御神籤 六枚目
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正面左からダンテ、ネロ、ディーヴァそして逢夏と並んで大通りを歩く4人。
とくに逢夏とディーヴァはダンテとネロなどいないかのように手を繋いで歩いていたり。
言うまでもなく、ディーヴァは非常に困惑の表情を浮かべているのであるが。
「あーぁ、もっとちゃんとデートしたかったんだけどなぁ。」
「もうこれ以上てめぇに預けられるかっての!
というか、お前!いつの間に手なんか繋いでやがる!離せよ!」
「いいだろ、手ぐらい繋がせろよ。」
「逢夏、そろそろそのくらいにしておけ。」
ネロを挟んで言い合う2人、その一方にとうとうネロの静かな怒りが向けられる。
すぐさま表情を曇らせる逢夏だったが、ディーヴァが間髪入れずに小さく頷いて苦笑を向けた。
「ネロもそういってるし…ね?」
「………わかったよ。」
渋々手を離した逢夏は今度は何故かダンテの方へ。
にらみを利かせるダンテに静かに首を小さく傾け、その方向を親指でも指す。
何を言いたいのか最初は戸惑っていたダンテ。
しかし訝しみながらも結局売られたケンカは買うくらいの勢いで先に1人で歩いていく逢夏についていってしまった。
残されたのはネロとディーヴァの2人。
嫌な予感がする…とでも言いたげに顔を顰め、2人が消えていった方を眺めていたネロは大きなため息を吐いて俯いた。
「大丈夫?」
「あぁ…。
それよりありがとな、ディーヴァ。
あいつの我がままに付き合ってくれて。」
「ううん、気にしないで。
あたしも少し楽しんだし。」
「ってことは相当気を遣ったってことだな。」
「…え?……えへ、ちょっとだけね。」
笑顔で答えるディーヴァに救われたようにネロも苦笑すると片手で額をおさえながら、改めて困ったようにダンテと逢夏が行ってしまった方向を見る。
考える事は2人とも同じ。
「今度は何するつもりなんだか…。」
「…うーん、なんか嫌な予感がするけど。」
「俺もだ。」
「「はぁ…。」」
期せずため息を揃えるネロとディーヴァはワンテンポ遅れてその方向に歩を進める…その前に。
三歩後ろに立っていたディーヴァがネロの腕を引っ張った。
「あ、あのね。」
「うん?」
「あたし、逢夏を元に戻す方法…わかっちゃった、かも?」
「は…?」
困惑と不安と…ほんの少しだけ悪戯な笑みを混ぜ込んだ表情で驚くネロを見上げるディーヴァ。
すると次の瞬間にはフリーズしたネロを置いて先を歩く。
「でも…内緒!
きっと逢夏もそうした方が喜ぶからっ。」
「なっ、おい!どういうことだよ!?」
「えへへへ~。
さ、ダンテと逢夏はどこかなぁ?」
振り返り、そう告げるとのんびりとした歩みをぴょこぴょこ跳ねるような疾走に変え、先の2人を追いかけるディーヴァ。
思わず呼び止めようと手を伸ばしかけたネロだったが、すぐに諦めるとディーヴァの後を追い始めた。
-------------------------------
「しかしまぁ、…アンタとデートは嫌だな。」
「誰がデートだこら。
男となんざこっちから願い下げだ。
というか、女でもお前とだけはごめんだぜ。」
「それはこっちのセリフだっての。
あー…もうほとんどいねぇけどさ、もし今この状態を昔から顔見知りの悪魔に見られたら軽く死ねそう。」
「………悪魔のくせになんかすげぇ人間くさい発言だな。」
諸手を前に垂らし、少しだけ背を丸め、これ以上ないくらいげんなりして見せる逢夏をほんのちょっとだけ低くなった位置にある茶色の目を冷たい視線で見つめるダンテ。
ダンテの発言を聞いてか、ゆっくりと逢夏の視線も自然と青い目の方に向く。
「人間くさいっていうか……人間より舐められたらそこで終わりの厳しい世界だからさ…。
まぁ、そんなこといって…今の魔界でおれの権力なんて無いに等しいんだけどな。
正体もバレちまったし…、なんだかんだこうしてアイツの孫と一緒にいる訳だし…。」
「んだよ、ネロが悪いってのか。」
「んなこと誰も言ってない。
…ひっそり隠居くらいはって思ってたけど、出来るかどうか怪しいなぁってさ。」
しみじみと告げる逢夏にダンテは言葉の意図に気付いたのか気付いていないのか、しかし眉を顰めていい顔はしなかった。
そんなダンテが説明を求めるように口を開きかけた、丁度その時。
「さてさて、到着。
なぁ、やっぱりディーヴァには赤がいいよな?」
「あ゛?
………お前、ここって……あん時はあんなに怒ってたじゃねぇかよ!
というかさすがに男2人で入るにはきついぞ!?」
「……そうかぁ?
まぁそれはそれ、これはこれ。
やっぱさぁ、かわいい子には可愛いもの着させたいんだって!」
「~~~~~っ、くそ!」
一瞬身構えるダンテに対して、楽観的に逢夏は先に入店。
目の前で閉まりかけるドアに躊躇うダンテは放っておきたい気持ちを堪えると悪態をつきながら徐々に閉ざされかけるそこに飛び込んだ。
とくに逢夏とディーヴァはダンテとネロなどいないかのように手を繋いで歩いていたり。
言うまでもなく、ディーヴァは非常に困惑の表情を浮かべているのであるが。
「あーぁ、もっとちゃんとデートしたかったんだけどなぁ。」
「もうこれ以上てめぇに預けられるかっての!
というか、お前!いつの間に手なんか繋いでやがる!離せよ!」
「いいだろ、手ぐらい繋がせろよ。」
「逢夏、そろそろそのくらいにしておけ。」
ネロを挟んで言い合う2人、その一方にとうとうネロの静かな怒りが向けられる。
すぐさま表情を曇らせる逢夏だったが、ディーヴァが間髪入れずに小さく頷いて苦笑を向けた。
「ネロもそういってるし…ね?」
「………わかったよ。」
渋々手を離した逢夏は今度は何故かダンテの方へ。
にらみを利かせるダンテに静かに首を小さく傾け、その方向を親指でも指す。
何を言いたいのか最初は戸惑っていたダンテ。
しかし訝しみながらも結局売られたケンカは買うくらいの勢いで先に1人で歩いていく逢夏についていってしまった。
残されたのはネロとディーヴァの2人。
嫌な予感がする…とでも言いたげに顔を顰め、2人が消えていった方を眺めていたネロは大きなため息を吐いて俯いた。
「大丈夫?」
「あぁ…。
それよりありがとな、ディーヴァ。
あいつの我がままに付き合ってくれて。」
「ううん、気にしないで。
あたしも少し楽しんだし。」
「ってことは相当気を遣ったってことだな。」
「…え?……えへ、ちょっとだけね。」
笑顔で答えるディーヴァに救われたようにネロも苦笑すると片手で額をおさえながら、改めて困ったようにダンテと逢夏が行ってしまった方向を見る。
考える事は2人とも同じ。
「今度は何するつもりなんだか…。」
「…うーん、なんか嫌な予感がするけど。」
「俺もだ。」
「「はぁ…。」」
期せずため息を揃えるネロとディーヴァはワンテンポ遅れてその方向に歩を進める…その前に。
三歩後ろに立っていたディーヴァがネロの腕を引っ張った。
「あ、あのね。」
「うん?」
「あたし、逢夏を元に戻す方法…わかっちゃった、かも?」
「は…?」
困惑と不安と…ほんの少しだけ悪戯な笑みを混ぜ込んだ表情で驚くネロを見上げるディーヴァ。
すると次の瞬間にはフリーズしたネロを置いて先を歩く。
「でも…内緒!
きっと逢夏もそうした方が喜ぶからっ。」
「なっ、おい!どういうことだよ!?」
「えへへへ~。
さ、ダンテと逢夏はどこかなぁ?」
振り返り、そう告げるとのんびりとした歩みをぴょこぴょこ跳ねるような疾走に変え、先の2人を追いかけるディーヴァ。
思わず呼び止めようと手を伸ばしかけたネロだったが、すぐに諦めるとディーヴァの後を追い始めた。
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「しかしまぁ、…アンタとデートは嫌だな。」
「誰がデートだこら。
男となんざこっちから願い下げだ。
というか、女でもお前とだけはごめんだぜ。」
「それはこっちのセリフだっての。
あー…もうほとんどいねぇけどさ、もし今この状態を昔から顔見知りの悪魔に見られたら軽く死ねそう。」
「………悪魔のくせになんかすげぇ人間くさい発言だな。」
諸手を前に垂らし、少しだけ背を丸め、これ以上ないくらいげんなりして見せる逢夏をほんのちょっとだけ低くなった位置にある茶色の目を冷たい視線で見つめるダンテ。
ダンテの発言を聞いてか、ゆっくりと逢夏の視線も自然と青い目の方に向く。
「人間くさいっていうか……人間より舐められたらそこで終わりの厳しい世界だからさ…。
まぁ、そんなこといって…今の魔界でおれの権力なんて無いに等しいんだけどな。
正体もバレちまったし…、なんだかんだこうしてアイツの孫と一緒にいる訳だし…。」
「んだよ、ネロが悪いってのか。」
「んなこと誰も言ってない。
…ひっそり隠居くらいはって思ってたけど、出来るかどうか怪しいなぁってさ。」
しみじみと告げる逢夏にダンテは言葉の意図に気付いたのか気付いていないのか、しかし眉を顰めていい顔はしなかった。
そんなダンテが説明を求めるように口を開きかけた、丁度その時。
「さてさて、到着。
なぁ、やっぱりディーヴァには赤がいいよな?」
「あ゛?
………お前、ここって……あん時はあんなに怒ってたじゃねぇかよ!
というかさすがに男2人で入るにはきついぞ!?」
「……そうかぁ?
まぁそれはそれ、これはこれ。
やっぱさぁ、かわいい子には可愛いもの着させたいんだって!」
「~~~~~っ、くそ!」
一瞬身構えるダンテに対して、楽観的に逢夏は先に入店。
目の前で閉まりかけるドアに躊躇うダンテは放っておきたい気持ちを堪えると悪態をつきながら徐々に閉ざされかけるそこに飛び込んだ。