御神籤 三枚目
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「大事な人が悪魔に奪われ…って、ダンテの大事な人はディーヴァだな。…だからか」
「だったら即刻いますぐ返せ」
速い。
ダンテは宙高く飛んでいた悪魔を瞬時に捕獲すると、その首を絞め上げた。
「ムギュぅ!奪タの、ぉデぢゃ、ナィいィ!」
「ああ゛?だったらどこのどいつだ?そのクソ悪魔は!!返答によっちゃただじゃおかねぇ…!」
魔人化でもしそうなくらいの剣幕。
そして、腰のガンホルダーから、黒光りする愛銃・エボニーを取り出して悪魔の体に突きつける。
冷たい銃口が、確実に悪魔の命を狙っていた。
その殺意をビシビシと向けられ、悪魔は冷や汗ダラダラ涙もポタポタ、かわいそうなくらい怯えていた。
「ぴィい!タぅェで、にェ!!」
「ちょっとダンテ…!」
「おい、殺すなよ」
「うるせぇ!お前らは黙ってろ!他でもない、ディーヴァの事なんだからな…」
気の毒に思ったか、逢夏とネロが止めるもダンテは聞く耳持たず。
だが、次の瞬間、構えていたエボニーが手の中からパッと消えてしまった。
「………ファッ!?」
次いで、ガンホルダーにあったはずのもう一丁の重みも。
「オ、オオオオレの銃が!?」
「ダンテ、どもっててキモい。落ち着けよ」
どもりにはちょっと過剰反応してしまうネロ。
昔いろいろあったのだよ、うん。
「ディーヴァに引き続いて銃まで消えたんだぞ。落ち着いてられるか」
「ビャー!!にェー!コあァッだー!」
悪魔どころじゃない。と、ダンテが離したため、やっと逃れられた悪魔は、泣きながら逢夏の袖の中に隠れてしまった。
「おーヨシヨーシ!…なるほど。大事な『物』も盗られちゃうのかぁ…って、ダンテ!!」
「ブホァッ!!なんだその格好!!」
某動物のエキスパート・む●ごろう氏のように悪魔を慰める傍ら、分析する逢夏。
そして、ネロの目に映るダンテ。
その格好は…。
「うん?なんかスースーする…って、ぎょああぁぁぁあ!なんでパンツ一丁ぅぅう!?」
大・爆・笑!
身に纏う物はパンツ一丁と申し訳程度のアミュレットだけという、あられもない姿だった。
いや~ん、まいっちんぐ!!
「というか、イチゴ柄のボクサーパンツとか…!!ぷふーっ!」
パンツ一丁も笑えるが、そのパンツの柄はイチゴ柄。
なんとまあ、イチゴ好きにもほどがあるというか、随分少女趣味というか…。
「うるせー!履いてるだけ良かったと思え!ディーヴァとお揃いなんだよ!かわいくていいだろが!」
お揃いというのも、気になるワードだが…。
「ってことは、お前…まさか昔は…」
「ノーパンに決まってるだろ。ディーヴァがパンツくらい履けって言うから履いてるんだ」
「うわぁ…」
ディーヴァちゃん、苦労するね……頑張れ!!
逢夏は心の中で今は居ぬディーヴァに向け、応援のメッセージを送った。
「ん…?あーっ!アミュレットまでねぇ!!」
先ほどまで、胸にジャラリと垂れ下がっていたダンテの大切なアミュレット。
あんな重量のある物すら、パッと気がつかぬ内に消えてしまった。
「うわー、ホントだー」
「ちょ、パンツしかないって、追い剥ぎにあった人間かよお前っ!」
「違う違う、ネロ、追い剥ぎはパンツも何もかも盗ってくんだよ。ダンテにはまだパンツがあるじゃない」
「いや、そういう問題じゃないからな」
ディーヴァはいない、愛銃もない、アミュレットもない。
ついでにリベリオンも…って、リベリオンは元からこの世界に持ってきてないんだった。
「うああああああ!DMCのイケメン主人公たるこのオレがヒロイン抜きーの、武器なしーの、アミュレットもなしーの、パンツ一丁?どうすんだよこれ!どうしたらいい?鬼ぃちゃーーーん!!くっそー!…よーし、こうなったら!!歌うしかない!!って、歌ってる場合じゃねぇ!「あはは、なにそれダンテ」あほ!笑い事でもねーわ!!」
突如叫びだしたダンテ。
いつもの格好良さは何処へやら、いきなり腹筋を始めたり、歌おうとしたり、ぐるぐるバタバタと部屋を行ったり来たりしながら、大パニック!
変な言動を繰り返してしまっているソレに、否、ダンテに逢夏は指を差してゲラゲラと笑った。
「頼むから落ち着けよ。キャラ壊れてるし、メタ発言だ。それにここでの主人公っていうと、夢主と呼ばれる逢夏とディーヴァだろ」
「あと、読んでくれてるみんなだよね。はい、冷たいお水」
「おお、サンキュー…」
なんとか、ネロと逢夏がダンテを落ち着かせる。
冷たい水を丸々一本飲み干したダンテは、頬をパーンッと叩いて、自分を取り戻した。
「…うし。落ち着いた!…で。どこの誰から3時間以内に取り返せばいいんだ」
「ダンテが籤ひいてからだから、2時間と45分しかないけどね」
「あーあ、ダンテがあほな行動してる間にそんなに経っちまって…」
「な…!ふっ、まあいい。1時間とかからず取り戻す自信あるからな」
ダンテが自信たっぷりに言ってから、3人は悪魔の方を見る。
悪魔はそろ~りと、逢夏の袖口から顔を出すと、高らかに告げた。
「ァう魔ォとぉ、魔グ番ぃン4いゥと!はムぱぁ、たぉウ!」
「「は?」」
相変わらず何言ってるかさっぱりこ、ネロとダンテは一斉に逢夏の顔を見る。
「あーはいはい。えっとね…悪魔の塔の魔具の番人4人と、半魔を倒せ、だって」
「悪魔の塔…魔具の番人…半魔……なんか聞き覚えのある言葉だ」
「テメンニグル、だったか?ようはそこにいる悪魔を倒すんだろ」
ネロが簡潔に述べると、悪魔はにっかり笑って当たりと告げる。
「オぉァッッたぁリィ!!デゎ、ぃッデらァーー!!」
「うぉ!?」
「おわっ!」
「わー、落ちるるるる~♪」
そしてそのまま、床にはぽっかりと底なしの穴が開き、3人は吸い込まれるように落ちていった。
深い深い奈落の底にある、悪魔の塔の入口へと…。
「だったら即刻いますぐ返せ」
速い。
ダンテは宙高く飛んでいた悪魔を瞬時に捕獲すると、その首を絞め上げた。
「ムギュぅ!奪タの、ぉデぢゃ、ナィいィ!」
「ああ゛?だったらどこのどいつだ?そのクソ悪魔は!!返答によっちゃただじゃおかねぇ…!」
魔人化でもしそうなくらいの剣幕。
そして、腰のガンホルダーから、黒光りする愛銃・エボニーを取り出して悪魔の体に突きつける。
冷たい銃口が、確実に悪魔の命を狙っていた。
その殺意をビシビシと向けられ、悪魔は冷や汗ダラダラ涙もポタポタ、かわいそうなくらい怯えていた。
「ぴィい!タぅェで、にェ!!」
「ちょっとダンテ…!」
「おい、殺すなよ」
「うるせぇ!お前らは黙ってろ!他でもない、ディーヴァの事なんだからな…」
気の毒に思ったか、逢夏とネロが止めるもダンテは聞く耳持たず。
だが、次の瞬間、構えていたエボニーが手の中からパッと消えてしまった。
「………ファッ!?」
次いで、ガンホルダーにあったはずのもう一丁の重みも。
「オ、オオオオレの銃が!?」
「ダンテ、どもっててキモい。落ち着けよ」
どもりにはちょっと過剰反応してしまうネロ。
昔いろいろあったのだよ、うん。
「ディーヴァに引き続いて銃まで消えたんだぞ。落ち着いてられるか」
「ビャー!!にェー!コあァッだー!」
悪魔どころじゃない。と、ダンテが離したため、やっと逃れられた悪魔は、泣きながら逢夏の袖の中に隠れてしまった。
「おーヨシヨーシ!…なるほど。大事な『物』も盗られちゃうのかぁ…って、ダンテ!!」
「ブホァッ!!なんだその格好!!」
某動物のエキスパート・む●ごろう氏のように悪魔を慰める傍ら、分析する逢夏。
そして、ネロの目に映るダンテ。
その格好は…。
「うん?なんかスースーする…って、ぎょああぁぁぁあ!なんでパンツ一丁ぅぅう!?」
大・爆・笑!
身に纏う物はパンツ一丁と申し訳程度のアミュレットだけという、あられもない姿だった。
いや~ん、まいっちんぐ!!
「というか、イチゴ柄のボクサーパンツとか…!!ぷふーっ!」
パンツ一丁も笑えるが、そのパンツの柄はイチゴ柄。
なんとまあ、イチゴ好きにもほどがあるというか、随分少女趣味というか…。
「うるせー!履いてるだけ良かったと思え!ディーヴァとお揃いなんだよ!かわいくていいだろが!」
お揃いというのも、気になるワードだが…。
「ってことは、お前…まさか昔は…」
「ノーパンに決まってるだろ。ディーヴァがパンツくらい履けって言うから履いてるんだ」
「うわぁ…」
ディーヴァちゃん、苦労するね……頑張れ!!
逢夏は心の中で今は居ぬディーヴァに向け、応援のメッセージを送った。
「ん…?あーっ!アミュレットまでねぇ!!」
先ほどまで、胸にジャラリと垂れ下がっていたダンテの大切なアミュレット。
あんな重量のある物すら、パッと気がつかぬ内に消えてしまった。
「うわー、ホントだー」
「ちょ、パンツしかないって、追い剥ぎにあった人間かよお前っ!」
「違う違う、ネロ、追い剥ぎはパンツも何もかも盗ってくんだよ。ダンテにはまだパンツがあるじゃない」
「いや、そういう問題じゃないからな」
ディーヴァはいない、愛銃もない、アミュレットもない。
ついでにリベリオンも…って、リベリオンは元からこの世界に持ってきてないんだった。
「うああああああ!DMCのイケメン主人公たるこのオレがヒロイン抜きーの、武器なしーの、アミュレットもなしーの、パンツ一丁?どうすんだよこれ!どうしたらいい?鬼ぃちゃーーーん!!くっそー!…よーし、こうなったら!!歌うしかない!!って、歌ってる場合じゃねぇ!「あはは、なにそれダンテ」あほ!笑い事でもねーわ!!」
突如叫びだしたダンテ。
いつもの格好良さは何処へやら、いきなり腹筋を始めたり、歌おうとしたり、ぐるぐるバタバタと部屋を行ったり来たりしながら、大パニック!
変な言動を繰り返してしまっているソレに、否、ダンテに逢夏は指を差してゲラゲラと笑った。
「頼むから落ち着けよ。キャラ壊れてるし、メタ発言だ。それにここでの主人公っていうと、夢主と呼ばれる逢夏とディーヴァだろ」
「あと、読んでくれてるみんなだよね。はい、冷たいお水」
「おお、サンキュー…」
なんとか、ネロと逢夏がダンテを落ち着かせる。
冷たい水を丸々一本飲み干したダンテは、頬をパーンッと叩いて、自分を取り戻した。
「…うし。落ち着いた!…で。どこの誰から3時間以内に取り返せばいいんだ」
「ダンテが籤ひいてからだから、2時間と45分しかないけどね」
「あーあ、ダンテがあほな行動してる間にそんなに経っちまって…」
「な…!ふっ、まあいい。1時間とかからず取り戻す自信あるからな」
ダンテが自信たっぷりに言ってから、3人は悪魔の方を見る。
悪魔はそろ~りと、逢夏の袖口から顔を出すと、高らかに告げた。
「ァう魔ォとぉ、魔グ番ぃン4いゥと!はムぱぁ、たぉウ!」
「「は?」」
相変わらず何言ってるかさっぱりこ、ネロとダンテは一斉に逢夏の顔を見る。
「あーはいはい。えっとね…悪魔の塔の魔具の番人4人と、半魔を倒せ、だって」
「悪魔の塔…魔具の番人…半魔……なんか聞き覚えのある言葉だ」
「テメンニグル、だったか?ようはそこにいる悪魔を倒すんだろ」
ネロが簡潔に述べると、悪魔はにっかり笑って当たりと告げる。
「オぉァッッたぁリィ!!デゎ、ぃッデらァーー!!」
「うぉ!?」
「おわっ!」
「わー、落ちるるるる~♪」
そしてそのまま、床にはぽっかりと底なしの穴が開き、3人は吸い込まれるように落ちていった。
深い深い奈落の底にある、悪魔の塔の入口へと…。