御神籤 プロローグ
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ネロの仕事、順調。
逢夏の仕事、順調。
2人の生活は平和、安心、満足、順風満帆、何も起こらないのが本当に幸せ。
だが、居候の形をとって2人の元で過ごしている遊ぶの大好き、刺激も大好きなこの悪魔には幸せなことではなかった。
『さぃキん、なンかァ、ツ魔ンナぃィ~』
ぶすったれて言う悪魔に、ネロが見もせず答える。
「つまらないって言ってもしょうがねぇだろ。ここが嫌ならそろそろ魔界に帰れ」
『いャダぁ!魔くヮぃ、こゎイィ!!』
「ぷっ、悪魔のくせに魔界がこわいとか…」
悪魔はぴーぴー泣きながら言ったかと思ったら、ふきだす逢夏の胸元へダイブ!
「きゃっ」
『おォォ…、にェノおっパィ、大きィくナタァ?そレトも……太っタ?』
爆弾発言。
しかし、逢夏の火山が噴火する前に、悪魔はネロの手によってそこから摘まみ出された。
「どさくさに紛れてどこに潜り込んでんだ!」
首根っこではなくあろうことか、摘まんだ場所は鼻の頭。
鼻声になりながら、悪魔はさらにぴーぴー泣き喚いて逢夏に助けを求めた。
『ィダいっ!Help me、にぇぇぇ!』
「うーん、発言がアウトだから助けてあげない」
笑顔だが、額には小さく青筋がたっている。
『ヒどぅィ!こンナ時、天シィならァ、ヤさシぃ~ク助ケデくレルゥにィ~』
「いやいやいや、ディーヴァちゃんに同じことしたらダンテに殺されると思うよ」
「だな」
ダンテは嫉妬深かった。
心が狭いと思わせるほどに嫉妬深く、ディーヴァに対して執念深かった。
噂をしたから、今頃くしゃみしているかもしれない。
「…ディーヴァちゃん、ダンテ、元気にしてるかなあ。いくつくらいになっただろうね」
「さぁな。俺達を越してたりしてな」
ソファで身を寄せ合いながら、2人を懐かしむネロと逢夏。
その懐古に富む表情を見、何やら静かに考え込んでいた悪魔が、突如思い立ったように飛び上がった。
『ぉデ、てン使に会ィたくなタ!まタ遊ビィたくナたァ!』
「えっ?」
「おいっ!またボードゲームやらせる気か!」
今も部屋の奥に眠っているボードゲーム。
あれがきっかけで出逢えたダンテとディーヴァだが、あのボードゲームは正直やりたくない。
『そデゎ、ぉタのシミィ!ジャ、ぃっテキ魔ァァス!!』
「ちょ、お前待て…っ」
ギョロっとした目でウィンクひとつ。
ネロの制止も聞かず、パチンと指を鳴らして、悪魔は煙のように消えてしまった。
「あーあ、行っちゃった」
逢夏は、また悪魔に巻き込まれて大変な目に合うのかと、諦めモードで受け入れることにした。
が、その反面、ダンテとディーヴァにまた会えるかもしれないことを楽しみにも思うのだった。
逢夏の仕事、順調。
2人の生活は平和、安心、満足、順風満帆、何も起こらないのが本当に幸せ。
だが、居候の形をとって2人の元で過ごしている遊ぶの大好き、刺激も大好きなこの悪魔には幸せなことではなかった。
『さぃキん、なンかァ、ツ魔ンナぃィ~』
ぶすったれて言う悪魔に、ネロが見もせず答える。
「つまらないって言ってもしょうがねぇだろ。ここが嫌ならそろそろ魔界に帰れ」
『いャダぁ!魔くヮぃ、こゎイィ!!』
「ぷっ、悪魔のくせに魔界がこわいとか…」
悪魔はぴーぴー泣きながら言ったかと思ったら、ふきだす逢夏の胸元へダイブ!
「きゃっ」
『おォォ…、にェノおっパィ、大きィくナタァ?そレトも……太っタ?』
爆弾発言。
しかし、逢夏の火山が噴火する前に、悪魔はネロの手によってそこから摘まみ出された。
「どさくさに紛れてどこに潜り込んでんだ!」
首根っこではなくあろうことか、摘まんだ場所は鼻の頭。
鼻声になりながら、悪魔はさらにぴーぴー泣き喚いて逢夏に助けを求めた。
『ィダいっ!Help me、にぇぇぇ!』
「うーん、発言がアウトだから助けてあげない」
笑顔だが、額には小さく青筋がたっている。
『ヒどぅィ!こンナ時、天シィならァ、ヤさシぃ~ク助ケデくレルゥにィ~』
「いやいやいや、ディーヴァちゃんに同じことしたらダンテに殺されると思うよ」
「だな」
ダンテは嫉妬深かった。
心が狭いと思わせるほどに嫉妬深く、ディーヴァに対して執念深かった。
噂をしたから、今頃くしゃみしているかもしれない。
「…ディーヴァちゃん、ダンテ、元気にしてるかなあ。いくつくらいになっただろうね」
「さぁな。俺達を越してたりしてな」
ソファで身を寄せ合いながら、2人を懐かしむネロと逢夏。
その懐古に富む表情を見、何やら静かに考え込んでいた悪魔が、突如思い立ったように飛び上がった。
『ぉデ、てン使に会ィたくなタ!まタ遊ビィたくナたァ!』
「えっ?」
「おいっ!またボードゲームやらせる気か!」
今も部屋の奥に眠っているボードゲーム。
あれがきっかけで出逢えたダンテとディーヴァだが、あのボードゲームは正直やりたくない。
『そデゎ、ぉタのシミィ!ジャ、ぃっテキ魔ァァス!!』
「ちょ、お前待て…っ」
ギョロっとした目でウィンクひとつ。
ネロの制止も聞かず、パチンと指を鳴らして、悪魔は煙のように消えてしまった。
「あーあ、行っちゃった」
逢夏は、また悪魔に巻き込まれて大変な目に合うのかと、諦めモードで受け入れることにした。
が、その反面、ダンテとディーヴァにまた会えるかもしれないことを楽しみにも思うのだった。
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