ダイススロー 9回目
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翌朝一番に起きたのはネロ。
誰か起きてはいないかと隣の寝室に静かに入るとそこにはぐっすりと眠っているディーヴァと逢夏。
まだ眠りが深い様でとうぶん起きそうにもないこれから導き出されることはただ一つ。
「何時まで起きてたんだよ…まったく。」
どうやら深夜も(一方的かつ強制)暴露大会が開催されていた模様。
呆れながら、音もなく部屋から出てたネロは暖炉側のシャティに挨拶ついでに時計を見上げる。
時間は8時。
昨日であれば、既にダイスを振り始めていたころ。
だがしかし
「10時まで振れないしな。」
あと2時間は『ひとやすみ』しなければならない。
だとすればとネロは欠伸を噛み殺しながら朝食の準備を始めるのだった。
---------------------------------
「料理の上手な旦那さん。
いいなー、羨ましいなー。」
「なぁ、ディーヴァ。
んなこと言わなくたって、オレも一応つくれるんだぜ?」
「本当に?期待していい?」
「そういえばこっちのダンテも料理は作れたよね?」
「あれは料理じゃなくて、毒物。」
「…ダンテ、やっぱりつくらなくていいや。」
全員揃っての朝食もこれで2回目。
時間も9時を回り、そろそろ再開される悪魔のゲームを目の前に心の準備を始めた4人。
するとそこに
「そだ!今日はね、最初から飲み物の準備をしておこうと思ってたんだった。
今持ってくるね。」
「待てよ、俺がやる。」
「ううん、あたしがやる!
待ってー!」
ダンテを1人残して居なくなる3人。
けれどダンテは特に気にした様子もなく、ソファに座りこんでいた…そんな時だった。
何故今まで気付かなかったのか、そんな大きな変化にふと気付く。
"ボードゲームの上にコマがいない。"
「っ!?」
辺りを見渡すと、ケケケッと小さな笑い声が頭上から。
パタパタを蝙蝠の羽を羽ばたかせて飛んでいるのは間違いなく、昨日コマから姿を変えて出てきた悪魔。
そしてその手には
「てめぇ…、それは…!」
『ぉデ、すこぉしだヶ、サぁビィす出キん!
ソれで昨日、オで、キィちゃャっタ!
コレ、贄トそノ主の大切ァもノ!!』
赤い結晶が入った、小さな瓶。
カチャカチャと乱暴に振り、遊ぶ悪魔にダンテが手を伸ばした。
「返しやがれ!
冗談でも手を出していいもんじゃねぇんだぞ!?」
『ジよウだン!?
ちガーゥ!ぉデ、本気。
コれ、ゎル。どぅなル?
…ォたの死ミ。』
「っ!?」
今まで見縊ってきた悪魔の顔がここに来て初めて悪魔らしい笑みを浮かべる。
暗い昏い、闇の底から湧いてくる吐き気を催しそうになる笑み。
手放された小瓶はテーブルの角に向かって落下を始め、そしてダンテの指先を掠め
パリン…と涼しげな音を立てて割れた。
誰か起きてはいないかと隣の寝室に静かに入るとそこにはぐっすりと眠っているディーヴァと逢夏。
まだ眠りが深い様でとうぶん起きそうにもないこれから導き出されることはただ一つ。
「何時まで起きてたんだよ…まったく。」
どうやら深夜も(一方的かつ強制)暴露大会が開催されていた模様。
呆れながら、音もなく部屋から出てたネロは暖炉側のシャティに挨拶ついでに時計を見上げる。
時間は8時。
昨日であれば、既にダイスを振り始めていたころ。
だがしかし
「10時まで振れないしな。」
あと2時間は『ひとやすみ』しなければならない。
だとすればとネロは欠伸を噛み殺しながら朝食の準備を始めるのだった。
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「料理の上手な旦那さん。
いいなー、羨ましいなー。」
「なぁ、ディーヴァ。
んなこと言わなくたって、オレも一応つくれるんだぜ?」
「本当に?期待していい?」
「そういえばこっちのダンテも料理は作れたよね?」
「あれは料理じゃなくて、毒物。」
「…ダンテ、やっぱりつくらなくていいや。」
全員揃っての朝食もこれで2回目。
時間も9時を回り、そろそろ再開される悪魔のゲームを目の前に心の準備を始めた4人。
するとそこに
「そだ!今日はね、最初から飲み物の準備をしておこうと思ってたんだった。
今持ってくるね。」
「待てよ、俺がやる。」
「ううん、あたしがやる!
待ってー!」
ダンテを1人残して居なくなる3人。
けれどダンテは特に気にした様子もなく、ソファに座りこんでいた…そんな時だった。
何故今まで気付かなかったのか、そんな大きな変化にふと気付く。
"ボードゲームの上にコマがいない。"
「っ!?」
辺りを見渡すと、ケケケッと小さな笑い声が頭上から。
パタパタを蝙蝠の羽を羽ばたかせて飛んでいるのは間違いなく、昨日コマから姿を変えて出てきた悪魔。
そしてその手には
「てめぇ…、それは…!」
『ぉデ、すこぉしだヶ、サぁビィす出キん!
ソれで昨日、オで、キィちゃャっタ!
コレ、贄トそノ主の大切ァもノ!!』
赤い結晶が入った、小さな瓶。
カチャカチャと乱暴に振り、遊ぶ悪魔にダンテが手を伸ばした。
「返しやがれ!
冗談でも手を出していいもんじゃねぇんだぞ!?」
『ジよウだン!?
ちガーゥ!ぉデ、本気。
コれ、ゎル。どぅなル?
…ォたの死ミ。』
「っ!?」
今まで見縊ってきた悪魔の顔がここに来て初めて悪魔らしい笑みを浮かべる。
暗い昏い、闇の底から湧いてくる吐き気を催しそうになる笑み。
手放された小瓶はテーブルの角に向かって落下を始め、そしてダンテの指先を掠め
パリン…と涼しげな音を立てて割れた。