御神籤 十一枚目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雪で辺り一面真っ白な外へ飛び出すと、冷たい風が肌を刺す。
寝ぼけていた者なら一瞬で目を覚ます寒さだ。
ただしこの寒さがある一定ラインを越えれば、また眠気が襲ってくる。その眠りに身をゆだねれば…いらっしゃいませ御陀仏コースへようこそ。
簡単に死ねるかもしれない。
とはいえ、ロッジ付近で滑る分には、何も怖くない。
それどころか、視界に散らつく六花が美しく煌めき、真っ白な雪景色が最高だった。
「寒いけど綺麗だね~。どこまでもまっしろだー!」
「もしかしてここって貸切?」
窓から見えたリフトの乗り場もすぐそこで、山の上の方まで伸びたそれから察するに、ここが相当巨大なスキー場であることがわかるのだが、いかんせん人がいない。
誰かの踏んだ足跡1つない。
「ソソ!か死きぃ!ぇンぶゥぁいホーァい!!」
「くじのためとはいえ全部貸切の使い放題かよ。どこのスキー場かは知らないけど悪魔の財力、ほんとはかなりのもんなんだろ。せめて前回分のお前の利用金額返せ」
「ャなゴっタァ!」
いつぞやには財布の中身がすっからかんなんて愚痴を漏らしていたはずだが、スキー場貸切なんて芸当、相当の金がなくてはできない。
だが、悪魔に返す気は皆無だった…。
「ははっ!いい気分だなァ!!」
ぼすっ。後ろでダンテが雪の上、大の字で寝転がったのが目に入る。わしゃわしゃと手足を動かしてスノーエンジェルなるものを作っているようだ。
数回の動作の後、ダンテの長身に合わせた大きなスノーエンジェルが、踏み荒らされていない新雪の上に出来上がった。
「何やってるんだアンタ」
「いやぁ…、真っさらなモンを一番目に穢すってのは最高な事だと思い出してな」
随分とかわいらしいものを作っているようだが、発言の方はR18だった。さすがダンテ。
だがその気持ちは男として…。
「わからないでもないぜ」
頷けば雪玉がダンテとネロに1つずつ投げつけられた。痛くはないが冷たい。
「「男ってサイテー」」
さすがに経験済みの今となっては、ディーヴァにも意味が通じたらしい。
2人は雪よりも冷たい軽蔑の視線を寄越し、向こうの方へ歩いていった。
「ディーヴァちゃん、あっちで雪だるま作ろう」
「そうだね逢夏。ドスケベダンテ達がいないところでね」
「や、これは違うんだ逢夏。いや、違わないけど、なんつーか一般的な男の心理としてはだな…」
「おいおいネロ、どっちだよ。
言っとくがオレは、最低だろうがなんだろうが本心だから前言撤回はしない。
つーか、逢夏は元男だろ?男の気持ちくらい手に取るようにわかんだろうよ」
「んんん゛!?元男じゃなくて男の生を送った事もあっただけですからぁ!!
なのでノーコメントッ!!」
せっかく誤解を解こうとしたのに(本心でもあるので誤解ではないけど)ダンテの発言のせいで逢夏の機嫌が余計悪くなった気がする。
これは機嫌を直すのに苦労しそうだなあ。
「逢夏、待てって!!」
「やぁだー、待たないー!」
少し前を歩いていたディーヴァすら追い抜いてズンズン進む逢夏を、ネロは早足で追いかける。
スキーウェアという分厚い足元では歩きづらいが、幾分か進んだところで逢夏をその場に立ち止まらせることになんとか成功した。
「はー…。
しょうがない、じゃあ雪だるま作るの手伝って?今ディーヴァちゃんと作るところだったから」
「もちろん、なんだって手伝うさ」
「ディーヴァちゃん、私あっちでネロと体用の雪玉作ってくるね~」
うん、オッケーと、少し遠のいた場所から手を振るディーヴァ。
逢夏は大きなの作るよ~!などとネロを引っ張って体を作るのに良さそうな雪が積もった場所へと進んでいった。
「雪だるま作ろ~大きな雪だるま~」
「なんだよその歌。雪だるまそんなに作りたかったのか?」
ディーヴァが『雪●るま作ろう』を歌っていれば、やってきたダンテが手元を覗きこんできて、雪玉をまぁるくするのを手伝ってくれた。
「え…うーん。別にそういうわけじゃないんだけど、雪が積もってるなら一度くらいは作りたくなるでしょ」
「オレはかまくらの方が作ってみたいところだけどな」
「じゃあ隣で作ればいいよ」
「いや…これから先、作れる機会はいくらでもあるだろ。今はディーヴァの手伝いするよ」
そう。ディーヴァと共に歩む人生の中で雪の降り積もる場所に来る機会は、望めば何度でもあるだろう。
かまくらはその時に作ればいい。
「…にしても、随分と本格的な雪だるまだなぁ」
すぐに丸くなった頭用のそれに、謎の彫刻と装飾を施していくディーヴァ。
どこからそんな物を…と言いたくなるような道具や材料まで揃っている。
しかし、ディーヴァの美術や芸術の成績はとても悪い。ある意味ではとても良い才能とも言えるその作風はまるでピカソとムンクを足して2で割ったような感じで、やけに本格的な道具等によって凄みが増してしまった。
呪われそう。…うわやばい、出来上がった変な頭と目があった気がする。
ダンテはそこから逃げたくなった。
「あー…、せっかくなんだし、少しくらいスキーやろうぜ……?」
「これ作ったらでいい?」
「はあ…いいよ。ちょうど逢夏とネロがそいつの体持ってきたところみたいだしな」
ゴーーーー…と何か回転する音が近づいてきていると思ったら、ネロと逢夏が巨大な雪玉を転がしてきていた。すごく…大きいです…。
「お待たせディーヴァちゃん!がんばっておっきいの作ってきたよ~!」
「逢夏は指示するだけで、主に俺が転がして作ったんだけどな?」
「おほほほほ!」
逢夏はしらばっくれて、ネロを急かすように背後から雪玉を押した。
が、目の前まで転がして来てびっくり。予想以上にかなりの大きさで、ダンテもディーヴァも開いた口が塞がらないよう。
「わーぉ…ほんとビックサイズ!おっきすぎぃ……」
「…デケェ」
「ディーヴァちゃん、人も雪玉も大きいことはいいことだ、そうだろう?」
「逢夏は何他のジャンルのセリフ使い回ししてんだか。
かなりでっかくなったが、ディーヴァの作ったこの、…えーと、なにかの動物…?の頭を乗せるか。
何の動物だ?」
「こっちの雪玉は結構ちっさいから比べるとすごいなー。
動物かどうかはオレも知らんよ」
「うん。小さいけど代わりに見てるだけで呪われそうだね。
動物じゃないでしょそれ。何作ったの?悪魔の顔?」
呪われそうだとは思ったが、せっかくディーヴァのためにと誰もが言わなかったセリフを逢夏が言ってしまった。
気に障ったか?と思いきや、ディーヴァはさらりと答えを述べる。
「シャティだけど?」
「「「え」」」
今にも金切り声を上げそうな、怖ろしい形相の頭を逢夏の家でお留守番しているであろうシャティとな。つまり猫の顔か。
似てない…。まったく似てない…。
でも、謎の力が働いて動き出しそうでなんだかとても怖ろしかった。
寝ぼけていた者なら一瞬で目を覚ます寒さだ。
ただしこの寒さがある一定ラインを越えれば、また眠気が襲ってくる。その眠りに身をゆだねれば…いらっしゃいませ御陀仏コースへようこそ。
簡単に死ねるかもしれない。
とはいえ、ロッジ付近で滑る分には、何も怖くない。
それどころか、視界に散らつく六花が美しく煌めき、真っ白な雪景色が最高だった。
「寒いけど綺麗だね~。どこまでもまっしろだー!」
「もしかしてここって貸切?」
窓から見えたリフトの乗り場もすぐそこで、山の上の方まで伸びたそれから察するに、ここが相当巨大なスキー場であることがわかるのだが、いかんせん人がいない。
誰かの踏んだ足跡1つない。
「ソソ!か死きぃ!ぇンぶゥぁいホーァい!!」
「くじのためとはいえ全部貸切の使い放題かよ。どこのスキー場かは知らないけど悪魔の財力、ほんとはかなりのもんなんだろ。せめて前回分のお前の利用金額返せ」
「ャなゴっタァ!」
いつぞやには財布の中身がすっからかんなんて愚痴を漏らしていたはずだが、スキー場貸切なんて芸当、相当の金がなくてはできない。
だが、悪魔に返す気は皆無だった…。
「ははっ!いい気分だなァ!!」
ぼすっ。後ろでダンテが雪の上、大の字で寝転がったのが目に入る。わしゃわしゃと手足を動かしてスノーエンジェルなるものを作っているようだ。
数回の動作の後、ダンテの長身に合わせた大きなスノーエンジェルが、踏み荒らされていない新雪の上に出来上がった。
「何やってるんだアンタ」
「いやぁ…、真っさらなモンを一番目に穢すってのは最高な事だと思い出してな」
随分とかわいらしいものを作っているようだが、発言の方はR18だった。さすがダンテ。
だがその気持ちは男として…。
「わからないでもないぜ」
頷けば雪玉がダンテとネロに1つずつ投げつけられた。痛くはないが冷たい。
「「男ってサイテー」」
さすがに経験済みの今となっては、ディーヴァにも意味が通じたらしい。
2人は雪よりも冷たい軽蔑の視線を寄越し、向こうの方へ歩いていった。
「ディーヴァちゃん、あっちで雪だるま作ろう」
「そうだね逢夏。ドスケベダンテ達がいないところでね」
「や、これは違うんだ逢夏。いや、違わないけど、なんつーか一般的な男の心理としてはだな…」
「おいおいネロ、どっちだよ。
言っとくがオレは、最低だろうがなんだろうが本心だから前言撤回はしない。
つーか、逢夏は元男だろ?男の気持ちくらい手に取るようにわかんだろうよ」
「んんん゛!?元男じゃなくて男の生を送った事もあっただけですからぁ!!
なのでノーコメントッ!!」
せっかく誤解を解こうとしたのに(本心でもあるので誤解ではないけど)ダンテの発言のせいで逢夏の機嫌が余計悪くなった気がする。
これは機嫌を直すのに苦労しそうだなあ。
「逢夏、待てって!!」
「やぁだー、待たないー!」
少し前を歩いていたディーヴァすら追い抜いてズンズン進む逢夏を、ネロは早足で追いかける。
スキーウェアという分厚い足元では歩きづらいが、幾分か進んだところで逢夏をその場に立ち止まらせることになんとか成功した。
「はー…。
しょうがない、じゃあ雪だるま作るの手伝って?今ディーヴァちゃんと作るところだったから」
「もちろん、なんだって手伝うさ」
「ディーヴァちゃん、私あっちでネロと体用の雪玉作ってくるね~」
うん、オッケーと、少し遠のいた場所から手を振るディーヴァ。
逢夏は大きなの作るよ~!などとネロを引っ張って体を作るのに良さそうな雪が積もった場所へと進んでいった。
「雪だるま作ろ~大きな雪だるま~」
「なんだよその歌。雪だるまそんなに作りたかったのか?」
ディーヴァが『雪●るま作ろう』を歌っていれば、やってきたダンテが手元を覗きこんできて、雪玉をまぁるくするのを手伝ってくれた。
「え…うーん。別にそういうわけじゃないんだけど、雪が積もってるなら一度くらいは作りたくなるでしょ」
「オレはかまくらの方が作ってみたいところだけどな」
「じゃあ隣で作ればいいよ」
「いや…これから先、作れる機会はいくらでもあるだろ。今はディーヴァの手伝いするよ」
そう。ディーヴァと共に歩む人生の中で雪の降り積もる場所に来る機会は、望めば何度でもあるだろう。
かまくらはその時に作ればいい。
「…にしても、随分と本格的な雪だるまだなぁ」
すぐに丸くなった頭用のそれに、謎の彫刻と装飾を施していくディーヴァ。
どこからそんな物を…と言いたくなるような道具や材料まで揃っている。
しかし、ディーヴァの美術や芸術の成績はとても悪い。ある意味ではとても良い才能とも言えるその作風はまるでピカソとムンクを足して2で割ったような感じで、やけに本格的な道具等によって凄みが増してしまった。
呪われそう。…うわやばい、出来上がった変な頭と目があった気がする。
ダンテはそこから逃げたくなった。
「あー…、せっかくなんだし、少しくらいスキーやろうぜ……?」
「これ作ったらでいい?」
「はあ…いいよ。ちょうど逢夏とネロがそいつの体持ってきたところみたいだしな」
ゴーーーー…と何か回転する音が近づいてきていると思ったら、ネロと逢夏が巨大な雪玉を転がしてきていた。すごく…大きいです…。
「お待たせディーヴァちゃん!がんばっておっきいの作ってきたよ~!」
「逢夏は指示するだけで、主に俺が転がして作ったんだけどな?」
「おほほほほ!」
逢夏はしらばっくれて、ネロを急かすように背後から雪玉を押した。
が、目の前まで転がして来てびっくり。予想以上にかなりの大きさで、ダンテもディーヴァも開いた口が塞がらないよう。
「わーぉ…ほんとビックサイズ!おっきすぎぃ……」
「…デケェ」
「ディーヴァちゃん、人も雪玉も大きいことはいいことだ、そうだろう?」
「逢夏は何他のジャンルのセリフ使い回ししてんだか。
かなりでっかくなったが、ディーヴァの作ったこの、…えーと、なにかの動物…?の頭を乗せるか。
何の動物だ?」
「こっちの雪玉は結構ちっさいから比べるとすごいなー。
動物かどうかはオレも知らんよ」
「うん。小さいけど代わりに見てるだけで呪われそうだね。
動物じゃないでしょそれ。何作ったの?悪魔の顔?」
呪われそうだとは思ったが、せっかくディーヴァのためにと誰もが言わなかったセリフを逢夏が言ってしまった。
気に障ったか?と思いきや、ディーヴァはさらりと答えを述べる。
「シャティだけど?」
「「「え」」」
今にも金切り声を上げそうな、怖ろしい形相の頭を逢夏の家でお留守番しているであろうシャティとな。つまり猫の顔か。
似てない…。まったく似てない…。
でも、謎の力が働いて動き出しそうでなんだかとても怖ろしかった。