ダイススロー 10回目
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3人は扉の中の、図書館と化したフロア内へ足を踏み入れた。
リノリウムの床が、キュキュと摩擦音を鳴らす。
「うわ。
俺と逢夏の部屋がなくなって、代わりに図書館になってやがる…」
「私達の部屋も職業柄か本がたくさんあって、ちび図書館って感じなんだけど…」
「「これはすごい」」
草不可避。
部屋の様子を目に入れた2人はじっくり見回して感嘆の声と笑いの声両方をあげた。
そんな逢夏にディーヴァはくたびれた羊皮紙を差し出す。
「逢夏、これ…読んでほしいの」
「うん、わかった。
えっとぉ、『地震、血まみれの女、天使の口付け、3つ淹れる』…だってさ。
相変わらず意味わかんないねー」
渡されたそれを逢夏は上から下まで読み通し、首をかしげた。
「地震、血まみれの女、天使の口付け、でもって淹れる…?
待てよ…」
それを復唱するネロが、日本名から英語に直し、気がつく。
「…アースクエイク、ブラッディマリー、エンジェルキッス。
って、これ全部カクテルの名前じゃねぇか!」
バン!と長テーブルに手を叩きつけ立ち上がるネロ。
「へー、カクテルの名前なんだあ。
私、ブラッディマリーくらいは知ってたけど他は知らなかったな~」
「あたし作る!
材料も多分ある…みたいだし」
そして、のほほんと感想を述べる逢夏の向かいでネロと同じく立ち上がるディーヴァ。
「カクテルの本ならこれだ」
「ありがとネロ」
ネロからカクテルについて書かれた本を渡される。
材料が揃っているのを確認し、ディーヴァは初体験でたどたどしい動きながらも、しっかり間違えないようにステアとシェイクを繰り返していく。
逢夏は面白そうだな、と思いながらも、真剣なディーヴァの表情を邪魔しないよう静かに頬杖をついて見ていた。
リノリウムの床が、キュキュと摩擦音を鳴らす。
「うわ。
俺と逢夏の部屋がなくなって、代わりに図書館になってやがる…」
「私達の部屋も職業柄か本がたくさんあって、ちび図書館って感じなんだけど…」
「「これはすごい」」
草不可避。
部屋の様子を目に入れた2人はじっくり見回して感嘆の声と笑いの声両方をあげた。
そんな逢夏にディーヴァはくたびれた羊皮紙を差し出す。
「逢夏、これ…読んでほしいの」
「うん、わかった。
えっとぉ、『地震、血まみれの女、天使の口付け、3つ淹れる』…だってさ。
相変わらず意味わかんないねー」
渡されたそれを逢夏は上から下まで読み通し、首をかしげた。
「地震、血まみれの女、天使の口付け、でもって淹れる…?
待てよ…」
それを復唱するネロが、日本名から英語に直し、気がつく。
「…アースクエイク、ブラッディマリー、エンジェルキッス。
って、これ全部カクテルの名前じゃねぇか!」
バン!と長テーブルに手を叩きつけ立ち上がるネロ。
「へー、カクテルの名前なんだあ。
私、ブラッディマリーくらいは知ってたけど他は知らなかったな~」
「あたし作る!
材料も多分ある…みたいだし」
そして、のほほんと感想を述べる逢夏の向かいでネロと同じく立ち上がるディーヴァ。
「カクテルの本ならこれだ」
「ありがとネロ」
ネロからカクテルについて書かれた本を渡される。
材料が揃っているのを確認し、ディーヴァは初体験でたどたどしい動きながらも、しっかり間違えないようにステアとシェイクを繰り返していく。
逢夏は面白そうだな、と思いながらも、真剣なディーヴァの表情を邪魔しないよう静かに頬杖をついて見ていた。