ダイススロー 10回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あとはこの蔦をなんとかすればダンテの元へ行けるだろう。
3人は協力して引きちぎっていくが、取り除いた傍から生えてきて元通りに戻ってしまうため、どうしようもない。
それどころか、ネロは昔取った杵柄…セフィロトの実の力を使ってみたが反応がなくダメだった。
「すぐそこにダンテが見えてるのにね~」
「悪魔さん、さっきは笑ってごめんね。
謝るからこれについて教えてくれる?」
いじけ虫な悪魔がちらりとこちらをむく。
一瞬迷ってため息を吐いてから、悪魔は発言した。
『…ソれ、魔ンどらゴぉらノ、つタ。
枯レさセナぃと、タスけラレなィ』
マンドラゴラ。
根っこが赤ん坊の姿をしていて、引っこ抜いた際の叫び声を聞くと死んでしまうと言われる魔の植物である。
蔦が生えるとは聞いたことがないが、生えているのだから生えているのだろう。
悪魔の命令の中ではもはや何でもありだ。
「そっか、わかった。
根っこ部分を抜いちゃえば早いよー」
逢夏は気にせず根っこ部分に手をかける。
「わ、バカ!マンドラゴラって言ったばかりだろ!」
「だだだだめ!叫び声聞いたら死んじゃう!」
「私が抜くからいいよ。
どうせネロがいれば回復出来るし。
ディーヴァちゃんは部屋の外で待機してればいいし」
「回復できねぇしそんなんで防げるかッッ!家じゅうに響くっつの!」
「あ、そう?ならやめる」
ネロの言葉にケロリとやめにする逢夏。
そんな逢夏に、ネロもディーヴァもほっとした。
引っこ抜くと叫び声で死ぬ、かといってどうしたらいいかわからない。
知恵を出しあって数分、逢夏が言う。
「枯らすなら除草剤よね」
「そんなもんないだろ」
「だよね」
「はい!あたしに考えがあります!」
「うむ、ディーヴァ隊員、言ってみたまえ!」
「隊員…?」
最近、逢夏のキャラ崩壊に拍車がかかってはいないだろうか?
ネロは何が理由かと首をかしげた。
ディーヴァは握っている物を差し出した。
それは先ほどの3つの選択肢のうちの1つ、強力な悪魔の血だ。
「除草剤になるかどうかわからないけど…
さっきのこれ使えないかな?
「えーこれ?代わりになるの?」
「悪魔は強い者にどんどん淘汰されていくでしょ?
なら、かけたら枯れるんじゃないかなって」
「なるほど、ネロより強い悪魔の力感じるしそうかも!」
「なっ!!」
大人しく聞いていたネロが、『自分より強い』という言葉に反応する。
聞き捨てならないセリフだ。
そのまま悪魔の血を振りかけられたマンドラゴラはまるで塩をかけられたナメクジのように跡形もなく消え去ったのだった。
「…なんか負けた気がするな」
3人は協力して引きちぎっていくが、取り除いた傍から生えてきて元通りに戻ってしまうため、どうしようもない。
それどころか、ネロは昔取った杵柄…セフィロトの実の力を使ってみたが反応がなくダメだった。
「すぐそこにダンテが見えてるのにね~」
「悪魔さん、さっきは笑ってごめんね。
謝るからこれについて教えてくれる?」
いじけ虫な悪魔がちらりとこちらをむく。
一瞬迷ってため息を吐いてから、悪魔は発言した。
『…ソれ、魔ンどらゴぉらノ、つタ。
枯レさセナぃと、タスけラレなィ』
マンドラゴラ。
根っこが赤ん坊の姿をしていて、引っこ抜いた際の叫び声を聞くと死んでしまうと言われる魔の植物である。
蔦が生えるとは聞いたことがないが、生えているのだから生えているのだろう。
悪魔の命令の中ではもはや何でもありだ。
「そっか、わかった。
根っこ部分を抜いちゃえば早いよー」
逢夏は気にせず根っこ部分に手をかける。
「わ、バカ!マンドラゴラって言ったばかりだろ!」
「だだだだめ!叫び声聞いたら死んじゃう!」
「私が抜くからいいよ。
どうせネロがいれば回復出来るし。
ディーヴァちゃんは部屋の外で待機してればいいし」
「回復できねぇしそんなんで防げるかッッ!家じゅうに響くっつの!」
「あ、そう?ならやめる」
ネロの言葉にケロリとやめにする逢夏。
そんな逢夏に、ネロもディーヴァもほっとした。
引っこ抜くと叫び声で死ぬ、かといってどうしたらいいかわからない。
知恵を出しあって数分、逢夏が言う。
「枯らすなら除草剤よね」
「そんなもんないだろ」
「だよね」
「はい!あたしに考えがあります!」
「うむ、ディーヴァ隊員、言ってみたまえ!」
「隊員…?」
最近、逢夏のキャラ崩壊に拍車がかかってはいないだろうか?
ネロは何が理由かと首をかしげた。
ディーヴァは握っている物を差し出した。
それは先ほどの3つの選択肢のうちの1つ、強力な悪魔の血だ。
「除草剤になるかどうかわからないけど…
さっきのこれ使えないかな?
「えーこれ?代わりになるの?」
「悪魔は強い者にどんどん淘汰されていくでしょ?
なら、かけたら枯れるんじゃないかなって」
「なるほど、ネロより強い悪魔の力感じるしそうかも!」
「なっ!!」
大人しく聞いていたネロが、『自分より強い』という言葉に反応する。
聞き捨てならないセリフだ。
そのまま悪魔の血を振りかけられたマンドラゴラはまるで塩をかけられたナメクジのように跡形もなく消え去ったのだった。
「…なんか負けた気がするな」