御神籤 三枚目
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今回ディーヴァが日本でお土産に買ったという緑茶の茶葉を使い、食後のお茶を飲みながらゆったりと会話する4人。
「あー、美味しい。やっぱり緑茶はいいね!」
「だな。俺も付き合って飲むうち、けっこう緑茶好きになった。…美味い」
「ふふ、ネロと逢夏、なんか熟年夫婦って感じ。よく似合ってるよ」
「そう言われると嬉しいな、ね?ネロ」
「そうだな」
ズズズ、音を立てて揃いの湯呑みで飲むこの夫婦を見ていると、とても羨ましく感じる。
だが、傍らのダンテに目を向けると、あまり緑茶は得意ではないのか渋い顔。
自分も渋い物や苦い物は得意ではないが、緑茶は美味しいと感じるのに…熟年夫婦と呼ばれるにはまだまだ遠そうでなんだかがっかりだった。
「ほへ?ダンテの湯呑み、茶柱立ってる」
渋い顔のダンテの湯呑みに、逢夏が嫌がらせするべく茶を足してやろうと覗くと、茶柱がぷかぷかと浮かんでいるのが見えた。
「お、確かに湯呑みの中のテメンニグルがおっ立ってやがる」
「ダンテみたいな不運の申し子でも、もしかしたらいいことあるかもねー」
不運とは失礼な。
そんな意味を込めて、ジトリと睨む。
一方、ディーヴァはダンテが言い放った『テメンニグル』の言葉で、先程の魔界への小旅行を思い出していた。
「あたし達の世界でも、バージルの落ちた場所ってあそこなのかな」
「ディーヴァ…。さぁな」
「あの場所だとしたら、リバイアサンにぱっくんちょされてないか心配だなぁ…」
あの崖の下は広い湖で、リバイアサンの生息地。
あーれー!と落っこちて、餌と勘違いされ丸呑みにされるバージルを想像してしまった。
「ないない。そう簡単に喰われると思うか?あのコワモテ鬼いちゃんが」
「うん。ダンテじゃないんだからそんなマヌケな事にはならないと思うよ」
「逢夏、そりゃどういう意味だコラァ!」
しれっと言う逢夏に、再びキレるダンテ。
仕方ないことだが、この2人…何かとそりが合わないようで、犬猿の仲になってしまっている。
「ダンテ、どうどう!」
「いちいち喧嘩腰になるなよ、大人気ないぜダンテ。気持ちはわかるけど逢夏もだ」
「はぁ~い」
お互いのパートナーにいさめられ、なんとか怒りを抑えるダンテと、テヘペロしてネロに従う逢夏。
「ったく。はぁ…」
腰を落ち着けたダンテは、バージルを最後に見た時に思いを馳せる。
あの時あの手を掴んでいれば…。
やめよう、もう終わってしまったことだし、オレが悲しめばディーヴァに伝染する。
「けどまさかバージルが子持ち…しかも、ネロがバージルのガキとか…」
「あはは!世界は狭いね!せーかいはせーまいー!」
先を越された。
自分よりも早く子どもをこさえたというバージルに、まだ納得してないようだ。
加えて、その子どもが目の前のネロ。
微妙そうな複雑そうな表情をするダンテに向かって、逢夏は神経を逆なでするかのように歌った。
そしてディーヴァは…成長が止まってしまい、子を望めぬままの自身の体を気にして小さく呟く。
「いいなあ、子ども…」
「ん…?子どもか…いつか出来るさ。きっとな」
「…うん」
落ち込むディーヴァの頭を引き寄せ、ダンテはポンポンとあやすように撫でてやる。
「そうだ。下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってことで…部屋借りて今から何十発とイイコトするか?」
「ひょええ!?」
慰めの言葉を優しくかけたと思ったら…突如抱き上げてそんな事を抜かす。
もちろん家主は黙ってない。
「ダンテ、バカな冗談はやめようか?ネロにバスターしてもらうよー」
「お!俺はいつでも準備万端だぜ」
言うが早いか、ぐいーんと伸びてきた悪魔の右腕でダンテは捕らえられ、抱き上げていたディーヴァは逢夏に助け出される。
「ちょ、タンマ!頭が潰れるっ!」
そのまま引き寄せたダンテの体を後ろから羽交い締めにすると、ネロはミシミシと音を立てて、頭を潰しにかかった。
…ダンテが謝るまでそれは続いた。
「はーびっくりした。でも、ダンテがおじさんなら、あたしはおばさんになっちゃうなぁ」
「それは言うなっての」
クスクス笑ってディーヴァはそんな事を言うが、そんな呼び方、ほとんど同じ年のやつに呼ばれたくはない。
「おいネロ!次にオレのこと『おじさん』とか呼びやがったら額に風穴開けてやるから覚悟しやがれ」
ビシッとネロに指を突き付けて、ダンテは高らかに述べる。
「風穴って…ダンテがテメンニグルでされたのと同じ事じゃない」
「そうなの?」
「うん、レディにこう…ばーんと!」
「ぷっ!避けれたでしょうに情けない!」
ここでもダンテの情けない所業が暴露され、これを好機と笑い転げる逢夏。
ネロも、ダンテなど怖くない…と、鼻で笑った。
「ハンっ!やれるもんならやってみろ、ダンテおじさん?」
またおじさんって言った!!
怒りからか、ダンテは額に青筋を立てて拳をプルプルと震わせている。
「こンのヤロォ…!」
「ダンテ、もう大人なんだから抑えて!」
「一発殴らねぇと気がすまねぇ」
「あとでちゅーするから。…ね?」
ボソッと耳元で囁かれた言葉に、怒りが急速に収まる。
安い…、安いぞ、ダンテ!
「あー、美味しい。やっぱり緑茶はいいね!」
「だな。俺も付き合って飲むうち、けっこう緑茶好きになった。…美味い」
「ふふ、ネロと逢夏、なんか熟年夫婦って感じ。よく似合ってるよ」
「そう言われると嬉しいな、ね?ネロ」
「そうだな」
ズズズ、音を立てて揃いの湯呑みで飲むこの夫婦を見ていると、とても羨ましく感じる。
だが、傍らのダンテに目を向けると、あまり緑茶は得意ではないのか渋い顔。
自分も渋い物や苦い物は得意ではないが、緑茶は美味しいと感じるのに…熟年夫婦と呼ばれるにはまだまだ遠そうでなんだかがっかりだった。
「ほへ?ダンテの湯呑み、茶柱立ってる」
渋い顔のダンテの湯呑みに、逢夏が嫌がらせするべく茶を足してやろうと覗くと、茶柱がぷかぷかと浮かんでいるのが見えた。
「お、確かに湯呑みの中のテメンニグルがおっ立ってやがる」
「ダンテみたいな不運の申し子でも、もしかしたらいいことあるかもねー」
不運とは失礼な。
そんな意味を込めて、ジトリと睨む。
一方、ディーヴァはダンテが言い放った『テメンニグル』の言葉で、先程の魔界への小旅行を思い出していた。
「あたし達の世界でも、バージルの落ちた場所ってあそこなのかな」
「ディーヴァ…。さぁな」
「あの場所だとしたら、リバイアサンにぱっくんちょされてないか心配だなぁ…」
あの崖の下は広い湖で、リバイアサンの生息地。
あーれー!と落っこちて、餌と勘違いされ丸呑みにされるバージルを想像してしまった。
「ないない。そう簡単に喰われると思うか?あのコワモテ鬼いちゃんが」
「うん。ダンテじゃないんだからそんなマヌケな事にはならないと思うよ」
「逢夏、そりゃどういう意味だコラァ!」
しれっと言う逢夏に、再びキレるダンテ。
仕方ないことだが、この2人…何かとそりが合わないようで、犬猿の仲になってしまっている。
「ダンテ、どうどう!」
「いちいち喧嘩腰になるなよ、大人気ないぜダンテ。気持ちはわかるけど逢夏もだ」
「はぁ~い」
お互いのパートナーにいさめられ、なんとか怒りを抑えるダンテと、テヘペロしてネロに従う逢夏。
「ったく。はぁ…」
腰を落ち着けたダンテは、バージルを最後に見た時に思いを馳せる。
あの時あの手を掴んでいれば…。
やめよう、もう終わってしまったことだし、オレが悲しめばディーヴァに伝染する。
「けどまさかバージルが子持ち…しかも、ネロがバージルのガキとか…」
「あはは!世界は狭いね!せーかいはせーまいー!」
先を越された。
自分よりも早く子どもをこさえたというバージルに、まだ納得してないようだ。
加えて、その子どもが目の前のネロ。
微妙そうな複雑そうな表情をするダンテに向かって、逢夏は神経を逆なでするかのように歌った。
そしてディーヴァは…成長が止まってしまい、子を望めぬままの自身の体を気にして小さく呟く。
「いいなあ、子ども…」
「ん…?子どもか…いつか出来るさ。きっとな」
「…うん」
落ち込むディーヴァの頭を引き寄せ、ダンテはポンポンとあやすように撫でてやる。
「そうだ。下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってことで…部屋借りて今から何十発とイイコトするか?」
「ひょええ!?」
慰めの言葉を優しくかけたと思ったら…突如抱き上げてそんな事を抜かす。
もちろん家主は黙ってない。
「ダンテ、バカな冗談はやめようか?ネロにバスターしてもらうよー」
「お!俺はいつでも準備万端だぜ」
言うが早いか、ぐいーんと伸びてきた悪魔の右腕でダンテは捕らえられ、抱き上げていたディーヴァは逢夏に助け出される。
「ちょ、タンマ!頭が潰れるっ!」
そのまま引き寄せたダンテの体を後ろから羽交い締めにすると、ネロはミシミシと音を立てて、頭を潰しにかかった。
…ダンテが謝るまでそれは続いた。
「はーびっくりした。でも、ダンテがおじさんなら、あたしはおばさんになっちゃうなぁ」
「それは言うなっての」
クスクス笑ってディーヴァはそんな事を言うが、そんな呼び方、ほとんど同じ年のやつに呼ばれたくはない。
「おいネロ!次にオレのこと『おじさん』とか呼びやがったら額に風穴開けてやるから覚悟しやがれ」
ビシッとネロに指を突き付けて、ダンテは高らかに述べる。
「風穴って…ダンテがテメンニグルでされたのと同じ事じゃない」
「そうなの?」
「うん、レディにこう…ばーんと!」
「ぷっ!避けれたでしょうに情けない!」
ここでもダンテの情けない所業が暴露され、これを好機と笑い転げる逢夏。
ネロも、ダンテなど怖くない…と、鼻で笑った。
「ハンっ!やれるもんならやってみろ、ダンテおじさん?」
またおじさんって言った!!
怒りからか、ダンテは額に青筋を立てて拳をプルプルと震わせている。
「こンのヤロォ…!」
「ダンテ、もう大人なんだから抑えて!」
「一発殴らねぇと気がすまねぇ」
「あとでちゅーするから。…ね?」
ボソッと耳元で囁かれた言葉に、怒りが急速に収まる。
安い…、安いぞ、ダンテ!