御神籤 四枚目
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「ゆるさねぇ、ぜったいにゆるさねぇ……。
次あったら八つ裂きにしてやる、これ以上にないくらいにぐうの音もでねぇほど絞めてやる……。」
「ダ、ダンテ…怖いよ。
それに、…い、いたぃ~…。」
「ストップ!ストップ!
それ以上やったらディーヴァちゃんのほっぺが擦り切れちゃう!」
「そういう逢夏も俺に散々したけどな。
あとさぁ、ダンテ。
自分を八つ裂いてどうするんだよ…というか、手も足も出なかったくせに。」
いつぞやに逢夏がネロにしていたようにダンテもディーヴァの頬を袖でゴシゴシ。
ダンテの怒りを理解してか、大人しくしていたディーヴァもとうとう痛みを感じてきたのかその痛みを訴えたと同時に逢夏が制止に入った。
それに続く様にネロはダンテの言葉にツッコミをいれると"手も足も出なかった"という正論にこちらのダンテがぐうの音も出せなくなった。
と、それもすぐに立ち直ったらしいダンテは静かにディーヴァを抱きしめると先ほどおじさんダンテにキスをされた頬に優しくキスを落とす。
唇を離すとぎゅっと腕に力を込めてディーヴァを抱きしめる姿はまるで子どもがぬいぐるみでも抱きしめているそのもので
ディーヴァはそれに優しく微笑み、手を回した背を優しく叩いてあやした。
「あ、そうだ。」
「なんだ?…!」
「忘れ物。
だって…さっき約束したもん、ね?」
「あぁ、そうだったな。」
頬にキスをし返したディーヴァが赤く染まった顔を隠す様にダンテに抱きつき直す。
それにダンテは嬉しそうに抱きしめる力を強くして応えた。
さて、それも数分後。
ようやく冷静になった(とはいえ相変わらずディーヴァをすぐ隣に引き寄せたままの)ダンテを含めて、4人で籤の箱を見下ろす。
「いやぁ、冷えた頭で考えてみれば結構恐ろしい内容でしたね。」
「だな。
…これがもし反対だったらどうする気だったんだか。」
「反対…って、あたしがクジを引いてダンテがいなくなった場合…とか?」
「その場合はオレがディーヴァに会いにいってやるから安心だぜ!」
「う~ん、もし今回のディーヴァちゃんポジがダンテだったら…そう簡単にいかないと思うけど。(大体…ディーヴァちゃんには悪いけど私はそれでも良かったんだよね。)」
そうなればこっちのダンテも捕える相手が男(しかも自分)で嫌がるだろうし、もちろん今ここにいるダンテも情けなさでげんなりだろうし。
結局のところ、この能天気なエピキュリアンがすこしでも不幸を感じるのであれば良いんじゃないかな。
なんて本音はおくびにも出さず、とりあえず空気を読んでみせる逢夏の心を実は見透かしていたネロはちょっとだけ諌める目で見つめた後に籤の箱を手にとった。
「とにかく、次は俺だな。
そだ、引く前にしておきたいこととかあるか?」
「う~ん…私はないかな。
心配なのは今が夜なことくらいだけど。
ディーヴァちゃん、眠くない?」
4人揃って見つめた先には大きな時計。
時刻は21時を少し過ぎたところで少々早くも感じるが諸々あったことを踏まえれば休む準備を始めても良い頃合いだった。
が、ディーヴァは意気込む様に首を振った。
「まだ大丈夫!
もうっ、子ども扱いしないでよー。」
「というかオレにも聞けよ、さっき仕事したのはオレとネロだからな?」
「…………。
あははっ、ごめんねディーヴァちゃん。
どうしてもディーヴァちゃんが年下のときの癖が抜けなくて…。
あと…ネロ、本当にお疲れさま!疲れてない?」
「無視すんなよ!」
噛み付くダンテを軽く手を振って往なした逢夏はネロの手から籤箱を受け取るとそっと差し出す。
それにまた複雑な表情をしたネロだったが、大人しく手を箱の中へ。
ゆっくりと一通の封筒を取り出した。
そして抜き出した紙に書かれていた運勢は…なんじゃろな?
「……は?」
「ひ?」
「え、えっと…ふ?」
「あのなディーヴァ、オレを差別するような奴の真似なんてしなくていいんだぜ?」
「差別じゃなくて区別だし。」
「んだとこら、やるってのか。」
「本当ならそのケンカを買いたいけど、ネロが許可してくれないと悪魔になれないからやらなーい。」
「もー、2人ともやめてってば!
で…ネロ、なんだったの?」
見せて!
籤の文面が気になるディーヴァがネロの持つ籤を覗き込む。
するとそこには赤い文字で"大吉"の文字。
…ダンテに次ぐ、運に対する不遇さを兼ね備えるはずのネロがまさか。
「大吉、大吉だぁ!
ネロすごいね!」
「え、いや…でもさ、どうせ悪魔の籤だから大吉でも悪いことが書いてあったりするんじゃないか?」
「そんなことないよ!
ね、逢夏に読んでもらお。
逢夏ー!」
「はいはい。
って、大吉だ。
すごいすごいっ!初めての大吉だね!
じゃあ早速…。」
素直に喜びを露にする女性陣。
対して素直に喜べないネロと置いてけぼりの状況にイライラのダンテ。
そんな4人の眼差しを一身にうける籤がとうとう読み上げられる。
「それではー…なになに?
"願いごとが"?」
「ね、願いごとが?
ん~、焦らしちゃやだよ~。」
「ふふふっ、…"3つ"。」
「3つ?
早く言えっての。」
「うっさい!
"なんでも叶う日"!」
「なんでも、叶う。
ん?
願い事が、3つ、なんでも…叶う、日?」
焦らす逢夏の言葉をつなげたネロが大きく首を傾げる。
その間にもぱぁぁぁぁぁぁと嬉しさに満面の笑みを浮かべる取り巻きの3人。
3人の顔を信じられなさそうに見ていたネロは突然
「はぁぁぁぁああ!?」
あまりに信じられない現実に大きな声を上げた。
次あったら八つ裂きにしてやる、これ以上にないくらいにぐうの音もでねぇほど絞めてやる……。」
「ダ、ダンテ…怖いよ。
それに、…い、いたぃ~…。」
「ストップ!ストップ!
それ以上やったらディーヴァちゃんのほっぺが擦り切れちゃう!」
「そういう逢夏も俺に散々したけどな。
あとさぁ、ダンテ。
自分を八つ裂いてどうするんだよ…というか、手も足も出なかったくせに。」
いつぞやに逢夏がネロにしていたようにダンテもディーヴァの頬を袖でゴシゴシ。
ダンテの怒りを理解してか、大人しくしていたディーヴァもとうとう痛みを感じてきたのかその痛みを訴えたと同時に逢夏が制止に入った。
それに続く様にネロはダンテの言葉にツッコミをいれると"手も足も出なかった"という正論にこちらのダンテがぐうの音も出せなくなった。
と、それもすぐに立ち直ったらしいダンテは静かにディーヴァを抱きしめると先ほどおじさんダンテにキスをされた頬に優しくキスを落とす。
唇を離すとぎゅっと腕に力を込めてディーヴァを抱きしめる姿はまるで子どもがぬいぐるみでも抱きしめているそのもので
ディーヴァはそれに優しく微笑み、手を回した背を優しく叩いてあやした。
「あ、そうだ。」
「なんだ?…!」
「忘れ物。
だって…さっき約束したもん、ね?」
「あぁ、そうだったな。」
頬にキスをし返したディーヴァが赤く染まった顔を隠す様にダンテに抱きつき直す。
それにダンテは嬉しそうに抱きしめる力を強くして応えた。
さて、それも数分後。
ようやく冷静になった(とはいえ相変わらずディーヴァをすぐ隣に引き寄せたままの)ダンテを含めて、4人で籤の箱を見下ろす。
「いやぁ、冷えた頭で考えてみれば結構恐ろしい内容でしたね。」
「だな。
…これがもし反対だったらどうする気だったんだか。」
「反対…って、あたしがクジを引いてダンテがいなくなった場合…とか?」
「その場合はオレがディーヴァに会いにいってやるから安心だぜ!」
「う~ん、もし今回のディーヴァちゃんポジがダンテだったら…そう簡単にいかないと思うけど。(大体…ディーヴァちゃんには悪いけど私はそれでも良かったんだよね。)」
そうなればこっちのダンテも捕える相手が男(しかも自分)で嫌がるだろうし、もちろん今ここにいるダンテも情けなさでげんなりだろうし。
結局のところ、この能天気なエピキュリアンがすこしでも不幸を感じるのであれば良いんじゃないかな。
なんて本音はおくびにも出さず、とりあえず空気を読んでみせる逢夏の心を実は見透かしていたネロはちょっとだけ諌める目で見つめた後に籤の箱を手にとった。
「とにかく、次は俺だな。
そだ、引く前にしておきたいこととかあるか?」
「う~ん…私はないかな。
心配なのは今が夜なことくらいだけど。
ディーヴァちゃん、眠くない?」
4人揃って見つめた先には大きな時計。
時刻は21時を少し過ぎたところで少々早くも感じるが諸々あったことを踏まえれば休む準備を始めても良い頃合いだった。
が、ディーヴァは意気込む様に首を振った。
「まだ大丈夫!
もうっ、子ども扱いしないでよー。」
「というかオレにも聞けよ、さっき仕事したのはオレとネロだからな?」
「…………。
あははっ、ごめんねディーヴァちゃん。
どうしてもディーヴァちゃんが年下のときの癖が抜けなくて…。
あと…ネロ、本当にお疲れさま!疲れてない?」
「無視すんなよ!」
噛み付くダンテを軽く手を振って往なした逢夏はネロの手から籤箱を受け取るとそっと差し出す。
それにまた複雑な表情をしたネロだったが、大人しく手を箱の中へ。
ゆっくりと一通の封筒を取り出した。
そして抜き出した紙に書かれていた運勢は…なんじゃろな?
「……は?」
「ひ?」
「え、えっと…ふ?」
「あのなディーヴァ、オレを差別するような奴の真似なんてしなくていいんだぜ?」
「差別じゃなくて区別だし。」
「んだとこら、やるってのか。」
「本当ならそのケンカを買いたいけど、ネロが許可してくれないと悪魔になれないからやらなーい。」
「もー、2人ともやめてってば!
で…ネロ、なんだったの?」
見せて!
籤の文面が気になるディーヴァがネロの持つ籤を覗き込む。
するとそこには赤い文字で"大吉"の文字。
…ダンテに次ぐ、運に対する不遇さを兼ね備えるはずのネロがまさか。
「大吉、大吉だぁ!
ネロすごいね!」
「え、いや…でもさ、どうせ悪魔の籤だから大吉でも悪いことが書いてあったりするんじゃないか?」
「そんなことないよ!
ね、逢夏に読んでもらお。
逢夏ー!」
「はいはい。
って、大吉だ。
すごいすごいっ!初めての大吉だね!
じゃあ早速…。」
素直に喜びを露にする女性陣。
対して素直に喜べないネロと置いてけぼりの状況にイライラのダンテ。
そんな4人の眼差しを一身にうける籤がとうとう読み上げられる。
「それではー…なになに?
"願いごとが"?」
「ね、願いごとが?
ん~、焦らしちゃやだよ~。」
「ふふふっ、…"3つ"。」
「3つ?
早く言えっての。」
「うっさい!
"なんでも叶う日"!」
「なんでも、叶う。
ん?
願い事が、3つ、なんでも…叶う、日?」
焦らす逢夏の言葉をつなげたネロが大きく首を傾げる。
その間にもぱぁぁぁぁぁぁと嬉しさに満面の笑みを浮かべる取り巻きの3人。
3人の顔を信じられなさそうに見ていたネロは突然
「はぁぁぁぁああ!?」
あまりに信じられない現実に大きな声を上げた。