御神籤 プロローグ
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ハグを終え、逢夏はまじまじとディーヴァの姿を見てみる。
「ダンテと違ってディーヴァちゃんは…変わらないね」
「そうだった。ダンテ、お前いくつになったんだ」
「オレか?25だ」
さらっと答えるダンテ。
今やダンテが最年長ということか。
ダンテとディーヴァの世界では、あれから六年ということになる。
「うわ、こいつより年下になっちまうとは…って、んん。待てよ?」
「じゃあディーヴァちゃんは…」
「22だよー」
のほほんと言うディーヴァに、びっくり目を丸くする2人。
「同い年だと!?」
「ダンテと違って全く見た目が変わってないよ!?」
「あ、ネロと逢夏も22なんだね。色々あって…あの時のまま成長が止まってるんだぁ……」
何やらわけありのようで、ネロも逢夏もそれ以上聞くのはやめておいた。
話したくなったら本人が話してくれるだろう。
「あ、そだそだ。新年のご挨拶を、と!あけましておめでとうございます」
絨毯に三つ指ついて、日本式に深々と頭を下げるディーヴァ。
逢夏もディーヴァにならい、日本式に新年の挨拶をした。
「これはこれはご丁寧に…。こちらこそあけましておめでとうございます、ディーヴァ…ちゃん、でいいのかな?」
相手は同い年になったのだ。
ちゃんをつけて呼んだ方がいいのか、それともつけないで呼んだ方がいいのか迷う。
「今まで通りでも、呼び捨てでも呼びやすいほうでいいよ」
「じゃあ、ディーヴァちゃん、で」
結局、見た目がかわらずお子ちゃまなディーヴァに合わせる形をとり、ちゃん付けで呼ぶことにした。
「なあ、年が22…ディーヴァが大人になったってことはダンテ、お前まさか」
「したが、それがなんだ」
「てめぇの見た目とディーヴァの見た目じゃ、かんっぺきロリコンじゃねぇか…!」
「見た目だけだろが!」
女性陣がキャッキャウフフ、男性陣が言い合いをはじめてすぐ、ぽんと空中に現れる元凶。
『レでェ~す、んドゥ、ジぇンと~メっ!ぉ集マりノミなサ魔、コデかラげェム、スたァトスるゥ!』
ダンテとディーヴァを再びこの世界へといざなった悪魔が、マイク片手にプカプカ浮かんでいる。
ダンテは怒り心頭な様子で、悪魔に向かって吠えた。
「あっ!てめぇ、よくもディーヴァとのデートを邪魔して勝手に連れてきやがったな!お り て こ い!」
『ゃダぷ~』
アッカンベーをした悪魔は、いまだ白い狩衣を着たままであり、ネロと逢夏はそちらが気になった。
「なんでそんな格好してるの」
「どっかの神主じゃあるまいしな」
『コンくゎイ、ぉミくジィゲぇム!だカラ、こノ姿!!」
「「「「おみくじぃ?」」」」
悪魔の言っていることはある程度わかるが、やはり聞き取りづらく意味不明な部分が多い。
ここからは逢夏による通訳が入る。
「えーと、おみくじゲームの仕方を説明するね。『箱に入ったおみくじを一枚とります。大吉、吉、中吉、末吉、凶、大凶の6つがあって、おみくじの内容で楽しいことが起こります。というか、ひいた人はおみくじの通りに嫌でも動いちゃったりします!それがおみくじを作った神さま…悪魔の御意志!』…だそうです」
こちらの世界へ連れてこられる時に、手を入れた達筆な文字装飾の施されたおみくじ箱。
悪魔が抱えているそれを凝視しながら会話する。
「へ~、これもボードゲームと同じで悪魔の品なんだ」
「即席のおみくじじゃねぇのか…」
「で、終わらせるにはどうすんだよ。ちゃんと元の世界に帰れるんだろうな」
「悪魔が飽きるか、おみくじがなくなれば終了みたいだよ」
「な、なんだと…!?」
悪魔が飽きなかったら…おみくじが数百枚あったりしたら…アウトだ。
ダンテが青い顔をするのと同時に、悪魔が笑う。
『オ魔ぇラ、せーゼーォみクじィ運セィに弄ゔァれテ、おデ、タの死魔せテネ!』
ケタケタと笑う、いやらしい声がフェードアウトしていく。
悪魔は来た時と同じ、ぽんという音と共に消え、おみくじの箱だけがそこに残された。
「ダンテと違ってディーヴァちゃんは…変わらないね」
「そうだった。ダンテ、お前いくつになったんだ」
「オレか?25だ」
さらっと答えるダンテ。
今やダンテが最年長ということか。
ダンテとディーヴァの世界では、あれから六年ということになる。
「うわ、こいつより年下になっちまうとは…って、んん。待てよ?」
「じゃあディーヴァちゃんは…」
「22だよー」
のほほんと言うディーヴァに、びっくり目を丸くする2人。
「同い年だと!?」
「ダンテと違って全く見た目が変わってないよ!?」
「あ、ネロと逢夏も22なんだね。色々あって…あの時のまま成長が止まってるんだぁ……」
何やらわけありのようで、ネロも逢夏もそれ以上聞くのはやめておいた。
話したくなったら本人が話してくれるだろう。
「あ、そだそだ。新年のご挨拶を、と!あけましておめでとうございます」
絨毯に三つ指ついて、日本式に深々と頭を下げるディーヴァ。
逢夏もディーヴァにならい、日本式に新年の挨拶をした。
「これはこれはご丁寧に…。こちらこそあけましておめでとうございます、ディーヴァ…ちゃん、でいいのかな?」
相手は同い年になったのだ。
ちゃんをつけて呼んだ方がいいのか、それともつけないで呼んだ方がいいのか迷う。
「今まで通りでも、呼び捨てでも呼びやすいほうでいいよ」
「じゃあ、ディーヴァちゃん、で」
結局、見た目がかわらずお子ちゃまなディーヴァに合わせる形をとり、ちゃん付けで呼ぶことにした。
「なあ、年が22…ディーヴァが大人になったってことはダンテ、お前まさか」
「したが、それがなんだ」
「てめぇの見た目とディーヴァの見た目じゃ、かんっぺきロリコンじゃねぇか…!」
「見た目だけだろが!」
女性陣がキャッキャウフフ、男性陣が言い合いをはじめてすぐ、ぽんと空中に現れる元凶。
『レでェ~す、んドゥ、ジぇンと~メっ!ぉ集マりノミなサ魔、コデかラげェム、スたァトスるゥ!』
ダンテとディーヴァを再びこの世界へといざなった悪魔が、マイク片手にプカプカ浮かんでいる。
ダンテは怒り心頭な様子で、悪魔に向かって吠えた。
「あっ!てめぇ、よくもディーヴァとのデートを邪魔して勝手に連れてきやがったな!お り て こ い!」
『ゃダぷ~』
アッカンベーをした悪魔は、いまだ白い狩衣を着たままであり、ネロと逢夏はそちらが気になった。
「なんでそんな格好してるの」
「どっかの神主じゃあるまいしな」
『コンくゎイ、ぉミくジィゲぇム!だカラ、こノ姿!!」
「「「「おみくじぃ?」」」」
悪魔の言っていることはある程度わかるが、やはり聞き取りづらく意味不明な部分が多い。
ここからは逢夏による通訳が入る。
「えーと、おみくじゲームの仕方を説明するね。『箱に入ったおみくじを一枚とります。大吉、吉、中吉、末吉、凶、大凶の6つがあって、おみくじの内容で楽しいことが起こります。というか、ひいた人はおみくじの通りに嫌でも動いちゃったりします!それがおみくじを作った神さま…悪魔の御意志!』…だそうです」
こちらの世界へ連れてこられる時に、手を入れた達筆な文字装飾の施されたおみくじ箱。
悪魔が抱えているそれを凝視しながら会話する。
「へ~、これもボードゲームと同じで悪魔の品なんだ」
「即席のおみくじじゃねぇのか…」
「で、終わらせるにはどうすんだよ。ちゃんと元の世界に帰れるんだろうな」
「悪魔が飽きるか、おみくじがなくなれば終了みたいだよ」
「な、なんだと…!?」
悪魔が飽きなかったら…おみくじが数百枚あったりしたら…アウトだ。
ダンテが青い顔をするのと同時に、悪魔が笑う。
『オ魔ぇラ、せーゼーォみクじィ運セィに弄ゔァれテ、おデ、タの死魔せテネ!』
ケタケタと笑う、いやらしい声がフェードアウトしていく。
悪魔は来た時と同じ、ぽんという音と共に消え、おみくじの箱だけがそこに残された。