御神籤 一枚目
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外食を終え、買い物も終わって帰り道。
ネロと逢夏は、子どもであるディーヴァを真ん中に、手を繋いで歩いていた。
その後ろからダンテが荷物を持ち、ぶすったれて歩く。
逢夏は3人が手を繋いでいるという証拠の、伸びた影が愛しかった。
「…ふふ」
「どした逢夏」
「やっぱりさあ…こうやってると、私とネロとディーヴァちゃんで親子気分だよね。嬉しいな」
「おやこおやこー!」
繋いだ手をぐるぐる回してキャッキャウフフ。
ダンテはつまらなそうに口を尖らすと、余計な一言を述べた。
「…オレから見れば捕らえられた宇宙人の図にしか見えないけどな」
「羨ましいからって、そんなこというなよ」
「羨ましいわけあるか!」
ニヤニヤとダンテに振り返ってからかうネロは、なんだかんだで父親役を気に入っているのだった。
「ちっ……。ん?」
夕暮れ時、つまり逢魔ヶ時。
ダンテは誰よりはやく、よく見知った存在に気がついた。
持っていた荷物を地面に下ろし、指をポキポキ鳴らす。
「ネロ、逢夏…明日は槍が降るんじゃなくて、今日中に悪魔が降ることになるみたいだぜ」
その言葉を皮切りに、4人の周囲に悪魔がゴマンとわきだす。
囲まれた!
「おばけ!」
ディーヴァがそう叫んで逢夏にすがり付いた。
逢夏とディーヴァをかばいながら、その悪魔に相対するネロとダンテ。
「メフィストか」
ネロが呟く。
相手はすべて、フォルトゥナ魔剣教団事件以降に、世界各地に広まったメフィストと呼ばれるガス状の悪魔。
時間軸上、ダンテは見たことがないはずだ。
「ダンテ、こいつらの本体はガスの中だ。銃でガスを霧散させねぇと倒せないぜ」
「なるほど…ブラッドゴイルみたいなタイプの悪魔か」
ネロの言葉に、ダンテは双子銃を撃ち込み、ネロはブルーローズを駆使する。
2人が放つ弾丸の嵐の前に、悪魔のガスは瞬く間に剥がれ落ち、その全貌が明らかとなった。
「お前今、リベリオンは持ってないだろ?剥がした後の本体は俺に任せろ」
「ああ。ネロ、頼んだ!」
「せっっっりゃああああっ!!」
左手に構えたブルーローズはそのままに、悪魔の右腕の力を解放するネロ。
甲虫のような赤い体の悪魔は、ネロのバスターで呆気なく消え去った。
ネロとダンテがそれぞれの役割を担って戦えば、抜群のコンビネーションを発揮できた。
悪魔の数がみるみるうちに減っていく。
それでも、どこからか補充しているかのように、あとからあとからやってくる悪魔。
「チッ…しかし、数が多いな…」
「きりがねぇ」
メフィストだけが出現する戦闘もあるが、実際、メフィストを相手する場合はその統率者――ファウストがいることが多い。
そして今回の場合、非戦闘員たる逢夏とディーヴァを狙い、統率のとれた動きをしているのは誰の目にも明らか。
どこだ…ボスはどこだ。
…と、赤い閃光が逢夏とディーヴァの近くで鮮やかに光った。
「後ろだ!2人とも飛べ!」
ネロが叫んだ通り、逢夏はディーヴァを抱えたまま飛んだ。
一呼吸遅かったら、赤い閃光…ファウストの爪の餌食になるところだった。
「大丈夫か、逢夏」
「うん、ありがとうネロ。…でもディーヴァちゃんが!」
「大丈夫だ、ダンテがいる」
飛んできた逢夏はネロが抱き止めたが、逢夏はその衝撃で抱えていたディーヴァを手放してしまったようだ。
「おっと危ね」
「…ほらな」
「おお!ナイスキャッチ、ダンテ」
逢夏の手から更に遠くへぽーんと飛んだディーヴァを、ダンテは難なく受け止めた。
「ダンテおじちゃん…ありがと」
「はあ…呼ぶなら、おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんな?」
「ぅん…」
こわかったのか、泣きながらお礼の言葉を伝え、頷く。
普段も泣き虫だが、子どものディーヴァは本当に泣き虫である。
「さて、最後の一匹が出たことだし、さっさと倒して帰るぜ」
「おうよ」
右腕を構えるネロと、銃口を突き付けるダンテによって、ファウストは最短時間30秒で消え去るのだった。
ネロと逢夏は、子どもであるディーヴァを真ん中に、手を繋いで歩いていた。
その後ろからダンテが荷物を持ち、ぶすったれて歩く。
逢夏は3人が手を繋いでいるという証拠の、伸びた影が愛しかった。
「…ふふ」
「どした逢夏」
「やっぱりさあ…こうやってると、私とネロとディーヴァちゃんで親子気分だよね。嬉しいな」
「おやこおやこー!」
繋いだ手をぐるぐる回してキャッキャウフフ。
ダンテはつまらなそうに口を尖らすと、余計な一言を述べた。
「…オレから見れば捕らえられた宇宙人の図にしか見えないけどな」
「羨ましいからって、そんなこというなよ」
「羨ましいわけあるか!」
ニヤニヤとダンテに振り返ってからかうネロは、なんだかんだで父親役を気に入っているのだった。
「ちっ……。ん?」
夕暮れ時、つまり逢魔ヶ時。
ダンテは誰よりはやく、よく見知った存在に気がついた。
持っていた荷物を地面に下ろし、指をポキポキ鳴らす。
「ネロ、逢夏…明日は槍が降るんじゃなくて、今日中に悪魔が降ることになるみたいだぜ」
その言葉を皮切りに、4人の周囲に悪魔がゴマンとわきだす。
囲まれた!
「おばけ!」
ディーヴァがそう叫んで逢夏にすがり付いた。
逢夏とディーヴァをかばいながら、その悪魔に相対するネロとダンテ。
「メフィストか」
ネロが呟く。
相手はすべて、フォルトゥナ魔剣教団事件以降に、世界各地に広まったメフィストと呼ばれるガス状の悪魔。
時間軸上、ダンテは見たことがないはずだ。
「ダンテ、こいつらの本体はガスの中だ。銃でガスを霧散させねぇと倒せないぜ」
「なるほど…ブラッドゴイルみたいなタイプの悪魔か」
ネロの言葉に、ダンテは双子銃を撃ち込み、ネロはブルーローズを駆使する。
2人が放つ弾丸の嵐の前に、悪魔のガスは瞬く間に剥がれ落ち、その全貌が明らかとなった。
「お前今、リベリオンは持ってないだろ?剥がした後の本体は俺に任せろ」
「ああ。ネロ、頼んだ!」
「せっっっりゃああああっ!!」
左手に構えたブルーローズはそのままに、悪魔の右腕の力を解放するネロ。
甲虫のような赤い体の悪魔は、ネロのバスターで呆気なく消え去った。
ネロとダンテがそれぞれの役割を担って戦えば、抜群のコンビネーションを発揮できた。
悪魔の数がみるみるうちに減っていく。
それでも、どこからか補充しているかのように、あとからあとからやってくる悪魔。
「チッ…しかし、数が多いな…」
「きりがねぇ」
メフィストだけが出現する戦闘もあるが、実際、メフィストを相手する場合はその統率者――ファウストがいることが多い。
そして今回の場合、非戦闘員たる逢夏とディーヴァを狙い、統率のとれた動きをしているのは誰の目にも明らか。
どこだ…ボスはどこだ。
…と、赤い閃光が逢夏とディーヴァの近くで鮮やかに光った。
「後ろだ!2人とも飛べ!」
ネロが叫んだ通り、逢夏はディーヴァを抱えたまま飛んだ。
一呼吸遅かったら、赤い閃光…ファウストの爪の餌食になるところだった。
「大丈夫か、逢夏」
「うん、ありがとうネロ。…でもディーヴァちゃんが!」
「大丈夫だ、ダンテがいる」
飛んできた逢夏はネロが抱き止めたが、逢夏はその衝撃で抱えていたディーヴァを手放してしまったようだ。
「おっと危ね」
「…ほらな」
「おお!ナイスキャッチ、ダンテ」
逢夏の手から更に遠くへぽーんと飛んだディーヴァを、ダンテは難なく受け止めた。
「ダンテおじちゃん…ありがと」
「はあ…呼ぶなら、おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんな?」
「ぅん…」
こわかったのか、泣きながらお礼の言葉を伝え、頷く。
普段も泣き虫だが、子どものディーヴァは本当に泣き虫である。
「さて、最後の一匹が出たことだし、さっさと倒して帰るぜ」
「おうよ」
右腕を構えるネロと、銃口を突き付けるダンテによって、ファウストは最短時間30秒で消え去るのだった。