御神籤 四枚目
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少しだけ空が白んできた頃。
コートを羽織、ベッドから抜け出た逢夏はあくびを一つ。
昨夜の約束通り、お詫びの印として豪勢な朝食の準備に取りかかろうとしていた時だった。
身支度を整え、名残惜しそうにも1度は羽織ったコートを手放してエプロンに着替えた逢夏がキッチンを訪れると
出た時はまだ寝ていたと思っていたディーヴァが一足先に料理の準備に取りかかっていた。
「おはよ!逢夏!」
「お、おはよ。
早かったんだね。」
「うん。
だってあたしも手伝いたかったんだもん。」
遠からぬ未来のおいしい料理に胸を躍らせるディーヴァは意気込む様に胸の前でガッツポーズ。
そんな姿に笑い声を漏らした逢夏は戸棚をごそごそ、真っ白いエプロンを手渡した。
「昨日のエプロンは今洗ってるから。
こっちのね、どーぞ。」
「ありがとー!
…よいしょっと、…どうかな?」
「似合……ってる、けど。」
「けど?」
「下着着てる時より刺激が強くなった気がするよ。」
苦笑いを浮かべる逢夏の前には下着を着ているはずなのに後ろは裸エプロンとほぼ同じ姿のディーヴァ。
「…割烹着とかあればいいんだけど、残念ながらないので…。
ダンテが来る前にご飯つくっちゃおうね。」
「う、うんっ。
頑張ろう!」
「わりぃけど、もういるんだな、これが。
ん~、いい眺めだなぁ。」
「ひぁ!?」
「こんな時に限ってなんで早起きしてくるの!?」
「オレのディーヴァ専用センサーをなめんじゃねぇ。
ディーヴァ~、これから毎日その格好で飯つくろうぜ?」
「絶対にいやぁ!!」
いつの間にか現れたダンテに後ろから抱きつかれたディーヴァは驚きにわたわたと焦る。
と、色魔の魔の手からディーヴァを救出すべくフライパンを手に取る逢夏…だったが。
「はよっ、逢夏。」
「きゃぃ!
ちょ、ちょっとネロ!?」
「なんだ?」
「な、なんだってこの手は何!?
なんで今日はダンテの味方してるの!?」
「なんで…ね。
さぁ?なんでだろうな~。」
パートナーを腕に閉じ込め、ニヤニヤと笑いかけるダンテとネロ。
何故結託したのかは知らない。
けれど最大のピンチということだけはディーヴァにも、そして逢夏にも分かった。
------------------------------------
「ネロは洗い物!」
「ダンテはリビングの掃除!」
「「えー…。」」
「「つべこべ言わずにやるの!!」」
結局2人が事あるごとにちょっかいを出してくる所為で豪華な食事はお預けとなったことにご機嫌斜めな女性陣は少しだけ反省模様の男性陣を尻に敷き始める。
「洗い物が終わったら、ネロはお昼用のデザートつくって下さい。」
「ダンテはリビングのお掃除が済んだら、今度はベッドルームとゲストルームのベッドのシーツ替えだからね。」
「…はぁ、仰せのままに。」
「シーツ交換もって…先ず掃除が終わるといいけどな。」
表向きには文句を言いながらも大人しく従いながら各々道具を手に取る男達。
が、その内心は…。
『時間が惜しい。
期限も12時間きったし…期限が切れたら速攻着替えられるに決まってる。
その前にもっと可愛がっておきたいんだけど…。』
『据え膳は男の恥ってよくいうだろ。
あぁ゛~…ディーヴァに抱きつきたい。
今の内にできるだけパフパフしたい。』
けれどこのままだと願いの期限まで何か家事を押し付けられるに決まっている。
リビングで紅茶と昨日作ったアップルパイを楽しみながら女子トークに花を咲かせるディーヴァと逢夏を横目で見つめながら
男性陣は本当の本音は胸の内に秘めつつもお互い志を同じくする者としてこそこそ会議。
そしてここに二つ目の願い事が決まる。
「おい、悪魔。
二つ目決まった。」
「ぉつソぃ!魔血クあぃエたぁ!!
ェ、ナんぁ?」
呼ばれるや否やポムンと音を立てて現れた悪魔。
男2人は睨む様に悪魔を見つめ、声を揃えてこう言った。
「「逢夏とディーヴァがこの後言いつけるだろう家事の一手、家事という家事を今ここで全部済ませてくれ。」」
「ぁイあいぁーーーーー!」
一つ目の願いを叶えてもらった時には気付かなかったが、悪魔が何処からとも無く取り出した棒切れを振るうと家の中が新築のように傷も汚れも一つもなくなる。
そしてキッチンにはランチはもちろんディナーの準備まで。
空きが目立つ様になったパントリーには新しい食品がこれでもかとつめられていた。
シーツは綺麗に整えられ、干した洗濯物はしっかりと乾き、丁寧に畳まれたものが整然とクローゼットへと収まっていた。
…ということで。
「さぁてと。
やる事は全部なくなった事だし、いくかな。」
「だな。
ディーヴァ、お預けされてた分しっかりご褒美は貰うぜ。」
ほとんど何もしていないくせに疲れたように肩を回したり、背伸びをしたりしてリビングへと足を進める2人。
若干その目は据わり気味で傍から見れば恐ろしい。
そしてその先では何も知らないディーヴァと逢夏の笑い声が響いていた…とか
コートを羽織、ベッドから抜け出た逢夏はあくびを一つ。
昨夜の約束通り、お詫びの印として豪勢な朝食の準備に取りかかろうとしていた時だった。
身支度を整え、名残惜しそうにも1度は羽織ったコートを手放してエプロンに着替えた逢夏がキッチンを訪れると
出た時はまだ寝ていたと思っていたディーヴァが一足先に料理の準備に取りかかっていた。
「おはよ!逢夏!」
「お、おはよ。
早かったんだね。」
「うん。
だってあたしも手伝いたかったんだもん。」
遠からぬ未来のおいしい料理に胸を躍らせるディーヴァは意気込む様に胸の前でガッツポーズ。
そんな姿に笑い声を漏らした逢夏は戸棚をごそごそ、真っ白いエプロンを手渡した。
「昨日のエプロンは今洗ってるから。
こっちのね、どーぞ。」
「ありがとー!
…よいしょっと、…どうかな?」
「似合……ってる、けど。」
「けど?」
「下着着てる時より刺激が強くなった気がするよ。」
苦笑いを浮かべる逢夏の前には下着を着ているはずなのに後ろは裸エプロンとほぼ同じ姿のディーヴァ。
「…割烹着とかあればいいんだけど、残念ながらないので…。
ダンテが来る前にご飯つくっちゃおうね。」
「う、うんっ。
頑張ろう!」
「わりぃけど、もういるんだな、これが。
ん~、いい眺めだなぁ。」
「ひぁ!?」
「こんな時に限ってなんで早起きしてくるの!?」
「オレのディーヴァ専用センサーをなめんじゃねぇ。
ディーヴァ~、これから毎日その格好で飯つくろうぜ?」
「絶対にいやぁ!!」
いつの間にか現れたダンテに後ろから抱きつかれたディーヴァは驚きにわたわたと焦る。
と、色魔の魔の手からディーヴァを救出すべくフライパンを手に取る逢夏…だったが。
「はよっ、逢夏。」
「きゃぃ!
ちょ、ちょっとネロ!?」
「なんだ?」
「な、なんだってこの手は何!?
なんで今日はダンテの味方してるの!?」
「なんで…ね。
さぁ?なんでだろうな~。」
パートナーを腕に閉じ込め、ニヤニヤと笑いかけるダンテとネロ。
何故結託したのかは知らない。
けれど最大のピンチということだけはディーヴァにも、そして逢夏にも分かった。
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「ネロは洗い物!」
「ダンテはリビングの掃除!」
「「えー…。」」
「「つべこべ言わずにやるの!!」」
結局2人が事あるごとにちょっかいを出してくる所為で豪華な食事はお預けとなったことにご機嫌斜めな女性陣は少しだけ反省模様の男性陣を尻に敷き始める。
「洗い物が終わったら、ネロはお昼用のデザートつくって下さい。」
「ダンテはリビングのお掃除が済んだら、今度はベッドルームとゲストルームのベッドのシーツ替えだからね。」
「…はぁ、仰せのままに。」
「シーツ交換もって…先ず掃除が終わるといいけどな。」
表向きには文句を言いながらも大人しく従いながら各々道具を手に取る男達。
が、その内心は…。
『時間が惜しい。
期限も12時間きったし…期限が切れたら速攻着替えられるに決まってる。
その前にもっと可愛がっておきたいんだけど…。』
『据え膳は男の恥ってよくいうだろ。
あぁ゛~…ディーヴァに抱きつきたい。
今の内にできるだけパフパフしたい。』
けれどこのままだと願いの期限まで何か家事を押し付けられるに決まっている。
リビングで紅茶と昨日作ったアップルパイを楽しみながら女子トークに花を咲かせるディーヴァと逢夏を横目で見つめながら
男性陣は本当の本音は胸の内に秘めつつもお互い志を同じくする者としてこそこそ会議。
そしてここに二つ目の願い事が決まる。
「おい、悪魔。
二つ目決まった。」
「ぉつソぃ!魔血クあぃエたぁ!!
ェ、ナんぁ?」
呼ばれるや否やポムンと音を立てて現れた悪魔。
男2人は睨む様に悪魔を見つめ、声を揃えてこう言った。
「「逢夏とディーヴァがこの後言いつけるだろう家事の一手、家事という家事を今ここで全部済ませてくれ。」」
「ぁイあいぁーーーーー!」
一つ目の願いを叶えてもらった時には気付かなかったが、悪魔が何処からとも無く取り出した棒切れを振るうと家の中が新築のように傷も汚れも一つもなくなる。
そしてキッチンにはランチはもちろんディナーの準備まで。
空きが目立つ様になったパントリーには新しい食品がこれでもかとつめられていた。
シーツは綺麗に整えられ、干した洗濯物はしっかりと乾き、丁寧に畳まれたものが整然とクローゼットへと収まっていた。
…ということで。
「さぁてと。
やる事は全部なくなった事だし、いくかな。」
「だな。
ディーヴァ、お預けされてた分しっかりご褒美は貰うぜ。」
ほとんど何もしていないくせに疲れたように肩を回したり、背伸びをしたりしてリビングへと足を進める2人。
若干その目は据わり気味で傍から見れば恐ろしい。
そしてその先では何も知らないディーヴァと逢夏の笑い声が響いていた…とか