御神籤 十枚目
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随分の間、声を荒げていたダンテ。
話を聞いてるようで実は聞いてないネロとはなから聞く気などない逢夏、そして呆れたように苦く笑って見守るディーヴァの3人はしかし共通してじぃっとく大人しくしていた。
しかしやっぱりそういう時に限ってというか、人間生きていればお腹がすくものである。
突如、誰の物ともなく"ぎゅぅ…"と鳴ったお腹の虫。
それにようやくだんまりを決め込んでいたネロが苦笑しながらダンテに向かって口を開いた。
「まぁとりあえずさ、あんたの言いたいことはわかったから。
昼もだいぶ過ぎたわけだけど、飯にしようぜ。」
「そそ!二人はお外で食べて来たのかもだけど私たち一口もご飯食べてないし!」
「あ、そうだった!
もー、ダンテってば本当に話長いんだから!」
ぶーぶー!と女性陣からのブーイングを受けるダンテ。
もちろん逢夏に対しては威嚇するように思い切り睨みつけるのだがやはり全くと言っていいほど効果はない。
だからなのか、一つため息の後。
「しゃーねぇ、行くか。」
「やったー!
ねぇ、ネロ。私は白米が出るお食事どころならなんでもいいよ!」
「はいはい…。
ディーヴァ、こんな事言ってるわけだけど、いいとこあったか?」
「あったよ!ね、ダンテ?」
「いーや、しらねぇな。」
あれだけ吠えてもまだ拗ねたりないのか、ダンテはぷいとそっぽを向いてしまう。
が、それにはディーヴァも慣れたもの。
「ほら、ダンテも知ってるって!」
「ディーヴァ!?」
「よっし!皆の者、出合え出合えー!
…て、言うのは冗談として。
ディーヴァちゃん、場所教えて?」
「ふぇ?
えっと…、ここ、だけど。」
てっきり皆で出かけるのかと思いきや、何やら逢夏はネロと二人で出かける気満々のよう。
呆気にとられながら地図の一点を指差すディーヴァに満足げに頷いた逢夏はネロの腕を取り立ち上がった。
「じゃあネロ、行きましょ。
……ダンテ、この私が機会をあげるんだからうまくやりなさいよ?」
「お、…おぉ?」
突然のことに思わず狼狽えるダンテを後目に今度はディーヴァにウィンクを飛ばし、逢夏とネロは部屋から出て行ってしまう。
取り残された二人は部屋の真ん中しばし首を傾げあっていた。
…が、ダンテは気づいてしまったのである。
”うまくやりなさいよ?”の意味を。
「なぁ、ディーヴァ。」
「ん?なぁに?」
そもそもなんであいつに許可をもらわなきゃいけないんだとかもうそんなことはこの際どうでもいい。
あいつにしては珍しく殊勝なのだ、あとで素直に礼を言ってやるのもいいかもしれない。
ダンテはそう思いながら、ディーヴァの手をとる。
「風呂、入り直すぞ。」
「ふぇ…?おふ、ろ?」
「あぁ。あいつらが入ってたように、な?」
「あいつらって、逢夏達のこと?
…二人みたいに?」
ニヤつくダンテの口角を気にしながらディーヴァが言葉をおうむ返しして言葉の意味をしっかりと確かめていく。
口にして、想像して、至った結論は?
「無理!」
「無理!じゃねぇよ!
さっき"この際混浴でも構わない"って言ったのはお前だろうが!」
「さっきはさっきだもん!
今は無理!ムリーーー!」
「無理でもなんでも入ってもらうぞ、ディーヴァ!
さー、こっち来い!」
「イーヤーーー!」
しかし必死の抵抗空しく、ディーヴァはダンテに脱衣所まで連れて行かれてしまう。
そして…
「オレが入るまで10分だけ時間をやる。
脱がされるか、脱ぐか…ディーヴァが選んでいいぜ?」
「ぴぃっ!」
という言葉を残してダンテは脱衣所のドアを閉め、すぐ向こう側へと陣取った様子。
まさに絶体絶命。逃げ場所などない。
あぁ、あの時にいくら羨ましかった、叶えたかったとはいえあんなことを迂闊に口にしてしまった自分を呪ってしまいたい。
しかしどうしても仕方なかったのだ、どうしてもダンテと温泉街を浴衣&広袖でカラコロしたかったのだ。
けれどそのせいで今こうして……そう心底自分を呪うディーヴァだったが…
「あれ?」
視線はふと脱衣籠の中。
"ディーヴァちゃんへ♡"
と書かれた怪しい付箋にと目が止まった。
付箋を手に取ると、そこから伸びる緑のリボン。
字からして明らかに逢夏からのものなのだが。
「こういう時の逢夏って信じていいのか疑うべきなのか…困っちゃうよぉ。」
しかしそれでも今はこれしかない。
一縷の望みをかけてディーヴァはそのリボンをたぐるのであった。
一方その頃。
「いいのか?」
「何が?」
「ダンテとディーヴァのこと。
特にダンテだけどな…。」
腕を組んで雪がチラチラとする温泉街の道を歩く逢夏とネロ。
ネロは非常にディーヴァを心配しているようで少しだけ顔を顰めていた。
「大丈夫。」
「なんで言い切れるんだよ。」
「だってディーヴァちゃん、可愛いんだもん!」
「…はぁ?」
ネロと対比して嬉しそうな逢夏は"そんなことより腹ごしらえだ!"とでも言わんばかりにネロの腕を力一杯引く。
「とにかく大丈夫だから!
いこっ、行こー!」
「まったく…どうなってもしらねぇからな。」
そう言ってネロは一度だけ、背を向けていた宿にと視線を向けたのだった。
話を聞いてるようで実は聞いてないネロとはなから聞く気などない逢夏、そして呆れたように苦く笑って見守るディーヴァの3人はしかし共通してじぃっとく大人しくしていた。
しかしやっぱりそういう時に限ってというか、人間生きていればお腹がすくものである。
突如、誰の物ともなく"ぎゅぅ…"と鳴ったお腹の虫。
それにようやくだんまりを決め込んでいたネロが苦笑しながらダンテに向かって口を開いた。
「まぁとりあえずさ、あんたの言いたいことはわかったから。
昼もだいぶ過ぎたわけだけど、飯にしようぜ。」
「そそ!二人はお外で食べて来たのかもだけど私たち一口もご飯食べてないし!」
「あ、そうだった!
もー、ダンテってば本当に話長いんだから!」
ぶーぶー!と女性陣からのブーイングを受けるダンテ。
もちろん逢夏に対しては威嚇するように思い切り睨みつけるのだがやはり全くと言っていいほど効果はない。
だからなのか、一つため息の後。
「しゃーねぇ、行くか。」
「やったー!
ねぇ、ネロ。私は白米が出るお食事どころならなんでもいいよ!」
「はいはい…。
ディーヴァ、こんな事言ってるわけだけど、いいとこあったか?」
「あったよ!ね、ダンテ?」
「いーや、しらねぇな。」
あれだけ吠えてもまだ拗ねたりないのか、ダンテはぷいとそっぽを向いてしまう。
が、それにはディーヴァも慣れたもの。
「ほら、ダンテも知ってるって!」
「ディーヴァ!?」
「よっし!皆の者、出合え出合えー!
…て、言うのは冗談として。
ディーヴァちゃん、場所教えて?」
「ふぇ?
えっと…、ここ、だけど。」
てっきり皆で出かけるのかと思いきや、何やら逢夏はネロと二人で出かける気満々のよう。
呆気にとられながら地図の一点を指差すディーヴァに満足げに頷いた逢夏はネロの腕を取り立ち上がった。
「じゃあネロ、行きましょ。
……ダンテ、この私が機会をあげるんだからうまくやりなさいよ?」
「お、…おぉ?」
突然のことに思わず狼狽えるダンテを後目に今度はディーヴァにウィンクを飛ばし、逢夏とネロは部屋から出て行ってしまう。
取り残された二人は部屋の真ん中しばし首を傾げあっていた。
…が、ダンテは気づいてしまったのである。
”うまくやりなさいよ?”の意味を。
「なぁ、ディーヴァ。」
「ん?なぁに?」
そもそもなんであいつに許可をもらわなきゃいけないんだとかもうそんなことはこの際どうでもいい。
あいつにしては珍しく殊勝なのだ、あとで素直に礼を言ってやるのもいいかもしれない。
ダンテはそう思いながら、ディーヴァの手をとる。
「風呂、入り直すぞ。」
「ふぇ…?おふ、ろ?」
「あぁ。あいつらが入ってたように、な?」
「あいつらって、逢夏達のこと?
…二人みたいに?」
ニヤつくダンテの口角を気にしながらディーヴァが言葉をおうむ返しして言葉の意味をしっかりと確かめていく。
口にして、想像して、至った結論は?
「無理!」
「無理!じゃねぇよ!
さっき"この際混浴でも構わない"って言ったのはお前だろうが!」
「さっきはさっきだもん!
今は無理!ムリーーー!」
「無理でもなんでも入ってもらうぞ、ディーヴァ!
さー、こっち来い!」
「イーヤーーー!」
しかし必死の抵抗空しく、ディーヴァはダンテに脱衣所まで連れて行かれてしまう。
そして…
「オレが入るまで10分だけ時間をやる。
脱がされるか、脱ぐか…ディーヴァが選んでいいぜ?」
「ぴぃっ!」
という言葉を残してダンテは脱衣所のドアを閉め、すぐ向こう側へと陣取った様子。
まさに絶体絶命。逃げ場所などない。
あぁ、あの時にいくら羨ましかった、叶えたかったとはいえあんなことを迂闊に口にしてしまった自分を呪ってしまいたい。
しかしどうしても仕方なかったのだ、どうしてもダンテと温泉街を浴衣&広袖でカラコロしたかったのだ。
けれどそのせいで今こうして……そう心底自分を呪うディーヴァだったが…
「あれ?」
視線はふと脱衣籠の中。
"ディーヴァちゃんへ♡"
と書かれた怪しい付箋にと目が止まった。
付箋を手に取ると、そこから伸びる緑のリボン。
字からして明らかに逢夏からのものなのだが。
「こういう時の逢夏って信じていいのか疑うべきなのか…困っちゃうよぉ。」
しかしそれでも今はこれしかない。
一縷の望みをかけてディーヴァはそのリボンをたぐるのであった。
一方その頃。
「いいのか?」
「何が?」
「ダンテとディーヴァのこと。
特にダンテだけどな…。」
腕を組んで雪がチラチラとする温泉街の道を歩く逢夏とネロ。
ネロは非常にディーヴァを心配しているようで少しだけ顔を顰めていた。
「大丈夫。」
「なんで言い切れるんだよ。」
「だってディーヴァちゃん、可愛いんだもん!」
「…はぁ?」
ネロと対比して嬉しそうな逢夏は"そんなことより腹ごしらえだ!"とでも言わんばかりにネロの腕を力一杯引く。
「とにかく大丈夫だから!
いこっ、行こー!」
「まったく…どうなってもしらねぇからな。」
そう言ってネロは一度だけ、背を向けていた宿にと視線を向けたのだった。