッツァレラ、とろけるチーズを散らされた。
せっかくのチーズが不味くなる…嗚呼なんと無駄なこと、これぞ悪魔の所業よ。
「ちょっと待てディーヴァ、その発言おかしいだろ。
あれはオレが買ったチーズだ、お前のじゃねぇって」
「何言ってんのさダンテ。チーズはディーヴァちゃんの大好物でしょ。
ダンテが買ったチーズは巡り巡ってディーヴァちゃんのものになるんだよ?
ディーヴァちゃんのものはディーヴァちゃんのもの。ダンテのものはディーヴァちゃんのもの!でしょ!」
「おーい逢夏、何だよそのジャイアニズム」
やたら具がてんこ盛りで重そうなナリをしたピザ…多分形状的にディープディッシュピザだろう、それをオーブンの中へIN。
温度が高そうだがそこはテキトー。
というかどこをとってもテキトー。
焼き始めたダンテは、次の犠牲になる予定の食材へ。
まな板の上の鯉よろしくデテンと存在を主張するのは鳥の骨つき肉1羽分。
そこへ………
ズバァン!!
と大きな音を立てて振り下ろされる包丁。
お肉、真っ二つ!
豪快な切り方がすぎるのか、真っ二つになったそれの肉片が周りに飛び散るほど。
そう…刃こぼれもしそうなほど。
「ちょっとダンテ!そんな使い方したら包丁が欠けて駄目になっちゃうでしょ!!」
「うぇっ!?す、すまん…」
「そう言うなよディーヴァ、落ち着けって。
気持ちはわかるけど、テレビの中のダンテに言ったって聞こえねぇんだから」
「うー…そうだけど……」
テレビの中での出来事を、目の前のダンテに注意しても仕方がない。
だというのにディーヴァは、先ほどの玉ねぎといい今度の鶏肉といい、ダンテの調理器具に対するあまりにもな扱いにハラハラし、目くじらを立てずにいられなかった。
そしてスナック菓子をポリポリつまみつつ、逢夏が聞いてみる。
「ちなみに何を作ろうとしてるのさ」
「フライドチキン」
繊維も切れていないしそもそもフライドチキンの形に切られていないが、まあ本人がフライドチキンと言い張るならそれでよしだが、悪魔をキレ~イに10等分とか上手くスライスできちゃうダンテなのに、料理になるとここまで駄目だというのか。
…不思議だ。
映像の中のダンテはそのまま次の工程へ。
塩胡椒やらスパイスやらを振るというのは知っていたのか、テキトーに味付けしている。
よくわからない調味料や小麦粉も一緒くたにまぶしてあるのには目をつぶろう…だが。
なんとそのまま、熱々に煮えたぎる油の中へ、ピッチャーダンテ、鶏肉を投げ入れましたァ!!!
『ぅあちゃァァァァァ!!!』
油の飛沫が顔面にダイレクトアタックし、ダンテはあまりの熱さと火傷の痛みに叫んでもんどり打つ。
あっつあつの油に大きな食材を一気に、しかも至近距離で投げ入れる馬鹿がどこにいようか。
…ああここか、ここに馬鹿がいた。
あまりの醜態に皆あっけにとられ口が開いたままになる……本人含めて。
いや違った、本人は直後に恥ずかしそうに真っ赤になった顔を両手で覆ったもよう。
そんなこんなでフライドチキンも出来上がった様であるが、キチンと出来上がっているかどうかはともかくディーヴァの城たるキッチンの惨状は酷いものに変わっていた。
『やべぇ、キッチン汚した。…コレ、どうすっか』
気がついたらキッチンの壁、床、至る所に玉ねぎやら血やら肉片やら油やら…あらゆるものが飛び散っている。
悪魔さんのカメラワークがその様子をぐるぅりと映し出すが、殺人事件、というよりは嵐が過ぎたあとに似たひどい有様と化している。
そして画面のダンテはというと。
『またなの?
どうして私達が掃除なんかしなくちゃいけないのかしら』
『掃除はいいがディーヴァに怒られても知らぬぞ』
『しかし悪魔狩りでなくダンテの汚したキッチンの後始末か。汚さぬよう気をつけるように再三忠告したはずだが?』
『ンなこと言わずに頼むぜ。契約者の頼みだと思って、な?な?』
赤髪を靡かせた美女の悪魔ネヴァンや、三つ首ぶら下げた地獄の犬ケルベロス、そして悪魔に似合わぬ煌々と輝く羽根を背に生やしたベオウルフへと、ダンテは必死な面持ちで頼み込む。
『仕方ないわね~』
『お前の頼みはディーヴァの頼み、ということにしておこう』
『フン、貴様の為ではない、ディーヴァの為だ』
そう、自分で片付けずにあろうことか自らが武器として使役する魔具達にやらせているという体たらく。
まあダンテが片付けるよりは綺麗になりそうである。
場面は変わり、元どおりに綺麗に片付いたキッチンでは、ダンテがピザとフライドチキンを目の前にしていた。
ピザは黒焦げの炭一歩手前、フライドチキンは煮えたぎる油に投入したにも関わらず半生。
それらを…パクリ。
『ブーーーーーーーッ!!
まっずぅ!これクッソまっず!!』
どこで間違った?
思わず皿を投げつけたいくらいの食感と味付けだ!!…といった表情のダンテ。
炭だし生だし変な味しかしない。
しかし皿を投げつけるわけにはいかないので、律儀にも勝手口から出て生ゴミバケツの中へと捨ててくることに。
『はぁ………。
美味く作れるディーヴァはやっぱスゲェな』
空の皿を洗いながら、遠い目をしてそう呟くダンテなのだった。