御神籤 四枚目
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「逢夏~。
おかしいな、恐怖は感じないくせになんで逃げるんだろうなぁ?」
「ディーヴァ。
そっちも行き止まりだぜ?
あぁ、もしかして嫌や好きの応用ってやつ?
いつそんなもえるような仕草覚えたんだ?」
結局あれから数時間、捕まえては放し、腕の中に閉じ込めては解放しを繰り返す恐怖の鬼ごっこを興じる事に。
逢夏とディーヴァは息を荒くしながら書斎部屋にと閉じこもっていた。
「どうしようっ、もう逃げ場が無いよぉ。」
「うぅ~…っ。
シャティも肝心な時に役に立たないんだからっ!」
本来逢夏を守護する役目を担うはずのシャティはダンテとネロの無言の圧力と眼力に恐れをなして逃走。
防備がなくなった2人は完全に孤立状態。
ドアのすぐ向こうまで迫ってきた男性陣にただ怯えていた時だった。
悪魔の現れるとき特有のポムリという破裂音がそのドアの向こう側、おそらく男性陣の前だろう場所から聞こえてくる。
『ぉ魔いあ!トヶい見ぅ!
そぉぉおキェん!!』
『あぁ!?
てめぇ、お楽しみ中なのが見えねぇのかよ!?』
『わっ、マジだ!
悪魔、最後の願いだ、最後の願い!!』
『ぅムう!!
ナむえぉイうオぉいー!』
親切にも願い事一つを残して期限切れを迎えそうになったのを知らせにきた悪魔。
正気にようやく戻ったのかネロが大急ぎで悪魔にぼそぼそと最後の願いを告げ始める。
…そして
『キぃトおヶたーーー!』
悪魔の声が響いて数秒後、ゆっくり開くドア。
入ってきたネロが逢夏の前に立つとそっと後ろ手に隠していた物を逢夏に羽織らせた。
「…え。
ネロ…これ。」
「次は日本で。
そう約束しただろ?」
「……、うんっ。
約束…、した。」
体に巻き付ける様にしっかりと握りしめるそれは床を真っ白に染める様に裾を広げる白無垢。
突然のサプライズに心底驚いたのかしゃくり上げる逢夏をそっと抱き寄せるネロ。
と、そんな2人に小さく拍手を送るディーヴァの側にいつの間にかダンテが寄り添う。
照れくさそうに1度顔を伏せるとディーヴァの後ろへと回り、手に持っていた物をディーヴァの肩にかけた。
急に纏わされたそれにエメラルドの目が驚きにまるく、釘付けになる。
「ダンテ、…これは?」
「ネロの願いに便乗させてもらった。
悪いな…ついでみたいで。」
「ううんっ。
綺麗…ありがとう!」
「どーいたしまして。
帰ったら着てみせてくれよな。」
「もちろん。
…ほんとに、ありがとうっ…!」
体を覆うは深紅の色が鮮やかな大振り袖。
嬉しさにゆっくりとダンテに寄りかかるディーヴァを受け止め、髪を撫でながらダンテはそっと微笑んだ。
『まぁ、オレは着た次。
脱がすのが楽しみなんだけどな。』
実はこの笑みがムードを全壊させかねない意味を含んでいたことはダンテだけの秘密。
昨夜とは打って変わって、穏やかに夜が更けていくのだった。
おかしいな、恐怖は感じないくせになんで逃げるんだろうなぁ?」
「ディーヴァ。
そっちも行き止まりだぜ?
あぁ、もしかして嫌や好きの応用ってやつ?
いつそんなもえるような仕草覚えたんだ?」
結局あれから数時間、捕まえては放し、腕の中に閉じ込めては解放しを繰り返す恐怖の鬼ごっこを興じる事に。
逢夏とディーヴァは息を荒くしながら書斎部屋にと閉じこもっていた。
「どうしようっ、もう逃げ場が無いよぉ。」
「うぅ~…っ。
シャティも肝心な時に役に立たないんだからっ!」
本来逢夏を守護する役目を担うはずのシャティはダンテとネロの無言の圧力と眼力に恐れをなして逃走。
防備がなくなった2人は完全に孤立状態。
ドアのすぐ向こうまで迫ってきた男性陣にただ怯えていた時だった。
悪魔の現れるとき特有のポムリという破裂音がそのドアの向こう側、おそらく男性陣の前だろう場所から聞こえてくる。
『ぉ魔いあ!トヶい見ぅ!
そぉぉおキェん!!』
『あぁ!?
てめぇ、お楽しみ中なのが見えねぇのかよ!?』
『わっ、マジだ!
悪魔、最後の願いだ、最後の願い!!』
『ぅムう!!
ナむえぉイうオぉいー!』
親切にも願い事一つを残して期限切れを迎えそうになったのを知らせにきた悪魔。
正気にようやく戻ったのかネロが大急ぎで悪魔にぼそぼそと最後の願いを告げ始める。
…そして
『キぃトおヶたーーー!』
悪魔の声が響いて数秒後、ゆっくり開くドア。
入ってきたネロが逢夏の前に立つとそっと後ろ手に隠していた物を逢夏に羽織らせた。
「…え。
ネロ…これ。」
「次は日本で。
そう約束しただろ?」
「……、うんっ。
約束…、した。」
体に巻き付ける様にしっかりと握りしめるそれは床を真っ白に染める様に裾を広げる白無垢。
突然のサプライズに心底驚いたのかしゃくり上げる逢夏をそっと抱き寄せるネロ。
と、そんな2人に小さく拍手を送るディーヴァの側にいつの間にかダンテが寄り添う。
照れくさそうに1度顔を伏せるとディーヴァの後ろへと回り、手に持っていた物をディーヴァの肩にかけた。
急に纏わされたそれにエメラルドの目が驚きにまるく、釘付けになる。
「ダンテ、…これは?」
「ネロの願いに便乗させてもらった。
悪いな…ついでみたいで。」
「ううんっ。
綺麗…ありがとう!」
「どーいたしまして。
帰ったら着てみせてくれよな。」
「もちろん。
…ほんとに、ありがとうっ…!」
体を覆うは深紅の色が鮮やかな大振り袖。
嬉しさにゆっくりとダンテに寄りかかるディーヴァを受け止め、髪を撫でながらダンテはそっと微笑んだ。
『まぁ、オレは着た次。
脱がすのが楽しみなんだけどな。』
実はこの笑みがムードを全壊させかねない意味を含んでいたことはダンテだけの秘密。
昨夜とは打って変わって、穏やかに夜が更けていくのだった。