御神籤 十一枚目
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さて、財布の中の手持ちが非常に軽くなった心許なさを感じつつ、今日この日は始まったばかりと、次は自分の番なダンテは御神籤を……。
「まだ引くわきゃねーだろ!!」
引かないのである。
「ま、普通はダンテじゃなくてもそうなるわな」
「ファー!?ぁンぇ、ぱむパもォ、ぅジ、ぃかァイ!?」
なんでくじひかないの!?なんでなんで!!
と、ダンテの周りをブンブン飛び回りながら悪魔は大声で抗議する。
うるさい。とてもうるさい。
アイアンクローで悪魔の顔面を鷲掴み、ダンテは悪魔の発声を強制的に終わらせた。
「おい悪魔でかい声だすんじゃねぇよディーヴァの体に障るだろ」
非常に低い声がダンテの口から漏れる。
半分は怒りを滲ませたがゆえの低音でありながらも、頭痛を訴えるディーヴァを気遣ってのことでもあるよう。
「ぃダひィ!ぉノ魔マジゃ、ォで、ぁダマァ魔っうたッー!」
ミシミシと何かが割れそうな音がする。
確かにこれは痛い、痛いぞ。
「大丈夫大丈夫。悪魔さんは旅館でたっっっぷり高価なサービス受けたんだし、頭が少しくらい真っ二つに割れてもヘーキでしょ」
「いや、割れたら復活しないから加減してやれよ」
自身のバスターにより、キメラシードという悪魔を真っ二つにしたことがあるネロ。
とてもじゃないが、それはモザイク処理が必要な絵面であった。
財布の中身を素寒貧にされた腹いせかはたまた真っ二つな悪魔が見てみたいのか面白がる逢夏とは反対に、嫌な事を思い出したくない思いからネロは悪魔の身を案じてやった。
「まあ、ディーヴァちゃんがこんな状態だってのに、引くわけないじゃんねぇ?」
ぴゅーっと一目散に逃げた悪魔をそのままに、逢夏はそう漏らした。
前回の日本への温泉旅行で楽しく、そして非日常的な普段と違う面を見れるというこちらにとってもお得感満載な内容。しかし、その終わりにはディーヴァのみひどい二日酔いという結末が待っていたのである。
「みんな~ごめんん~」
「お酒飲ませちゃったのはこっちだし、ゆっくり治してね」
「うう…でも……。本当ごめん。あたしの体調少し戻ったらくじ、続行しよう。ダンテもそのつもりでよろしくぅ…」
痛む頭を抑え唸るディーヴァは顔を上げることもできないのか、ソファでぐったりと横になったまま謝罪の言葉を口にする。
その後もしばらくブツブツ呟いているのをそっと聞き耳立ててみると、酒に弱い自分が情けないうんたらかんたら~と言い続けているよう。
だが、想像してみよう!
ディーヴァが酒に強かったとしたら…まあ、それはそれで面白そうだが、なんだか似合わない気もする。
そしてダンテはディーヴァを酔わせてあれやこれやしたいクチなので、確実にお喜びにならないだろう。
「はー…。気に病まなくていいってのに。なぁディーヴァが治ってから続行でもいいか?」
「モチのロン!」
「昼メシ食ってからにしようぜ。今日は俺がランチ用意する」
朝食を食べてからのチェックアウトとなったため、時計を確認すればあと少しで11時といったところ。昼食の支度を始めるには程よい時間か。
というわけで主夫・ネロの出番となりました。
「お前二日酔いのディーヴァが食べれるようなモン作れんのかよ」
「『ダンテ』よりはな」
自分のことだけではなく、こちらの世界の三十路ダンテのことも含んでいるような言い方。
「失礼なやつめ」
「失礼で結構。アンタはディーヴァの介抱してろよ。逢夏、ランチの手伝い頼む」
「らじゃりました!あ。ダンテ、ディーヴァちゃんに変な介抱したらちょん切るよ」
「するかボケ」
「ほんとかなぁ?私もたまに様子見に来るからね、ディーヴァちゃん」
ちょん切るとは何をだ、何を。と思いながらも想像に難くない表現に、思わず玉ヒュンした。
だいたいダンテとて、さすがに具合の悪い相手にしでかす気はない。たぶんきっとおそらく。
ディーヴァの頭をそっと撫でてから、ネロの後を追ってキッチンへと行ってしまった逢夏。
ぽつんと残されたダンテは、さっそくソファで横になるディーヴァの顔を覗き込む。あ、顔色青い…。しでかす気は完璧になくなった。
「…大丈夫かよディーヴァ」
「んん…、ダンテ…?横になってるからかな、少しだけよくなってる。もうちょいしたら大丈夫だよ…たぶん」
ダンテの声を拾ったディーヴァが目を薄く開けてモソモソ喋る。こちとら独り言のようなものだし、返事を返さなくても良かったのになぁ、とダンテは労わるようにディーヴァの体をさすった。
成人したディーヴァが初めて飲んだ酒は、弱めとはいえカクテルで、そんなすぐには酔っていなかった。が、今回は酔うのがやたら早かった。
そして今朝はこの通りの二日酔い。
今回飲んだ種類の酒は、ディーヴァに合わなかったのかもしれないな、とダンテは思った。
酔ったディーヴァめちゃくちゃかわいかったけど。そこについては逢夏グッジョブ。
「うー。みずぅーー」
「水?水が欲しいのか!?逢夏ー水ーーーー!」
「はいはーい」
水を求めたディーヴァのため、逢夏を呼べば彼女はすぐにコップ一杯の水を手に戻ってきた。
飲ませるためにと、ディーヴァの体を起こさせるが本人は相当二日酔いが酷いようで、①めまいが激しい、②頭痛も激しい、③吐き気も激しいと、見事に3つの症状を訴えてきた。
ちびちびと飲ませていれば、心配したのか水を持ってきた逢夏に続いてネロも、手にレードルを持ったままこちらに来た。
「迎え酒でもしてみたらどうなんだ?」
「へあおぶざどっぐ…?ぱぱがたまにやってたけど、あんまりいみなかったみたいー…」
吐き気で舌足らず気味になってしまっているようだ。何を言っているかよくわからないかもしれないが、『hair of the dog』とはネロが言った迎え酒のこと。ディーヴァの父親はしたことがあるみたいだが…?
「『迎ひ酒あたまてんてんしては呑み』、か。迎え酒って意味ないからねぇー。ネロ、迎え酒ってね、また明日も二日酔い、ううん、三日酔いしちゃうんだからね」
「ならディーヴァ、普段から酒飲んで強くなれよ。そしたらそう簡単に酔わなくなるし二日酔いも回避できるかもだぜ?…まあ、酔ったディーヴァを見れなくなるのは残念だが」
さすがは逢夏。江戸時代の川柳を持ち出したが、迎え酒がダメなのならばと、ここで今度はダンテが更に酒を勧めてきた。
男組はどうあってものむ方向で解決したいよう。
「こらこら君たち。お酒飲んで慣れても、強くなったみたいに感じるだけで、体のアルコール分解能力が上がるわけじゃないんだよ?」
「マジか」
「…そうなのか…」
「はぁ…。ネロも勘違いしないようにね!
こう言う時はココナツジュース、フルーツスムージーなんかが定番だけど、今あるのはスポドリだけだし、じゃじゃーん!スポドリの定番『ゲー●レード』!たーんとお飲み!!」
そう注意した逢夏が取り出したるは、Gマークが特徴的などこかで見たことあるペットボトル(ただし中身は着色料の使っていない透明なタイプ)だ。某未来の青ダヌキの声真似をしながら、ディーヴァの水コップと引き換えに渡す。
「おぅふ…またスポドリのお世話になるなんてね…」
「嫌ならコーヒー渡してもいいんだよ?コーヒーならいつでもあるしー」
「コーヒーきらい。苦いもん」
「あれぇ?コーヒー牛乳は飲めてたじゃん?」
「あれは甘いって逢夏が教えてくれたからだよ~。実際甘かったし。コーヒーゼリーにミルクいっぱいかけたやつみたいだった…」
ちなみにコーヒー、軽い二日酔いには効くがディーヴァのような状態になっている場合、カフェインによる脱水症状を引き起こすのでよろしくない。
そもそも逢夏はディーヴァがコーヒーを苦手なのを知っているので、ただ揶揄っているだけという。
「ほんとディーヴァってさ…」
「んぁ?」
「お子ちゃまだよな」
「ああ、お子ちゃまだぞ」
「確かにお子ちゃまだよね」
「ぬ!いつものようにダンテが言うだけじゃなくてネロと逢夏まで…」
ネロがボソッと言うと、それに全員が賛同し頷いた。失礼な!と、口を尖らせながらディーヴァはゲータ●ードを開けてひとくち飲んだ。
「でも、味飽きたよー」
「二日酔いを治すためだ、我慢しなさい」
熱中症の時も同じものをたっぷり飲んだディーヴァは、さすがにもう飽きた模様。あまり文句を言うなら中にりんごでも投入してやれよと言いたくなるが、そこは恋人であり保護者でもあるダンテがしっかりと注意した。
「うーん。実はトマトジュースでもいいんだけど、生のトマトしかないし、それもお昼に使ってるから少ないしで、やっぱスポドリで我慢してもらうしかないからねぇ」
「ん?ならオレがトマトぶっ潰してやろうか?」
結局、我慢しろとか言いつつもディーヴァのためなら一肌も二肌も、表皮すら脱ごうとするダンテ。でも却下。
「ヘッタクソな料理した時みたいにやろうってか。
遠慮する。ほんとやめてくれ。あんたにやられたらキッチンが汚れる。壊れる。メシマズになる」
「ダンテの秘密のお料理教室すごかったもんねー。料理っていうよりダークマター製造機?しかも口に入れた瞬間にお亡くなりになりそうな味付けに見えた」
「ほんと失礼なやつらだな!?」
ドキドキ!ダンテの秘密の特訓クッキング!の際に出来上がった劇薬を思い出せば誰でもそうなる。
「まだ引くわきゃねーだろ!!」
引かないのである。
「ま、普通はダンテじゃなくてもそうなるわな」
「ファー!?ぁンぇ、ぱむパもォ、ぅジ、ぃかァイ!?」
なんでくじひかないの!?なんでなんで!!
と、ダンテの周りをブンブン飛び回りながら悪魔は大声で抗議する。
うるさい。とてもうるさい。
アイアンクローで悪魔の顔面を鷲掴み、ダンテは悪魔の発声を強制的に終わらせた。
「おい悪魔でかい声だすんじゃねぇよディーヴァの体に障るだろ」
非常に低い声がダンテの口から漏れる。
半分は怒りを滲ませたがゆえの低音でありながらも、頭痛を訴えるディーヴァを気遣ってのことでもあるよう。
「ぃダひィ!ぉノ魔マジゃ、ォで、ぁダマァ魔っうたッー!」
ミシミシと何かが割れそうな音がする。
確かにこれは痛い、痛いぞ。
「大丈夫大丈夫。悪魔さんは旅館でたっっっぷり高価なサービス受けたんだし、頭が少しくらい真っ二つに割れてもヘーキでしょ」
「いや、割れたら復活しないから加減してやれよ」
自身のバスターにより、キメラシードという悪魔を真っ二つにしたことがあるネロ。
とてもじゃないが、それはモザイク処理が必要な絵面であった。
財布の中身を素寒貧にされた腹いせかはたまた真っ二つな悪魔が見てみたいのか面白がる逢夏とは反対に、嫌な事を思い出したくない思いからネロは悪魔の身を案じてやった。
「まあ、ディーヴァちゃんがこんな状態だってのに、引くわけないじゃんねぇ?」
ぴゅーっと一目散に逃げた悪魔をそのままに、逢夏はそう漏らした。
前回の日本への温泉旅行で楽しく、そして非日常的な普段と違う面を見れるというこちらにとってもお得感満載な内容。しかし、その終わりにはディーヴァのみひどい二日酔いという結末が待っていたのである。
「みんな~ごめんん~」
「お酒飲ませちゃったのはこっちだし、ゆっくり治してね」
「うう…でも……。本当ごめん。あたしの体調少し戻ったらくじ、続行しよう。ダンテもそのつもりでよろしくぅ…」
痛む頭を抑え唸るディーヴァは顔を上げることもできないのか、ソファでぐったりと横になったまま謝罪の言葉を口にする。
その後もしばらくブツブツ呟いているのをそっと聞き耳立ててみると、酒に弱い自分が情けないうんたらかんたら~と言い続けているよう。
だが、想像してみよう!
ディーヴァが酒に強かったとしたら…まあ、それはそれで面白そうだが、なんだか似合わない気もする。
そしてダンテはディーヴァを酔わせてあれやこれやしたいクチなので、確実にお喜びにならないだろう。
「はー…。気に病まなくていいってのに。なぁディーヴァが治ってから続行でもいいか?」
「モチのロン!」
「昼メシ食ってからにしようぜ。今日は俺がランチ用意する」
朝食を食べてからのチェックアウトとなったため、時計を確認すればあと少しで11時といったところ。昼食の支度を始めるには程よい時間か。
というわけで主夫・ネロの出番となりました。
「お前二日酔いのディーヴァが食べれるようなモン作れんのかよ」
「『ダンテ』よりはな」
自分のことだけではなく、こちらの世界の三十路ダンテのことも含んでいるような言い方。
「失礼なやつめ」
「失礼で結構。アンタはディーヴァの介抱してろよ。逢夏、ランチの手伝い頼む」
「らじゃりました!あ。ダンテ、ディーヴァちゃんに変な介抱したらちょん切るよ」
「するかボケ」
「ほんとかなぁ?私もたまに様子見に来るからね、ディーヴァちゃん」
ちょん切るとは何をだ、何を。と思いながらも想像に難くない表現に、思わず玉ヒュンした。
だいたいダンテとて、さすがに具合の悪い相手にしでかす気はない。たぶんきっとおそらく。
ディーヴァの頭をそっと撫でてから、ネロの後を追ってキッチンへと行ってしまった逢夏。
ぽつんと残されたダンテは、さっそくソファで横になるディーヴァの顔を覗き込む。あ、顔色青い…。しでかす気は完璧になくなった。
「…大丈夫かよディーヴァ」
「んん…、ダンテ…?横になってるからかな、少しだけよくなってる。もうちょいしたら大丈夫だよ…たぶん」
ダンテの声を拾ったディーヴァが目を薄く開けてモソモソ喋る。こちとら独り言のようなものだし、返事を返さなくても良かったのになぁ、とダンテは労わるようにディーヴァの体をさすった。
成人したディーヴァが初めて飲んだ酒は、弱めとはいえカクテルで、そんなすぐには酔っていなかった。が、今回は酔うのがやたら早かった。
そして今朝はこの通りの二日酔い。
今回飲んだ種類の酒は、ディーヴァに合わなかったのかもしれないな、とダンテは思った。
酔ったディーヴァめちゃくちゃかわいかったけど。そこについては逢夏グッジョブ。
「うー。みずぅーー」
「水?水が欲しいのか!?逢夏ー水ーーーー!」
「はいはーい」
水を求めたディーヴァのため、逢夏を呼べば彼女はすぐにコップ一杯の水を手に戻ってきた。
飲ませるためにと、ディーヴァの体を起こさせるが本人は相当二日酔いが酷いようで、①めまいが激しい、②頭痛も激しい、③吐き気も激しいと、見事に3つの症状を訴えてきた。
ちびちびと飲ませていれば、心配したのか水を持ってきた逢夏に続いてネロも、手にレードルを持ったままこちらに来た。
「迎え酒でもしてみたらどうなんだ?」
「へあおぶざどっぐ…?ぱぱがたまにやってたけど、あんまりいみなかったみたいー…」
吐き気で舌足らず気味になってしまっているようだ。何を言っているかよくわからないかもしれないが、『hair of the dog』とはネロが言った迎え酒のこと。ディーヴァの父親はしたことがあるみたいだが…?
「『迎ひ酒あたまてんてんしては呑み』、か。迎え酒って意味ないからねぇー。ネロ、迎え酒ってね、また明日も二日酔い、ううん、三日酔いしちゃうんだからね」
「ならディーヴァ、普段から酒飲んで強くなれよ。そしたらそう簡単に酔わなくなるし二日酔いも回避できるかもだぜ?…まあ、酔ったディーヴァを見れなくなるのは残念だが」
さすがは逢夏。江戸時代の川柳を持ち出したが、迎え酒がダメなのならばと、ここで今度はダンテが更に酒を勧めてきた。
男組はどうあってものむ方向で解決したいよう。
「こらこら君たち。お酒飲んで慣れても、強くなったみたいに感じるだけで、体のアルコール分解能力が上がるわけじゃないんだよ?」
「マジか」
「…そうなのか…」
「はぁ…。ネロも勘違いしないようにね!
こう言う時はココナツジュース、フルーツスムージーなんかが定番だけど、今あるのはスポドリだけだし、じゃじゃーん!スポドリの定番『ゲー●レード』!たーんとお飲み!!」
そう注意した逢夏が取り出したるは、Gマークが特徴的などこかで見たことあるペットボトル(ただし中身は着色料の使っていない透明なタイプ)だ。某未来の青ダヌキの声真似をしながら、ディーヴァの水コップと引き換えに渡す。
「おぅふ…またスポドリのお世話になるなんてね…」
「嫌ならコーヒー渡してもいいんだよ?コーヒーならいつでもあるしー」
「コーヒーきらい。苦いもん」
「あれぇ?コーヒー牛乳は飲めてたじゃん?」
「あれは甘いって逢夏が教えてくれたからだよ~。実際甘かったし。コーヒーゼリーにミルクいっぱいかけたやつみたいだった…」
ちなみにコーヒー、軽い二日酔いには効くがディーヴァのような状態になっている場合、カフェインによる脱水症状を引き起こすのでよろしくない。
そもそも逢夏はディーヴァがコーヒーを苦手なのを知っているので、ただ揶揄っているだけという。
「ほんとディーヴァってさ…」
「んぁ?」
「お子ちゃまだよな」
「ああ、お子ちゃまだぞ」
「確かにお子ちゃまだよね」
「ぬ!いつものようにダンテが言うだけじゃなくてネロと逢夏まで…」
ネロがボソッと言うと、それに全員が賛同し頷いた。失礼な!と、口を尖らせながらディーヴァはゲータ●ードを開けてひとくち飲んだ。
「でも、味飽きたよー」
「二日酔いを治すためだ、我慢しなさい」
熱中症の時も同じものをたっぷり飲んだディーヴァは、さすがにもう飽きた模様。あまり文句を言うなら中にりんごでも投入してやれよと言いたくなるが、そこは恋人であり保護者でもあるダンテがしっかりと注意した。
「うーん。実はトマトジュースでもいいんだけど、生のトマトしかないし、それもお昼に使ってるから少ないしで、やっぱスポドリで我慢してもらうしかないからねぇ」
「ん?ならオレがトマトぶっ潰してやろうか?」
結局、我慢しろとか言いつつもディーヴァのためなら一肌も二肌も、表皮すら脱ごうとするダンテ。でも却下。
「ヘッタクソな料理した時みたいにやろうってか。
遠慮する。ほんとやめてくれ。あんたにやられたらキッチンが汚れる。壊れる。メシマズになる」
「ダンテの秘密のお料理教室すごかったもんねー。料理っていうよりダークマター製造機?しかも口に入れた瞬間にお亡くなりになりそうな味付けに見えた」
「ほんと失礼なやつらだな!?」
ドキドキ!ダンテの秘密の特訓クッキング!の際に出来上がった劇薬を思い出せば誰でもそうなる。