御神籤 五枚目
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…シーン……
数秒の沈黙ののち、ダンテがヨロヨロしながら出てきた。
顔には思い切りシャティに引っ掻かれた痕が残り(と言ってもほぼ完治)、下の方を抑えている。
「いてて…でかい状態のシャティにガリガリされたぞ。逢夏の差し金だな!」
「あらごめんあそばせー!」
「まあ、シャティよりディーヴァから受けた攻撃のが深刻だったみたいに見えるけどな」
「あぁ…シャティの引っ掻き攻撃も、無理やり入ったバスルームで頭に飛んできた桶も痛かったんだが、その2つはすぐ治った」
シャティだけでは、ダンテの進軍は止められなかったか。
結局バスルームへの侵入は許してしまったようだが、その代わりに…?
「それより、微妙に臨戦体勢を取ってたオレの大事な場所にな、ディーヴァが出した足がクリーンヒットしたのが滅茶苦茶いてぇ」
「「うわぁ…」」
1人はそれを想像して痛そうな顔を、もう1人はディーヴァちゃんGJ!ダンテざまぁ!という顔でそれぞれダンテを見る。
というかヒロインが金蹴りはやっちゃだめです!
…え?わざとじゃないって?なら仕方ない。
ダンテが涙目で大事な場所を押さえ、逢夏とネロが2人で朝食の準備をしていれば、こざっぱりして体にほかほかと湯気を纏うディーヴァが出てきた。
負のオーラを背負うダンテとは反対に、こちらは幸せそうなオーラ。
「はー、さっぱり!ありがと逢夏!おはようネロ!」
「どういたしまして~」
「ハヨ、ディーヴァ」
「ひどいぞディーヴァ、せっかく一緒に風呂入ってイイコトしようかと思…「逢夏の石鹸かな、いい匂いのやつ使わせてもらったよー」「うん、好きに使って」おーい無視すんなー」
変態行為を働いたダンテはガン無視。
そして、ぐぅ…きゅるるるると鳴るのはディーヴァの腹の虫。
「えへへ、お風呂入ったらお腹すいちゃったよ」
「お餅も焼けて、ちょうど出来たところだよ」
「さ、持ってって食べようぜ」
「わーい!あたしも手伝うー!」
ダンテをまるっと無視したまま、一行は食卓へ。
それぞれが料理やら皿やらをそそくさと運んで移動してゆく。
「ヒデェ…みんなしてオレを無視とかきっついわー。DMCの看板背負ってるのオレだぜ」
と、思いきや…?
「ほら、朝ごはんなんだからダンテも早く」
メソメソしてのの字を書いていれば、ディーヴァが戻ってきてダンテの腕をとった。
「ここはネロと逢夏のおうち。あたし達のおうちに戻ったら一緒にお風呂入ろ…?」
その顔はちょっぴり赤い。
ダンテは大きく頷き、ディーヴァの指に自身の指を絡めて食卓へとゆっくり移動するのだった。
***
「おいひいれす!」
日本の正月料理であるお重箱に入ったお節、お雑煮がずらーり。
口いっぱいに好きなものを頬張り、ディーヴァはとても幸せそうな顔だ。
そしてダンテも幸せそうな顔で同じように食べている…こちらはお重箱の中身を選び箸している状態であり、伊達巻ばかり突いている気がしないでもないが。
うーむ、やはり恋人同士は顔の表情も、行動も似てくるというのは本当の事かもしれない。
「ディーヴァちゃんもダンテも、美味しそうに食べてくれるから作り甲斐あるね」
「だって美味しいもん」
「うん、美味い。逢夏にしてはやるな!」
「逢夏にしては、は余計ですぅー」
逢夏はお返しにと、残っていた伊達巻をひょいぱく!
「あっ!最後の一個!!」
齧って口にすれば、お魚のすり身特有の風味と柔らかな甘さが口いっぱいに広がる。
ネロは甘い甘いと言う時が多いが、日本人の逢夏からすればこれぞ伊達巻!どこに出しても文句無し!といういい塩梅の味付けに仕上がっていた。
「ふんわり、甘くて美味し!さすが私。ネロも伊達巻は食べれるよね、はい、半分こ♪」
「サンキュ。ん……美味いけど、やっぱ甘いな」
「ネロへの愛がお砂糖のように甘~く甘~くさせてるの」
「プッ…そうかよ」
苦笑しながら逢夏の差し出した伊達巻を食べるネロ。
逢夏とネロのようなイチャイチャラブラブっぷりも憧れてしまうが、今のディーヴァは逢夏がつくる数々の日本料理へと憧れを抱いていた。
「いいなぁ。逢夏みたいな日本食が作れるようになりたいな。お出汁の取り方とかわからないし、ダンテがそんなに伊達巻好きなら作れるようになりたいよ…」
本当ならば、日本の祖父母のところで教わろうと思ったのだが、そんな時間がなかったのだ。
「なんだかんだ言って、ダンテったら愛されてるぅ」
「当たり前だろ?なんたってディーヴァはオレの恋び…」じゃあ後で教えてあげるー!」
「ホント!?」話くらい最後までさせろよ」
文句ありげなダンテはともかく、きゃいきゃいと微笑ましい女性陣に、ネロは小さく笑みをこぼすのだった。
チーン!
と、そのタイミングでキッチンの方から音が。
「あ、焼けた!ディーヴァちゃん、まだお腹にお餅の入る隙間ある?」
「ん?うん、まだ食べれるよー」
「こらディーヴァ!まだ食べれるよー、じゃないだろ。お前いくつ餅食ったと思ってる!」
「え?ダンテと同じ数」
ダンテの食べた餅の数、5個。
つまりディーヴァの食べた餅の数も5個だ。
女の子が一回に食べるにしてはいささか多い気がする…。
「まだまだいっぱいあるし、ディーヴァちゃんがたくさん食べたっていいんじゃない?」
「いーや、最近のディーヴァはお淑やかさに欠ける。もう少し食べる量をひかえさせないと体にだって悪いだろ」
食い意地のはったヒロイン代表、ディーヴァ。
好物についてだとしたら食い意地どころか、底なしの胃袋といっても過言ではないほどの量を食べる。
お前いつか太るからな!
「まぁ、たまにはいいんじゃないか?」
率先して焼けた餅を取りに行っていたネロまでもそう口にする。
そのネロの抱える皿に乗っているのは…?
「わーーーっ!チーズゥ!!」
トロゥリ溶けるチーズがたっぷり乗った餅、そしてダンテ用にだろうピザ風に仕上げて焼かれた餅である。
キラキラとした眼差しを餅へと向けるディーヴァ。
「ディーヴァちゃんやダンテの好きそうなお餅を焼いてみたよ!召し上がれー」
「ひゃぁぁあ!嬉しい!」
「おお…!すげぇ、ピザ餅か!」
好物を前に2人とも生唾ゴックン。
が、手を伸ばすダンテに、ディーヴァは辛辣な一言を…。
「あ。あたしに食べないよう勧めたってことは、ダンテ自身は食べないんだよね?ダンテは要らないってさ!」
「へー、そうなのか。ならダンテの分は俺が食べといてやるよ」
「私も食べてあげる」
「なっ!!」
そしてダンテが手を伸ばしていた餅へと、3人の魔の手が迫る!
「ディーヴァ、前言撤回だって!オレも食うっての!あと、ネロも逢夏も悪ノリするな」
「えへへ。うん、知ってたー!」
「ああ。それに俺は腹一杯だから食わねぇよ」
「元々ダンテの分だしね」
「ったく……」
ダンテは危ないところで、ネロの手から皿ごとひったくって死守。
なんとか自分もありつけたのだった。
数秒の沈黙ののち、ダンテがヨロヨロしながら出てきた。
顔には思い切りシャティに引っ掻かれた痕が残り(と言ってもほぼ完治)、下の方を抑えている。
「いてて…でかい状態のシャティにガリガリされたぞ。逢夏の差し金だな!」
「あらごめんあそばせー!」
「まあ、シャティよりディーヴァから受けた攻撃のが深刻だったみたいに見えるけどな」
「あぁ…シャティの引っ掻き攻撃も、無理やり入ったバスルームで頭に飛んできた桶も痛かったんだが、その2つはすぐ治った」
シャティだけでは、ダンテの進軍は止められなかったか。
結局バスルームへの侵入は許してしまったようだが、その代わりに…?
「それより、微妙に臨戦体勢を取ってたオレの大事な場所にな、ディーヴァが出した足がクリーンヒットしたのが滅茶苦茶いてぇ」
「「うわぁ…」」
1人はそれを想像して痛そうな顔を、もう1人はディーヴァちゃんGJ!ダンテざまぁ!という顔でそれぞれダンテを見る。
というかヒロインが金蹴りはやっちゃだめです!
…え?わざとじゃないって?なら仕方ない。
ダンテが涙目で大事な場所を押さえ、逢夏とネロが2人で朝食の準備をしていれば、こざっぱりして体にほかほかと湯気を纏うディーヴァが出てきた。
負のオーラを背負うダンテとは反対に、こちらは幸せそうなオーラ。
「はー、さっぱり!ありがと逢夏!おはようネロ!」
「どういたしまして~」
「ハヨ、ディーヴァ」
「ひどいぞディーヴァ、せっかく一緒に風呂入ってイイコトしようかと思…「逢夏の石鹸かな、いい匂いのやつ使わせてもらったよー」「うん、好きに使って」おーい無視すんなー」
変態行為を働いたダンテはガン無視。
そして、ぐぅ…きゅるるるると鳴るのはディーヴァの腹の虫。
「えへへ、お風呂入ったらお腹すいちゃったよ」
「お餅も焼けて、ちょうど出来たところだよ」
「さ、持ってって食べようぜ」
「わーい!あたしも手伝うー!」
ダンテをまるっと無視したまま、一行は食卓へ。
それぞれが料理やら皿やらをそそくさと運んで移動してゆく。
「ヒデェ…みんなしてオレを無視とかきっついわー。DMCの看板背負ってるのオレだぜ」
と、思いきや…?
「ほら、朝ごはんなんだからダンテも早く」
メソメソしてのの字を書いていれば、ディーヴァが戻ってきてダンテの腕をとった。
「ここはネロと逢夏のおうち。あたし達のおうちに戻ったら一緒にお風呂入ろ…?」
その顔はちょっぴり赤い。
ダンテは大きく頷き、ディーヴァの指に自身の指を絡めて食卓へとゆっくり移動するのだった。
***
「おいひいれす!」
日本の正月料理であるお重箱に入ったお節、お雑煮がずらーり。
口いっぱいに好きなものを頬張り、ディーヴァはとても幸せそうな顔だ。
そしてダンテも幸せそうな顔で同じように食べている…こちらはお重箱の中身を選び箸している状態であり、伊達巻ばかり突いている気がしないでもないが。
うーむ、やはり恋人同士は顔の表情も、行動も似てくるというのは本当の事かもしれない。
「ディーヴァちゃんもダンテも、美味しそうに食べてくれるから作り甲斐あるね」
「だって美味しいもん」
「うん、美味い。逢夏にしてはやるな!」
「逢夏にしては、は余計ですぅー」
逢夏はお返しにと、残っていた伊達巻をひょいぱく!
「あっ!最後の一個!!」
齧って口にすれば、お魚のすり身特有の風味と柔らかな甘さが口いっぱいに広がる。
ネロは甘い甘いと言う時が多いが、日本人の逢夏からすればこれぞ伊達巻!どこに出しても文句無し!といういい塩梅の味付けに仕上がっていた。
「ふんわり、甘くて美味し!さすが私。ネロも伊達巻は食べれるよね、はい、半分こ♪」
「サンキュ。ん……美味いけど、やっぱ甘いな」
「ネロへの愛がお砂糖のように甘~く甘~くさせてるの」
「プッ…そうかよ」
苦笑しながら逢夏の差し出した伊達巻を食べるネロ。
逢夏とネロのようなイチャイチャラブラブっぷりも憧れてしまうが、今のディーヴァは逢夏がつくる数々の日本料理へと憧れを抱いていた。
「いいなぁ。逢夏みたいな日本食が作れるようになりたいな。お出汁の取り方とかわからないし、ダンテがそんなに伊達巻好きなら作れるようになりたいよ…」
本当ならば、日本の祖父母のところで教わろうと思ったのだが、そんな時間がなかったのだ。
「なんだかんだ言って、ダンテったら愛されてるぅ」
「当たり前だろ?なんたってディーヴァはオレの恋び…」じゃあ後で教えてあげるー!」
「ホント!?」話くらい最後までさせろよ」
文句ありげなダンテはともかく、きゃいきゃいと微笑ましい女性陣に、ネロは小さく笑みをこぼすのだった。
チーン!
と、そのタイミングでキッチンの方から音が。
「あ、焼けた!ディーヴァちゃん、まだお腹にお餅の入る隙間ある?」
「ん?うん、まだ食べれるよー」
「こらディーヴァ!まだ食べれるよー、じゃないだろ。お前いくつ餅食ったと思ってる!」
「え?ダンテと同じ数」
ダンテの食べた餅の数、5個。
つまりディーヴァの食べた餅の数も5個だ。
女の子が一回に食べるにしてはいささか多い気がする…。
「まだまだいっぱいあるし、ディーヴァちゃんがたくさん食べたっていいんじゃない?」
「いーや、最近のディーヴァはお淑やかさに欠ける。もう少し食べる量をひかえさせないと体にだって悪いだろ」
食い意地のはったヒロイン代表、ディーヴァ。
好物についてだとしたら食い意地どころか、底なしの胃袋といっても過言ではないほどの量を食べる。
お前いつか太るからな!
「まぁ、たまにはいいんじゃないか?」
率先して焼けた餅を取りに行っていたネロまでもそう口にする。
そのネロの抱える皿に乗っているのは…?
「わーーーっ!チーズゥ!!」
トロゥリ溶けるチーズがたっぷり乗った餅、そしてダンテ用にだろうピザ風に仕上げて焼かれた餅である。
キラキラとした眼差しを餅へと向けるディーヴァ。
「ディーヴァちゃんやダンテの好きそうなお餅を焼いてみたよ!召し上がれー」
「ひゃぁぁあ!嬉しい!」
「おお…!すげぇ、ピザ餅か!」
好物を前に2人とも生唾ゴックン。
が、手を伸ばすダンテに、ディーヴァは辛辣な一言を…。
「あ。あたしに食べないよう勧めたってことは、ダンテ自身は食べないんだよね?ダンテは要らないってさ!」
「へー、そうなのか。ならダンテの分は俺が食べといてやるよ」
「私も食べてあげる」
「なっ!!」
そしてダンテが手を伸ばしていた餅へと、3人の魔の手が迫る!
「ディーヴァ、前言撤回だって!オレも食うっての!あと、ネロも逢夏も悪ノリするな」
「えへへ。うん、知ってたー!」
「ああ。それに俺は腹一杯だから食わねぇよ」
「元々ダンテの分だしね」
「ったく……」
ダンテは危ないところで、ネロの手から皿ごとひったくって死守。
なんとか自分もありつけたのだった。