御神籤 八枚目
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「あはっ!
どうも、こんな辺境までようこそ。」
笑い声を一つ漏らした魔女は相変わらず3人を見下ろし、小首を傾げて優しく告げた。
辺りは薄暗闇の上に、僅かな光さえ逆光となって表情は読み取りにくいが、紅い目がキラリと光るのだけはディーヴァにもしっかりと見て取れた。
いくらしっかりしてるように見えるとはいえ、所詮は枯れ木の枝。
腰掛けるには細いだろうに魔女は器用に足まで組み、その足に肘を預けて頬杖を付く。
品定めするような視線を受ける3人は様々な感情を込めた視線を魔女に返していた。
と、そんな中。
「えと…。
そ、その…ご丁寧にありがとうございます。」
「あら、さすがは天使さま、礼儀正しいのね。
こちらこそ。」
はたと思い出したかのようにぴょこんと一度跳ねたディーヴァが小さくお辞儀した。
その様子に目を見張った魔女は、けれどすぐに嬉しそうに笑って、ディーヴァにウィンクして返す。
そんな2人のやり取りにダンテとネロは呆れたように割り入った。
「…ディーヴァ、そんな丁寧に返してどうするんだよ。」
「そーだぜ、ディーヴァ!
さっきの奴をオレに差し向けやがったのはこいつだぞ!」
主にダンテがビシッと指差し怒鳴るとディーヴァは口元を手で覆い、驚きに目を見開く。
それからキョトンと首を傾げ、お伺いでも立てるかのようにおずおずと魔女に真偽を問いかけた。
「そ、そうなんですか?」
「そーよ?
魔女と言えば、とりあえず"頭の丸かじり"なんでしょ?
死なないアナタをわざわざ選んであげた私なりの歓迎だからありがたく受け取りなさい、裏切り者の息子さん。」
「誰が受け取るか!
まぁ、ディーヴァを狙わなかった事だけは褒めてやるけどなっ!!」
「んなことより!
逢夏はどこだ!無事なんだろうな!?」
何故か胸を張るダンテを押しのけ、ネロは本題に入る。
あちこち視線を走らせてみても、その姿を何処にも確認できないことに焦っているのか。
ネロの声は非常に荒々しい。
が、それを知ってかしらずか。
魔女はほんの少しだけ眉を上げ、軽く手を叩いた。
と、思うと魔女の手にはいつの間にか鎖が握られていた。
その先には今朝悪魔がされていたように鎖で自由を奪われた逢夏がぐったりとした様子で吊るされている。
「逢夏!」
「うんうん、殺しはしないから安心して?
その証拠にここにこうして吊るしておいてあげるわ。」
魔女は不敵な笑みを浮かべ、赤いマニキュアが特徴的な長い爪で空をなぞる。
すると鎖はするすると勝手に動き、枝の最も太い根元に絡んで固定された。
宙ぶらりんな訳だが、特に怪我もない様子にディーヴァはほっと安心の息を吐く。
「はぅ~、良くないけどよかった。
食べられてなかったよぉ。」
「食べないわよ。
他の子、特に貴女みたいな可愛い天使なら別だけど。
私にそんな趣味はないわ。」
表情はよく見えないがディーヴァの反応を楽しむような声で魔女が告げるとまるで"おいで"と招くように手を伸ばす。
届くはずのない手、けれど言葉は確実にディーヴァの耳にと届くとディーヴァはすぐさまダンテの後ろにと隠れた。
「ダンテ!あたし食べられちゃうっ!!」
「食べられちゃう!って…やっぱり貴女、勘違いしてるんじゃないかし……!」
勘違い(?)ですっかり怯えてしまったディーヴァに呆れ半分面白がり半分。
魔女が半笑いでその様子を楽しんでいたときだった。
破裂音が突然声を遮るように響いたかと思うと魔女の頬を何か熱い物が掠っていった。
そして怒りにも似た感情を灯した紅い目はダンテとディーヴァから視線を逸らして肩で息をするネロの方を向く。
「急になんのつもり?」
「それはこっちのセリフだ。
嫁を"そんな"呼ばわりされたらキレるに決まってんだろ…?」
「…あぁ。
そんなってそんな意味は……。」
ここに勘違いが更に1人いたらしい。
ただでさえ機嫌が悪かったところに魔女の言い方が気に障ったらしいネロは魔女と同じく赤い目を光らせながら狙いをつけていた。
と、そこでディーヴァとは違う意味で呆れたらしい魔女は一度は訂正しようとする。
なのだが…小首を傾げ直した魔女の口角が突如三日月を描く。
「そんな意味は…あったかもしれないわね?」
「言ったな?
後で泣いて謝ったって許してやらねぇ…、覚悟しろ。」
「あら…それは楽しみ。
いいわ、そこの2人もまとめてかかってらっしゃい。
皆可愛がってあげる。」
口元だけ笑いを返すネロに高笑いし始めた魔女はダンテ達の方を向くと徐に手を差し出す。
その手のひらには瞬きの間に大きな砂時計は現れ、宙へと浮かぶ。
「とはいえ、今はあの子と約束している身なの。
1時間でケリをつけましょう?」
砂時計が手から離れるとその次の瞬間には魔女は身長を軽く超す大刀を手にして3人に心酔しきったようなうっとりとした視線を送った。
「さぁ、楽しませて頂戴。
私を鳴かせてみて頂戴。
こんなにワクワクするのは数百年振り。」
魔界の空にも月はあるらしい。
今まで空だと思っていたのは雲だったのか、切れ間から薄暗い光が差し込む。
それは僅かな光。
しかし3人の目にしっかりと魔女の姿を映させたのだった。
どうも、こんな辺境までようこそ。」
笑い声を一つ漏らした魔女は相変わらず3人を見下ろし、小首を傾げて優しく告げた。
辺りは薄暗闇の上に、僅かな光さえ逆光となって表情は読み取りにくいが、紅い目がキラリと光るのだけはディーヴァにもしっかりと見て取れた。
いくらしっかりしてるように見えるとはいえ、所詮は枯れ木の枝。
腰掛けるには細いだろうに魔女は器用に足まで組み、その足に肘を預けて頬杖を付く。
品定めするような視線を受ける3人は様々な感情を込めた視線を魔女に返していた。
と、そんな中。
「えと…。
そ、その…ご丁寧にありがとうございます。」
「あら、さすがは天使さま、礼儀正しいのね。
こちらこそ。」
はたと思い出したかのようにぴょこんと一度跳ねたディーヴァが小さくお辞儀した。
その様子に目を見張った魔女は、けれどすぐに嬉しそうに笑って、ディーヴァにウィンクして返す。
そんな2人のやり取りにダンテとネロは呆れたように割り入った。
「…ディーヴァ、そんな丁寧に返してどうするんだよ。」
「そーだぜ、ディーヴァ!
さっきの奴をオレに差し向けやがったのはこいつだぞ!」
主にダンテがビシッと指差し怒鳴るとディーヴァは口元を手で覆い、驚きに目を見開く。
それからキョトンと首を傾げ、お伺いでも立てるかのようにおずおずと魔女に真偽を問いかけた。
「そ、そうなんですか?」
「そーよ?
魔女と言えば、とりあえず"頭の丸かじり"なんでしょ?
死なないアナタをわざわざ選んであげた私なりの歓迎だからありがたく受け取りなさい、裏切り者の息子さん。」
「誰が受け取るか!
まぁ、ディーヴァを狙わなかった事だけは褒めてやるけどなっ!!」
「んなことより!
逢夏はどこだ!無事なんだろうな!?」
何故か胸を張るダンテを押しのけ、ネロは本題に入る。
あちこち視線を走らせてみても、その姿を何処にも確認できないことに焦っているのか。
ネロの声は非常に荒々しい。
が、それを知ってかしらずか。
魔女はほんの少しだけ眉を上げ、軽く手を叩いた。
と、思うと魔女の手にはいつの間にか鎖が握られていた。
その先には今朝悪魔がされていたように鎖で自由を奪われた逢夏がぐったりとした様子で吊るされている。
「逢夏!」
「うんうん、殺しはしないから安心して?
その証拠にここにこうして吊るしておいてあげるわ。」
魔女は不敵な笑みを浮かべ、赤いマニキュアが特徴的な長い爪で空をなぞる。
すると鎖はするすると勝手に動き、枝の最も太い根元に絡んで固定された。
宙ぶらりんな訳だが、特に怪我もない様子にディーヴァはほっと安心の息を吐く。
「はぅ~、良くないけどよかった。
食べられてなかったよぉ。」
「食べないわよ。
他の子、特に貴女みたいな可愛い天使なら別だけど。
私にそんな趣味はないわ。」
表情はよく見えないがディーヴァの反応を楽しむような声で魔女が告げるとまるで"おいで"と招くように手を伸ばす。
届くはずのない手、けれど言葉は確実にディーヴァの耳にと届くとディーヴァはすぐさまダンテの後ろにと隠れた。
「ダンテ!あたし食べられちゃうっ!!」
「食べられちゃう!って…やっぱり貴女、勘違いしてるんじゃないかし……!」
勘違い(?)ですっかり怯えてしまったディーヴァに呆れ半分面白がり半分。
魔女が半笑いでその様子を楽しんでいたときだった。
破裂音が突然声を遮るように響いたかと思うと魔女の頬を何か熱い物が掠っていった。
そして怒りにも似た感情を灯した紅い目はダンテとディーヴァから視線を逸らして肩で息をするネロの方を向く。
「急になんのつもり?」
「それはこっちのセリフだ。
嫁を"そんな"呼ばわりされたらキレるに決まってんだろ…?」
「…あぁ。
そんなってそんな意味は……。」
ここに勘違いが更に1人いたらしい。
ただでさえ機嫌が悪かったところに魔女の言い方が気に障ったらしいネロは魔女と同じく赤い目を光らせながら狙いをつけていた。
と、そこでディーヴァとは違う意味で呆れたらしい魔女は一度は訂正しようとする。
なのだが…小首を傾げ直した魔女の口角が突如三日月を描く。
「そんな意味は…あったかもしれないわね?」
「言ったな?
後で泣いて謝ったって許してやらねぇ…、覚悟しろ。」
「あら…それは楽しみ。
いいわ、そこの2人もまとめてかかってらっしゃい。
皆可愛がってあげる。」
口元だけ笑いを返すネロに高笑いし始めた魔女はダンテ達の方を向くと徐に手を差し出す。
その手のひらには瞬きの間に大きな砂時計は現れ、宙へと浮かぶ。
「とはいえ、今はあの子と約束している身なの。
1時間でケリをつけましょう?」
砂時計が手から離れるとその次の瞬間には魔女は身長を軽く超す大刀を手にして3人に心酔しきったようなうっとりとした視線を送った。
「さぁ、楽しませて頂戴。
私を鳴かせてみて頂戴。
こんなにワクワクするのは数百年振り。」
魔界の空にも月はあるらしい。
今まで空だと思っていたのは雲だったのか、切れ間から薄暗い光が差し込む。
それは僅かな光。
しかし3人の目にしっかりと魔女の姿を映させたのだった。