御神籤 三枚目
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「だーーーっ!!どういうことなんだっつの!」
魔界から無事戻った4人。
帰った時は夕方だった空も、今は日が落ちきり、外は夕闇に包まれているが、ダンテは未だ頭を抱えて唸っていた。
「どうもこうも、ねぇ、ネロ?」
「ああ、俺の親父がダンテの双子の兄貴。つまりダンテは俺の叔父。それだけだろうが」
あっけらかんとして話すネロと逢夏。
ダンテは嫌々と首を振って、その事実を否定したがった。
「うう、理解したくねぇ…オレがネロのおじさん…うわぁぁあ!なんか嫌だ!」
彼の中の何かがネロとの血縁を拒否している模様。
だがその様子は、歳を重ねた大人とは到底見えないものだった。
このメンバーでは一番年上なのに、いい大人がみっともないが…ダンテだから仕方ない!
「まあまあ、ダンテ。あたし達の世界とこっちの世界では時間軸がズレてるんだから、ね?それに、あたし達の所では、ネロとは違う形で出会ったりする関係かもしれないでしょ。例えば、いい友人として会う、とか」
「あ、ああ…確かにそうだな」
どうどうと宥めるディーヴァのおかげか、やっと先に進めそうである。
ネロも逢夏もディーヴァも、ホッと息を吐き出した。
チーン!
…と、いいタイミングで、オーブンの止まる音が。
「あ、焼けたみたい!」
パアッと明るい笑顔を周りに振りまきながら、逢夏が答える。
「お、出来たか」
「え?何が?」
「何か作ってたのか?」
「それは持ってきてのお楽しみ~」
「だな。運ぶの手伝うよ。あ、ダンテとディーヴァはここで待っててくれ」
ネロは知っているようだが、ダンテとディーヴァは逢夏が何を作っていたのか知らない。
頭の上に『?』を出して、キッチンに向かうネロと逢夏を見送った。
そのうち、嗅いだことのある香ばしい香りがここまで漂ってきた。
「むむっ!これはチーズの匂い!ふわぁ~いい匂い~」
「お前、好物については鋭いもんな」
「だってチーズだもん」
にへ~と笑う子供のような恋人の頭を、ぐりぐりと撫でるダンテ。
そのダンテの鼻も、食欲をそそる香りを拾っていた。
2人のお腹がきゅるきゅると小うるさく合唱しはじめた時に、ネロと逢夏は戻ってきた。
「そこの腹っぺらしのお二人さん。待たせたな」
「じゃじゃーん!オーブン入れたらあとは焼くだけー!昨日のうちに用意しといたんだ!ほぅら、ディーヴァちゃんのだぁい好きなラ・ザ・ニ・ア♪」
ネロ の後から続いた逢夏が、ミトン越しの両手で運んできたもの…それはディーヴァの好物のラザニアだった。
チーズが良い具合に焦げ、ホカホカ湯気が上がりとっっっても美味しそう!
ディーヴァは目をキラキラと輝かせた。
「きゃっふーー!!ラザニア!!嬉しいぃ!!逢夏大好きーっ!」
「きゃっ!私もディーヴァちゃん大好きよー!」
ラザニアをテーブルに置いた逢夏に勢いよく抱きつくディーヴァ。
逢夏は自分も抱きしめ返し、ゴロゴロと甘えて擦り寄る猫のようなディーヴァを撫でてやった。
「というわけで皆様、お夕飯にしませんこと?だーれかさんのために、美味しいピザも焼いてますわよ」
「ピザ!いいねぇ、わかってんじゃん、逢夏」
「逢夏…ずっと前にも言った気がするが、それってこっちのダンテ用のピザだろ」
「どっちもダンテなんだから別にいいんじゃない?」
食べ物の恨みは恐ろしい!というのを実際に経験した数少ない思い出だが…。
逢夏はそれを忘れているのか、手伝う!と言うディーヴァを連れて、ピザを焼きに戻った。
全ての料理がテーブルに並べられ、楽しい夕食の時間。
「ほっぺがとろける♪チーズもとろける♪美味しい美味しいラザニアちゃん♪フンフフンフフーン♪」
「変な歌…ディーヴァはホントにチーズ好きなんだな。お前の分だけラザニアというよりチーズ焼いたモンにしか見えねぇぞ」
変な歌を口遊むディーヴァの食べるラザニア。
それのみに他の人より大量のチーズが乗っているのを指摘するネロに、ダンテはピザに舌鼓をうちながら軽く答えた。
「あー…喧嘩したらチーズケーキ渡せば仲直り出来るほどには、チーズ好きな奴だからな。チーズ星人と呼んでやってくれよ」
「うわぁ、チーズ星人って…。まあ、これでもか!って量のチーズをディーヴァちゃんの分にはたっっっぷり乗せたからね~。…おいし?」
「うんっっっ!!」
力いっぱい頷いてもきゅもきゅ食べるディーヴァは、昨日幼くなっていた時となんら変わらなかった。
「ふふっ、2人がいるといっぱい食べてくれるから料理の作り甲斐があるよね。よーし、明日も美味しいのたっくさん作っちゃる!」
「わーい、やったぁ!!」
「また美味いピザ、頼むな!」
「嬉しいけど…無理はすんなよ?」
逢夏は明日も美味しい料理を振舞ってくれるようだ。
楽しみで堪らないネロとダンテ、そしてディーヴァであった。
魔界から無事戻った4人。
帰った時は夕方だった空も、今は日が落ちきり、外は夕闇に包まれているが、ダンテは未だ頭を抱えて唸っていた。
「どうもこうも、ねぇ、ネロ?」
「ああ、俺の親父がダンテの双子の兄貴。つまりダンテは俺の叔父。それだけだろうが」
あっけらかんとして話すネロと逢夏。
ダンテは嫌々と首を振って、その事実を否定したがった。
「うう、理解したくねぇ…オレがネロのおじさん…うわぁぁあ!なんか嫌だ!」
彼の中の何かがネロとの血縁を拒否している模様。
だがその様子は、歳を重ねた大人とは到底見えないものだった。
このメンバーでは一番年上なのに、いい大人がみっともないが…ダンテだから仕方ない!
「まあまあ、ダンテ。あたし達の世界とこっちの世界では時間軸がズレてるんだから、ね?それに、あたし達の所では、ネロとは違う形で出会ったりする関係かもしれないでしょ。例えば、いい友人として会う、とか」
「あ、ああ…確かにそうだな」
どうどうと宥めるディーヴァのおかげか、やっと先に進めそうである。
ネロも逢夏もディーヴァも、ホッと息を吐き出した。
チーン!
…と、いいタイミングで、オーブンの止まる音が。
「あ、焼けたみたい!」
パアッと明るい笑顔を周りに振りまきながら、逢夏が答える。
「お、出来たか」
「え?何が?」
「何か作ってたのか?」
「それは持ってきてのお楽しみ~」
「だな。運ぶの手伝うよ。あ、ダンテとディーヴァはここで待っててくれ」
ネロは知っているようだが、ダンテとディーヴァは逢夏が何を作っていたのか知らない。
頭の上に『?』を出して、キッチンに向かうネロと逢夏を見送った。
そのうち、嗅いだことのある香ばしい香りがここまで漂ってきた。
「むむっ!これはチーズの匂い!ふわぁ~いい匂い~」
「お前、好物については鋭いもんな」
「だってチーズだもん」
にへ~と笑う子供のような恋人の頭を、ぐりぐりと撫でるダンテ。
そのダンテの鼻も、食欲をそそる香りを拾っていた。
2人のお腹がきゅるきゅると小うるさく合唱しはじめた時に、ネロと逢夏は戻ってきた。
「そこの腹っぺらしのお二人さん。待たせたな」
「じゃじゃーん!オーブン入れたらあとは焼くだけー!昨日のうちに用意しといたんだ!ほぅら、ディーヴァちゃんのだぁい好きなラ・ザ・ニ・ア♪」
ネロ の後から続いた逢夏が、ミトン越しの両手で運んできたもの…それはディーヴァの好物のラザニアだった。
チーズが良い具合に焦げ、ホカホカ湯気が上がりとっっっても美味しそう!
ディーヴァは目をキラキラと輝かせた。
「きゃっふーー!!ラザニア!!嬉しいぃ!!逢夏大好きーっ!」
「きゃっ!私もディーヴァちゃん大好きよー!」
ラザニアをテーブルに置いた逢夏に勢いよく抱きつくディーヴァ。
逢夏は自分も抱きしめ返し、ゴロゴロと甘えて擦り寄る猫のようなディーヴァを撫でてやった。
「というわけで皆様、お夕飯にしませんこと?だーれかさんのために、美味しいピザも焼いてますわよ」
「ピザ!いいねぇ、わかってんじゃん、逢夏」
「逢夏…ずっと前にも言った気がするが、それってこっちのダンテ用のピザだろ」
「どっちもダンテなんだから別にいいんじゃない?」
食べ物の恨みは恐ろしい!というのを実際に経験した数少ない思い出だが…。
逢夏はそれを忘れているのか、手伝う!と言うディーヴァを連れて、ピザを焼きに戻った。
全ての料理がテーブルに並べられ、楽しい夕食の時間。
「ほっぺがとろける♪チーズもとろける♪美味しい美味しいラザニアちゃん♪フンフフンフフーン♪」
「変な歌…ディーヴァはホントにチーズ好きなんだな。お前の分だけラザニアというよりチーズ焼いたモンにしか見えねぇぞ」
変な歌を口遊むディーヴァの食べるラザニア。
それのみに他の人より大量のチーズが乗っているのを指摘するネロに、ダンテはピザに舌鼓をうちながら軽く答えた。
「あー…喧嘩したらチーズケーキ渡せば仲直り出来るほどには、チーズ好きな奴だからな。チーズ星人と呼んでやってくれよ」
「うわぁ、チーズ星人って…。まあ、これでもか!って量のチーズをディーヴァちゃんの分にはたっっっぷり乗せたからね~。…おいし?」
「うんっっっ!!」
力いっぱい頷いてもきゅもきゅ食べるディーヴァは、昨日幼くなっていた時となんら変わらなかった。
「ふふっ、2人がいるといっぱい食べてくれるから料理の作り甲斐があるよね。よーし、明日も美味しいのたっくさん作っちゃる!」
「わーい、やったぁ!!」
「また美味いピザ、頼むな!」
「嬉しいけど…無理はすんなよ?」
逢夏は明日も美味しい料理を振舞ってくれるようだ。
楽しみで堪らないネロとダンテ、そしてディーヴァであった。