御神籤 八枚目
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殺る気スイッチが入ったダンテとネロを相手にしている割りには楽しそうな魔女は鼻歌混じりに攻撃をかわしていた。
正直ひいき目にみたとしても圧倒的な魔女の劣勢なのだが、何故だか余裕が消えない事に半魔の2人に徐々に苛立ちが募っていく。
「鬼さんこちら、手のなる方へー!」
「うっせぇ!
さっさと観念しやがれっ!」
「てめぇもちょこまか面倒なやつだなっ!」
しなやかな体をしているようで、器用に攻撃をすれすれで避けていく魔女に悪態をつくダンテとネロ。
そしてその悪態にさらに嬉しそうに魔女は息を弾ませた。
しかし魔女も自身の劣勢を知っているのか、とうとう得物を使って攻撃を避け始める。
その様子に追いつめるまであと少しであることを悟った2人は更に攻めに転じるのだが…そんなときだった。
魔女の視線が突然、半魔の2人から他へと逸れる。
それは演技がかったモーションではなく、明らかに狼狽えているようで。
ダンテとネロもちらりとその視線の先を見ると、そこには…
「ディーヴァ!?
…ネロっ、ここは任せたぞ!」
「あぁ!」
銃を構えたディーヴァが何かに狙いを定めていた。
"何か"は分からない、けれど引き金にかけられた細い指先にはしっかりと力が込められた様子で撃とうとする気迫が漂っている。
何事かは分からないがディーヴァの元に行くのが先決としたダンテはネロに魔女を任せるとすぐさまディーヴァの元へと駆ける。
対して魔女と一対一となったネロはレッドクイーンを構え直すと狙いを定めて刃を振り下ろそうとした。
が、そんなことよりも未だに魔女の視線はディーヴァの方へと奪われたまま。
そして、魔女の口から叫び声にも似た大きな声が放たれる。
「だめっ!
ディーヴァちゃん、やめて!!」
「はっ…?
ーーーっ!」
あげられた声に違和感を感じたネロの手が一瞬止まる。
けれど突進する勢いは急には止まらない。
ネロはそのまま魔女を押し倒すように激突した。
----------------------------
ディーヴァの傍へと駆けたダンテはディーヴァの目と鼻の先にまできたところで透明な壁にと激しく体を打ち付ける事になった。
ぶつけた顔を手で覆いながら見上げた先には、銃を下ろして壁を叩くディーヴァがいた。
「ダンテ!ネロを止めて!
魔女さんを傷つけちゃだめ!」
「…はっ?なんで…っていうかなんでお前、結界の中になんかいるんだよ!」
「ダンテとネロがケンカしてるときに魔女さんが連れてきてくれたの!
たぶん魔女さんがあたしの為に張ってくれたんだよ!
とにかくネロを止めて!絶対に怪我させちゃダメ!」
はやくはやく!
落ち着かないディーヴァにダンテは困ったように髪を掻きむしると壁越しに小さな手に手を重ねた。
「まてよ、ディーヴァ。安心しろ。
あの魔女、そんな簡単にオレらの攻撃食らうほど弱かねぇから。」
「でもっ…後ろ!」
「あ?……あ゛ぁ!?」
指差す方には魔女を押し倒し、顔のすぐ横にレッドクイーンを突き立てるネロ。
焦ったダンテがディーヴァに向き直ると絶対にそこから出るなと言い含めてネロの方へ駆け出した。
正直ひいき目にみたとしても圧倒的な魔女の劣勢なのだが、何故だか余裕が消えない事に半魔の2人に徐々に苛立ちが募っていく。
「鬼さんこちら、手のなる方へー!」
「うっせぇ!
さっさと観念しやがれっ!」
「てめぇもちょこまか面倒なやつだなっ!」
しなやかな体をしているようで、器用に攻撃をすれすれで避けていく魔女に悪態をつくダンテとネロ。
そしてその悪態にさらに嬉しそうに魔女は息を弾ませた。
しかし魔女も自身の劣勢を知っているのか、とうとう得物を使って攻撃を避け始める。
その様子に追いつめるまであと少しであることを悟った2人は更に攻めに転じるのだが…そんなときだった。
魔女の視線が突然、半魔の2人から他へと逸れる。
それは演技がかったモーションではなく、明らかに狼狽えているようで。
ダンテとネロもちらりとその視線の先を見ると、そこには…
「ディーヴァ!?
…ネロっ、ここは任せたぞ!」
「あぁ!」
銃を構えたディーヴァが何かに狙いを定めていた。
"何か"は分からない、けれど引き金にかけられた細い指先にはしっかりと力が込められた様子で撃とうとする気迫が漂っている。
何事かは分からないがディーヴァの元に行くのが先決としたダンテはネロに魔女を任せるとすぐさまディーヴァの元へと駆ける。
対して魔女と一対一となったネロはレッドクイーンを構え直すと狙いを定めて刃を振り下ろそうとした。
が、そんなことよりも未だに魔女の視線はディーヴァの方へと奪われたまま。
そして、魔女の口から叫び声にも似た大きな声が放たれる。
「だめっ!
ディーヴァちゃん、やめて!!」
「はっ…?
ーーーっ!」
あげられた声に違和感を感じたネロの手が一瞬止まる。
けれど突進する勢いは急には止まらない。
ネロはそのまま魔女を押し倒すように激突した。
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ディーヴァの傍へと駆けたダンテはディーヴァの目と鼻の先にまできたところで透明な壁にと激しく体を打ち付ける事になった。
ぶつけた顔を手で覆いながら見上げた先には、銃を下ろして壁を叩くディーヴァがいた。
「ダンテ!ネロを止めて!
魔女さんを傷つけちゃだめ!」
「…はっ?なんで…っていうかなんでお前、結界の中になんかいるんだよ!」
「ダンテとネロがケンカしてるときに魔女さんが連れてきてくれたの!
たぶん魔女さんがあたしの為に張ってくれたんだよ!
とにかくネロを止めて!絶対に怪我させちゃダメ!」
はやくはやく!
落ち着かないディーヴァにダンテは困ったように髪を掻きむしると壁越しに小さな手に手を重ねた。
「まてよ、ディーヴァ。安心しろ。
あの魔女、そんな簡単にオレらの攻撃食らうほど弱かねぇから。」
「でもっ…後ろ!」
「あ?……あ゛ぁ!?」
指差す方には魔女を押し倒し、顔のすぐ横にレッドクイーンを突き立てるネロ。
焦ったダンテがディーヴァに向き直ると絶対にそこから出るなと言い含めてネロの方へ駆け出した。