御神籤 七枚目
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はてさて、それぞれの夜を過ごし、次の日の朝を迎えた4人。
夜の出来事にはお互い一切触れず、しかし少しだけ不満気なのはダンテのみ。
その他の3人は、すっきり晴れ晴れとした顔だった。
そして朝食後、引かれる時を今か今かと待っている御神籤の箱は現在、ダンテの前に置かれている。
「じゃ、引くぞ」
「「「どーぞどーぞ」」」
「…なんか言い方が腹立たしいな。まぁいいか」
ダンテの手に噛み付かんとばかりにぽっかりと口を開ける御神籤の箱の闇へ腕を突っ込む。
一息で取り出した封筒をこれまた急いで開ければ、そこには…。
『バカ』
と書かれていた。
「は……?バ、バカ…?
って!!バカとはなんだバカとは!!」
虚空に向かって叫ぶダンテ。
ダンテがバカなのは今に始まった事ではないが、そのくじの真意を探ってから思う存分笑おうと3人は顔に困惑の色を浮かべて見合わせる。
と、そこでポン!という軽い音と共に、天井近く現れる悪魔。
のんきにあくびなんかしているところを見ると、さほど意味のあるくじの結果ではなさそうだ。
「ォあぉゥ!
ぉノうギぁ、タだぉ『ァづレぇ』!ヴぁかァおトこ、ぃグゥ!!」
ケタケタケタケタ!
今まで見た事もないくらいの勢いで空中で笑い転げながら言った悪魔の言葉は、普段なら翻訳出来ないはずのダンテにもなんと言っているかなんとなく理解出来た。
それによるとただのハズレでありバカが引く、という内容らしく、基本的に男が引くようになっていた…?らしい。
「なんだとこの野郎!」
「ブフーーーッ!大凶でもない!むしろくじですらない!!
悪魔さんやっるぅ!」
悪魔同様ゲラゲラと笑い転げる逢夏。
ネロは自分が引いていた可能性もあった事から、なるべく笑いをこらえようとして拳を握りしめプルプルしている。
ちなみに言い終わった悪魔は、攻撃されてはかなわないと踏んだか、すぐにまたポンと消えた。
「くっそぉ……」
まぁ、ディーヴァにこのくじが当たらないのなら、別にそれで構わないと思う事にしたダンテだが……その当のディーヴァはというと。
「ぷーっ、クスクス…そのくじの内容はダンテが一番似合いそうだよね!プププ」
「こら!ディーヴァまで笑うんじゃねぇよ」
恋人であるディーヴァまでこんなに笑うとは。
ダンテはそばにあったディーヴァの両頬をぎゅっとつまんで左右に伸ばしてお仕置きした。
「むきゅ!いはぃいはぃ!!ひゃめへ~!」
ディーヴァの頬が赤くなってしまう前に離し、腕を組んで静かに怒りを募らせるダンテ。
「ったく…」
「えへへ。ごめんダンテ」
と、ディーヴァはともかく、逢夏もようやく笑いの世界から戻ってきた。
笑い過ぎて涙が滲んだ目元を拭い、ダンテにくじの箱を渡す。
「半魔をバカにしたい悪魔のお茶目なだけだし、気にしなーい気にしなーい。
たくさん笑うのは健康にいい事!笑わせてくれてありがとねダンテ!」
「逢夏、お前ほんとむかつくな。
ネロの嫁じゃなかったら今頃地の果てまでぶっ飛ばしてるぜ」
箱を受け取ったダンテは、逢夏の顔を見て苦々しげにそう吐き捨てる。
一触即発まではいかずとも、その内本気で喧嘩しそうな2人を不安そうに見るネロとディーヴァ。
「喧嘩はやめてね」
「ああ、マジで頼むぜ?
まぁダンテ、とにかくもう一回くじ引けって。話はそれからだろ」
「だな。
でもこれで逆にいい運勢が出る気がしてきた。ディーヴァ、オレのくじ運を信じてろよ?」
「うん、あたし信じてる!
だから大吉引いてね、ダンテ!」
恋人にキラキラした目で見つめられ、今度こそダンテはしっかりとくじを引き直す。
真っ白な封筒をビリッと破き、中身を取り出して見ると、そこには珍しくダンテの読みが当たり『大吉』の文字が。
「よっしゃ、来たぜ大吉」
「わぁ、ほんとだ!よかったねぇ…」
「ディーヴァが信じてくれたおかげだぜ」
「ダンテ……!」
喜び、そしてちょっぴりいい雰囲気になるダンテとディーヴァと違い、そこまでの喜びを見せぬネロと逢夏。
皆様お忘れではなかろうか。
いい運勢が出ても、その内容が必ずしもいいものであるとは限らないということを…。
そしてこの主催側である悪魔は、とても意地が悪いということを。
この悪魔と過ごす内にそれをよく理解したからか、ネロと逢夏は2人ほど素直に喜べずにいたのだった。
「で。大吉なのはわかったけど、なんて書いてあるの?」
「その内容によっちゃ、落とされるのは地獄かもしれないからな」
「お前ら心配しすぎだ。大吉ってだけあって内容も結構ご褒美じみてるぜ?」
ダンテがくじの紙に書かれた内容を読むように、ディーヴァに頷いて指示する。
ディーヴァは嬉しいのかにこにこ笑顔で歌うように述べた。
「ダンテの言う通り、とっても良さそうな内容なのー!
うふふ、『常夏のビーチで楽しめそうな予感』だって!」
「常夏の…」
「ビーチ…」
ここでの季節は正月が明けたあたりで、つまりまだまだ冬である。
そんな時期に常夏のビーチに行けるなんて、地獄なわけがないしご褒美以外の何物でもない、確かに天国そのものだ。
「マジでか?」
「あったかいところに行けるの!?やった!
魔界に小旅行よりもいい小旅行じゃーん!!」
「ぉノとーリィ!
オ魔ぃあ!ぉこナっノび~チぃ、たァ死メ!!
ぃデらっジャぁーーーー!!」
途端、うきうきして常夏のビーチに思い馳せるネロと逢夏。
楽しそうな雰囲気に場の空気が変わったからか、悪魔も再び登場して、くるぅり空中で一回転!楽しそうに踊りながら高らかに『いってらっしゃい』とパチン!指を鳴らしたのだった。
夜の出来事にはお互い一切触れず、しかし少しだけ不満気なのはダンテのみ。
その他の3人は、すっきり晴れ晴れとした顔だった。
そして朝食後、引かれる時を今か今かと待っている御神籤の箱は現在、ダンテの前に置かれている。
「じゃ、引くぞ」
「「「どーぞどーぞ」」」
「…なんか言い方が腹立たしいな。まぁいいか」
ダンテの手に噛み付かんとばかりにぽっかりと口を開ける御神籤の箱の闇へ腕を突っ込む。
一息で取り出した封筒をこれまた急いで開ければ、そこには…。
『バカ』
と書かれていた。
「は……?バ、バカ…?
って!!バカとはなんだバカとは!!」
虚空に向かって叫ぶダンテ。
ダンテがバカなのは今に始まった事ではないが、そのくじの真意を探ってから思う存分笑おうと3人は顔に困惑の色を浮かべて見合わせる。
と、そこでポン!という軽い音と共に、天井近く現れる悪魔。
のんきにあくびなんかしているところを見ると、さほど意味のあるくじの結果ではなさそうだ。
「ォあぉゥ!
ぉノうギぁ、タだぉ『ァづレぇ』!ヴぁかァおトこ、ぃグゥ!!」
ケタケタケタケタ!
今まで見た事もないくらいの勢いで空中で笑い転げながら言った悪魔の言葉は、普段なら翻訳出来ないはずのダンテにもなんと言っているかなんとなく理解出来た。
それによるとただのハズレでありバカが引く、という内容らしく、基本的に男が引くようになっていた…?らしい。
「なんだとこの野郎!」
「ブフーーーッ!大凶でもない!むしろくじですらない!!
悪魔さんやっるぅ!」
悪魔同様ゲラゲラと笑い転げる逢夏。
ネロは自分が引いていた可能性もあった事から、なるべく笑いをこらえようとして拳を握りしめプルプルしている。
ちなみに言い終わった悪魔は、攻撃されてはかなわないと踏んだか、すぐにまたポンと消えた。
「くっそぉ……」
まぁ、ディーヴァにこのくじが当たらないのなら、別にそれで構わないと思う事にしたダンテだが……その当のディーヴァはというと。
「ぷーっ、クスクス…そのくじの内容はダンテが一番似合いそうだよね!プププ」
「こら!ディーヴァまで笑うんじゃねぇよ」
恋人であるディーヴァまでこんなに笑うとは。
ダンテはそばにあったディーヴァの両頬をぎゅっとつまんで左右に伸ばしてお仕置きした。
「むきゅ!いはぃいはぃ!!ひゃめへ~!」
ディーヴァの頬が赤くなってしまう前に離し、腕を組んで静かに怒りを募らせるダンテ。
「ったく…」
「えへへ。ごめんダンテ」
と、ディーヴァはともかく、逢夏もようやく笑いの世界から戻ってきた。
笑い過ぎて涙が滲んだ目元を拭い、ダンテにくじの箱を渡す。
「半魔をバカにしたい悪魔のお茶目なだけだし、気にしなーい気にしなーい。
たくさん笑うのは健康にいい事!笑わせてくれてありがとねダンテ!」
「逢夏、お前ほんとむかつくな。
ネロの嫁じゃなかったら今頃地の果てまでぶっ飛ばしてるぜ」
箱を受け取ったダンテは、逢夏の顔を見て苦々しげにそう吐き捨てる。
一触即発まではいかずとも、その内本気で喧嘩しそうな2人を不安そうに見るネロとディーヴァ。
「喧嘩はやめてね」
「ああ、マジで頼むぜ?
まぁダンテ、とにかくもう一回くじ引けって。話はそれからだろ」
「だな。
でもこれで逆にいい運勢が出る気がしてきた。ディーヴァ、オレのくじ運を信じてろよ?」
「うん、あたし信じてる!
だから大吉引いてね、ダンテ!」
恋人にキラキラした目で見つめられ、今度こそダンテはしっかりとくじを引き直す。
真っ白な封筒をビリッと破き、中身を取り出して見ると、そこには珍しくダンテの読みが当たり『大吉』の文字が。
「よっしゃ、来たぜ大吉」
「わぁ、ほんとだ!よかったねぇ…」
「ディーヴァが信じてくれたおかげだぜ」
「ダンテ……!」
喜び、そしてちょっぴりいい雰囲気になるダンテとディーヴァと違い、そこまでの喜びを見せぬネロと逢夏。
皆様お忘れではなかろうか。
いい運勢が出ても、その内容が必ずしもいいものであるとは限らないということを…。
そしてこの主催側である悪魔は、とても意地が悪いということを。
この悪魔と過ごす内にそれをよく理解したからか、ネロと逢夏は2人ほど素直に喜べずにいたのだった。
「で。大吉なのはわかったけど、なんて書いてあるの?」
「その内容によっちゃ、落とされるのは地獄かもしれないからな」
「お前ら心配しすぎだ。大吉ってだけあって内容も結構ご褒美じみてるぜ?」
ダンテがくじの紙に書かれた内容を読むように、ディーヴァに頷いて指示する。
ディーヴァは嬉しいのかにこにこ笑顔で歌うように述べた。
「ダンテの言う通り、とっても良さそうな内容なのー!
うふふ、『常夏のビーチで楽しめそうな予感』だって!」
「常夏の…」
「ビーチ…」
ここでの季節は正月が明けたあたりで、つまりまだまだ冬である。
そんな時期に常夏のビーチに行けるなんて、地獄なわけがないしご褒美以外の何物でもない、確かに天国そのものだ。
「マジでか?」
「あったかいところに行けるの!?やった!
魔界に小旅行よりもいい小旅行じゃーん!!」
「ぉノとーリィ!
オ魔ぃあ!ぉこナっノび~チぃ、たァ死メ!!
ぃデらっジャぁーーーー!!」
途端、うきうきして常夏のビーチに思い馳せるネロと逢夏。
楽しそうな雰囲気に場の空気が変わったからか、悪魔も再び登場して、くるぅり空中で一回転!楽しそうに踊りながら高らかに『いってらっしゃい』とパチン!指を鳴らしたのだった。