ダイススロー 10回目
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文句を垂れながら、一階への階段を下りるネロ達。
「悪魔の課題、意外に多すぎじゃねーか」
「これは確かに1人だとできないよねー」
「うん。逢夏とネロがいてくれてよかったよぉ…」
がちゃり。
「また何か変なふうになってるよ、ネロ」
「ああ、俺達がいない間にここもずいぶんと様変わりしたな」
リビングのドアを開けた3人の目に飛び込んできたのは、そこらじゅうに蔦の絡まるジャングル状態の部屋だった。
「た、大変!ダンテがーーー!!」
ジャングル状態の部屋も気になるところではあるがまずは、大事な恋人の安否である。
ディーヴァの叫びに、指さされた方をみやるネロと逢夏。
ダンテはさながら眠れる森の美女のように眠りにつき、蔦に完璧に絡め捕られた状態だった。
美女じゃなくて半魔だが。
蔦はダンテのすぐわきから生えていて、そばには毎度おなじみの悪魔が控えていた。
『ォちゅヵレさマ!くスリ、出キタみたィだナ!』
表情だけはがっかりしながら、悪魔はテンプレートをなぞるようにセリフを紡ぐ。
そして、最後の仕上げにとまた課題を与えて来た。
逢夏によるとこう言っていたようである。
『こいつ、半端悪魔。
起きるのに天使の血必要!
天使、血を出す出す!』
「まあ、ダンテがそれで助かるなら…」
悪魔はどこからともなく小さな針を取りだすと、ちくんとディーヴァの細い指に刺した。
傷口からぷっくりと血が出てくると、ネロの様子が一瞬だがおかしくなった。
「…ッッ!?」
「ん、ネロどうしたの?」
「いや…何でもない」
ネロは天使の血、というものがここまで悪魔の部分を刺激するとはしらなかった。
いつも我慢してるダンテは、意外にすごいのかもしれない。
そんなことにも全く気がつかず、ディーヴァはこぼさぬよう急いで渡された空の小瓶に血を入れた。
『ちよット、ヵしテ!』
「あっ!!」
そのままぶんどるように悪魔が回収する。
回収した悪魔は後ろを向いたかと思うと、他に2つ同じような物を出してきた。
順不同に並べると、悪魔はロシアンルーレットさながら使う瓶を選ぶよう指示した。
この中にはディーヴァの天使の血、強力な悪魔の血、デスソースがあるとのこと。
『てンしの血ィ、見つけるゥ!!』
だが、バレバレである。
デスソースは何もしなくても辛くて独特の臭気をただよわせているし、悪魔の血はその強力ゆえか禍々しいオーラが出ている。
反対に天使の血は神聖な気配が色濃く出ているのだ。
「「当たりはこれ」」
『ォオう!ナんデワかタ!?』
「お前何がしたいんだよバカか?」
悪魔はショボンと、いじけて隅の方でのの字という名の魔方陣を書きだす。
逢夏とディーヴァはぷぎゃぷぎゃ笑いながら、その血を薬瓶の中に投入したのだった。
「悪魔の課題、意外に多すぎじゃねーか」
「これは確かに1人だとできないよねー」
「うん。逢夏とネロがいてくれてよかったよぉ…」
がちゃり。
「また何か変なふうになってるよ、ネロ」
「ああ、俺達がいない間にここもずいぶんと様変わりしたな」
リビングのドアを開けた3人の目に飛び込んできたのは、そこらじゅうに蔦の絡まるジャングル状態の部屋だった。
「た、大変!ダンテがーーー!!」
ジャングル状態の部屋も気になるところではあるがまずは、大事な恋人の安否である。
ディーヴァの叫びに、指さされた方をみやるネロと逢夏。
ダンテはさながら眠れる森の美女のように眠りにつき、蔦に完璧に絡め捕られた状態だった。
美女じゃなくて半魔だが。
蔦はダンテのすぐわきから生えていて、そばには毎度おなじみの悪魔が控えていた。
『ォちゅヵレさマ!くスリ、出キタみたィだナ!』
表情だけはがっかりしながら、悪魔はテンプレートをなぞるようにセリフを紡ぐ。
そして、最後の仕上げにとまた課題を与えて来た。
逢夏によるとこう言っていたようである。
『こいつ、半端悪魔。
起きるのに天使の血必要!
天使、血を出す出す!』
「まあ、ダンテがそれで助かるなら…」
悪魔はどこからともなく小さな針を取りだすと、ちくんとディーヴァの細い指に刺した。
傷口からぷっくりと血が出てくると、ネロの様子が一瞬だがおかしくなった。
「…ッッ!?」
「ん、ネロどうしたの?」
「いや…何でもない」
ネロは天使の血、というものがここまで悪魔の部分を刺激するとはしらなかった。
いつも我慢してるダンテは、意外にすごいのかもしれない。
そんなことにも全く気がつかず、ディーヴァはこぼさぬよう急いで渡された空の小瓶に血を入れた。
『ちよット、ヵしテ!』
「あっ!!」
そのままぶんどるように悪魔が回収する。
回収した悪魔は後ろを向いたかと思うと、他に2つ同じような物を出してきた。
順不同に並べると、悪魔はロシアンルーレットさながら使う瓶を選ぶよう指示した。
この中にはディーヴァの天使の血、強力な悪魔の血、デスソースがあるとのこと。
『てンしの血ィ、見つけるゥ!!』
だが、バレバレである。
デスソースは何もしなくても辛くて独特の臭気をただよわせているし、悪魔の血はその強力ゆえか禍々しいオーラが出ている。
反対に天使の血は神聖な気配が色濃く出ているのだ。
「「当たりはこれ」」
『ォオう!ナんデワかタ!?』
「お前何がしたいんだよバカか?」
悪魔はショボンと、いじけて隅の方でのの字という名の魔方陣を書きだす。
逢夏とディーヴァはぷぎゃぷぎゃ笑いながら、その血を薬瓶の中に投入したのだった。