御神籤 プロローグ
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新年…。
ディーヴァの母親の実家先、日本の祖父母の元へと、ダンテとディーヴァは挨拶のため訪れていた。
そして帰国する前にと、2人は日本でも有名な場所へ初詣に来ているところである。
「くちんっ」
「ぶぇーっくしょぉぉおい!」
同じタイミングでくしゃみするダンテとディーヴァ。
2人は今、お詣りを終えて今年の運勢を占うためのおみくじの行列に並んでいた。
かなり先の方まで、ずらり並ぶ長蛇の列。
「列が進まなくて寒い…。くしゃみでちゃったよ」
「ああ。オレまでくしゃみでちまったい。風邪ひいたかな」
「馬鹿は風邪ひかない」
「ん、なんか言ったかディーヴァ?」
「なんでもなーい」
ボソッと呟くように言ったのに、地獄耳なダンテにははっきり聞こえていたらしく、笑顔で怒っていた。
ディーヴァはサラッと受け流し、目の前の行列に向き直る。
「おみくじ、ホント混んでるね」
「行列や待たされるってのがオレは大っ嫌いなんだけどな…。ディーヴァと一緒じゃなかったらサッサと帰っちまってるところだぜ」
「まあまあ…」
と、その時くいくいとダンテとディーヴァの袖を引っ張る者が。
同時に振り返ってその主を見ると…。
『ぉ魔ェら、ぃさシぶィ!』
「はぁぁぁぁあっ!?」
叫ぶダンテ。
そこにはネロと逢夏の世界にて、ボードゲームで散々な目に遭わせてきた、あのちみっこい悪魔が浮かんでいた。
幸い周りの人間には見えていないようだ。
つまり、ダンテがいきなり叫び出したように見えるので、一緒にいるディーヴァとしては恥ずかしく感じる。
おみくじは気になるが、どうしてもひきたかったらまた並べばいい。
ディーヴァはダンテの手を引き、そこから移動することにした。
人のいない小道に入って悪魔を囲むダンテとディーヴァ。
「貴方、ネロと逢夏のとこで会った悪魔さんだよね。久しぶりだね」
「なんでこんなところにいんだよ、ここ日本だぜ?…まさかまた何か企んでるんじゃねぇだろうな」
「まあ、変な格好してるしねぇ…」
悪魔は、日本の祭事を行う際によく神主等が着ている、真っ白な狩衣のような装い。
ありえないことだが、ここでアルバイトでもしているのだろうかと思えるくらいビシッと着込んでいた。
『違ゥ!ぉ魔ェらト遊びィ来タ!』
「遊びだぁ!?」
言いながらディーヴァの胸の谷間に飛び込む悪魔。
半ば無理矢理胸の谷間に入り込めば、その弾力は悪魔の体を押し潰しそうなほど締め付けてきて、気持ちよかった。
「ひゃあ!」
『ゥうぅン、コのかンじィ…天シだァ!』
胸に挟まれご満悦!頬をすりすりする悪魔を、ダンテが、ネロのしたように摘まみ出す。
「ごるぁ!オレ専用のおっぱいに何しやがる!」
首根っこを掴まれ、ぷらーんとダンテの指先に垂れ下がる悪魔を苦笑して見つつ、ディーヴァはダンテの言い方を咎めた。
「ダンテ?オレ専用の、何だって?」
「おお、間違えた。オレ専用のディーヴァのおっぱいに何しやがる!…いでっ」
意味が変わらないと抗議の意味を込め、ダンテの手をつねりディーヴァは悪魔を助けてやった。
『ぁりガト天使ィ!テ、コとデぇ…ぉミくじィ、どゾー!』
「ふぇっ!おみくじ?」
悪魔が高らかにそう発言した瞬間、導かれるようにディーヴァの手が、悪魔の持つ箱へと勝手に動いた。
「ちょ、ディーヴァ!」
「えっえっ?何これ、手が勝手にぃ~!!」
悪魔式開運御神籤とやけに達筆な字で書かれた箱。
無理矢理握らされた小さな封筒…その中には
『世界渡航ペアチケット』
と書かれた紙が入っていた。
『大ぁタリぃーッ!アッちセかィ旅こォチけットぉォ!てン使トはむパァく魔、ごしヨォたィ!』
途端、ぐるぐる回る視界と周りの景色。
「な、なんだとぉぉ~~っ!?」
「大当たりって!チケットって!!これ、おみくじと違うぅ~~~!!」
そう言い残し、ダンテとディーヴァは、そこから…その世界から消えた。
ディーヴァの母親の実家先、日本の祖父母の元へと、ダンテとディーヴァは挨拶のため訪れていた。
そして帰国する前にと、2人は日本でも有名な場所へ初詣に来ているところである。
「くちんっ」
「ぶぇーっくしょぉぉおい!」
同じタイミングでくしゃみするダンテとディーヴァ。
2人は今、お詣りを終えて今年の運勢を占うためのおみくじの行列に並んでいた。
かなり先の方まで、ずらり並ぶ長蛇の列。
「列が進まなくて寒い…。くしゃみでちゃったよ」
「ああ。オレまでくしゃみでちまったい。風邪ひいたかな」
「馬鹿は風邪ひかない」
「ん、なんか言ったかディーヴァ?」
「なんでもなーい」
ボソッと呟くように言ったのに、地獄耳なダンテにははっきり聞こえていたらしく、笑顔で怒っていた。
ディーヴァはサラッと受け流し、目の前の行列に向き直る。
「おみくじ、ホント混んでるね」
「行列や待たされるってのがオレは大っ嫌いなんだけどな…。ディーヴァと一緒じゃなかったらサッサと帰っちまってるところだぜ」
「まあまあ…」
と、その時くいくいとダンテとディーヴァの袖を引っ張る者が。
同時に振り返ってその主を見ると…。
『ぉ魔ェら、ぃさシぶィ!』
「はぁぁぁぁあっ!?」
叫ぶダンテ。
そこにはネロと逢夏の世界にて、ボードゲームで散々な目に遭わせてきた、あのちみっこい悪魔が浮かんでいた。
幸い周りの人間には見えていないようだ。
つまり、ダンテがいきなり叫び出したように見えるので、一緒にいるディーヴァとしては恥ずかしく感じる。
おみくじは気になるが、どうしてもひきたかったらまた並べばいい。
ディーヴァはダンテの手を引き、そこから移動することにした。
人のいない小道に入って悪魔を囲むダンテとディーヴァ。
「貴方、ネロと逢夏のとこで会った悪魔さんだよね。久しぶりだね」
「なんでこんなところにいんだよ、ここ日本だぜ?…まさかまた何か企んでるんじゃねぇだろうな」
「まあ、変な格好してるしねぇ…」
悪魔は、日本の祭事を行う際によく神主等が着ている、真っ白な狩衣のような装い。
ありえないことだが、ここでアルバイトでもしているのだろうかと思えるくらいビシッと着込んでいた。
『違ゥ!ぉ魔ェらト遊びィ来タ!』
「遊びだぁ!?」
言いながらディーヴァの胸の谷間に飛び込む悪魔。
半ば無理矢理胸の谷間に入り込めば、その弾力は悪魔の体を押し潰しそうなほど締め付けてきて、気持ちよかった。
「ひゃあ!」
『ゥうぅン、コのかンじィ…天シだァ!』
胸に挟まれご満悦!頬をすりすりする悪魔を、ダンテが、ネロのしたように摘まみ出す。
「ごるぁ!オレ専用のおっぱいに何しやがる!」
首根っこを掴まれ、ぷらーんとダンテの指先に垂れ下がる悪魔を苦笑して見つつ、ディーヴァはダンテの言い方を咎めた。
「ダンテ?オレ専用の、何だって?」
「おお、間違えた。オレ専用のディーヴァのおっぱいに何しやがる!…いでっ」
意味が変わらないと抗議の意味を込め、ダンテの手をつねりディーヴァは悪魔を助けてやった。
『ぁりガト天使ィ!テ、コとデぇ…ぉミくじィ、どゾー!』
「ふぇっ!おみくじ?」
悪魔が高らかにそう発言した瞬間、導かれるようにディーヴァの手が、悪魔の持つ箱へと勝手に動いた。
「ちょ、ディーヴァ!」
「えっえっ?何これ、手が勝手にぃ~!!」
悪魔式開運御神籤とやけに達筆な字で書かれた箱。
無理矢理握らされた小さな封筒…その中には
『世界渡航ペアチケット』
と書かれた紙が入っていた。
『大ぁタリぃーッ!アッちセかィ旅こォチけットぉォ!てン使トはむパァく魔、ごしヨォたィ!』
途端、ぐるぐる回る視界と周りの景色。
「な、なんだとぉぉ~~っ!?」
「大当たりって!チケットって!!これ、おみくじと違うぅ~~~!!」
そう言い残し、ダンテとディーヴァは、そこから…その世界から消えた。