御神籤 十枚目
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自らが置かれている状況にきょとんとしていたディーヴァは不意に身震いして空を見上げた。
エメラルドの瞳には綿雪が静かに降り、辺りをうっすら銀色に化粧していく様が映る。
「わぁっ…雪!
ねぇ、みんな!綺麗だよぉ!」
「そうだね…。
あー、ダメだ…寒い!
早くあったかいとこにいこー。
幸いにも丁度目の前にはあの子がとっておいてくれた旅館があることだしっ…。
…二人とも、そんなところで寝てたら風邪ひくからね。」
ディーヴァの言葉に寒さから身を守るように自らを抱きしめた逢夏が我先に旅館の中へと消えていった。
思ったよりもそっけない返事にポカンとするディーヴァは"二人"と呼びかけられた後ろをゆっくりと振り向く。
するとそこには一泊分のものなのか小さなキャリーバッグ4つに潰されたダンテとネロの姿があった。
「え……、ぴゃぁあああ!ダンテ、ネロー!?
待ってて、今どかすから!」
うんしょうんしょと必死にキャリーバッグを一つずつ二人の横へと避けていくディーヴァ。
後頭部にもろに衝撃を受けたらしく呻くだけで動こうとしないネロを尻目に二つ目をどかしたところで復活したダンテが急に身を起こした。
……かと思うと身を起こしたと同時にすぐ横に転がったキャリーバッグを玄関で高みの見物を決め込んでいた逢夏に投げつけた。
「おいてめーー!
こんな寒空にディーヴァと伸びてる旦那ほっといて何トンズラこいてんだこらーー!」
「わっ、……だって寒いし。」
「"寒いし"じゃねーんだよ!
気分屋にもほどがあるだろ!」
「………ふーんだ。」
逢夏はぷいっとそっぽを向くととうとう旅館の中へ。
その後、数秒して慌てたように旅館の従業員がやってくると荷物の運びいれ、ネロも部屋にと運んでくれた。
案内されたのは4人部屋。
一足先に1人分だけ布団が引かれ、ネロが寝ている中、ダンテは物珍しそうに、逢夏はのんびりとお茶をいれていた。
そんな中、よほど打ち所が悪かったのだろうかとネロを心配そうに見つめるディーヴァに声がかかる。
「ディーヴァちゃん。
ダンテと湯めぐりでもしておいで。
ほら、温泉街の地図もあげるから。」
「ふぇ?
そ、そんなことしてる場合じゃないよぉ!
ネロがまだ起きてないのに!」
「大丈夫だよー。
もう少ししたら起きるだろうし…。
ネロが起きた時にお昼ご飯食べに行けるように、ね?
下見してきてくれると嬉しいなぁ。」
「うー…でもぉ。」
提案にあまり乗り気ではないディーヴァ。
渋々とした声音に逢夏の視線がダンテの方へと向く。
「ダンテ、ほら。
混浴のところに○印しておいてあげたよ。
はい、これ二人の着替え。」
「混浴!?
よっしゃ、いくぞディーヴァ!」
「え、ちょ…ちょっと!
ダンテ、待って!待ってってばーーーー!」
「いってらっしゃーい。」
一気に乗り気になったダンテに手を引かれ、あっという間に部屋からいなくなった二人をドアが閉まるまで手を振って見送った逢夏はため息をひとつ。
横になっているネロの枕をゆっくりと引き抜き、正座すると同時に自らの足を枕として差し入れた。
「ごめんね、捻くれてて。」
白い額を軽くなでるように叩きながら、ついと窓の外、うっすらと雪が積もる道を駆ける二人の後ろ姿を見た。
と、そこでついぞ思う。
「日常会話くらいの日本語はできたっけ?
…まぁ、できなくても最近は英語表記の地図くらい用意してあるか。」
ディーヴァはともかくダンテがいろんな意味で心配だなぁと珍しく心配する逢夏なのであった。
エメラルドの瞳には綿雪が静かに降り、辺りをうっすら銀色に化粧していく様が映る。
「わぁっ…雪!
ねぇ、みんな!綺麗だよぉ!」
「そうだね…。
あー、ダメだ…寒い!
早くあったかいとこにいこー。
幸いにも丁度目の前にはあの子がとっておいてくれた旅館があることだしっ…。
…二人とも、そんなところで寝てたら風邪ひくからね。」
ディーヴァの言葉に寒さから身を守るように自らを抱きしめた逢夏が我先に旅館の中へと消えていった。
思ったよりもそっけない返事にポカンとするディーヴァは"二人"と呼びかけられた後ろをゆっくりと振り向く。
するとそこには一泊分のものなのか小さなキャリーバッグ4つに潰されたダンテとネロの姿があった。
「え……、ぴゃぁあああ!ダンテ、ネロー!?
待ってて、今どかすから!」
うんしょうんしょと必死にキャリーバッグを一つずつ二人の横へと避けていくディーヴァ。
後頭部にもろに衝撃を受けたらしく呻くだけで動こうとしないネロを尻目に二つ目をどかしたところで復活したダンテが急に身を起こした。
……かと思うと身を起こしたと同時にすぐ横に転がったキャリーバッグを玄関で高みの見物を決め込んでいた逢夏に投げつけた。
「おいてめーー!
こんな寒空にディーヴァと伸びてる旦那ほっといて何トンズラこいてんだこらーー!」
「わっ、……だって寒いし。」
「"寒いし"じゃねーんだよ!
気分屋にもほどがあるだろ!」
「………ふーんだ。」
逢夏はぷいっとそっぽを向くととうとう旅館の中へ。
その後、数秒して慌てたように旅館の従業員がやってくると荷物の運びいれ、ネロも部屋にと運んでくれた。
案内されたのは4人部屋。
一足先に1人分だけ布団が引かれ、ネロが寝ている中、ダンテは物珍しそうに、逢夏はのんびりとお茶をいれていた。
そんな中、よほど打ち所が悪かったのだろうかとネロを心配そうに見つめるディーヴァに声がかかる。
「ディーヴァちゃん。
ダンテと湯めぐりでもしておいで。
ほら、温泉街の地図もあげるから。」
「ふぇ?
そ、そんなことしてる場合じゃないよぉ!
ネロがまだ起きてないのに!」
「大丈夫だよー。
もう少ししたら起きるだろうし…。
ネロが起きた時にお昼ご飯食べに行けるように、ね?
下見してきてくれると嬉しいなぁ。」
「うー…でもぉ。」
提案にあまり乗り気ではないディーヴァ。
渋々とした声音に逢夏の視線がダンテの方へと向く。
「ダンテ、ほら。
混浴のところに○印しておいてあげたよ。
はい、これ二人の着替え。」
「混浴!?
よっしゃ、いくぞディーヴァ!」
「え、ちょ…ちょっと!
ダンテ、待って!待ってってばーーーー!」
「いってらっしゃーい。」
一気に乗り気になったダンテに手を引かれ、あっという間に部屋からいなくなった二人をドアが閉まるまで手を振って見送った逢夏はため息をひとつ。
横になっているネロの枕をゆっくりと引き抜き、正座すると同時に自らの足を枕として差し入れた。
「ごめんね、捻くれてて。」
白い額を軽くなでるように叩きながら、ついと窓の外、うっすらと雪が積もる道を駆ける二人の後ろ姿を見た。
と、そこでついぞ思う。
「日常会話くらいの日本語はできたっけ?
…まぁ、できなくても最近は英語表記の地図くらい用意してあるか。」
ディーヴァはともかくダンテがいろんな意味で心配だなぁと珍しく心配する逢夏なのであった。