御神籤 十一枚目
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「それはそうと、んなラインナップしかなくて、一体ディーヴァに昼メシ何食わせる気だよ。チーズか?チーズなのか!?」
「あー。こっちの国だと二日酔いの時ほど重たい食事や油っこい物、チーズとかがいいなんて言うみたいだけどな、ディーヴァの様子を見るにそうじゃないだろ?」
「んなわけないだろ。ディーヴァだぞ、チーズは食べるに違いねえ」
ディーヴァがチーズ好きなのはわかるが、ダンテはいくらなんでもチーズと結びつけすぎだ。
お前は恋人を一体なんだと思っている。A:チーズ与えとけばいいとかか。
「じゃあ本人に聞くけど、ディーヴァちゃんチーズ食べたい?」
「食べたい」
「ほら見ろー」
「ただし今はヤダ」
「………」
逢夏が聞けば即座に返された『YES』の言葉だが、ダンテの読みは外れた。
「ふふふ、私の勝ちー。
ディーヴァちゃんの気持ちは、同じ日本人の血が流れていて、同じ女の子の私の方がわかるんだからね。えっへん!」
「同じ日本人の血ってのは否定しないけどな、ディーヴァはともかくどこに女の子がいるんだよ。どこに。ディーヴァ以外にいるのはウン千年生きてるババ、」
ヒュン、風切る音が耳元で聞こえたと思ったら、一瞬あとには頭が割れる、いや割られたような激しい痛みと、青筋浮かべたネロの顔が目の前に。
「おい今なんつった今すぐ表出ろやゴルァ」
「表出るのはともかくいきなりバスターするのやめろよ」
「まあまあネロ。私はネロに女の子扱いされるならそれで十分。…あとでダンテには違う報復するし」
「今の恐ろしい言葉は幻聴だよな?オレ、性別は否定してないぞ!?」
バスターや鉛玉など物理的なものなら、ぶっちゃけ一撃必殺でない限りしばらくすれば治る。が、逢夏からの攻撃はそういうものではない。
地味に痛かったり、精神攻撃してきたり、最悪なパターンだとディーヴァに嫌われる事になる…など、材質が鋼で出来ているはずのダンテのSAN値がゴリっと削れるようなものばかりだ。
おおお!さすがは悪魔!なんと恐ろしい!
「ダンテが悪いんだから報復されたって仕方ないでしょ…嫌だったら逢夏にごめんなさいしてね」
「…すまん、逢夏」
「ううん。あとでちゃあんと報復するからお楽しみに!」
具合悪い中でも助言が天使なディーヴァに従い謝るが、逢夏はにっっっこり笑っている。これは絶対怒っているやつだ。
楽しみになんて思えない。
「報復はあとでするからいいとして、さて煮込み完了。
あっさりしたものがいいと思ってチキンスープとトマトリゾット作ったぞ」
「ネロと私の料理という愛の共同作業より生まれたお昼ご飯。愛情もたっぷり入ってるからきっとすぐによくなるよ、ディーヴァちゃん」
「わあ、ありがとう!」
なんと、今まで散々会話していたネロと逢夏だが、昼食の下拵えのみでなく、仕上げの煮込みを残して終わっていたようだ。
出来上がりが早いのは、協力して作ったからか。
「ケッ。何が『愛の』共同作業だ。キッチンでイチャコラしやがって…」
「新婚さんだもの。ネロみたいにお料理手伝える旦那さんとなら、2人で楽しくお料理するって普通じゃない?
ダンテったら嫉妬しぃなんだから」
「ぐぬぬ…」
これでは羨ましいと言っているようなものだ。
その気持ちがディーヴァにバレバレ。…ということはネロと逢夏にもバレているだろうと思い、ダンテが2人の顔を見ると、優越感に浸りきった顔とばっちし目があった。
悔しい。
数分後、皿に盛られたあたたかなスープとリゾットを口にするディーヴァは、一口目から顔をへにゃりと綻ばせていた。
「美味しい…」
「それなら良かったぁ。今回はネロが味付けしてくれたんだよ!ネロにとってディーヴァちゃんは会った時からかわいい妹分だからさ、つい心配しちゃうんだって」
「そうなの?」
ディーヴァが目を丸くして聞けば、ネロは図星がほんのりと頬を赤く染めた。
「いちいち言うな、逢夏」
「えー。味付けで慌てたり悩むネロ、可愛かったよ。二日酔いだから薄い味の方がいいかな、とか味見したりとかしてたでしょ」
「詳しく言わなくていい。…だいたいお前の方がかわいいっての」
「あらやだ。ただ野菜切ったり助言したりしてただけなのに、かわいいって言われちゃった!」
「逢夏はいつだってかわいいし、それに…綺麗だ。エプロン姿はもちろん、料理中の指のしなやかな運びなんか色っぽいしな」
「あ、…ネロ……っ」
そのしなやかな指先を手に取り引き寄せ、甲をツツツ、と触れるか触れないかの力加減さでなぞる。それはどこか情事での触れ方に似ていて、逢夏を見つめるネロの目は色香をたたえていた。
「おいおいおいおいそういうのは他所でやってくれよ。オレは火傷したくないぞ」
「む。他所でってここは私とネロの家ですけど」
「まあまあ逢夏、続きはいつだって出来るからあとでな」
「……そうね。今はディーヴァちゃんに良くなってもらうのが先決だもんね」
味わい豊かな温かいチキンスープ、胃袋と体調に優しいトマトリゾットを食しながら、一行の間にはそんな会話が繰り広げられていたようだ。
しかし、ディーヴァとしては申し訳なさと、不安感で心がいっぱいだった。
食事はダンテが口に運んでくれているし、その場所はタオルケット常備のソファなので気分はほんとに病人。1度目は熱中症で、今回は病気でなく二日酔いでだが、体調を崩したのだ。
二度あることは三度あるというが、三度目があったらどうしようと嫌でも考える。
「うー…ほんとごめんなさい…。手伝えないし、寝てるし。熱中症になった時も迷惑かけちゃったし。あたしほんと足手まとい……」
「迷惑なんて思ってないよ?ねえ、2人とも」
せっかく燃え上がってきたネロと逢夏を止めてしまったからか、またも落ち込んでしまったディーヴァを励ますべく逢夏がなだめてやれば、男どもはウンウンと賛同するように頷いた。
「足手まといなんかじゃないだろ。熱中症んときは悪魔と、ついでにダンテが悪い」
「シッ。
ネロ、オレの名前を出すな」
確かに、あの時ダンテがディーヴァと分け合って水を飲まなかったから倒れたというのは大きい。
ダンテは思わぬところでネロにその事を再度突きつけられた。自身の嫁に対する暴言をここで改めて報復されたようなものか。
「ってか、お前は謝りすぎーの気にしすぎ。悪魔の血が入ってたりするから身体が丈夫なだけで、ディーヴァの身体が弱いわけじゃない。
俺たちだって悪魔の血が入ってなかったら、身体が弱かったかもしれない。もしかしたらディーヴァよりもな」
「ネロの言う通りだよ」
「ああ。それにディーヴァは強くなくていい。お前が屈強な女戦士だったら、オレが守れなくなるだろ?
お前を守るオレの仕事取らないでくれよ」
ダンテがディーヴァの頭をポンポンと叩く。
守ってもらってばかりで本当に申し訳ないのに、ダンテはこれ以上あたしを甘やかす気なの。
頭の中でぐるぐると考えていれば。
「それと、こういう時は謝られるよりかは感謝された方が嬉しいぞ」
ネロがディーヴァの、額を指でコツンと小突いた。
確かに謝られてばかりよりは、笑顔でお礼を言われた方が嬉しい。ディーヴァは顔を上げた。
「うん…!ありがとう、『お兄ちゃん』」
「お、お兄ちゃん!?
あー…そうだな、ディーヴァが妹分なら俺は兄貴か」
「あ、お兄ちゃんでもいいけどネロのこと『パパ』でもいいんだよ?ディーヴァちゃん」
「えー、パパって……。ちょっと無理があるんじゃない、逢夏」
「逢夏お前、ディーヴァが子供の姿になった時のネタまだ引っ張る気か?」
「だって『ママ』って言われて幸せだったんだもーん」
照れくさそうだがさっきよりは照れなくなったネロが頷いて自身を兄と認めるが、逢夏は最初のクジの内容がいたく気に入っていたらしい。
パパ呼びを定着させたいようだ。
「言っとくけどオレとディーヴァが結婚したらディーヴァはネロの叔母になるんだぜ?
パパはないだろ。パパは」
ディーヴァによるネロに兄発言について、ここで初めて口を挟んだダンテ。
ダンテはネロを兄扱いについては特に文句はない。なぜならダンテはディーヴァの兄ではなく恋人だからだ!!!!
恋人なのに兄扱いはされたくないのだろう。わかる。
でもパパ呼びはダンテ的におかしすぎる。ここには突っ込む、いいね?
と、そこに返されたディーヴァの発言がこちら。
「もしも結婚したら、だよね」
「え」
しない場合もあるってことか。衝撃のディーヴァの答えにダンテはピシリと固まった。
「あー。こっちの国だと二日酔いの時ほど重たい食事や油っこい物、チーズとかがいいなんて言うみたいだけどな、ディーヴァの様子を見るにそうじゃないだろ?」
「んなわけないだろ。ディーヴァだぞ、チーズは食べるに違いねえ」
ディーヴァがチーズ好きなのはわかるが、ダンテはいくらなんでもチーズと結びつけすぎだ。
お前は恋人を一体なんだと思っている。A:チーズ与えとけばいいとかか。
「じゃあ本人に聞くけど、ディーヴァちゃんチーズ食べたい?」
「食べたい」
「ほら見ろー」
「ただし今はヤダ」
「………」
逢夏が聞けば即座に返された『YES』の言葉だが、ダンテの読みは外れた。
「ふふふ、私の勝ちー。
ディーヴァちゃんの気持ちは、同じ日本人の血が流れていて、同じ女の子の私の方がわかるんだからね。えっへん!」
「同じ日本人の血ってのは否定しないけどな、ディーヴァはともかくどこに女の子がいるんだよ。どこに。ディーヴァ以外にいるのはウン千年生きてるババ、」
ヒュン、風切る音が耳元で聞こえたと思ったら、一瞬あとには頭が割れる、いや割られたような激しい痛みと、青筋浮かべたネロの顔が目の前に。
「おい今なんつった今すぐ表出ろやゴルァ」
「表出るのはともかくいきなりバスターするのやめろよ」
「まあまあネロ。私はネロに女の子扱いされるならそれで十分。…あとでダンテには違う報復するし」
「今の恐ろしい言葉は幻聴だよな?オレ、性別は否定してないぞ!?」
バスターや鉛玉など物理的なものなら、ぶっちゃけ一撃必殺でない限りしばらくすれば治る。が、逢夏からの攻撃はそういうものではない。
地味に痛かったり、精神攻撃してきたり、最悪なパターンだとディーヴァに嫌われる事になる…など、材質が鋼で出来ているはずのダンテのSAN値がゴリっと削れるようなものばかりだ。
おおお!さすがは悪魔!なんと恐ろしい!
「ダンテが悪いんだから報復されたって仕方ないでしょ…嫌だったら逢夏にごめんなさいしてね」
「…すまん、逢夏」
「ううん。あとでちゃあんと報復するからお楽しみに!」
具合悪い中でも助言が天使なディーヴァに従い謝るが、逢夏はにっっっこり笑っている。これは絶対怒っているやつだ。
楽しみになんて思えない。
「報復はあとでするからいいとして、さて煮込み完了。
あっさりしたものがいいと思ってチキンスープとトマトリゾット作ったぞ」
「ネロと私の料理という愛の共同作業より生まれたお昼ご飯。愛情もたっぷり入ってるからきっとすぐによくなるよ、ディーヴァちゃん」
「わあ、ありがとう!」
なんと、今まで散々会話していたネロと逢夏だが、昼食の下拵えのみでなく、仕上げの煮込みを残して終わっていたようだ。
出来上がりが早いのは、協力して作ったからか。
「ケッ。何が『愛の』共同作業だ。キッチンでイチャコラしやがって…」
「新婚さんだもの。ネロみたいにお料理手伝える旦那さんとなら、2人で楽しくお料理するって普通じゃない?
ダンテったら嫉妬しぃなんだから」
「ぐぬぬ…」
これでは羨ましいと言っているようなものだ。
その気持ちがディーヴァにバレバレ。…ということはネロと逢夏にもバレているだろうと思い、ダンテが2人の顔を見ると、優越感に浸りきった顔とばっちし目があった。
悔しい。
数分後、皿に盛られたあたたかなスープとリゾットを口にするディーヴァは、一口目から顔をへにゃりと綻ばせていた。
「美味しい…」
「それなら良かったぁ。今回はネロが味付けしてくれたんだよ!ネロにとってディーヴァちゃんは会った時からかわいい妹分だからさ、つい心配しちゃうんだって」
「そうなの?」
ディーヴァが目を丸くして聞けば、ネロは図星がほんのりと頬を赤く染めた。
「いちいち言うな、逢夏」
「えー。味付けで慌てたり悩むネロ、可愛かったよ。二日酔いだから薄い味の方がいいかな、とか味見したりとかしてたでしょ」
「詳しく言わなくていい。…だいたいお前の方がかわいいっての」
「あらやだ。ただ野菜切ったり助言したりしてただけなのに、かわいいって言われちゃった!」
「逢夏はいつだってかわいいし、それに…綺麗だ。エプロン姿はもちろん、料理中の指のしなやかな運びなんか色っぽいしな」
「あ、…ネロ……っ」
そのしなやかな指先を手に取り引き寄せ、甲をツツツ、と触れるか触れないかの力加減さでなぞる。それはどこか情事での触れ方に似ていて、逢夏を見つめるネロの目は色香をたたえていた。
「おいおいおいおいそういうのは他所でやってくれよ。オレは火傷したくないぞ」
「む。他所でってここは私とネロの家ですけど」
「まあまあ逢夏、続きはいつだって出来るからあとでな」
「……そうね。今はディーヴァちゃんに良くなってもらうのが先決だもんね」
味わい豊かな温かいチキンスープ、胃袋と体調に優しいトマトリゾットを食しながら、一行の間にはそんな会話が繰り広げられていたようだ。
しかし、ディーヴァとしては申し訳なさと、不安感で心がいっぱいだった。
食事はダンテが口に運んでくれているし、その場所はタオルケット常備のソファなので気分はほんとに病人。1度目は熱中症で、今回は病気でなく二日酔いでだが、体調を崩したのだ。
二度あることは三度あるというが、三度目があったらどうしようと嫌でも考える。
「うー…ほんとごめんなさい…。手伝えないし、寝てるし。熱中症になった時も迷惑かけちゃったし。あたしほんと足手まとい……」
「迷惑なんて思ってないよ?ねえ、2人とも」
せっかく燃え上がってきたネロと逢夏を止めてしまったからか、またも落ち込んでしまったディーヴァを励ますべく逢夏がなだめてやれば、男どもはウンウンと賛同するように頷いた。
「足手まといなんかじゃないだろ。熱中症んときは悪魔と、ついでにダンテが悪い」
「シッ。
ネロ、オレの名前を出すな」
確かに、あの時ダンテがディーヴァと分け合って水を飲まなかったから倒れたというのは大きい。
ダンテは思わぬところでネロにその事を再度突きつけられた。自身の嫁に対する暴言をここで改めて報復されたようなものか。
「ってか、お前は謝りすぎーの気にしすぎ。悪魔の血が入ってたりするから身体が丈夫なだけで、ディーヴァの身体が弱いわけじゃない。
俺たちだって悪魔の血が入ってなかったら、身体が弱かったかもしれない。もしかしたらディーヴァよりもな」
「ネロの言う通りだよ」
「ああ。それにディーヴァは強くなくていい。お前が屈強な女戦士だったら、オレが守れなくなるだろ?
お前を守るオレの仕事取らないでくれよ」
ダンテがディーヴァの頭をポンポンと叩く。
守ってもらってばかりで本当に申し訳ないのに、ダンテはこれ以上あたしを甘やかす気なの。
頭の中でぐるぐると考えていれば。
「それと、こういう時は謝られるよりかは感謝された方が嬉しいぞ」
ネロがディーヴァの、額を指でコツンと小突いた。
確かに謝られてばかりよりは、笑顔でお礼を言われた方が嬉しい。ディーヴァは顔を上げた。
「うん…!ありがとう、『お兄ちゃん』」
「お、お兄ちゃん!?
あー…そうだな、ディーヴァが妹分なら俺は兄貴か」
「あ、お兄ちゃんでもいいけどネロのこと『パパ』でもいいんだよ?ディーヴァちゃん」
「えー、パパって……。ちょっと無理があるんじゃない、逢夏」
「逢夏お前、ディーヴァが子供の姿になった時のネタまだ引っ張る気か?」
「だって『ママ』って言われて幸せだったんだもーん」
照れくさそうだがさっきよりは照れなくなったネロが頷いて自身を兄と認めるが、逢夏は最初のクジの内容がいたく気に入っていたらしい。
パパ呼びを定着させたいようだ。
「言っとくけどオレとディーヴァが結婚したらディーヴァはネロの叔母になるんだぜ?
パパはないだろ。パパは」
ディーヴァによるネロに兄発言について、ここで初めて口を挟んだダンテ。
ダンテはネロを兄扱いについては特に文句はない。なぜならダンテはディーヴァの兄ではなく恋人だからだ!!!!
恋人なのに兄扱いはされたくないのだろう。わかる。
でもパパ呼びはダンテ的におかしすぎる。ここには突っ込む、いいね?
と、そこに返されたディーヴァの発言がこちら。
「もしも結婚したら、だよね」
「え」
しない場合もあるってことか。衝撃のディーヴァの答えにダンテはピシリと固まった。