ダイススロー 9回目
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今夜はリビングではなく、キッチン側のダイニングでの夕食。
昨夜と違い、途中悪魔に邪魔されることなく始終賑やかな食事の時間はあっという間に過ぎていった。
もちろん食事が終わればその片付けが待っている。
当然の如く、使い終わった皿を重ねてシンクに持っていこうとする逢夏。
けれどその手をディーヴァが止めた。
「ネロにはいいって言われたけど
やっぱりお世話になってる身だし、お皿洗いくらいは任せて!
ダンテ、手伝ってくれるよね?」
「え゛?」
「(結局、あたし達が騒いじゃった所為であんまり2人の時間作ってあげられなかったじゃない!
お詫びに少しでもちゃんと2人っきりにしてあげなきゃ!)
ね…?ダ・ン・テ?」
「う…、あぁ、分かったよ!やればいいんだろ!」
「いいの?
でも…ディーヴァちゃんとダンテはお客様なのに…。」
「いいの!
ねぇ、ネロ、いいでしょ?」
「え?…あ、うーん……逢夏。
やってくれるってんなら、任せようぜ。」
「そう?…まぁ、…ネロがそう言うなら。
それじゃあ、お願いするね。」
エプロンを渡して、キッチンから出ていくネロと逢夏。
ネロから渡されたエプロンをダンテに押し付け、ディーヴァは逢夏から受け取ったエプロンを身に付けた。
「さ、ゆっくり作業で頑張ろうね!」
「…はいはい。」
手始めにと手に取った小さな皿。
尚、その下にはまだまだたくさんの皿や鍋が置かれており…
「普通にやったって結構な時間かかるっての…。」
「そこ!愚痴らない!」
とかなんとか。
なんだかんだと楽しそうな声がキッチンから聞こえるまで、そう時間はかからなかった。
-------------------------------
一方、こちらは静かなリビング。
1人掛けのソファにネロが、そしてその膝の上に逢夏がと通常運行の2人がのんびりとしていた。
「ネロ。」
「ん?なんだ?」
ディーヴァの言葉に甘えて…と、この体勢にさせているネロが首をひねる。
「なんかね、2人とも私達に気を遣ってくれてる様な感じがするんだけど…、私の気の所為かな?」
「…じゃないか?」
「本当に?」
「……多分?」
「その分だとネロは気の所為じゃないって分かってるんだ。」
「………悪い。」
などと言いつつ、一向に何があったのか?とは聞く様子は全くない。
それどころか逢夏はぐるりと一回辺りを見渡すと…
「…ネロ。」
「なん…っ!
逢夏…?」
ネロが捕まえるより先に離れてしまうほどほんの一瞬だけ重なった唇。
残念そうな呼び声に逢夏は悪戯っぽく微笑んで返す。
「今日はこれで我慢。
ただでさえ慣れないところなのに、その上これ以上気を遣わせちゃったら2人が可哀想でしょう?」
見上げてくる笑顔と元気な声にネロは苦笑しながら一度、頷いた。
昨夜と違い、途中悪魔に邪魔されることなく始終賑やかな食事の時間はあっという間に過ぎていった。
もちろん食事が終わればその片付けが待っている。
当然の如く、使い終わった皿を重ねてシンクに持っていこうとする逢夏。
けれどその手をディーヴァが止めた。
「ネロにはいいって言われたけど
やっぱりお世話になってる身だし、お皿洗いくらいは任せて!
ダンテ、手伝ってくれるよね?」
「え゛?」
「(結局、あたし達が騒いじゃった所為であんまり2人の時間作ってあげられなかったじゃない!
お詫びに少しでもちゃんと2人っきりにしてあげなきゃ!)
ね…?ダ・ン・テ?」
「う…、あぁ、分かったよ!やればいいんだろ!」
「いいの?
でも…ディーヴァちゃんとダンテはお客様なのに…。」
「いいの!
ねぇ、ネロ、いいでしょ?」
「え?…あ、うーん……逢夏。
やってくれるってんなら、任せようぜ。」
「そう?…まぁ、…ネロがそう言うなら。
それじゃあ、お願いするね。」
エプロンを渡して、キッチンから出ていくネロと逢夏。
ネロから渡されたエプロンをダンテに押し付け、ディーヴァは逢夏から受け取ったエプロンを身に付けた。
「さ、ゆっくり作業で頑張ろうね!」
「…はいはい。」
手始めにと手に取った小さな皿。
尚、その下にはまだまだたくさんの皿や鍋が置かれており…
「普通にやったって結構な時間かかるっての…。」
「そこ!愚痴らない!」
とかなんとか。
なんだかんだと楽しそうな声がキッチンから聞こえるまで、そう時間はかからなかった。
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一方、こちらは静かなリビング。
1人掛けのソファにネロが、そしてその膝の上に逢夏がと通常運行の2人がのんびりとしていた。
「ネロ。」
「ん?なんだ?」
ディーヴァの言葉に甘えて…と、この体勢にさせているネロが首をひねる。
「なんかね、2人とも私達に気を遣ってくれてる様な感じがするんだけど…、私の気の所為かな?」
「…じゃないか?」
「本当に?」
「……多分?」
「その分だとネロは気の所為じゃないって分かってるんだ。」
「………悪い。」
などと言いつつ、一向に何があったのか?とは聞く様子は全くない。
それどころか逢夏はぐるりと一回辺りを見渡すと…
「…ネロ。」
「なん…っ!
逢夏…?」
ネロが捕まえるより先に離れてしまうほどほんの一瞬だけ重なった唇。
残念そうな呼び声に逢夏は悪戯っぽく微笑んで返す。
「今日はこれで我慢。
ただでさえ慣れないところなのに、その上これ以上気を遣わせちゃったら2人が可哀想でしょう?」
見上げてくる笑顔と元気な声にネロは苦笑しながら一度、頷いた。