御神籤 六枚目
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逢夏が心配でたまらないネロは床につく事もできず、リビングでその帰りを待つ事に。
ダンテとディーヴァはそんなネロが心配で二階から寝具を運び、ネロと同じく家の中だというのに合宿体制と相成った。
一番大きなソファを譲ってもらい、横になっていたディーヴァ。
BGMにネロの自由奔放すぎる嫁への愚痴と大人しくというより哀れみの声を漏らしながら相づちを打つダンテの小さな声を耳にしながら目を閉じる。
アルコールの所為か夢を見る事もなく、いつの間にか意識は暗転。
そうしている間にも静かに夜は更け…そして
「ディーヴァ、おはよう。」
「ぴゃい!!!おはよう!!
……あれ、…はぁ…まだかぁ。」
「まだ?」
「うん。
まだ帰ってきてないんだね。」
突如耳元で名を囁かれたディーヴァが飛び起きるとカーテンからは朝日が漏れていた。
すっかり時間は朝。
だとすればそろそろ逢夏が帰ってくる頃なのだが……。
あの元気すぎる声が聞こえないということはまだなのだろう。
その証拠に飛び起きた先のカーペットにはごろ寝で熟睡しているダンテとネロがいる。
…………、ダンテとネロはまだ就寝中?
「あ、…あれ?」
「どうした?
なにか変な事でもあったか?」
「え…だ、だって…。
っ、ぴゃ!!!……え、…ええええええぇ!!!?」
「ディーヴァ!?」
「どうした!!?」
カーペットの上でごろ寝のネロとダンテを二度見し、それでは後ろで聞こえる声はなんなのだとディーヴァはすぐさま振り向く。
振り向いた先でかち合った茶色の目にディーヴァの口から上がる驚愕の声。
そしてその声を追うように飛び起きたダンテとネロがディーヴァに安否を問う声を投げる…
…の次に、のほほんと落ち着いた声が3人にかけられた。
「ただいま。
それでもっておはよう。
おれがいなくてもよく寝てたみたいだな?」
声の主を目の当たりにし、皆一様に驚愕の表情を浮かべるディーヴァ、ダンテ、ネロ。
そんな3人の驚きの視線を一身に受けるのはいつぞやに見た"あくまで"執事をしていたあの男に似ている男。
男はにっこりとした笑顔で起き抜けの3人を見下ろしていた。
------------------------------------
「本当に…逢夏なの?」
「そうだけど。
あ、ネロ。悪いけど服借りた。」
「…あぁ、それは別に…構わねぇけど…。」
「ならよかった。
というかさ、皆驚きすぎ。
たかが性別変わっただけなのにさ。」
「たかがじゃねぇから!!!
お前はもう少しネロの気持ちを考えてやれよ!
嫁が男になって帰ってきたんだぞ!!?」
変身内容を選ばせてもらえるという特権を得ながら、何故か逢夏は男に変身することを選択して帰宅。
その理由を3人が3人問いただせばただ一言。
「面白いだろ?」
「「「面白くねぇっ(ないよっ)!!!」」」
「そうかぁ?
面白いと思うんだけどな、特に皆の反応が。」
「「「それはお前(逢夏)だけだからな(ね)!!?」」」
激おこの3人に囲まれてもお構いなし。
胡座をかいてニコニコ笑顔の逢夏は言い分に取り合う事なく笑い声を漏らし続ける。
「あははっ、やっぱたまんねぇ!
人間って面白いよな、今じゃ性別なんて人間の力でだって変えられるのにこんなに驚くなんてさ!」
終いには腹を抱えて大笑いする逢夏に3人、特にネロは厳しい顔つきのまま。
ダンテですらもう噛み付く気力も牙も失うほど呆れ始めた中、ネロだけは更に食って掛かる。
「百歩譲って男になった理由は分かった。
けど言葉遣いまで変える必要はないだろ!?
いくらなんでもそんな悪ノリは気味が悪いからやめろ。」
「気味が悪い?なんでだよ。
この見かけで女言葉の方が気味が悪いだろ。」
「それは…っ。」
急に笑みを真顔に変えて言い返した逢夏の気迫に圧されて口籠るネロ。
その様子に満足したのか再び笑顔を向けた逢夏。
女の時には感じなかった威圧を今は完全に表にしているのか、少し離れていたディーヴァでさえ気圧されてダンテの後ろにと隠れた。
そんなディーヴァを抱きとめ、ダンテは一つ大きなため息を吐く。
「愛が試されてるってわけだな。」
「ネロ…が、頑張って!」
「あははっ。
それじゃあそういう訳だし、さっさと御神籤のルール説明しようか。」
ダンテとディーヴァの言葉にまた笑い声を上げる逢夏は何処からともなくやってきた悪魔を肩に乗せ、胡座をかいたまま人差し指で空を差した。
ダンテとディーヴァはそんなネロが心配で二階から寝具を運び、ネロと同じく家の中だというのに合宿体制と相成った。
一番大きなソファを譲ってもらい、横になっていたディーヴァ。
BGMにネロの自由奔放すぎる嫁への愚痴と大人しくというより哀れみの声を漏らしながら相づちを打つダンテの小さな声を耳にしながら目を閉じる。
アルコールの所為か夢を見る事もなく、いつの間にか意識は暗転。
そうしている間にも静かに夜は更け…そして
「ディーヴァ、おはよう。」
「ぴゃい!!!おはよう!!
……あれ、…はぁ…まだかぁ。」
「まだ?」
「うん。
まだ帰ってきてないんだね。」
突如耳元で名を囁かれたディーヴァが飛び起きるとカーテンからは朝日が漏れていた。
すっかり時間は朝。
だとすればそろそろ逢夏が帰ってくる頃なのだが……。
あの元気すぎる声が聞こえないということはまだなのだろう。
その証拠に飛び起きた先のカーペットにはごろ寝で熟睡しているダンテとネロがいる。
…………、ダンテとネロはまだ就寝中?
「あ、…あれ?」
「どうした?
なにか変な事でもあったか?」
「え…だ、だって…。
っ、ぴゃ!!!……え、…ええええええぇ!!!?」
「ディーヴァ!?」
「どうした!!?」
カーペットの上でごろ寝のネロとダンテを二度見し、それでは後ろで聞こえる声はなんなのだとディーヴァはすぐさま振り向く。
振り向いた先でかち合った茶色の目にディーヴァの口から上がる驚愕の声。
そしてその声を追うように飛び起きたダンテとネロがディーヴァに安否を問う声を投げる…
…の次に、のほほんと落ち着いた声が3人にかけられた。
「ただいま。
それでもっておはよう。
おれがいなくてもよく寝てたみたいだな?」
声の主を目の当たりにし、皆一様に驚愕の表情を浮かべるディーヴァ、ダンテ、ネロ。
そんな3人の驚きの視線を一身に受けるのはいつぞやに見た"あくまで"執事をしていたあの男に似ている男。
男はにっこりとした笑顔で起き抜けの3人を見下ろしていた。
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「本当に…逢夏なの?」
「そうだけど。
あ、ネロ。悪いけど服借りた。」
「…あぁ、それは別に…構わねぇけど…。」
「ならよかった。
というかさ、皆驚きすぎ。
たかが性別変わっただけなのにさ。」
「たかがじゃねぇから!!!
お前はもう少しネロの気持ちを考えてやれよ!
嫁が男になって帰ってきたんだぞ!!?」
変身内容を選ばせてもらえるという特権を得ながら、何故か逢夏は男に変身することを選択して帰宅。
その理由を3人が3人問いただせばただ一言。
「面白いだろ?」
「「「面白くねぇっ(ないよっ)!!!」」」
「そうかぁ?
面白いと思うんだけどな、特に皆の反応が。」
「「「それはお前(逢夏)だけだからな(ね)!!?」」」
激おこの3人に囲まれてもお構いなし。
胡座をかいてニコニコ笑顔の逢夏は言い分に取り合う事なく笑い声を漏らし続ける。
「あははっ、やっぱたまんねぇ!
人間って面白いよな、今じゃ性別なんて人間の力でだって変えられるのにこんなに驚くなんてさ!」
終いには腹を抱えて大笑いする逢夏に3人、特にネロは厳しい顔つきのまま。
ダンテですらもう噛み付く気力も牙も失うほど呆れ始めた中、ネロだけは更に食って掛かる。
「百歩譲って男になった理由は分かった。
けど言葉遣いまで変える必要はないだろ!?
いくらなんでもそんな悪ノリは気味が悪いからやめろ。」
「気味が悪い?なんでだよ。
この見かけで女言葉の方が気味が悪いだろ。」
「それは…っ。」
急に笑みを真顔に変えて言い返した逢夏の気迫に圧されて口籠るネロ。
その様子に満足したのか再び笑顔を向けた逢夏。
女の時には感じなかった威圧を今は完全に表にしているのか、少し離れていたディーヴァでさえ気圧されてダンテの後ろにと隠れた。
そんなディーヴァを抱きとめ、ダンテは一つ大きなため息を吐く。
「愛が試されてるってわけだな。」
「ネロ…が、頑張って!」
「あははっ。
それじゃあそういう訳だし、さっさと御神籤のルール説明しようか。」
ダンテとディーヴァの言葉にまた笑い声を上げる逢夏は何処からともなくやってきた悪魔を肩に乗せ、胡座をかいたまま人差し指で空を差した。